御伽噺の片隅で
ブラック企業に10年努め、心身共に疲弊して退職後に新たな人生を歩む決意をした『茨城 悠斗』32歳。
寝る暇もない生活の中で彼が手に入れたのは使う暇もなく貯まったお金のみ。
趣味も気力も当然彼女も無い彼が求めたのは、ゆとりある生活。
そんな彼が最終的に行き着いた場所は、とある郊外の田舎町。
給料は安いけれどもしっかりとした福利厚生と、プライベートに時間を割ける環境を手に入れた悠斗は、この田舎町で生きていく決意をして今まで貯めたお金を使って1軒の中古住宅を購入した。
それは少々古いけれどもしっかりした造りの庭の広い2階建て家屋。
ブラック企業から逃げ出した時に家族との縁も切っていた悠斗にとってこれ以上ない環境だと思っていたのだが、購入した家はある“不思議な事が起こる”曰くありの物件で──。
これは人生に疲れ果てた男が緩やかに、そして、不思議な人達との交流によって自分を取り戻していく物語。
※03話までは説明回です。04話~物語が動き出します。
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