11 / 30
第1章 帝国編
11話 譲れない意地のぶつかり合い
しおりを挟む
澄んだ空の下の花咲く庭園にある模擬戦ができるような円形の広場にはケインとルシアが互いに対峙していた。それをエリスはミヤノやマリンナと一緒に遠くから見届けている。
ケインとルシアは木刀を持って構えた。
「ほう、それが帝国流派の構え方か。隙がないな素晴らしい」
「ルシア殿こそ、珍しいですね。あなたのは古のドラゴン族が使う構えですね」
「俺の師匠がドラゴン族でね。しかし古のドラゴン族を知ってるとは博識だな」
「色々な世界を知るのが皇帝としての嗜みですから」
するとケインは飛び出した
「ルシア殿、参りますよ!」
「……来い!」
2人の木刀が重なり合うと2人から衝撃波が起きた
ミヤノはすかさず身を引く体勢にしてエリスやマリンナを守った
「おふたりとも身を伏せて私の後ろから離れないでください!」
ケインは木刀で交えながら言った
「なかなか、つよいですね……くっ、さすが東国の皇帝……いや、漆黒の翼と呼ばれる異名は伊達じゃないですね!」
ルシアも答えた
「……ふっ、あなたもこれだけの剣術と体術を兼ね備えてるなら世界統一も夢ではないぞ」
するとケインは即答した
「おあいにくさま、私は世界統一には興味無い!」
「ならば、何故そこまでして強くなろうとしてる?」
ケインはルシアの木刀を払い除けて答えた
「……くっ、決まってるじゃないか!私が愛してる人を守るため!ただそれだけだ!」
「いい顔つきといい立ち振る舞いだ、ケインよ!」
ケインの真っ直ぐで素直な気持ちがルシアの心にも響いたのかルシアも徐々にケインを認め始めていた
模擬戦をして時間が過ぎた頃、ルシアはケインにアドバイスをするようになっていて、それに応えるようにケインはルシアに向かっていく
「隙が見えてるぞ!」
「っく!まだだ!」
次の瞬間にルシアの木刀がケインの懐に一撃が入ってケインは体勢を崩して地に足をつけた。
「俺の一撃を受けても足をついて立ってるとは……この男…」
ケインは口から赤い液体を吐き捨てて言った
「私にも意地がある…過去の過ちを変えることはできないし、取り返しがつかないのかもしれない……だけど」
ルシアは黙ってケインの言葉を聞いていた
「ずっと裏切らずに味方でいてくれた……そんな事をしてくれた私が愛してる人に、自分が変わって前に進められる姿を見せないようじゃ……男じゃないだろー!」
再びケインは満身創痍の身体でも飛び出してルシアに立ち向かっていく
「こんな熱い戦いは久しぶりだ、先の大戦でもこんな気持ちにはならなかった。ケイン、お前は私の良きライバル……いや盟友になれる器だ!こい!」
そして、立ちはだかるルシアの前でケインはなんとか木刀を支えに身を起こすのに精一杯だった。
「……っ、ま、だ、だ!まだ……まだ。」
ルシアはケインに言った。
「ケインよ、これ以上やると互いに生死に関わる。もはや模擬戦でなくなってしまう。」
「まだ死なない!私はまだ、立てる!」
そしてケインの身体が倒れる瞬間にエリスが飛び出してケインに抱きついた。
「ケイン様……もう、充分です。あなたは、もう昔のケイン様じゃない…新しく生まれ変わったように見違えた立派な皇帝です。だから自分の命を大切にしてください……」
「エリス……、私は……エリスが……」
ケインの目に涙が溢れていた。
そしてエリスも涙を浮かべていた。
こうして、2人の模擬戦はルシアの勝利で幕を閉じた。
ケインとルシアは木刀を持って構えた。
「ほう、それが帝国流派の構え方か。隙がないな素晴らしい」
「ルシア殿こそ、珍しいですね。あなたのは古のドラゴン族が使う構えですね」
「俺の師匠がドラゴン族でね。しかし古のドラゴン族を知ってるとは博識だな」
「色々な世界を知るのが皇帝としての嗜みですから」
するとケインは飛び出した
「ルシア殿、参りますよ!」
「……来い!」
2人の木刀が重なり合うと2人から衝撃波が起きた
ミヤノはすかさず身を引く体勢にしてエリスやマリンナを守った
「おふたりとも身を伏せて私の後ろから離れないでください!」
ケインは木刀で交えながら言った
「なかなか、つよいですね……くっ、さすが東国の皇帝……いや、漆黒の翼と呼ばれる異名は伊達じゃないですね!」
ルシアも答えた
「……ふっ、あなたもこれだけの剣術と体術を兼ね備えてるなら世界統一も夢ではないぞ」
するとケインは即答した
「おあいにくさま、私は世界統一には興味無い!」
「ならば、何故そこまでして強くなろうとしてる?」
ケインはルシアの木刀を払い除けて答えた
「……くっ、決まってるじゃないか!私が愛してる人を守るため!ただそれだけだ!」
「いい顔つきといい立ち振る舞いだ、ケインよ!」
ケインの真っ直ぐで素直な気持ちがルシアの心にも響いたのかルシアも徐々にケインを認め始めていた
模擬戦をして時間が過ぎた頃、ルシアはケインにアドバイスをするようになっていて、それに応えるようにケインはルシアに向かっていく
「隙が見えてるぞ!」
「っく!まだだ!」
次の瞬間にルシアの木刀がケインの懐に一撃が入ってケインは体勢を崩して地に足をつけた。
「俺の一撃を受けても足をついて立ってるとは……この男…」
ケインは口から赤い液体を吐き捨てて言った
「私にも意地がある…過去の過ちを変えることはできないし、取り返しがつかないのかもしれない……だけど」
ルシアは黙ってケインの言葉を聞いていた
「ずっと裏切らずに味方でいてくれた……そんな事をしてくれた私が愛してる人に、自分が変わって前に進められる姿を見せないようじゃ……男じゃないだろー!」
再びケインは満身創痍の身体でも飛び出してルシアに立ち向かっていく
「こんな熱い戦いは久しぶりだ、先の大戦でもこんな気持ちにはならなかった。ケイン、お前は私の良きライバル……いや盟友になれる器だ!こい!」
そして、立ちはだかるルシアの前でケインはなんとか木刀を支えに身を起こすのに精一杯だった。
「……っ、ま、だ、だ!まだ……まだ。」
ルシアはケインに言った。
「ケインよ、これ以上やると互いに生死に関わる。もはや模擬戦でなくなってしまう。」
「まだ死なない!私はまだ、立てる!」
そしてケインの身体が倒れる瞬間にエリスが飛び出してケインに抱きついた。
「ケイン様……もう、充分です。あなたは、もう昔のケイン様じゃない…新しく生まれ変わったように見違えた立派な皇帝です。だから自分の命を大切にしてください……」
「エリス……、私は……エリスが……」
ケインの目に涙が溢れていた。
そしてエリスも涙を浮かべていた。
こうして、2人の模擬戦はルシアの勝利で幕を閉じた。
10
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
義兄様と庭の秘密
結城鹿島
恋愛
もうすぐ親の決めた相手と結婚しなければならない千代子。けれど、心を占めるのは美しい義理の兄のこと。ある日、「いっそ、どこかへ逃げてしまいたい……」と零した千代子に対し、返ってきた言葉は「……そうしたいなら、そうする?」だった。
淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる
柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった!
※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる