黒い乙さん

黒い乙さん

普段は他の方の作品を読む事が多いですが、かなり不定期に小説の更新もしていきたいと思っています。よろしくお願いします。
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ファンタジー 連載中 長編 R15
どうにも上手くいかない。 自分では上手くやろうとしているのに、頑張れば頑張るほど周りの人に嫌われていく気がして、人間関係のリセットを繰り返すこと数度。 全てが嫌になり、メンタル崩壊するまでそれほど時間はかからなかった。 「そうだ。人間が誰もいない場所に住めば全て解決するじゃないか」 そんなことを思い付いてしまったのもきっと心が弱っていたからだ。決して、元の俺の頭が弱かったからではない筈だ。 移住先を100%人が住んでいないと言われるままに魔獣の徘徊する魔境を徘徊することになったのも、病んでいた状態で考えた事だから仕方ないんだ。 そんな言い訳も後悔も、責任を取るのはおれ自身。 だって人間は俺しかいないのだから。 これは、手荷物程度の荷物で超危険地帯に足を踏み入れた社会不適合者の物語。
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小説 201,086 位 / 201,086件 ファンタジー 46,594 位 / 46,594件
文字数 56,400 最終更新日 2025.02.18 登録日 2025.01.06
 ラスター子爵家の次男アルガス・ラスターは転生者である。  最も、アルガスがその事実を確信したのは大分成長した後……基礎学校に入学し、その中ほどに差し掛かろうというかなり時間が経過した後の事だった。  原因は現地の言葉が全く理解できなかったために意思の疎通が困難だった事があげられる。  自分が生まれ変わったのだという事は物心ついた頃には自覚していた。  言葉がわからないから日本以外の国である可能性が一番高いと思いつつも、どこかここが“異世界”なのでは無いかという思いもあった。  前世がインドア派だった事もあり、異世界転生物のラノベもそれなりに嗜んでいた事が原因だろう。  それもあって幼いころから転生物のお約束であるチートな能力の模索や、ありがちな魔力鍛錬法なども試したが全く効果を表さなかった事から、結局は外国のどこかに生まれ変わったのだろうと結論した幼き日。  ──それがいきなり覆った──  学校に通うようになって言葉を覚え、読み書きを習得する過程で、ここが異世界である事を知った。  そして、貴族の子息でありながら、言語の習得さえ覚束ない低能力の出来損ないという認識が定着してしまっている事を知ってしまったのだ。 「アルガス。お前は成人した後はこの屋敷に置いておくつもりは無い。ラスターの家名を名乗る事も許さない」  既に色々と手遅れになってしまった事を自覚したのは、基礎学校の卒業が間近に迫った頃に父親であるラスター子爵に成人後の放逐を言い渡された時だった。  それまでの生活で自分には他人に比べて大きく優れた能力は無いと理解していたアルガス。  辛うじて異世界チートと言えなくもなかった貴族というステータスも失う事で、本当にただの一般人になってしまうのだと自覚してしまう。  それでも。 「一度死んだ後にもう一度生きる事が出来るだけでもラッキーだよな」  もとよりあまり深く考える事が得意では無かった事が幸いし、アルガスはそれはそれで開き直って生きる事を決める。
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文字数 93,513 最終更新日 2025.02.12 登録日 2025.01.06
「心霊スポットに行ってみないか?」  始まりは大学時代からの友人中野のそんな一言だった。  何故に心霊スポット?  自慢ではないが俺には霊感など全くないし、そもそも心霊現象そのものを信じていないし興味もない。  大学を卒業してからブラックではないけれどもホワイトとも言い切れないそれこそ日本に掃いて捨てるほど存在するグレーな会社に就職し、休日になれば幼なじみである木嶋海斗と共に過ごすか、偶に会う数少ないい大学時代の友人、もしくは同じ会社の知人達と余暇を過ごしたりと山も谷もない日常を繰り返していた平凡な社会人4年生。  栗田相馬26歳未婚彼女なし。  それが俺だ。  そんな俺と──ついでに一緒にいた海斗に向かって放たれた中野総悟の何気ない誘いに、俺はいつものように特に深く考える事なく頷き、海斗もそれに同意した。  しかし、この時の俺達は知らなかった。  ──この安易な決断が、人生を左右する大きな分岐点だったという事に── ※打ち切りエンドです。
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文字数 118,392 最終更新日 2019.05.10 登録日 2018.12.30
 ブラック企業に10年努め、心身共に疲弊して退職後に新たな人生を歩む決意をした『茨城 悠斗』32歳。  寝る暇もない生活の中で彼が手に入れたのは使う暇もなく貯まったお金のみ。  趣味も気力も当然彼女も無い彼が求めたのは、ゆとりある生活。  そんな彼が最終的に行き着いた場所は、とある郊外の田舎町。  給料は安いけれどもしっかりとした福利厚生と、プライベートに時間を割ける環境を手に入れた悠斗は、この田舎町で生きていく決意をして今まで貯めたお金を使って1軒の中古住宅を購入した。  それは少々古いけれどもしっかりした造りの庭の広い2階建て家屋。  ブラック企業から逃げ出した時に家族との縁も切っていた悠斗にとってこれ以上ない環境だと思っていたのだが、購入した家はある“不思議な事が起こる”曰くありの物件で──。  これは人生に疲れ果てた男が緩やかに、そして、不思議な人達との交流によって自分を取り戻していく物語。 ※03話までは説明回です。04話~物語が動き出します。
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文字数 145,591 最終更新日 2019.05.05 登録日 2019.01.24
発展とは程遠い辺境の村に生まれ、その村で静かに一生を終える事を望む少年テオドミロ。 若者たちが次々都会に旅立ち、ゆっくり死に向かってゆく村で狩人を目指し日々生活しているテオドミロだったが、故郷の森で一人の少女と出会った事で、終わりの見えない仇討の旅に出る事に。 『行こう』 全てを失った少年が手を伸ばし。 全てを失った少女がその手を取った。 敵討ちで始まった二人の旅の終焉がどこなのか。 この時の二人には知る由もなかった。
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文字数 271,479 最終更新日 2019.01.28 登録日 2019.01.15
──魔法──    かつて“奇跡”とも呼ばれた力が失われ、数百年が過ぎた世界。  奇跡が失われたことにより一度は衰退を辿った人類であったが、ある時発見された“鉱石”と“技術”により、衰えた筈の力が再び世界に現れる。  嘗ての奇跡の力を残す『魔石』  魔石の力を引き出すことを目的として開発された『魔道具』  魔道具は世界に光を灯し、人類は嘗ての栄華を極めていった。  そんな世界の片隅に位置する田舎町カンタールに住む一人の少年は、失われた『魔法』の力を再現するための道具である、『魔道具』を制作することで生計を立てていた。     何故突然世界から魔法が失われてしまったのか?    何故魔石には嘗ての魔法の力が残っているのか?    魔石から魔法を抜き出す技術はどこからもたらされたのか?  魔石を取り扱う人間ならば一度は口にする疑問の数々も、少年にとっては「関係ない」。  少年にとって大切なのは、自分の作った魔道具が、どうすればもっと売れるのか。  どうすればもっと良い暮らしができるかのみであった。  この物語は、そんなその日暮しの少年の周りで繰り広げられる、世界にとってはちっぽけな。  しかし、少年にとっては重要な日常の数々。 
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小説 21,695 位 / 21,695件 ファンタジー 8,352 位 / 8,352件
登録日 2019.01.15
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