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『合同結婚式!? 聞いてないんですけど!?』
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ソフィア視点
ロイド兄とマーサさんは、
王都に戻ってからというもの――
「ソフィア、お元気ですか? ロイド様がね、今日も花を買ってきてくれたの♡」
そんな手紙が、連日のように届いていた。
(……らぶらぶだ……)
⸻
そして、数週間後。
アランからの伝言がカフェに届く。
アラン:「“ロイドからお知らせ。結婚式の準備始めました”ってさ」
ソフィア:「……あら、ついにですね」
アラン:「で、“ついでにバルツアー殿とソフィアの式も同時開催予定”だそうだ」
ソフィア:「――――――」
\ ポットを落としかけた /
ソフィア:「……はい???」
⸻
バルツアー:「………………」
ソフィア:「バルツアー様……知ってました?」
バルツアー:「……いや。今、知った」
ソフィア:「ええええええええええええ!!!」
⸻
その場にいた全員、沈黙。
猫たちだけが優雅にしっぽを揺らしていた。
⸻
ソフィア:「あ、あの、ちょっと待ってください!? え? 結婚式って、もう、決定ですか?」
アラン:「もう日程も候補挙がってるって」
ソフィア:「は!? 話してませんよ!? まだ“ぎゅ”1回しかしてないんですけど!?」
バルツアー:「……ぎゅ、はカウントするんだな」
ソフィア:「今それはどうでもいいですぅぅ!!」
⸻
アラン(くすくす):「ロイドがね、“妹の花嫁姿が一緒に見られれば、俺はそれでいい”ってさ」
ソフィア:「勝手すぎるぅぅ!!」
⸻
マーサからは、嬉しそうな手紙。
「お姉さま、一緒にブライダルドレス選びしましょう♡」
⸻
バルツアー(ぼそっ):「……式があるなら、ちゃんと、結婚指輪を用意しないと」
ソフィア:「待って、何か今すごいこと言いませんでしたか!?」
『ドレス選びと、指輪の試練。――それぞれの想い、王都で走る』
⸻
◆ソフィア in 王都ドレスサロン
王都の、評判のドレスサロン。
マリーナとマーサに連れられ、
ソフィアはちょっぴり緊張しながら試着室へ入った。
ソフィア:「……ドレスって……どうしたら、いいの?」
マーサ:「まずは、ときめくものを着てみましょう!」
マリーナ:「あとは、全部私たちが判断するから♡」
⸻
3着目のドレスを着た瞬間、
マリーナが「それ!!」と叫ぶ。
マーサも、手を合わせてきらきら目。
マリーナ:「肩のラインがきれいに見えるし、白が似合う!」
マーサ:「バルツアー様、これ見たら倒れますわ……!」
ソフィア:「ま、まだ着ただけですからっ」
シャルル:「にゃっ(=似合ってる)」
キティ:「にゃーん♡(=最高にかわいい)」
⸻
3人で笑い合いながら、
ソフィアはふと、鏡の中の自分を見つめた。
(これが、花嫁の顔――なのかしら)
(だったら、私は……あの人の隣で、胸を張れるだろうか)
⸻
◆バルツアー in 王都宝飾店
一方その頃。
無骨な男が、静かな宝飾店に立っていた。
バルツアー:「……結婚指輪が、必要だと聞いた」
店員:「は、はい……どのようなタイプを?」
バルツアー:「……彼女の指に合うものを」
店員:「ご自身の指輪サイズは――」
バルツアー:「……おれの小指にも入らない指輪が、彼女の薬指に入るのか?」
完全に逆視点
店員(心の声):
(そっち!?)
⸻
店員は笑顔を崩さず、
「大丈夫です、細いお指の女性向けサイズも豊富にございます」と案内。
バルツアーは真剣に見比べながら、ひとつを選んだ。
「……この月光石。彼女の瞳に、似ている」
⸻
◆そして、すれ違いの思い
ソフィア(心の声):
(わたしで、バルツアー様の隣に立てるだろうか)
バルツアー(心の声):
(この指輪を、彼女が受け取ってくれるだろうか)
⸻
王都で、ドレスが舞う。
宝石が輝く。
まだ互いに見ぬままの“贈り物”が、少しずつ、運命を繋いでゆく。
『この指輪は、俺にできる、誓いのかたちだ』
ソフィア視点
夕暮れ。
王都の喧騒も遠く、カフェの奥にある静かなテラス。
私たちは、ふたりきりで座っていた。
バルツアーは、ずっと何かを迷っているような顔で、
私の隣にいた。
無言。でも、その空気が、少しだけ緊張していた。
(……なにか、言いたいのかな)
ふと、彼がポケットから、小さな箱を取り出した。
⸻
「ソフィア」
「はい?」
「これを、受け取ってほしい」
⸻
彼が差し出したのは――
深い藍色の、ベルベットの箱。
開けば、静かに光を宿した指輪がひとつ。
中央の宝石は、月光石(ムーンストーン)。
それは、
まるで夜明け前の湖のような色で――
私の胸に、ふわりと波紋を広げた。
⸻
「……私には、花言葉も、気の利いた言葉も、うまくは言えない」
「でも、この指輪は、俺にできる、誓いのかたちだと思っている」
⸻
「あなたの隣にいることを、選びたい」
「あなたを、大切にしたい」
「……それだけは、ちゃんと、形にしたかった」
⸻
心臓の音が、うるさくて。
言葉が出てこなくて。
でも、笑って泣きそうで。
私は小さく頷いて、指輪を受け取った。
⸻
ソフィア:「……バルツアー様の手が大きくて、この箱が、小さく見えます」
バルツアー:「……小指にも入らない」
思わず、ふたりでふっと笑った。
⸻
そっと、彼が私の左手を取って、
薬指に、指輪を滑らせる。
ぴたりと収まるそれを見て、
彼は、ほんの少しだけ、目を細めた。
⸻
バルツアー:「……よく、似合っている」
ソフィア:「……ありがとうございます。
私も、あなたに……誓います」
「これからずっと、あなたの隣に、います」
⸻
シャルル:「にゃ♡」
キティ:「にゃっ♡(=承認)」
ロイド兄とマーサさんは、
王都に戻ってからというもの――
「ソフィア、お元気ですか? ロイド様がね、今日も花を買ってきてくれたの♡」
そんな手紙が、連日のように届いていた。
(……らぶらぶだ……)
⸻
そして、数週間後。
アランからの伝言がカフェに届く。
アラン:「“ロイドからお知らせ。結婚式の準備始めました”ってさ」
ソフィア:「……あら、ついにですね」
アラン:「で、“ついでにバルツアー殿とソフィアの式も同時開催予定”だそうだ」
ソフィア:「――――――」
\ ポットを落としかけた /
ソフィア:「……はい???」
⸻
バルツアー:「………………」
ソフィア:「バルツアー様……知ってました?」
バルツアー:「……いや。今、知った」
ソフィア:「ええええええええええええ!!!」
⸻
その場にいた全員、沈黙。
猫たちだけが優雅にしっぽを揺らしていた。
⸻
ソフィア:「あ、あの、ちょっと待ってください!? え? 結婚式って、もう、決定ですか?」
アラン:「もう日程も候補挙がってるって」
ソフィア:「は!? 話してませんよ!? まだ“ぎゅ”1回しかしてないんですけど!?」
バルツアー:「……ぎゅ、はカウントするんだな」
ソフィア:「今それはどうでもいいですぅぅ!!」
⸻
アラン(くすくす):「ロイドがね、“妹の花嫁姿が一緒に見られれば、俺はそれでいい”ってさ」
ソフィア:「勝手すぎるぅぅ!!」
⸻
マーサからは、嬉しそうな手紙。
「お姉さま、一緒にブライダルドレス選びしましょう♡」
⸻
バルツアー(ぼそっ):「……式があるなら、ちゃんと、結婚指輪を用意しないと」
ソフィア:「待って、何か今すごいこと言いませんでしたか!?」
『ドレス選びと、指輪の試練。――それぞれの想い、王都で走る』
⸻
◆ソフィア in 王都ドレスサロン
王都の、評判のドレスサロン。
マリーナとマーサに連れられ、
ソフィアはちょっぴり緊張しながら試着室へ入った。
ソフィア:「……ドレスって……どうしたら、いいの?」
マーサ:「まずは、ときめくものを着てみましょう!」
マリーナ:「あとは、全部私たちが判断するから♡」
⸻
3着目のドレスを着た瞬間、
マリーナが「それ!!」と叫ぶ。
マーサも、手を合わせてきらきら目。
マリーナ:「肩のラインがきれいに見えるし、白が似合う!」
マーサ:「バルツアー様、これ見たら倒れますわ……!」
ソフィア:「ま、まだ着ただけですからっ」
シャルル:「にゃっ(=似合ってる)」
キティ:「にゃーん♡(=最高にかわいい)」
⸻
3人で笑い合いながら、
ソフィアはふと、鏡の中の自分を見つめた。
(これが、花嫁の顔――なのかしら)
(だったら、私は……あの人の隣で、胸を張れるだろうか)
⸻
◆バルツアー in 王都宝飾店
一方その頃。
無骨な男が、静かな宝飾店に立っていた。
バルツアー:「……結婚指輪が、必要だと聞いた」
店員:「は、はい……どのようなタイプを?」
バルツアー:「……彼女の指に合うものを」
店員:「ご自身の指輪サイズは――」
バルツアー:「……おれの小指にも入らない指輪が、彼女の薬指に入るのか?」
完全に逆視点
店員(心の声):
(そっち!?)
⸻
店員は笑顔を崩さず、
「大丈夫です、細いお指の女性向けサイズも豊富にございます」と案内。
バルツアーは真剣に見比べながら、ひとつを選んだ。
「……この月光石。彼女の瞳に、似ている」
⸻
◆そして、すれ違いの思い
ソフィア(心の声):
(わたしで、バルツアー様の隣に立てるだろうか)
バルツアー(心の声):
(この指輪を、彼女が受け取ってくれるだろうか)
⸻
王都で、ドレスが舞う。
宝石が輝く。
まだ互いに見ぬままの“贈り物”が、少しずつ、運命を繋いでゆく。
『この指輪は、俺にできる、誓いのかたちだ』
ソフィア視点
夕暮れ。
王都の喧騒も遠く、カフェの奥にある静かなテラス。
私たちは、ふたりきりで座っていた。
バルツアーは、ずっと何かを迷っているような顔で、
私の隣にいた。
無言。でも、その空気が、少しだけ緊張していた。
(……なにか、言いたいのかな)
ふと、彼がポケットから、小さな箱を取り出した。
⸻
「ソフィア」
「はい?」
「これを、受け取ってほしい」
⸻
彼が差し出したのは――
深い藍色の、ベルベットの箱。
開けば、静かに光を宿した指輪がひとつ。
中央の宝石は、月光石(ムーンストーン)。
それは、
まるで夜明け前の湖のような色で――
私の胸に、ふわりと波紋を広げた。
⸻
「……私には、花言葉も、気の利いた言葉も、うまくは言えない」
「でも、この指輪は、俺にできる、誓いのかたちだと思っている」
⸻
「あなたの隣にいることを、選びたい」
「あなたを、大切にしたい」
「……それだけは、ちゃんと、形にしたかった」
⸻
心臓の音が、うるさくて。
言葉が出てこなくて。
でも、笑って泣きそうで。
私は小さく頷いて、指輪を受け取った。
⸻
ソフィア:「……バルツアー様の手が大きくて、この箱が、小さく見えます」
バルツアー:「……小指にも入らない」
思わず、ふたりでふっと笑った。
⸻
そっと、彼が私の左手を取って、
薬指に、指輪を滑らせる。
ぴたりと収まるそれを見て、
彼は、ほんの少しだけ、目を細めた。
⸻
バルツアー:「……よく、似合っている」
ソフィア:「……ありがとうございます。
私も、あなたに……誓います」
「これからずっと、あなたの隣に、います」
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シャルル:「にゃ♡」
キティ:「にゃっ♡(=承認)」
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