八百屋王女、なんの冗談ですか?ーー行方不明のパパが国王でした!?

夢窓(ゆめまど)

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ビクトリアのお茶会、招待状を送る。

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王宮からのお茶会のお誘い――大混乱

お茶会の提案
ビクトリアも王宮に慣れてきた頃――
王宮から提案があった。
「そろそろ、ビクトリア様も、お茶会を開いてはどうか?」
ビクトリアは、ため息をついた。
「はぁー……」
「こういうのは、逃れられないわね」
仕方なく、ありがたく受け入れることにした。

メンバー発表
お茶会は、高位貴族の女子クラスメイトでこじんまりと開催する予定だった。
だが――
なぜか、メンバーにエドウィンもいる。
もっとなぜか、王太子殿下もいる。

ビクトリアは、首を傾げた。
「ランディは、婚約者で護衛だから参加するけど……」
「エドウィンは?」
「ウィルドン王太子は?」
「なんで?」
誰も、答えてくれなかった。

招待状、発送
招待状を送ったら――
大変なことになった。

高位貴族令嬢たちは、大喜び。
「やった! 招待された!」
「ビクトリア様のお茶会!」
「しかも、王子様も!」
「ランディ様も!」

一方、招待状のない令嬢たちは、泣きながら、ビクトリアの元に来た。
「ビクトリア様……!」
「なぜ、私には……!」
「お茶会……!」

セリーヌの訴え
セリーヌが、涙ながらに訴えた。
「ビクトリア様が、クラスメイトをお忘れになるとは?」
ビクトリアは、困惑した。
「参加者は、王宮が決めたんです」
「え?」
「どうすればいいか、聞いてみますね」

そこへ、エドウィンが現れた。
「参加者は、ビクトリア様が独断では決められない」
「王宮だからね」

令嬢たちが、訴えた。
「でも、ビクトリア様とは、親しくしています!」
(主に一方的に、ランディだけど……)

セリーヌが、続けた。
「ビクトリア様とは、クラスメイトとして、尊敬してました」
「もっと、親しくなりたいと思ってました」

「ん?そうだっけ?」ビクトリア

別の令嬢が、言った。
「私も、消しゴム拾っていただきました」
「お友達じゃなかったんですか?」

次々と、令嬢たちが訴える。
「私も!」
「私も!」
「私も!」
半ば脅迫である。

エドウィンの提案
仕方ないので、エドウィンが提案した。
「もう一度、選考するとしよう」
「本当ですか!?」
「ただし、王宮なので、人選は騎士団がする」
「はい!」
「招待希望者は、申し込みしてほしい」

エドウィンの側近が、記録を始めた。

申し込み殺到
クラスメイトは、そのまま。
だが――
それ以外の人たち、理由が意味不明。

「エドウィン様に、毎朝稽古つけてもらってます」
なぜ男子!  ビクトリアのお茶会だけど?

「あのクラスの中の人に喧嘩売られたので、話がしたい」
果たし状か!?
ビクトリアのお茶会ですけどな。

他、いろいろ。

側近が、呆然としていた。
「殿下……これでは、裁ききれません」
「そうか」
エドウィンは、困った顔をした。

教授まで参戦
そこへ、教授までやってきた。
「ビクトリア様と、ゆっくり語らいたい」
側近が、即座に言った。
「教授、この人たちでは、ゆっくり語らえません」
「…………」
教授は、黙り込んだ。

大人気
ビクトリアが、呆然と呟いた。
「……なんで、こんなに?」
ランディも、困惑していた。
「分かりません」
マリカが、笑いながら言った。
「殿下、大人気ですね」
「そうなの?」
「はい」
「ランディも?」
「はい」
「大人気のビクトリアとランディ、ですね」

ハリスが、ツッコんだ。
「お前ら、婚約カップルなのに、誰も気にしてないのか?」
「え?」
「いや、普通は遠慮するだろ?」
「そうなの?」
ビクトリアは、首を傾げた。
ランディも、首を傾げた。

エドウィンの結論
エドウィンが、ため息をついた。
「……とりあえず、人数制限しよう」
「はい」
「クラスメイトは、そのまま」
「はい」
「それ以外は――抽選にしよう」
「抽選!?」
令嬢たちが、悲鳴を上げた。
「仕方ないだろう」
エドウィンは、涼しい顔で答えた。


ビクトリアとランディは――
大人気だった。
婚約カップルなのに――
誰も遠慮していなかった。
エドウィンは――
ため息をついていた。

これがお茶会前の騒動である。
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