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【改訂前】なんて面倒くさい…
迷惑をかけてしまった…〜夜霧side〜
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暖かい。
心地良い。
何か暖かいものに包まれている。
これは多分…
「…すば、るさ…?」
目を開けてそう言って横を見るとほっとしたような昴流さんとハルさんと先生と保健医の顔があった。
「夜霧、大丈夫かい?」
「…うん?」
頭がズキズキする。
頬やお腹が痛んで少しだけ声が漏れた。
「…ぅ」
何があったんだっけ…、確か親衛隊の人達に注意を受けて、毬藻が人間で、その後殴られて…。
ぼぉっと思い出していると父さんが声を掛けてきた。
「…夜霧、この後大丈夫かい?風紀委員に話を聞かれるみたいだけど」
父さんはまた眉を八の字にしてそう聞く。
少しだけ体が強張るのを感じたが無理矢理口角を上げて笑ってみせる。
「…大丈夫。」
「…そうか。それじゃぁ風紀委員の人達は後で来るみたいだからそれまでゆっくりしているといい。僕はそろそろ仕事に戻るけど何かあったら電話するんだよ」
こくんと小さく頷くと満足そうに笑ってハルさんを引き連れて帰っていった。
扉が閉まるのを確認すると先生と保健医の先生がドカッと席についてふぅーと溜息をついた。
理事長という上の立場にプラスして保護者という立場もあって緊張したのだろう。
「先生、保健医の先生、色々すみません」
迷惑をかけてしまった…。
「何言ってんだよ馬鹿、生徒は教師にとって一番大事な存在だぞ」
「そうだそうだ」
そう言ってくしゃっと優しく僕の頭を撫でる先生達。
「…」
何も言えず黙っているとふいに扉がノックされた。
心地良い。
何か暖かいものに包まれている。
これは多分…
「…すば、るさ…?」
目を開けてそう言って横を見るとほっとしたような昴流さんとハルさんと先生と保健医の顔があった。
「夜霧、大丈夫かい?」
「…うん?」
頭がズキズキする。
頬やお腹が痛んで少しだけ声が漏れた。
「…ぅ」
何があったんだっけ…、確か親衛隊の人達に注意を受けて、毬藻が人間で、その後殴られて…。
ぼぉっと思い出していると父さんが声を掛けてきた。
「…夜霧、この後大丈夫かい?風紀委員に話を聞かれるみたいだけど」
父さんはまた眉を八の字にしてそう聞く。
少しだけ体が強張るのを感じたが無理矢理口角を上げて笑ってみせる。
「…大丈夫。」
「…そうか。それじゃぁ風紀委員の人達は後で来るみたいだからそれまでゆっくりしているといい。僕はそろそろ仕事に戻るけど何かあったら電話するんだよ」
こくんと小さく頷くと満足そうに笑ってハルさんを引き連れて帰っていった。
扉が閉まるのを確認すると先生と保健医の先生がドカッと席についてふぅーと溜息をついた。
理事長という上の立場にプラスして保護者という立場もあって緊張したのだろう。
「先生、保健医の先生、色々すみません」
迷惑をかけてしまった…。
「何言ってんだよ馬鹿、生徒は教師にとって一番大事な存在だぞ」
「そうだそうだ」
そう言ってくしゃっと優しく僕の頭を撫でる先生達。
「…」
何も言えず黙っているとふいに扉がノックされた。
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