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12話
しおりを挟むそれから数日後にベビーケアズはギルド本部に、帰ってきて報告をした。
受付嬢のミリアから1通の手紙を渡される。
中を開くと勇者の姉からの手紙だった。
今回は私と夫と子供の絆を繋いで、私の育児ノイローゼも改善してくれたり、子育てのアドバイスをしてくれて、本当にありがとうございます。あれから、夫は騎士団の寮から自宅通勤に変えて毎日、子供の面倒を見てくれて助かってます。これからは夫婦で互いに助け合って、この子を育てていきます。
「よかった……」
リナは手紙を大切にする。
それから3人は久しぶりに休暇として、のんびり過ごす。
数日後にリナはギルド本部に来て新しい育児クエストを探していた。そこへ、ミリアが焦った表情でリナに駆け寄る。
リナは察した。
「ミリアさん、またですか?」
「はい、はぁはぁ、ごめんなさい!本当に緊急育児依頼です!」
「何があったんですか?」
ミリアからの内容は、緊急育児クエストは、なんと王宮からの依頼で依頼主はエレノアだった。エレノアの母が実は妊娠中で、臨月を迎えていていつ生まれても、おかしくない状況で、ついさっき母が産気づいてしまったらしい。エレノアの母は、やや高齢な為に難産になる可能性があると告げられていたので巷で噂になっている子育てマスターのリナに助けを求めたらしい。
「……なんでもっと、早く言わないのよ!ミリアさん分かりました!至急行きましょう!」
そこへソフィアも駆けつけて二人でエレノアの王宮に向かうことになった。
リナとソフィアは、王宮のロビーでエレノアと再会して言葉を交わす。
「リナ、ソフィア…突然の依頼をしてごめんなさい……まして、パーティの身内からするなんて……他にも困っている人がいるのに…」
「何言ってるのよ、エレノア」
「そうだぞ!あたしらはパーティ以前に親友だろ!助けるのは当たり前よ」
「リナ…ソフィア、ありがとう……母様の部屋に案内しますわ、こちらへ」
リナはエレノアの母と対面する。
母の名は、エリナで王妃である。
「はじめまして、王妃様 育児支援専門パーティのベビーケアズ、リーダーのリナと言います」
「同じくソフィアです」
リナとソフィアが挨拶をすると、優しく笑顔で応えるエリナ。
「いらっしゃい、忙しいのにごめんなさい……あといつも娘と、仲良くしてくれてありがとう」
早速、リナは従者から状況を聞く。
陣痛は、今は数時間毎に起こっているという。
「わかりました、あとはわたし達もサポートしますので、念の為に専門機関にも連絡をして、待機するように伝えてください」
「はい」
「それと王妃がいる、この屋敷にいる全ての男性達を別の場所の屋敷に数日間だけ退去させて、男子禁制にしてください。男性は立ち入り禁止にしてください」
「な、なぜすか?陛下も立ち入り禁止ですか?」
「……はい、如何なる男性も立ち入り禁止にしてください」
「し、しかし……」
「なら、私が陛下に緊急の謁見を申し入れて話します!急いで!緊急なんです!」
リナは、いつもより真剣な表情で訴えた
「か、畏まりました」
「リナ……母様は、大丈夫なの?…」
リナは優しく笑顔で返す
「うん!わたしが絶対に助ける!無事に王妃様も赤ちゃんも助けるよ!」
「ありがとうございます……どうか、助けてください」
エレノアは深々とリナに頭を下げる。
床のじゅうたんに雫がおちる跡が残った。
「エレノア、ソフィアは熱いお湯と柔らかいタオルを大量に用意して!」
「従者の方は女性だけ残って、王妃様のいるこの部屋を明るくして!王妃様がリラックスできるような部屋の環境にして!」
「は、はい!」
「リナ様、陛下から謁見の許可がでました」
「わかりました、行きましょう」
リナは陛下との謁見に赴く。
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