記憶のない彼女と運命の恋

冬花美優

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最終章

23話 動き出す世界

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エリスとルシアは様々な事を乗り越えて無事に正式に婚約者となった。そして、2人は帝国に出向き久しぶりに皆に婚約発表をした。


「いやー!とりあえず良かったわ!あたしにも可愛い孫ができるかもね!そしたら姉様もついにおばさんね!」

マリンナは腑に落ちない表情で答えた

「まだ私の息子が結婚してないのになぁ……」


一方で、エリスは久しぶりにケインと再会した。

「久しぶりだね、エリス……」

「うん……久しぶりだね」

ケインは寂しい表情で言った

「ルシア殿と婚約おめでとう」

「ありがとう……」

そこへ、ルシアとミヤノが現れた。

「久しぶりだな、ケイン!」

「お久しぶりです、ルシア殿、ミヤノ殿」

「お久しぶりです、陛下」

つい最近、帝国ではマリンナからケインに王位継承がされてケインが帝国皇帝陛下となってマリンナは太后になった。

「やめてください、陛下なんて飾りです」

するとエリスとミヤノにルシアが言った

「すまないケインと2人で話がしたい」

そう言われエリスとミヤノは別の場所に向かった


「ケイン、例の話しってるか?」

「例の話ですか?」

「あぁ人魔界会議だ」

「はい、知ってますよ」

「そうだ。ケインも出席するんだろ」

「もちろんです。年に1回の人間界と魔界が平和維持のための対話をする場ですからね」

人魔界会議は魔界の王とエルフの長と帝国皇帝陛下とドラゴン族の皇帝陛下の4人が対話をする神聖な会議の事だ。

するとケインが加えて話す
「そういえば、ドラゴン族の皇帝陛下が誰1人見た事ないとか…たしか亡き父上だけがドラゴン族の皇帝陛下を知っていたという。」

ルシアは答えた

「なるほど、では誰も分からず仕舞いか……わかった。ケインよ、ありがとう。」

「いえ、とんでもない」

さらにルシアはケインの寂しい表情を見て察した。

「ケイン、良かったらエリスと1回だけ帝国の城下町に出かけたらどうだ?」

ケインは目が点になる

「いやいや!ルシア殿の婚約者にそんな無礼な事はできません!ルシア殿、戯れが過ぎる。」

「……そうか」




その後、無事に婚約挨拶が終わったが東国に帰らずにエリスとミヤノとルシアと姫騎士隊長ニーナの4人は魔界のエリスの城へ向かう。

先の年に1回の人魔界会議に女帝サキュバス・エリスとして参加するためだ。人魔界会議は先の大戦で勝利した魔界で執り行われる。そして会議の会場がエリスとユリナが住む魔界の城だった。

1週間の馬車移動を終えて、ついにエリスの故郷の魔界にやってきた。するとニーナは驚愕する。

「な、なんと!魔界も澄んだ空に日が差して自然溢れる山森林と動物や畑などがあるのですね!」

エリスはニーナに苦笑いで言った。

「ニーナは魔界をどんな場所だと思っていたのよ?」

「それはやはり赤い光に荒れた大地と魔族モンスターがいるような……」

エリスは笑って答えた

「そんな場所だと魔族やモンスターでも住めないわよ笑」


そうしてついにエリスの城の城門まできた。

すると城門から現れたのは筋肉質で褐色の絶世の美女だ。

「長旅ご苦労さまです。ようこそ女帝エリス城へ」

4人は目を凝らしてジーッと彼女を見つめてからエリスは叫んだ

「え!?もしかしてリン!?」

「はい、リンです。お久しぶりです……エリス…」

エリスの表情が険しくなる

「なんの真似で私の城にいるの?」

そこへ、ユリナが現れた

ユリナはエリスに抱きついて撫で回した

「あー!可愛い可愛いエリス!よく無事に我が家に帰ってきてくれたわ!嬉しいわ!」

そして4人とユリナとリンは謁見の間でユリナからリンが城にいる理由を話した

「なるほど……そんな事が……まさか私がいない間に魔族も調子に乗った事をしてるのね」

ユリナは言った

「いえ、その魔族は魔界の魔族じゃないわ」

「なに」

ルシアは顔をこわばらせる。

「ねぇ今、あたしらしかいなんだから言っちゃえばー?」

ルシアは少し黙った

「アンタら婚約したんだからエリスにも隠すのはやめなさいよ」

ルシアは言った


「……わかった。」

エリスは不安な顔でルシアをみた
ユリナはエリスに言った

「エリス、女絡みの話じゃないから安心しなさい」

「はぁ…わかった、話そう」

ルシアは重い口を開いた

「みんな、すまない……実は隠していた事がある……」

「なによ……やめてよ……ルシア…」

「エリスは記憶がまだないから仕方ない」


「俺は……人間じゃない」

エリスは驚愕する


「俺は……古のドラゴン族の皇族の直系の長男のドラゴン族皇帝陛下だ…それで東国も表向きは人間界の国が本当はドラゴン族の住む国の龍帝国だ。」

そしてルシアは証拠に服を脱いで胸に刻まれている漆黒の翼の烙印を話た。

「じゃあ……つまり……ルシアは……」

ユリナは言った

「そうよ。ドラゴン族の黒龍皇帝の証を受けづいた皇帝は必ず絶対に女帝サキュバスの軍師となり夫となる男よ」

エリスは涙を浮かべて答えた

「……わたしはそんな大切な記憶まで……覚えてないなんて……」

エリスのまえにルシアが、膝まづいてエリスの手を優しく握って誓った。

「皆もいる前で、この瞬間をもって宣言する」


ルシアは深呼吸して続けて言った

「我、黒龍皇帝は女帝サキュバス・エリスを主と正妻として承諾しドラゴン族とサキュバス族の悲願の世界平和のため、この命尽きるまで愛するエリスに捧ぐと誓おう」

エリスは涙した。そしてニーナ、ミヤノ、ユリナ、リンも歓喜した。


「ほら、エリス返事は?」

「うん」

エリスも深呼吸して答えた

「我、女帝サキュバス・エリスの名において命ずる。黒龍皇帝ルシアは、これより我の夫になり右腕となって我の命尽きるまで共に生きることを宣言する」

2人の宣言にエリスの身体が答えるように光出して別の女性に変身した。それを見たユリナは驚愕した。

「うそでしょ……女神ルイがなぜエリスと一緒にいるのよ!」

ルシアも驚愕した

「まさか……女神ルイ…神をも束ねる最上神……」

全員が女神ルイに膝まづいてた。

「皆、顔を上げよ」

「我は以前に女帝エリスと正式な一心同体の契約をした。つまり我とエリスは同じ存在だ。そして此度のエリスとルシアの婚姻を我、女神ルイが見届けた。よって2人の婚姻の証の義を行う」

するとエリスの手の甲にルシアの持つ、漆黒の翼の烙印が刻まれた。さらにルシアの手の甲にエリスの赤い薔薇の烙印が刻まれた。

「これでエリスとルシアは、どんな次元にいようが2人は繋がった状態になった。片方がいる場所には瞬間移動もできるぞ」

ルシアは驚愕した

「これが女神ルイの力……この力の全てはエリスのために……」

女神ルイはルシアに微笑んで答えた

「良き心構えだ。どうかこの優しくても臆病な娘を支えてやってくれ……あとユリナよ」

「はっ!」

「お前にはいつも、辛い役目ばかりで申し訳ないな……これはささやかではあるが女神ルイからの祝福だ受け取るが良い」

するとユリナの首にエリスを同じ三日月のダイヤモンドネックレスが着いた

「これを着けてれば我がユリナに話す事ができる。たまに我から助言してやる……では皆、さらばだ。」

そう言って女神ルイの意思が帰るとエリスは倒れたのをルシアが抱き上げてエリスの部屋に連れて行って、一先ずエリスの城での話は終わって人魔界会議に向けて準備が始まった
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