23 / 36
新婚初夜ーー宴会は続く
しおりを挟む
鐘の音とともに結婚式は幕を閉じた。
人々の祝福を浴びながら屋敷に戻った私とアドレは、ようやく二人きりになった。
「……はぁ。終わりましたね……」
私は大きく息を吐き、椅子にどさりと腰を下ろす。
「……よくやった」
隣に座るアドレが、無表情のまま私の手をそっと握った。
「……でも、式の間ずっと緊張で……お腹、空いちゃいました」
「……ふっ」
小さく肩を震わせ、アドレは笑った。
「……じゃあ、作るか?」
「えっ、いいんですか!?」
⸻
その夜の食卓は、まるでいつもの居酒屋のようだった。
黄金色の唐揚げ、塩気のきいた枝豆、そして泡立つビール。
「新婚初夜に枝豆と唐揚げって……」
アドレは呆れたように言いながらも、箸を伸ばす。
「……うまい」
「ふふっ! やっぱりそう言ってくれると嬉しいです!」
グラスを合わせ、笑い合う。
完璧な令嬢の顔を外した私と、鉄面皮の仮面を外したアドレ。
そこにいたのはただの――幸せな夫婦だった。
(新婚初夜・乱入編)
唐揚げと枝豆の香りに包まれた新婚初夜。
グラスを合わせ、ふたりでしみじみ味わっていた――その時。
「おーい! 祝いの二次会だぞ!」
「メイベルちゃーん、唐揚げのおかわりまだある?」
「殿下だって来てるんだから、俺たちもいいだろ!」
ドアがばんっ!と開き、仲間たちがずらりと雪崩れ込んできた。
「ちょっ……! な、なんで今!? 新婚初夜なんですけど!?」
私は顔を真っ赤にして叫んだ。
殿下も、フリードリヒも、影までもが当然のように席に着く。
「いいじゃないか、祝いだ祝い!」
「唐揚げ、悪魔級のやつな!」
「枝豆もな!」
食卓はあっという間に大宴会に早変わりした。
⸻
私はため息をつき、アドレを見上げる。
「……ほんと、この人たち遠慮がないんですけど」
アドレはビールをひと口飲み、軽く頬を赤らめながら私の肩を抱いた。
「……俺たちには、時間がある。
こういう夜も……悪くないさ、奥さん」
「……っ!」
胸がじんわり熱くなり、思わず顔を埋めた。
――笑い声と唐揚げの匂いに包まれた、新婚初夜。
騒がしくても、甘くて幸せな夜は続いていった。
(新婚初夜のもう一皿)
わいわいと賑やかな新婚初夜。
みんなが唐揚げや枝豆で盛り上がる中、私は小さく手を叩いた。
「はーい! 次は新作~。これが、だし巻き卵でーす!」
侍女たちが運んできたのは、小さな木箱に丁寧に詰められた黄金色の卵焼き。
ひとりひとりに一箱ずつ。
15センチ×20センチのふっくらホカホカだし巻きに、塩むすびと味噌スープが添えられている。
「わぁ……!」
「いい匂い……!」
影まで目を輝かせる中、私は得意げに胸を張った。
「今度、城下町の孤児院のバザーで売り出す予定なんです。
これで、子どもたちに冬のコートを買ってあげたいなって」
その言葉に、殿下が感動のあまり立ち上がった。
「……メイベル、よくぞここまで……!
物資購入の資金は、私が寄付しよう!」
拍手がわき起こり、皆が一斉にだし巻きを口にする。
「「「うま~っ!!」」」
笑顔が広がり、殿下はしみじみと呟いた。
「公爵夫妻は……この国の宝だなぁ」
⸻
「公爵夫妻は、この国の宝だなぁ……」
殿下の感慨深い声に、会場中が拍手で包まれる。
私はというと――。
「え、えっと……ただの、だし巻き卵とおにぎりなんですけど……」
きょとんと首をかしげながら、味噌スープをすする。
「……まあ、私としては。
みんなで“うま~っ!”って笑ってくれたら、それでいいんですけどね」
無邪気な笑顔に、アドレはまた肩を震わせて笑いをこらえた。
(……やっぱり、有能な妻に惚れたよ)
そう思う彼の視線も知らず、私は「次は何作ろうかな~」とわくわくしていた。
冬の市の日。
雪のちらつく城下町は、屋台と人々で大賑わいだった。
「はーい! だし巻き卵とおにぎりセット、温かい味噌スープ付きですよ~!」
私の声に、長い列ができていた。
「わあ、ふっくらしてる!」
「これで銅貨三枚!? 安い!」
「孤児院の子らのためだ、買ってやろう!」
居酒屋風の軽食は、庶民にも貴族にも大好評だった。
⸻
列の後ろで、殿下が人々の様子を目を細めて見つめていた。
「……やはりメイベルは、この国に必要な存在だ」
フリードリヒが横で笑った。
「殿下、あれは本人はただ“美味しいご飯を食べて欲しい”だけですよ」
その横で、アドレは無表情のまま両手いっぱいに買い込んでいた。
「……うまいからな」
⸻
夕暮れ。
売上げで買った分厚いコートを、孤児院の子どもたちに羽織らせる。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「温かい~!」
子どもたちの笑顔に囲まれ、私は照れながら笑った。
「えへへ……ただのだし巻き卵なんですけどね」
その隣で、アドレがそっと囁く。
「……お前は、俺の――宝だ」
「っ……!」
顔が真っ赤になり、私は雪の中で慌ててうつむいた。
夜空に雪が舞い落ちる。
孤児院の子どもたちが新しいコートを羽織って走り回り、笑い声が響いていた。
私は炊き出しの鍋を片づけながら、ふうと息をつく。
「……みんなが笑ってくれるなら、それでいいんです」
隣でアドレが、枝豆をひとつ口に放り込み、静かに頷いた。
「……俺も同じだ。お前が隣で笑っているなら、それでいい」
私の胸は、雪の夜なのに不思議と温かかった。
⸻
こうして――。
唐揚げと枝豆、そしてだし巻き卵で、この国は今日も回っていく。
人々の祝福を浴びながら屋敷に戻った私とアドレは、ようやく二人きりになった。
「……はぁ。終わりましたね……」
私は大きく息を吐き、椅子にどさりと腰を下ろす。
「……よくやった」
隣に座るアドレが、無表情のまま私の手をそっと握った。
「……でも、式の間ずっと緊張で……お腹、空いちゃいました」
「……ふっ」
小さく肩を震わせ、アドレは笑った。
「……じゃあ、作るか?」
「えっ、いいんですか!?」
⸻
その夜の食卓は、まるでいつもの居酒屋のようだった。
黄金色の唐揚げ、塩気のきいた枝豆、そして泡立つビール。
「新婚初夜に枝豆と唐揚げって……」
アドレは呆れたように言いながらも、箸を伸ばす。
「……うまい」
「ふふっ! やっぱりそう言ってくれると嬉しいです!」
グラスを合わせ、笑い合う。
完璧な令嬢の顔を外した私と、鉄面皮の仮面を外したアドレ。
そこにいたのはただの――幸せな夫婦だった。
(新婚初夜・乱入編)
唐揚げと枝豆の香りに包まれた新婚初夜。
グラスを合わせ、ふたりでしみじみ味わっていた――その時。
「おーい! 祝いの二次会だぞ!」
「メイベルちゃーん、唐揚げのおかわりまだある?」
「殿下だって来てるんだから、俺たちもいいだろ!」
ドアがばんっ!と開き、仲間たちがずらりと雪崩れ込んできた。
「ちょっ……! な、なんで今!? 新婚初夜なんですけど!?」
私は顔を真っ赤にして叫んだ。
殿下も、フリードリヒも、影までもが当然のように席に着く。
「いいじゃないか、祝いだ祝い!」
「唐揚げ、悪魔級のやつな!」
「枝豆もな!」
食卓はあっという間に大宴会に早変わりした。
⸻
私はため息をつき、アドレを見上げる。
「……ほんと、この人たち遠慮がないんですけど」
アドレはビールをひと口飲み、軽く頬を赤らめながら私の肩を抱いた。
「……俺たちには、時間がある。
こういう夜も……悪くないさ、奥さん」
「……っ!」
胸がじんわり熱くなり、思わず顔を埋めた。
――笑い声と唐揚げの匂いに包まれた、新婚初夜。
騒がしくても、甘くて幸せな夜は続いていった。
(新婚初夜のもう一皿)
わいわいと賑やかな新婚初夜。
みんなが唐揚げや枝豆で盛り上がる中、私は小さく手を叩いた。
「はーい! 次は新作~。これが、だし巻き卵でーす!」
侍女たちが運んできたのは、小さな木箱に丁寧に詰められた黄金色の卵焼き。
ひとりひとりに一箱ずつ。
15センチ×20センチのふっくらホカホカだし巻きに、塩むすびと味噌スープが添えられている。
「わぁ……!」
「いい匂い……!」
影まで目を輝かせる中、私は得意げに胸を張った。
「今度、城下町の孤児院のバザーで売り出す予定なんです。
これで、子どもたちに冬のコートを買ってあげたいなって」
その言葉に、殿下が感動のあまり立ち上がった。
「……メイベル、よくぞここまで……!
物資購入の資金は、私が寄付しよう!」
拍手がわき起こり、皆が一斉にだし巻きを口にする。
「「「うま~っ!!」」」
笑顔が広がり、殿下はしみじみと呟いた。
「公爵夫妻は……この国の宝だなぁ」
⸻
「公爵夫妻は、この国の宝だなぁ……」
殿下の感慨深い声に、会場中が拍手で包まれる。
私はというと――。
「え、えっと……ただの、だし巻き卵とおにぎりなんですけど……」
きょとんと首をかしげながら、味噌スープをすする。
「……まあ、私としては。
みんなで“うま~っ!”って笑ってくれたら、それでいいんですけどね」
無邪気な笑顔に、アドレはまた肩を震わせて笑いをこらえた。
(……やっぱり、有能な妻に惚れたよ)
そう思う彼の視線も知らず、私は「次は何作ろうかな~」とわくわくしていた。
冬の市の日。
雪のちらつく城下町は、屋台と人々で大賑わいだった。
「はーい! だし巻き卵とおにぎりセット、温かい味噌スープ付きですよ~!」
私の声に、長い列ができていた。
「わあ、ふっくらしてる!」
「これで銅貨三枚!? 安い!」
「孤児院の子らのためだ、買ってやろう!」
居酒屋風の軽食は、庶民にも貴族にも大好評だった。
⸻
列の後ろで、殿下が人々の様子を目を細めて見つめていた。
「……やはりメイベルは、この国に必要な存在だ」
フリードリヒが横で笑った。
「殿下、あれは本人はただ“美味しいご飯を食べて欲しい”だけですよ」
その横で、アドレは無表情のまま両手いっぱいに買い込んでいた。
「……うまいからな」
⸻
夕暮れ。
売上げで買った分厚いコートを、孤児院の子どもたちに羽織らせる。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「温かい~!」
子どもたちの笑顔に囲まれ、私は照れながら笑った。
「えへへ……ただのだし巻き卵なんですけどね」
その隣で、アドレがそっと囁く。
「……お前は、俺の――宝だ」
「っ……!」
顔が真っ赤になり、私は雪の中で慌ててうつむいた。
夜空に雪が舞い落ちる。
孤児院の子どもたちが新しいコートを羽織って走り回り、笑い声が響いていた。
私は炊き出しの鍋を片づけながら、ふうと息をつく。
「……みんなが笑ってくれるなら、それでいいんです」
隣でアドレが、枝豆をひとつ口に放り込み、静かに頷いた。
「……俺も同じだ。お前が隣で笑っているなら、それでいい」
私の胸は、雪の夜なのに不思議と温かかった。
⸻
こうして――。
唐揚げと枝豆、そしてだし巻き卵で、この国は今日も回っていく。
39
あなたにおすすめの小説
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思うので、第二の人生を始めたい! P.S.逆ハーがついてきました。
三月べに
恋愛
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思う。だって、高校時代まで若返っているのだもの。
帰れないだって? じゃあ、このまま第二の人生スタートしよう!
衣食住を確保してもらっている城で、魔法の勉強をしていたら、あらら?
何故、逆ハーが出来上がったの?
満場一致で削除されましたが、世界は問題なく回っております』
鷹 綾
恋愛
王太子アルベルトは、ある日、貴族全会の満場一致によって廃嫡された。
断罪もなければ、処刑もない。
血も流れず、罪状も曖昧。
ただ「順序を飛ばした」という一点だけで、彼は王位継承の座から静かに削除される。
婚約者だった公爵令嬢エリシアは、婚約破棄の時点で王都の構造から距離を取り、隣国との長期協定を進めていく。
彼女の世界は合理で動き、感情に振り回されることはない。
一方、王太子が選んだ“新たな聖女”は、どこまでも従順で、どこまでも寄り添う存在だった。
「殿下に従わない者は、私が処理しておきます」
その甘い囁きの裏で、王都では“偶然”が重なり始める。
だが真実は語られない。
急病も、辞任も、転任も、すべては記録上の出来事。
証拠はない。
ただ王太子だけが、血に濡れた笑顔の悪夢を見る。
そして気づく。
自分のざまあは、罰ではない。
「中心ではなくなること」だと。
王都は安定し、新王は即位し、歴史は何事もなかったかのように進む。
旧王太子の名は、ただ一行の記録として残るのみ。
婚約破棄のその後に始まる、静かな因果応報。
激情ではなく“構造”が裁く、最強レベルの心理ざまあ。
これは――
満場一致で削除された男と、最初から無関係な位置に立っていた令嬢の物語。
妹に全てを奪われた令嬢は第二の人生を満喫することにしました。
バナナマヨネーズ
恋愛
四大公爵家の一つ。アックァーノ公爵家に生まれたイシュミールは双子の妹であるイシュタルに慕われていたが、何故か両親と使用人たちに冷遇されていた。
瓜二つである妹のイシュタルは、それに比べて大切にされていた。
そんなある日、イシュミールは第三王子との婚約が決まった。
その時から、イシュミールの人生は最高の瞬間を経て、最悪な結末へと緩やかに向かうことになった。
そして……。
本編全79話
番外編全34話
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
『婚約破棄ありがとうございます。自由を求めて隣国へ行ったら、有能すぎて溺愛されました』
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王太子に「可愛げがない」という理不尽な理由で婚約破棄された公爵令嬢エヴァントラ。
涙を流して見せた彼女だったが──
内心では「これで自由よ!」と小さくガッツポーズ。
実は王国の政務の大半を支えていたのは彼女だった。
エヴァントラが去った途端、王宮は大混乱に陥り、元婚約者とその恋人は国中から総スカンに。
そんな彼女を拾ったのは、隣国の宰相補佐アイオン。
彼はエヴァントラの安全と立場を守るため、
**「恋愛感情を持たない白い結婚」**を提案する。
「干渉しない? 恋愛不要? 最高ですわ」
利害一致の契約婚が始まった……はずが、
有能すぎるエヴァントラは隣国で一気に評価され、
気づけば彼女を庇い、支え、惹かれていく男がひとり。
――白い結婚、どこへ?
「君が笑ってくれるなら、それでいい」
不器用な宰相補佐の溺愛が、静かに始まっていた。
一方、王国では元婚約者が転落し、真実が暴かれていく――。
婚約破棄ざまぁから始まる、
天才令嬢の自由と恋と大逆転のラブストーリー!
---
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
婚約破棄された竜好き令嬢は黒竜様に溺愛される。残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ
水無瀬
ファンタジー
竜が好きで、三度のご飯より竜研究に没頭していた侯爵令嬢の私は、婚約者の王太子から婚約破棄を突きつけられる。
それだけでなく、この国をずっと守護してきた黒竜様を捨てると言うの。
黒竜様のことをずっと研究してきた私も、見せしめとして処刑されてしまうらしいです。
叶うなら、死ぬ前に一度でいいから黒竜様に会ってみたかったな。
ですが、私は知らなかった。
黒竜様はずっと私のそばで、私を見守ってくれていたのだ。
残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ?
婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~
ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」
義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。
父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。
けれど――
公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。
王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。
さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。
そして下されたのは――家ごとの褫奪。
一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。
欲しがったのは肩書。
継いだのは責任。
正統は叫びません。
ただ、残るだけ。
これは、婚約を奪われた公爵令嬢が
“本当に継がれるべきもの”を証明する物語。
婚約破棄された地味伯爵令嬢は、隠れ錬金術師でした~追放された辺境でスローライフを始めたら、隣国の冷徹魔導公爵に溺愛されて最強です~
ふわふわ
恋愛
地味で目立たない伯爵令嬢・エルカミーノは、王太子カイロンとの政略婚約を強いられていた。
しかし、転生聖女ソルスティスに心を奪われたカイロンは、公開の舞踏会で婚約破棄を宣言。「地味でお前は不要!」と嘲笑う。
周囲から「悪役令嬢」の烙印を押され、辺境追放を言い渡されたエルカミーノ。
だが内心では「やったー! これで自由!」と大喜び。
実は彼女は前世の記憶を持つ天才錬金術師で、希少素材ゼロで最強ポーションを作れるチート級の才能を隠していたのだ。
追放先の辺境で、忠実なメイド・セシルと共に薬草園を開き、のんびりスローライフを始めるエルカミーノ。
作ったポーションが村人を救い、次第に評判が広がっていく。
そんな中、隣国から視察に来た冷徹で美麗な魔導公爵・ラクティスが、エルカミーノの才能に一目惚れ(?)。
「君の錬金術は国宝級だ。僕の国へ来ないか?」とスカウトし、腹黒ながらエルカミーノにだけ甘々溺愛モード全開に!
一方、王都ではソルスティスの聖魔法が効かず魔瘴病が流行。
エルカミーノのポーションなしでは国が危機に陥り、カイロンとソルスティスは後悔の渦へ……。
公開土下座、聖女の暴走と転生者バレ、国際的な陰謀……
さまざまな試練をラクティスの守護と溺愛で乗り越え、エルカミーノは大陸の救済者となり、幸せな結婚へ!
**婚約破棄ざまぁ×隠れチート錬金術×辺境スローライフ×冷徹公爵の甘々溺愛**
胸キュン&スカッと満載の異世界ファンタジー、全32話完結!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる