ベビーケアズ ~最弱スキルが新米ママをサポートします~

冬花美優

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10話

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一方で、朝を迎えたリナとエレノアはサラの家にいた。

明け方、まだサラが寝ている頃にリナとエレノアが起きた。

リナは赤ちゃんを抱き上げてあやしたりする。

「おはよう、ちゃんと眠れてえらいね、まだ眠い?」

「ん、んぁ、あー、うーあー」

リナの脳裏には赤ちゃんの発する言葉が子育てマスターのおかげで翻訳されて聞こえる。

「お姉ちゃん、おはよう 寝れたよ ママは? ママに会いたい」

「もうすぐママは、来るよ…よしよーし」

そこへサラがやってきた。

「おはようございます……」

「あ、おはようございます、ほらママきたよー」

リナは赤ちゃんをサラに託す。

赤ちゃんはサラを見て満面の笑みになる

やはり子育てマスターのスキルがあっても結局は産みの母の温もりが1番安心する。

リナはサラに聞く。

「サラさん、気持ちは落ち着きましたか?」

「ええ、昨日はごめんなさい…夜泣きとかで寝るのもままならないから…」

「1人だと大変ですよ、今まで1人でよくめげずに耐えてすごいです」

「すごくなんかない……この子には何の罪もないのよ…だからこそ、責任をもって育てるの…」

サラはリナを見つめていう

ですから…」

そう、子供は決して親の所有物ではない。

社会から一時的に預かった大切な存在だからこそ、親が責任をもって育てて、社会へと還すという義務の考えだとサラは言った。

リナも共感してうなずく

「サラさんは立派なお母さんです」

「そうかしら…まだまだだと思うな」

そこへエレノアが声をかける

「皆さん、朝食ができましたよ」

「うそ……なにこれ…すごい」

サラはテーブルを見て驚愕した

「さぁ、たくさん食べてください!産後のお母さんには栄養満点の、料理ですわ!」

リナも驚愕した

「エレノア、いつの間にこんな料理を…」

鼻を高くしてエレノアは説明を始めた

「これは私の料理人から取り寄せて従者に持ってきてもらった野菜や肉を使いましたわ!」

するとサラは恐る恐る聞く

「……あの、エレノアさんってもしかして、あのエレノア姫殿下ですか?」

「はい、そうですけど」

サラは椅子から飛び跳ねるように驚愕して頭を深々と下げた

「申し訳ございません!まさか、姫殿下とは知らずに不敬を働いてしまい、どうか子供だけは……」

笑顔でエレノアが答える

「何を言ってますの?今の私はAですわ!」

「ぷっ、ふふっ、エレノアらしいね」

リナが笑うとサラも笑う

そしてリナとエレノアは部屋の整理整頓をして、エレノアは今後、サラが栄養満点の料理が食べられるように王家秘伝の女性に優しい保存食を作り始めた。

リナはサラに様々な育児に関するアドバイスをする

「オムツを変えるときは赤ちゃんの足が脱臼しないように注意して優しく足首を持つ事」

「はい」

「そして、オムツで蒸れないように、きちんと拭いてあげる、この時も力任せはダメ!優しく拭いてあげる」

「はい」

「あとオムツの中は蒸れやすいから、おしっこが出てなくても定期的に必ずチェックすること」

「はい」

次にリナはサラに赤ちゃんの寝かせ方を教える

「赤ちゃんを寝かす時は寝やすい環境を整えてあげること」

「はい」

「そして赤ちゃんを抱いて優しく背中をさすったり、仰向けに寝かせて優しく軽くリズム良く、トントンしてあげるの」

「はい」

「強く叩くのはダメ!必ず優しくリズムよくするの!」

「はい」

「あとお母さんが添い寝をして赤ちゃんに温もりを与えて安心させるの!優しい声で柔らかい歌を歌ってあげるのもいいわ」

「はい」

リナは他にも様々な事を紙に書いてサラを助けるために教えた。

それから赤ちゃんがリラックスして眠るとサラはリナに育児ノイローゼの苦悩を打ち明けた。

サラは自分が母親失格で、赤ちゃんに泣くとイライラしてしまい、子供と二人でいると、不安になって辛くなるという、それでたまに帰る夫に八つ当たりをしてしまうと話す

「……こんな情けない話は今までしなかったし、したくなかったの……でもリナさんになら話せば、良くなるかもしれないっていう、甘えた考えが……」

涙をうかべるサラにリナは優しくサラの手を握りしめて話す。

「辛い時は誰かに助けを求めて!わたし達でもいい、村の先輩ママとかに相談するの!絶対に一人で抱え込んだらダメ、あと……」

「あと?」

「人間は完璧に全てが、できないのは当たり前なの」

「……」

「だから、できなくてもいいから、10のうち、1つができたら9つは、できなくてもいいの!」

「……っ、そっか、甘えていいんだ…できなかったら助けを求めていいんだ……そっか」

サラは今までの耐えた苦悩が涙となって溢れ出しリナに抱きつく

リナはサラを優しく抱きしめた



そうこうしているうちに、ソフィアがサラの家に到着した。
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