41 / 68
お茶会当日――ピーナッツ大会 会場の様子
しおりを挟む
お茶会当日。
会場に集まった令嬢たちは――
なぜか、みんなランディの黒い髪の色か、紺色のドレスだった。
髪留めは、ランディからもらったものを、それぞれに工夫している。
ビクトリアが、呟いた。
「……何かの団体?」
マリカが、笑った。
「普通のお茶会ですよ」
「まぁ、そういうのもアリなのか」
エドウィンは、この前の園遊会の衣装だった。
行けなかった女子に頼まれたらしい。
レースが、ヒラヒラしている。
席順
お茶会の席順は――
中央に、ビクトリアとランディ。
ビクトリアの横が、王太子ウィルドン。
なぜか、ランディの横にエドウィンだった。
始まりは、それぞれの席で、
ビクトリアは、王太子ウィルドンと歓談している。
身分的に、それが妥当だろう。
お茶とお菓子が配られる。
目の前にも、いろんなお菓子が並べられる。
エドウィンの「あーん」
エドウィンが、お菓子を手に取った。
「ランディ、このお菓子、なかなかいい」
「うん?」
ランディが横を向けば――
口の中にぽんッと入れられた。
「!?」
つい、反射的に食べてしまうランディ。
令嬢たちは、心の中で――
(見た? 今の見た?)
(見たわよ、当然じゃない)
目は離せない。
でも、王宮のお菓子も美味しい。
しかし、優雅さもいる。
変な格好はできない。
いろいろ忙しい。
首は伸びない。
顎は引いて。
目を向けて。
笑いながら。
鼻は引きつって。(ふくらんでいる)
エドウィンが、またお菓子を手に取った。
「ランディ、あーん!」
もぐもぐランディ。
令嬢たち、完全に凝視。
ランディが、困った顔で言った。
「殿下、自分で食べれます。やめてください」
「あ、そうだね」
エドウィンは、あっさりと引いた。
ふいに――
ランディが、ピーナッツを上に投げた。
パクッ。
習慣とは、恐ろしいものである。
そして、ビクトリアにも投げてしまう。
ポンッ。
ビクトリアが、パクッ!
「あら、ランディ、ありがとう!」
エドウィンが、目をひん剥いた。
「今の、何?」
ビクトリアが、涼しい顔で答えた。
「二人の時、ピーナッツ投げたりするんですよ」
「殿下は、しませんか?」
「失礼しました、おーほほほ!」
心の中は焦っているが、それを出さない。
ランディが、続けた。
「運動不足の時とか」彼も、焦ってます。
「運動不足!?」
エドウィンが、驚いた。
「なるほど!」
エドウィンは、目を輝かせた。
「ランディ、私にも投げてほしい」
「はい、いいですか」
ポンッ!
「あーーーー!」
口に入らなかった。
エドウィンの口に入らず、落ちた。
客席、ざわつく
客席が、ムズムズし始めた。
一人が、ピーナッツを投げた。
「あたっ……」うまくいかない。
「入った。」うれしい。
「……難しい」そりゃ、お行儀悪いから、
高位貴族の人は、普段しないでしょうから、
次々と、試す人たち。
「私も!」
「私も!」
ポンッ、ポンッ、ポンッ。
お茶会が、ピーナッツ投げになる
お茶会で、こういうのはマナー違反である。
だが――
殿下とビクトリアとランディがした。
だから、異例である。
みんなが、やり始める。
王太子も、やってみて――
失敗である。
「……難しいな」
お茶会が、ピーナッツ投げになる。
ビクトリアとランディの焦り
ビクトリアが、小声で呟いた。
「……これは、相当にやばいと思う」
ランディも、頷いた。
「そうですね」
「どうする?」
「どうしましょう」
二人は、顔を見合わせた。
そして――
「まあ、こういうお茶会もいいか」
二人は、そう結論づけた。バックれた。
エドウィンの満足
エドウィンが、満足そうに笑った。
「面白いな」
「え?」
「こういうお茶会、初めてだ」
エドウィンは、楽しそうに笑っていた。
王太子の困惑
王太子は、困惑していた。
(これ……お茶会……?)
(ピーナッツ投げ大会……?)
(どっち……?)
だが、周りが楽しそうなので――
「まあ、いいか」
王太子も、諦めた。
令嬢たちの感想
令嬢たちは、大満足だった。
「楽しかった!」
「ピーナッツ投げ、面白い!」
「ランディ様のあーんも見れたし!」
「最高!」
セリーヌも、満足そうに笑っていた。
「素敵なお茶会だったわ」
お茶会は――
ピーナッツ投げ大会になった。
マナー違反だが――
殿下がやったから、異例である。
みんな――
大満足だった。
ビクトリアとランディは――
焦っていたが、まあいいかと結論づけた。
エドウィンは――
満足していた。
王太子は――
困惑していた。
これが――ビクトリアの
アルデバインでの最初のお茶会だった。
会場に集まった令嬢たちは――
なぜか、みんなランディの黒い髪の色か、紺色のドレスだった。
髪留めは、ランディからもらったものを、それぞれに工夫している。
ビクトリアが、呟いた。
「……何かの団体?」
マリカが、笑った。
「普通のお茶会ですよ」
「まぁ、そういうのもアリなのか」
エドウィンは、この前の園遊会の衣装だった。
行けなかった女子に頼まれたらしい。
レースが、ヒラヒラしている。
席順
お茶会の席順は――
中央に、ビクトリアとランディ。
ビクトリアの横が、王太子ウィルドン。
なぜか、ランディの横にエドウィンだった。
始まりは、それぞれの席で、
ビクトリアは、王太子ウィルドンと歓談している。
身分的に、それが妥当だろう。
お茶とお菓子が配られる。
目の前にも、いろんなお菓子が並べられる。
エドウィンの「あーん」
エドウィンが、お菓子を手に取った。
「ランディ、このお菓子、なかなかいい」
「うん?」
ランディが横を向けば――
口の中にぽんッと入れられた。
「!?」
つい、反射的に食べてしまうランディ。
令嬢たちは、心の中で――
(見た? 今の見た?)
(見たわよ、当然じゃない)
目は離せない。
でも、王宮のお菓子も美味しい。
しかし、優雅さもいる。
変な格好はできない。
いろいろ忙しい。
首は伸びない。
顎は引いて。
目を向けて。
笑いながら。
鼻は引きつって。(ふくらんでいる)
エドウィンが、またお菓子を手に取った。
「ランディ、あーん!」
もぐもぐランディ。
令嬢たち、完全に凝視。
ランディが、困った顔で言った。
「殿下、自分で食べれます。やめてください」
「あ、そうだね」
エドウィンは、あっさりと引いた。
ふいに――
ランディが、ピーナッツを上に投げた。
パクッ。
習慣とは、恐ろしいものである。
そして、ビクトリアにも投げてしまう。
ポンッ。
ビクトリアが、パクッ!
「あら、ランディ、ありがとう!」
エドウィンが、目をひん剥いた。
「今の、何?」
ビクトリアが、涼しい顔で答えた。
「二人の時、ピーナッツ投げたりするんですよ」
「殿下は、しませんか?」
「失礼しました、おーほほほ!」
心の中は焦っているが、それを出さない。
ランディが、続けた。
「運動不足の時とか」彼も、焦ってます。
「運動不足!?」
エドウィンが、驚いた。
「なるほど!」
エドウィンは、目を輝かせた。
「ランディ、私にも投げてほしい」
「はい、いいですか」
ポンッ!
「あーーーー!」
口に入らなかった。
エドウィンの口に入らず、落ちた。
客席、ざわつく
客席が、ムズムズし始めた。
一人が、ピーナッツを投げた。
「あたっ……」うまくいかない。
「入った。」うれしい。
「……難しい」そりゃ、お行儀悪いから、
高位貴族の人は、普段しないでしょうから、
次々と、試す人たち。
「私も!」
「私も!」
ポンッ、ポンッ、ポンッ。
お茶会が、ピーナッツ投げになる
お茶会で、こういうのはマナー違反である。
だが――
殿下とビクトリアとランディがした。
だから、異例である。
みんなが、やり始める。
王太子も、やってみて――
失敗である。
「……難しいな」
お茶会が、ピーナッツ投げになる。
ビクトリアとランディの焦り
ビクトリアが、小声で呟いた。
「……これは、相当にやばいと思う」
ランディも、頷いた。
「そうですね」
「どうする?」
「どうしましょう」
二人は、顔を見合わせた。
そして――
「まあ、こういうお茶会もいいか」
二人は、そう結論づけた。バックれた。
エドウィンの満足
エドウィンが、満足そうに笑った。
「面白いな」
「え?」
「こういうお茶会、初めてだ」
エドウィンは、楽しそうに笑っていた。
王太子の困惑
王太子は、困惑していた。
(これ……お茶会……?)
(ピーナッツ投げ大会……?)
(どっち……?)
だが、周りが楽しそうなので――
「まあ、いいか」
王太子も、諦めた。
令嬢たちの感想
令嬢たちは、大満足だった。
「楽しかった!」
「ピーナッツ投げ、面白い!」
「ランディ様のあーんも見れたし!」
「最高!」
セリーヌも、満足そうに笑っていた。
「素敵なお茶会だったわ」
お茶会は――
ピーナッツ投げ大会になった。
マナー違反だが――
殿下がやったから、異例である。
みんな――
大満足だった。
ビクトリアとランディは――
焦っていたが、まあいいかと結論づけた。
エドウィンは――
満足していた。
王太子は――
困惑していた。
これが――ビクトリアの
アルデバインでの最初のお茶会だった。
40
あなたにおすすめの小説
安らかにお眠りください
くびのほきょう
恋愛
父母兄を馬車の事故で亡くし6歳で天涯孤独になった侯爵令嬢と、その婚約者で、母を愛しているために側室を娶らない自分の父に憧れて自分も父王のように誠実に生きたいと思っていた王子の話。
※突然残酷な描写が入ります。
※視点がコロコロ変わり分かりづらい構成です。
※小説家になろう様へも投稿しています。
私だけが愛して1度も笑ったことの無い夫が、死んだはずの息子を連れてもどってきた
まつめ
恋愛
夫はただの一度も私に笑いかけたことは無く、穏やかに夫婦の時間をもったこともない。魔法騎士団の、騎士団長を務める彼は、23年間の結婚生活のほとんどを戦地で過ごしている。22歳の息子の戦死の知らせが届く。けれど夫は元気な息子を連れて私の元に戻って来てくれた。
半世紀の契約
篠原皐月
恋愛
それぞれ個性的な妹達に振り回されつつ、五人姉妹の長女としての役割を自分なりに理解し、母親に代わって藤宮家を纏めている美子(よしこ)。一見、他人からは凡庸に見られがちな彼女は、自分の人生においての生きがいを、未だにはっきりと見い出せないまま日々を過ごしていたが、とある見合いの席で鼻持ちならない相手を袖にした結果、その男が彼女の家族とその後の人生に、大きく関わってくる事になる。
一見常識人でも、とてつもなく非凡な美子と、傲岸不遜で得体の知れない秀明の、二人の出会いから始まる物語です。
元恋人が届けた、断りたい縁談
待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。
手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。
「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」
そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?
一度目で黒狼公に討たれた私ですが、二度目の夜はお父様のそばでしか眠れません
師走
恋愛
八歳の冬、リリア・ヴァルグレイは父に殺された。
王国最強の討魔貴族――黒狼公レオンハルト・ヴァルグレイ。
人にも魔にも容赦のないその男は、黒花の災厄に呑まれかけた実の娘を、自らの手で討ったのだ。
けれど次に目を覚ました時、リリアは赤ん坊に戻っていた。
もう二度と、お父様に剣を向けられたくない。
そう願うのに、夜になるとまた黒花の囁きが忍び寄る。甘くやさしいその声は、孤独な心に触れて、静かに破滅へと導こうとする。
そして、その囁きがぴたりと止むのは――世界でいちばん怖いお父様のそばだけだった。
一度目の父は、同じ城で暮らしていても遠い人だった。
リリアを見ない。抱かない。呼びもしない。
そのくせ二度目の父は、相変わらず冷たいまま、なぜか夜ごとリリアを放っておいてくれない。侍女を替え、部屋を守らせ、怯えて眠れない娘を黙って自分の近くへ置いてしまう。
人にはあれほど容赦がないのに、リリアにだけ少しずつおかしくなっていく。
怖い。近づきたくない。
それでも、その腕の中でしか眠れない。
またあの冬が来る。
また同じように、黒花はリリアを呑み込もうとするかもしれない。
今度こそ囁きに負けないために。今度こそ父に剣を抜かせないために。
一度目で父に討たれた娘は、二度目の人生でもっとも恐ろしいその人のそばへ、自分の意志で手を伸ばしていく。
小説家になろう様でも掲載中
貧乏神と呼ばれて虐げられていた私でしたが、お屋敷を追い出されたあとは幼馴染のお兄様に溺愛されています
柚木ゆず
恋愛
「シャーリィっ、なにもかもお前のせいだ! この貧乏神め!!」
私には生まれつき周りの金運を下げてしまう体質があるとされ、とても裕福だったフェルティール子爵家の総資産を3分の1にしてしまった元凶と言われ続けました。
その体質にお父様達が気付いた8歳の時から――10年前から私の日常は一変し、物置部屋が自室となって社交界にも出してもらえず……。ついには今日、一切の悪影響がなく家族の縁を切れるタイミングになるや、私はお屋敷から追い出されてしまいました。
ですが、そんな私に――
「大丈夫、何も心配はいらない。俺と一緒に暮らそう」
ワズリエア子爵家の、ノラン様。大好きな幼馴染のお兄様が、手を差し伸べてくださったのでした。
「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】
清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。
そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。
「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」
こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。
けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。
「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」
夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。
「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」
彼女には、まったく通用しなかった。
「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」
「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」
「い、いや。そうではなく……」
呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。
──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ!
と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。
※他サイトにも掲載中。
【完結】異世界から来た聖女ではありません!
五色ひわ
恋愛
ミシュリーヌは、第四王子オーギュストの妃としてフルーナ王国の王宮で暮らしている。しかし、夫であるオーギュストがミシュリーヌの寝室に訪れることはない。ミシュリーヌは聖女の力を持っていたため、妻に望まれただけなのだ。それでも、ミシュリーヌはオーギュストとの関係を改善したいと考えている。
どうすれば良いのかしら?
ミシュリーヌは焦っていた。七年間かけて国中の水晶を浄化したことにより、フルーナ王国は平穏を取り戻しつつある。それは同時に聖女の力がこの国に必要なくなったことを意味していた。
このまま、オーギュストの優しさに縋ってお飾りの妻を続けるしかないのだろうか。思い悩むミシュリーヌの前に現れたのは、オーギュストの恋人を名乗る女性だった。
・本編141話
・おまけの短編 ①9話②1話③5話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる