記憶のない彼女と運命の恋

冬花美優

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最終章

24話 人間と魔界の会議と世界の運命

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エリス達は魔界にきて数日が過ぎて、いよいよ年に1回の世界会議の日を迎えた。

魔界のエリスの城には世界会議に参加する4人が到着して大会議室で待機する

最初に現れたのは帝国皇帝陛下がケイン、次にエルフの里族長から大精霊ルミナス、魔界女帝サキュバス・エリス

そして会議の進行役はミヤノが取り仕切る


会議前にユリナはエリスに言った。


「エリス、アンタはもう立派な魔界の長だよ。だから自信もってアナタの思う意見をしっかり伝えてきな」

不安な顔でエリスは答えた

「はい…でも私にはまだ、記憶が…」

優しく抱きしめてユリナは言った

「記憶よりも今この瞬間、あなたはちゃんと生きてるんだから失われた記憶に囚われすぎたらダメよ。過去も大切だけど今はアンタが理想とする未来のことを考えなさい」

するとエリスはユリナの手を握って答える

「はい、ありがとう。お母さん……」

「アンタは何歳になってもあたしの可愛い娘だ、ほら!行ってきな」

優しく背中を押されてエリスは会議室に向かった。


そして世界会議の開始をミヤノが宣言するとケインが意見を述べた

「すまない。始まる前に、まだドラゴン族皇帝陛下がまだ見えないけど大丈夫なのですか?」

すると会議室の扉が開いた

「大丈夫だ、問題ない」

入室したのはルシアだった。

するとケインは察したように笑みを浮かべる

「やはり、そうでしたか…前にルシア殿に言ったのを覚えてますか?」

「なにをだ?」

「ほら、エリスを取り合って剣を交えた時に私がルシアの剣術はドラゴン族の剣術だと……」

ルシアも察したように笑を浮かべながら返事をした。

「お見逸れしたぞ、ケイン。そして皆様、お待たせしました。俺がドラゴン族の黒龍皇帝の証を継承した皇帝ルシアだ。よろしく頼む」

大精霊ルミナスも言った。

「なら私も此度、エルフの里族長の代理で参りました。精霊族長のルミナスです。よろしくお願いします」

ケインを続けて言った

「帝国皇帝陛下のケインです。よろしくお願いします」

さいごにエリスも言った

「魔界統括の女帝サキュバス・エリスです。よろしくお願いします」

ミヤノが言った。

「では会議の議題ですが何かありますか?」

ルシアは答える

「俺からある。実は先日に帝国で謎の女魔族が出現した。それで我々のドラゴン族の情報隊が調査したところ、どうやら魔界でクーデターを企む組織があるのを確認した」

ケインとルミナスは驚愕するがエリスは動じなかった。

エリスはルシアに対して答える

「その件なら先日に例のリンと言う女性が所属していた組織がクーデターを企む組織だったらしく赤き氷の魔王ユリナが殲滅したと確認しました」

ルミナスは言った

「毎度ながら対応が早いわね。あの女(あのひと)は誰から有益な情報を得てるのかしらね……」

ルミナスはチラッと目線をミヤノにやったがミヤノは察してすぐ目を逸らした

ルシアもケインも同意するように言った

「全くだ、あの女を敵に回したくはない」

ミヤノが続けて言った

「他に何かありますか?」


するとルミナスが挙手して言った

「ちょっといいかしら?実はさっきの話の派生なんだけど、そのリンという女性は何かに変身とかできたりしますか?」

エリスは答えた


「え、ええ、できますよ。たしか筋肉質になって褐色肌になってました。筋肉質でも絶世の美女で女の私でも見惚れました。」

ルミナスは険しい顔した

「筋肉質……褐色…美女……」

ルシアも険しい顔をして言った

「まずいな……できれば俺の勘は外れて欲しいのだが……」

ルミナスはエリスに質問した

「エリス様、そのリンという方が変身した時に何か自分を名乗ったりはしてました?」

「はい、たしか……女王……アマゾネス・リンとか……」

ルシアは頭を抱えて答えた

「はぁ……まずい事になったな。だからユリナはリンを、この城に保護したのか」

ルミナスもお淑やかではいられなくなっていた。

「はい、非常によくないです。会議地すみません。ミリア!いたら入ってきて!緊急よ!」

するとミリアが入ってきた

「はい、母様」

「ちょっとエルフの里で女天族を調べてちょうだい」

するとミリアは顔をこわばらせる。

「……わかりました。」


エリスは聞いた

「あの、女天族とは、いったいなんですか?」

ミヤノが答える

「女天族とは女性のみの種族で天女族とマゾネス族が混血した末裔とされています。そのため女性ですがアマゾネスから継承した非常に高い戦闘能力と天女から継承した非常に優れた知性を兼ね備えた完全無欠の女人で世界の男性すら怯える存在です。そしてさらに厄介なのが女性というのを武器にして神族や人間界と魔界をも裏で政治的な事を操る存在です」


「そ……そんな種族聞いた事ないです」

エリスは驚愕した。そこにルシアが付け加えて言った。

「あいつらは表向きは女天族とは名乗っていない。たしか女人族と言っている」

ルミナスは問う

「皆さん、どうしますか?おそらくですが裏で女天族が動いてるのはたしかです」


すると床に魔法陣が現れて1人の女性が現れた


白髪で褐色の美女だった。

ケインは言った

「すみません、今、会議中なので退出してくだ」

ルシアが叫ぶ

「よせ!彼女もこの会議に相応しい人だ!」

すると白髪の美女はルシアを見ていった

「さすが、ドラゴン族皇帝陛下じゃな。久しいなミヤノ、ルミナスよ。息災で何より」

ケインは言った

「すみません、彼女はいったい?」


白髪の美女は名乗った

「妾は女人族の長じゃ」

「いきなり親分様のご登場とは穏やかではないな」

「ふん、なぁに妾はそこにおる小娘を見にきたのだ。」

すると白髪の美女はエリスの目の前に近づいた

「お主、名は?」

「エ、エリスです……」

「良い名前じゃな。エリスよ……妾の側室にならんか?」

エリスは目が点になる

「す、すみません!私は男性にしか興味ないです!」

すると白髪の美女は自分の長いスカートをたくし上げてエリスに見せて言った

「どうじゃ?妾は女性だが雌雄同体でな。だから女でも快楽に満たせられるぞ。どうじゃ?」

頬を赤らめて困惑するエリスの後ろ壁から突き破ってユリナが現れた

「おい、あたしの娘に手を出すんじゃないよ……この盛りのついた女め」

白髪の美女を睨みつけるユリナ

「まさか……お主の娘か…。お前に似てないぐらい良き女ではないか!」

「今は人魔界会議中だ。対話の場で争いはやめろ」

2人は静止して収まった

「まぁ良い。今日は挨拶に来たのじゃ。今、我々は秘密裏に動いておるが絶対に魔界と東国と帝国には手は出さん。だから我々の動きには一切関与をするでないぞ……良いな」

ルシアは言った

「お前らが我々の仲間に傷をつけないなら関与しない。」

白髪の美女は答えた

「……良かろう。本当はエリスを娶り来たのだが……」

ユリナは反論した

「だから!やらねーよ!この泥棒ババアが!早く帰れ!」

白髪の美女も負けじと反論する

「誰がババアじゃい!ならお主も立派なババアじゃろ!この垂れ乳ババア!」

「んだとやるか!?」

「やったるわ!」

エリスは質問をした

「あの……お2人はどんな関係なんですか?」


ミヤノは答える

「お2人は幼少期からの古い幼馴染です」

ルシア
「……」

ケイン
「……」

ルミナス
「……」

エリス
「……」

黙る4人に白髪の美女は言った

「言っておくがユリナは幼い頃に寝小便して泣きながら妾に助けを求めのだ」

赤面するユリナが怒鳴った

「いらない事をいわなくていいから、用が済んだら帰れ!」

白髪の美女は言った

「妾は帰る。またな。」

エリスは白髪の美女に聞いた

「あの、良ければあなたの名前を知りたいです」

すると白髪の美女はエリスの赤い瞳を偶然見つめて驚愕した

「妾は、アトリと申す。ところでエリスよ。お主……本当にユリナの子なのか?」

ユリナは反論する

「当たり前よ!あたしからスポンって生まれたんだから!」


「エリスよ、お主の瞳から小さいながら女神ルイ様の気配を感じるぞ」

するとエリスの身体が光って変身した

「久しいな、アトリよ。よく私の存在に気づきましたね。」

膝まづいて挨拶をするアトリ

「お久しゅうございます。ルイ様」

「アトリよ、私とエリスは一心同体契約をした。つまりエリスは私で私はエリスでもある……だからエリスに手をだそうものなら私達、天界を欺いたと思え」

「はっ!仰せのままに……」

そしてルイは消えてエリスに戻った

「なるほど……ちょっと状況が変わったの。だが安心せい、お主らには手は出さんし出せん。女神を敵には回したくないわ。ではまたの。」

アトリは消えた。

ルシアは言った

「全く、ユリナの幼馴染だけあって血気盛んだな」


こうして人魔界会議で最終的に当面は女天族の動向に注視する方向で決まった。
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