記憶のない彼女と運命の恋

冬花美優

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第1章 帝国編

3話 お忍びの城下町巡り

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城下町に行くと様々な人で賑わっていた。食欲をそそるような良いにおいがしたり、美しい装飾品が売られていたり、様々な屋台がある。さらに街中を歩くと貴族のような人や鎧を着た人や魔法使いの人など様々だった。

わたしは目移りしてケインに色々聞いていた。

「ケイン様、あれはなんですか?」

「あれは食べ物で串に刺さってる味付けの焼肉棒だよ。食べるかい?」

「はい!」

「味付きの焼肉棒を2つくれ」

「はいよ」

「はい、どうぞエリス」

「ありがとうございます」

こんがり焼き上げられて食欲をそそる味付けされたタレがついている

「あー……パクっ…モグモグ」

「どうだい?エリス?美味しいかい?」

エリスは頬を赤らめて笑顔で頭を縦に振る

「おいひぃでふぅ」

「淑女が食べながら話すと恥ずかしいよエリス」

ケインも笑顔で食べるエリスに見とれていた。それからエリスとケインは様々な買い物をしたりして散歩した。

するとエリスが装飾品のお店であるものを見ていた

「エリスそれがほしいのかい?」

「え、いやその……綺麗だなって」

エリスが見ていたのは三日月の形をしたダイヤモンドのネックレスだった。

ケインは値段を見ると破格の安さで驚愕する

「おい、店主」

「なんでしょう?」

「この三日月の形をしたダイヤモンドのネックレスなんだが、なぜこんな安いんだい?」

すると店主はにやりと笑って言った

「いや実はですね、この三日月の形をしたダイヤモンドのネックレスは先の大戦で魔界の魔王が付けていたネックレスのレプリカだとか」

「ふむ……なるほど、だから安いのか……よし!店主、買った」

「毎度あり」

「え、ケインさま……」

するとエリスに三日月の形をしたダイヤモンドのネックレスを首に付けるとエリスが光に包まれる

「エリス!?大丈夫かい?」

……を……って……ま……わ………。

エリスの中からネックレスの声が聞こえる

「ずっとあなた様を待ってました、おかえりなさいませ、我がマイマスター…全ては我が主様のために……」

「ケイン様」

「どうしたんだい?大丈夫?」

「大丈夫ですが何か聞こえませんでしたか?」

「何も聞こえないよ」

不思議な事が起きたがエリスは気にしないようにした。

そして噴水のある休憩できる場所の椅子に座ってエリスは休んでいて、ケインが飲み物を買いに行ったときに事件は起きた。

エリスの後ろから複数の男がエリスの口をふさいで攫ったのだ。誘拐だった

「ン~っ……んんんっ!!……んんっ…」

エリスは涙を浮かべながら助けを求めたが声が出せなかった。

「エリス!?」

エリスが攫われた直後に戻ったケインだが、エリスの姿がなかった。ケインは近くの人にエリスを聞くと複数の男に誘拐されたの事だった。

ケインは急いで城に戻り騎士団に緊急の人探しを命令した。さらに事の重大さを把握したメイド長のミヤノは城下町の冒険者ギルドにも緊急のクエストを発注して国総出のエリスの捜索が始まった


一方、謁見の間にはマリンナとケインがいた。

「ケインよ、お前は一緒にいながらエリスが攫われたとは何をしていたの!」

「申し訳ございません母上!私の不注意で」

「言い訳はいいわ!一刻も早くエリスを見つけなさい!大至急!」

「はい!総出で探します!」



そのころ、エリスは暗い屋敷の部屋に投げ飛ばされた。

「おらぁ!ここにいろ!」

ドンッ、ベッドのある部屋に投げ飛ばされたエリスがいた。

「なんですか!あなたたちは、こんな事をして恥ずかし……」

1人の男がエリスに刃物を突きつけた。
恐怖で黙ってしまうエリス

「お前は城の人間だから誘拐して身代金をもらうために少しの間は俺たちとここにいろ」

「お金は働いて稼げばいいのでは?」

すると激怒した男が言った。

「働いて稼ぐだと?みんな庶民の俺たちは働いていても貴族のやつらが高い税金をかけてるから
生活が大変なんだよ!こんな気持ち分からないだろうよ」

エリスは混乱した。国のみんなは平和で良い暮らしをしていると思ったのに現実は違った。貴族や身分の高い人に税を取られて生活に苦しむ現実があった

エリスは涙を流して言った

「ごめんなさい……本来は民衆には優しくするものなのに……」

エリスは男に頭を下げると、エリスのワンピースの隙間から豊満な胸元の谷間が露わになり男がそれを見るとエリスをベッドに押し倒して言った

「なら、俺たちに優しく慰めてくれよ!」

エリスは危機を感じ腕や足を振り払おうとするが勝てるはずもなかった。そこへもう1人の巨漢な鎧を着た男がやってきた。見た目は騎士のような感じだが様子が変だった

「おい、初物は俺にさせろ」

「わかったよ!」

すると巨漢の男は鎧を剥ぎ取り裸になってエリスのワンピースを無理やり剥ぎ取った

「いや!やめてください!いや!助けて!」

男はエリスの小さな顔の顎を抑えて言った

「叫んでも誰も来ないぞ、あきらめろ」

涙ぐむエリスは震えながら言った

「いや、絶対にやだ!やめて、触らないで」

「いい身体してるな、さすが貴族様だ」

エリスは叫んだ

「やめてぇ!いやあ!」

するとエリスの身体の胸に赤い薔薇の刻印が浮かび上がった。

「うっ……なんだ!?」

男が困惑するとエリスの目が赤く光り、頭に赤い角が生え、背中に赤い羽根と赤いしっぽが生えて変身した。

「お……おい、こいつ……この女、間違いない!アイツだ!なんでアイツがこの帝国にいるんだ!」

慌てふためく男たちをよそに変貌したエリスは言った。

「貴様ら、私の身体を犯そうとは良い度胸だな……今一度、人間に私の恐ろしさを分からせてやる……」

エリスは男たちを次々と薙ぎ払って壁に吹き飛ばした。そしてエリスの身体が光の筒を天井に向かって放つと屋敷は完膚無きまでにボロボロになって全裸のエリスだけが倒れていた

「あ!いました!見つけました!騎士長!エリス様です」

「丁重に布に包んで連れて行け、我らマリンナ直属の姫騎士隊の名にかけて」

「はっ!」

倒れていたエリスを助けたのは王妃の直属の女性のみで結成された最強の姫騎士隊だった。


一方、帝国の謁見の間に情報がきた。

「王妃様!先程、エリス様を発見しました。」

「良かったわ……で、状況は?」

「そ……それが」

「早く言いなさい!」

「調べによると退役した帝国騎士団が盗賊と仲間を作りエリス様を陵辱して誘拐の身代金を要求しようと……」

マリンナは怒りに満ちていた。

「その者たちは全員極刑にしなさい」

「はっ」

「エリスは大丈夫なの?」

すると謁見の間に美しい黒髪の女性騎士達がやってきた。

「き、きさまら!謁見中だぞ!だれだ!」

「黙りなさい」

女性騎士は家臣に言った。

「私たちはマリンナ様が指揮官の下で結成されてる王妃様直属の姫騎士隊だ」

「ま……まさか…帝国騎士最強と呼ばれる幻と言われていた姫騎士隊!?」


「ご苦労さま、エリスは?」

「すみません、男性は全員、この場から退出願います」

「き、きさま!なんのつ」

「黙りなさい、男は下がりなさい。」

こうして謁見の間は女性のみになって姫騎士隊が布に包まれたエリスをマリンナの元へ差し出した。

「エリス……なんて可哀想に……おのれ…」

涙ぐむマリンナに話をする姫騎士が言った。

「マリンナ様、幸いエリスの身体を見ましたが犯された形跡はありませんでした。」

マリンナは崩れ落ちて安堵した。

「良かった……良かったわ……」

「ありがとう、あなたたちのお陰です。ありがとう」

「いえ、我ら姫騎士隊はマリンナ様の仰せのままに」

こうしてエリス誘拐事件は事なきを得た。

数日後、ケインはエリスの部屋に来た。


「エリス、私だ入るよ?」

「はい、どうぞ」

ケインはエリスを優しく抱きしめて謝罪した。

「申し訳ないです、私のせいでエリスが辛い目に……すまない」

「大丈夫です、ケイン様。私のせいで迷惑かけてごめんなさい」

本当は大丈夫じゃなかった……怖かった……襲われそうになったら気を失って気づくと壊れた屋敷の前で全裸で倒れていて姫騎士隊に助けられた。


「泣いてるのかい?」

「泣いてません……」

「そうか……」

ケイン様はその後は何も言わずに優しく抱きしめてくれた。



それから数ヶ月後、帝国の城内で年に一度のお祭りの準備で慌ただしかった。
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