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けだるそうな青年の正体
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この学校の校長に連れられ、亮介は校長室に来ていた。校長と亮介以外にニ人先生がいた。
「さて、何でここに呼ばれたか、分かりますか?」
「さあ?授業にはしっかり出席していますが?」
「お前はただ出席しているだけだろう!!なんだこのひどい成績は!!前代未聞だ!!」
「まともに捜査官になる気が無ければ、この学校を退学していただいて結構ですのよ」
「はあ、そっすか」
「貴様!!大体さっきからなんだその態度は!!」
「校長、このような学生がこの学校にいるのは他の生徒に悪影響です、即刻退学させるべきでは?」
二人の先生は亮介の退学を校長に促す。
「・・・・・・お二人とも、後は私が話します。授業にお戻り下さい」
「しかし……分かりました」
「どうかお考え下さいよ、こいつは本当にどうしようもない」
そういいながら、二人の教師は校長室を退室した。
「・・・・・・そのキャラ似合ってるよ、リジー」
「・・・・・・はあ、亮介様、どうかもう少し真面目に授業をお受け下さい」
そして二人がいなくなった後、何故か校長が亮介に敬語を使い、へりくだる。
「だって仕方ないじゃん、学生クラスの授業に俺が本気でやったら正体バレちゃうだろ?」
「せめて普通にしていて下さい、私は……自分の主が罵倒されるのを見たく無いのです」
「11位が30万台の奴の従者って、面白い冗談だよな」
そう、彼女の順位で彼に敬語を使う理由など、無いのである。だが、彼女は彼を自分の主と言った。
「まあ、お前と二人だけだし、かゆいから一回剥がすわ」
ピリピリ
そう言って、彼は自分の主が手の甲にあった順位を剥がしていく。実は、彼の手の甲にあった順位は貼り付けていたのである。
「そんで?何で俺を呼んだんだ?最近噂になってる……公開シングル会議についてか?」
「もうお耳に入れてましたか……そうですよ、今回は休まずに出席して下さい」
「30万台なのに?」
「あのですね……あなたの本当の順位は、第3位でしょう!!あなたが休むたびに怒られるのは私なのですよ!!」
そう、実は誰も知らないシングル第3位は、彼なのである。
「ええ~、何で自分から顔を晒さなきゃいけないんだよ、せっかくここまで隠してこれたのに」
「第一、何故自分の順位を隠しているのですか?隠すことでも無いでしょう」
「まあ……いろいろあるんだよ」
「亮介様……?」
何故順位を隠しているのか、それを質問したときの亮介の表情が曇る。
「とにかく、今回も俺は行かねえ、ジョクとロンドに伝えておいてくれ」
そう言って、彼は手の甲に順位を張り直す。そして校長室から退室した。
「亮介様!!全くもう……相変わらずなんだから……」
それでも彼女は、彼の指示を守るのだった。
「ふわぁ、しかし、何で突然公開シングル会議なんざ……」
「亮介!!」
彼が教室に戻ろうとしていると、楓が話しかけてきた。
「なんだよ楓、俺一応教室に戻る途中なんだけど」
「大変よ!!公開シングル会議……この学校でやるんだって!!」
「・・・・・・・なんで?」
「なんでも、日本でも有数のこの学校で、シングルがどういうのか教えて貰えるみたい!!凄いでしょ!!シングル様達がこの学校に来るのよ!!」
この学校、特別能力育成支援学校は、数多くある捜査官育成学校の中でも、日本では最高峰なのである。
(・・・・・・そこまで俺の正体バラしたいのな?ジョクの奴)
「はぁ~、第3位様、会えるかしら……」
(目の前にいるんですけどね)
彼は心の中でそう思ったが、あえて何も言わなかった。
「・・・・・・・・まあ、それなら存分に見学させて貰えばいいよ、俺は興味無いから」
「あ、ちょっと亮介!!待ちなさいよ!!」
彼は、彼女の制止を無視して教室に戻った。そして、普段通りに授業には出席したのであった。
「さて、何でここに呼ばれたか、分かりますか?」
「さあ?授業にはしっかり出席していますが?」
「お前はただ出席しているだけだろう!!なんだこのひどい成績は!!前代未聞だ!!」
「まともに捜査官になる気が無ければ、この学校を退学していただいて結構ですのよ」
「はあ、そっすか」
「貴様!!大体さっきからなんだその態度は!!」
「校長、このような学生がこの学校にいるのは他の生徒に悪影響です、即刻退学させるべきでは?」
二人の先生は亮介の退学を校長に促す。
「・・・・・・お二人とも、後は私が話します。授業にお戻り下さい」
「しかし……分かりました」
「どうかお考え下さいよ、こいつは本当にどうしようもない」
そういいながら、二人の教師は校長室を退室した。
「・・・・・・そのキャラ似合ってるよ、リジー」
「・・・・・・はあ、亮介様、どうかもう少し真面目に授業をお受け下さい」
そして二人がいなくなった後、何故か校長が亮介に敬語を使い、へりくだる。
「だって仕方ないじゃん、学生クラスの授業に俺が本気でやったら正体バレちゃうだろ?」
「せめて普通にしていて下さい、私は……自分の主が罵倒されるのを見たく無いのです」
「11位が30万台の奴の従者って、面白い冗談だよな」
そう、彼女の順位で彼に敬語を使う理由など、無いのである。だが、彼女は彼を自分の主と言った。
「まあ、お前と二人だけだし、かゆいから一回剥がすわ」
ピリピリ
そう言って、彼は自分の主が手の甲にあった順位を剥がしていく。実は、彼の手の甲にあった順位は貼り付けていたのである。
「そんで?何で俺を呼んだんだ?最近噂になってる……公開シングル会議についてか?」
「もうお耳に入れてましたか……そうですよ、今回は休まずに出席して下さい」
「30万台なのに?」
「あのですね……あなたの本当の順位は、第3位でしょう!!あなたが休むたびに怒られるのは私なのですよ!!」
そう、実は誰も知らないシングル第3位は、彼なのである。
「ええ~、何で自分から顔を晒さなきゃいけないんだよ、せっかくここまで隠してこれたのに」
「第一、何故自分の順位を隠しているのですか?隠すことでも無いでしょう」
「まあ……いろいろあるんだよ」
「亮介様……?」
何故順位を隠しているのか、それを質問したときの亮介の表情が曇る。
「とにかく、今回も俺は行かねえ、ジョクとロンドに伝えておいてくれ」
そう言って、彼は手の甲に順位を張り直す。そして校長室から退室した。
「亮介様!!全くもう……相変わらずなんだから……」
それでも彼女は、彼の指示を守るのだった。
「ふわぁ、しかし、何で突然公開シングル会議なんざ……」
「亮介!!」
彼が教室に戻ろうとしていると、楓が話しかけてきた。
「なんだよ楓、俺一応教室に戻る途中なんだけど」
「大変よ!!公開シングル会議……この学校でやるんだって!!」
「・・・・・・・なんで?」
「なんでも、日本でも有数のこの学校で、シングルがどういうのか教えて貰えるみたい!!凄いでしょ!!シングル様達がこの学校に来るのよ!!」
この学校、特別能力育成支援学校は、数多くある捜査官育成学校の中でも、日本では最高峰なのである。
(・・・・・・そこまで俺の正体バラしたいのな?ジョクの奴)
「はぁ~、第3位様、会えるかしら……」
(目の前にいるんですけどね)
彼は心の中でそう思ったが、あえて何も言わなかった。
「・・・・・・・・まあ、それなら存分に見学させて貰えばいいよ、俺は興味無いから」
「あ、ちょっと亮介!!待ちなさいよ!!」
彼は、彼女の制止を無視して教室に戻った。そして、普段通りに授業には出席したのであった。
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