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第6話 殺気立つ村人
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神父の言葉を聞いて、静まり返っていたいた人達が、次第にざわめいてきた。近場の者たち同士であれこれと話し始めている。
「鐘の音で招集されたから、おかしいと思った」「ただの火事じゃなかったのか」「可哀想に」「殺されたって言ってたぞ」「恐ろしい」
一人の男が皆を代表するように、神父に問いただした。
「神父様、誰がやったんだ」
「どうか、落ち着いて聞いて頂きたい。犯人達は息子のゾンバによって既に討たれています。彼の話では、犯人は…ムスカド」
「ムスカドの奴ら」「だから俺は前々から…」
皆は熱を帯びて、ムスカドの奴らを倒せといった言葉を連呼しだした。100人の合唱は思ったよりも大きな声で、私は恐怖を覚えた。
父と母は大声を出してはいなかったけど、父の、許せない…との呟きに母が寄り添い、二人とも周りの人々と想いは同じなのだと合うことを知った。
壇上の神父が皆を静かにするように、右手をかざす。が、なかなか皆は収まらない。それでも神父は、その姿勢のまま何も語らなで皆を見つめている。その沈黙は静かに皆に伝染していった。
「私も許せません」
神父の静かな声だった。
「領主様にはゾンバ自身が知らせに走りました。じきに動いて下さるでしょう。ですが、このまま待つことはできません」
「そうだ!こちらから攻めてやりましょう!」
「それはできません」
主戦論を発した男性を、神父は静かな口調で止めた。
「そのような事をしては、我々が戦争を仕掛けたと思われてしまう。」
「仕掛けたのは奴らじゃないか!」
この言葉で皆の熱量が1段階上がった。
「村長は殺されたんだぞ!」「あいつら俺等の土地を奪う気だ!」「やられる前に、やっちまおう!」
皆の口から、攻撃的な言葉が飛び交う。神父はそれ以上の熱量で皆を制した。
「死にたいのですか!」
うわ~、ダイレクトな発言。
皆がたじろいぐその一瞬を、神父は逃さずに続ける。口調は静かな物に戻っているが、熱量は下がってはいないようだった。
「良いですか。あなた方が攻めれば、当然向こうも攻めてきます。隣を見なさい。皆の大切な父母、妻や子供、隣人達です。この大切な命を失う事になるのです。その悲しみ、恨み、怒りは、ムスカドに勝利しても決して消えません。失った者は戻らないのです。」
神父は、少し間をおいた。皆は黙って聞いている。
「私達がすべきは、領主が動くまでの間、この大切な人たちの命を守ること。決してこちらから攻めてはなりません」
「では、どうすればよいのですか…」
先程、一番に主戦論を唱えた男性が質問した。
「向こうの領地と接している、リンツの畑に行って、彼の仕事を手伝いましょう。もちろん、農作業の為ですよ。ピッチフォークを忘れずに」
ピッチフォークって、でっかいフォークみたいなあれだよね!?
神父は自分の考えを、以下のように話しだした。
男達はムスカドと隣接しているリンツの畑と牧場に行き、あちらから攻め手が来ないように威嚇の布陣をする。もちろん、畑仕事の応援に来ている建前だ。
現在のところムスカドの動きが読めないので、今から動いて機先を制するんだって。
今、武器の代わりになる農具は持ってないけど、松明を持って行けば、多人数が集まっているとムスカド側に分からせることができる。そうすれば向こうもすぐに、手を出して来ないだろう。
女はパンを焼いて現地まで届ける。自分の夫や息子の弁当を作るような物で、いわゆる兵糧代わりだ。武器の代わりになる農具の運搬は、一回目の兵糧運搬時に彼女たちが担う。
子供達は母親とともに家に帰ってもいいし、今晩に限り教会に泊まればいいことになった。
久しぶりに集まった子供同士遊びに興じれば、殺気立っていた大人達の事も幾分か忘れてくれるだろうし、この騒ぎのなか、すでに眠っている子供もいるからだ。
それ以外の年かさの者は、教会で子供のおもりだ。もちろん今晩だけ。夜中に行ったり来たりするのは、辛いだろうという判断だ。
昔の日本でも、隣接している町の漁師達が漁場争いを起こしたりしているし、国単位でみても隣国とのイザコザが絶えなかったりと、ご近所トラブルは枚挙にいとまがない。
これは人間の本能だよね。でも、知識で知るのと実際に体験するとでは、まるで違う。こんない殺気立っている人を、見たことがない。
「それでは、よろしくお願いします」
皆は動き出した。
男性陣は先程の主戦論の男、クリスチャンが仕切りだしている。ガテン系のお兄さんみたいな風貌で、筋トレが趣味だと言いそうな、ガッチリとした体型をしている。
「アンナはみんなと待ってる?」
母が尋ねてきた。どうしょうか迷ったけど、私が家に戻ってもやることがない。かえって母の邪魔になってしまう。いや、私は邪魔になどならないけど、私がいることで母が私に気を使わければならなくなる。
「うん。待ってる」
「じゃ、お母さん行ってくるね。いい子にしてるのよ。ここにいるのよ」
少しばかり念押しが強い口調に、私は苦笑いしてしまった。
「ほんとに急にお姉さんになったみたいね」
私の大人びた表情を見てそう言った母は、微笑んで私にキスをした。今回は汚いとは言わなかった自分を褒めてあげたい。
「ちょっと俺にもさせろよ」
父も私にキスをしてきた。
男のキスはちょっと…と思ったが、この位の年頃の女の子は、お父さんと結婚する~とか言ってる頃だし、お父さんの為に我慢しました。
ヒゲがチクチクするのは結構嫌だったたけど、ここで嫌がると男親はさらにヒゲ攻撃をしてくる。
いや、それも手か。もっとよろこばせてやろう。
「痛いよ~」
私の嫌がる声を聞いて、これでもかと髭スリスリをしてきた。物凄く嬉しそう。だけど、調子に乗りすぎじゃない?あまりにもしつこい!私の機嫌が悪くなったのを見て父の髭スリスリはようやく終わった。
「気を付けてね」
「はいよ、待ってるからね」
母と父は短い会話をし、キスをした。それぞれ手を振って自分の割り振りに向かう。
私は母を見送った後、男達の行軍を見送るために教会の玄関にとどまった。
男達の人数は30人程。整列などしないで無造作に集まっている。
日本の学校教育を受けた私からすると、なんとも雑然としていて落ち着かない感じがした。この人たち、電車のホームで並ばないタイプだな。
「それじでは皆さん、気を付けて。何かあったら逃げるのですよ」
「神父さん、大丈夫だ。任せておいてくれ」
「神のご加護があらんことを」
「それじゃみんな、行くか」
クリスチャンの号令で男達も教会を出発した。
「それではリンザーさん、私は村長の家を見てきます。ちょっと気になることがあるので」
神父は年かさの女性にそう言うと、ランプを持って出かけて行った。
「さあ、みんな、教会に入ろう!」
リンザーさんの声が響いた。歳の割には元気な声すぎる。肝っ玉母さんを具現化したような人だった。
「アンナ!」
教会に入いると、私の肩を背後から叩く者がいた。振り返ると走り去っていく男の子がいる。
なんだ、ピンポンダッシュか?
私の肩を叩いた男子は、一定の距離を保つと私の方をにこやかに振り返った。途端に、不思議そうな顔になる。
いやいや、その表情は私がするものだろう。
この男の子には覚えがある。昼間、私が井戸に落ちかけた原因を作った子だ。
「なんで追いかけてこないんだ?」
彼はそう言っているが、なぜ追いかけなくちゃいけないのか、私にはサッパだ。
だって私はアンナじゃないのだから。
「ごめんね。今日は疲れちゃって、なんだか気分じゃないんだ」
「なにそれ?おばちゃんのマネ?」
大人の口調で話した私に、彼は彼なりの答えで返してきた。
なるほど、お母さんも急にお姉さんになってと言っていたっけ。でも、アンナの口調なんて知らないし、私はすでにアンナなんなんだから、この大人びたキャラで押し通そう。
「私はもう7歳だから、大人になるの」
「おまえ、子どもじゃん」
どこの世界でも、男の子は女の子をイジるものらしい。チビを連呼しだした。
こんな子供を相手にしてられない。
母親と家に帰れば良かったと後悔し始めた時、男の子を叱る声が聞こえた。
「テオ!アンナちゃんをイジメちゃダメじゃない!」
声の主は中学一年生程の女の子だった。まだあどけなさの残る顔立ちに、身長の伸びた体が少しアンバランスにに見える。
彼女は、私を守るようにテオの前に立ちはだかった。
「謝りなさい」
「オレは遊んであげてただけなの」
「だったらちゃんと遊んであげなさい」
「なんだよ、ノノのバーカ」
そう言うと、ブス!を連呼して離れて行った。
セクハラ認定は何歳から適用になるのだろう?
「テオ!後でぶん殴ってやるから!」
パワハラ認定は…以下同文。
「アンナちゃん、大丈夫だった?」
腰を落とし私と同じ目線になって話し掛けてくれた女性は、テオに罵声を浴びせた女性と同一人物とは思えない程の慈愛に満ちた表情をしていた。
この人、美人さんだ。
「鐘の音で招集されたから、おかしいと思った」「ただの火事じゃなかったのか」「可哀想に」「殺されたって言ってたぞ」「恐ろしい」
一人の男が皆を代表するように、神父に問いただした。
「神父様、誰がやったんだ」
「どうか、落ち着いて聞いて頂きたい。犯人達は息子のゾンバによって既に討たれています。彼の話では、犯人は…ムスカド」
「ムスカドの奴ら」「だから俺は前々から…」
皆は熱を帯びて、ムスカドの奴らを倒せといった言葉を連呼しだした。100人の合唱は思ったよりも大きな声で、私は恐怖を覚えた。
父と母は大声を出してはいなかったけど、父の、許せない…との呟きに母が寄り添い、二人とも周りの人々と想いは同じなのだと合うことを知った。
壇上の神父が皆を静かにするように、右手をかざす。が、なかなか皆は収まらない。それでも神父は、その姿勢のまま何も語らなで皆を見つめている。その沈黙は静かに皆に伝染していった。
「私も許せません」
神父の静かな声だった。
「領主様にはゾンバ自身が知らせに走りました。じきに動いて下さるでしょう。ですが、このまま待つことはできません」
「そうだ!こちらから攻めてやりましょう!」
「それはできません」
主戦論を発した男性を、神父は静かな口調で止めた。
「そのような事をしては、我々が戦争を仕掛けたと思われてしまう。」
「仕掛けたのは奴らじゃないか!」
この言葉で皆の熱量が1段階上がった。
「村長は殺されたんだぞ!」「あいつら俺等の土地を奪う気だ!」「やられる前に、やっちまおう!」
皆の口から、攻撃的な言葉が飛び交う。神父はそれ以上の熱量で皆を制した。
「死にたいのですか!」
うわ~、ダイレクトな発言。
皆がたじろいぐその一瞬を、神父は逃さずに続ける。口調は静かな物に戻っているが、熱量は下がってはいないようだった。
「良いですか。あなた方が攻めれば、当然向こうも攻めてきます。隣を見なさい。皆の大切な父母、妻や子供、隣人達です。この大切な命を失う事になるのです。その悲しみ、恨み、怒りは、ムスカドに勝利しても決して消えません。失った者は戻らないのです。」
神父は、少し間をおいた。皆は黙って聞いている。
「私達がすべきは、領主が動くまでの間、この大切な人たちの命を守ること。決してこちらから攻めてはなりません」
「では、どうすればよいのですか…」
先程、一番に主戦論を唱えた男性が質問した。
「向こうの領地と接している、リンツの畑に行って、彼の仕事を手伝いましょう。もちろん、農作業の為ですよ。ピッチフォークを忘れずに」
ピッチフォークって、でっかいフォークみたいなあれだよね!?
神父は自分の考えを、以下のように話しだした。
男達はムスカドと隣接しているリンツの畑と牧場に行き、あちらから攻め手が来ないように威嚇の布陣をする。もちろん、畑仕事の応援に来ている建前だ。
現在のところムスカドの動きが読めないので、今から動いて機先を制するんだって。
今、武器の代わりになる農具は持ってないけど、松明を持って行けば、多人数が集まっているとムスカド側に分からせることができる。そうすれば向こうもすぐに、手を出して来ないだろう。
女はパンを焼いて現地まで届ける。自分の夫や息子の弁当を作るような物で、いわゆる兵糧代わりだ。武器の代わりになる農具の運搬は、一回目の兵糧運搬時に彼女たちが担う。
子供達は母親とともに家に帰ってもいいし、今晩に限り教会に泊まればいいことになった。
久しぶりに集まった子供同士遊びに興じれば、殺気立っていた大人達の事も幾分か忘れてくれるだろうし、この騒ぎのなか、すでに眠っている子供もいるからだ。
それ以外の年かさの者は、教会で子供のおもりだ。もちろん今晩だけ。夜中に行ったり来たりするのは、辛いだろうという判断だ。
昔の日本でも、隣接している町の漁師達が漁場争いを起こしたりしているし、国単位でみても隣国とのイザコザが絶えなかったりと、ご近所トラブルは枚挙にいとまがない。
これは人間の本能だよね。でも、知識で知るのと実際に体験するとでは、まるで違う。こんない殺気立っている人を、見たことがない。
「それでは、よろしくお願いします」
皆は動き出した。
男性陣は先程の主戦論の男、クリスチャンが仕切りだしている。ガテン系のお兄さんみたいな風貌で、筋トレが趣味だと言いそうな、ガッチリとした体型をしている。
「アンナはみんなと待ってる?」
母が尋ねてきた。どうしょうか迷ったけど、私が家に戻ってもやることがない。かえって母の邪魔になってしまう。いや、私は邪魔になどならないけど、私がいることで母が私に気を使わければならなくなる。
「うん。待ってる」
「じゃ、お母さん行ってくるね。いい子にしてるのよ。ここにいるのよ」
少しばかり念押しが強い口調に、私は苦笑いしてしまった。
「ほんとに急にお姉さんになったみたいね」
私の大人びた表情を見てそう言った母は、微笑んで私にキスをした。今回は汚いとは言わなかった自分を褒めてあげたい。
「ちょっと俺にもさせろよ」
父も私にキスをしてきた。
男のキスはちょっと…と思ったが、この位の年頃の女の子は、お父さんと結婚する~とか言ってる頃だし、お父さんの為に我慢しました。
ヒゲがチクチクするのは結構嫌だったたけど、ここで嫌がると男親はさらにヒゲ攻撃をしてくる。
いや、それも手か。もっとよろこばせてやろう。
「痛いよ~」
私の嫌がる声を聞いて、これでもかと髭スリスリをしてきた。物凄く嬉しそう。だけど、調子に乗りすぎじゃない?あまりにもしつこい!私の機嫌が悪くなったのを見て父の髭スリスリはようやく終わった。
「気を付けてね」
「はいよ、待ってるからね」
母と父は短い会話をし、キスをした。それぞれ手を振って自分の割り振りに向かう。
私は母を見送った後、男達の行軍を見送るために教会の玄関にとどまった。
男達の人数は30人程。整列などしないで無造作に集まっている。
日本の学校教育を受けた私からすると、なんとも雑然としていて落ち着かない感じがした。この人たち、電車のホームで並ばないタイプだな。
「それじでは皆さん、気を付けて。何かあったら逃げるのですよ」
「神父さん、大丈夫だ。任せておいてくれ」
「神のご加護があらんことを」
「それじゃみんな、行くか」
クリスチャンの号令で男達も教会を出発した。
「それではリンザーさん、私は村長の家を見てきます。ちょっと気になることがあるので」
神父は年かさの女性にそう言うと、ランプを持って出かけて行った。
「さあ、みんな、教会に入ろう!」
リンザーさんの声が響いた。歳の割には元気な声すぎる。肝っ玉母さんを具現化したような人だった。
「アンナ!」
教会に入いると、私の肩を背後から叩く者がいた。振り返ると走り去っていく男の子がいる。
なんだ、ピンポンダッシュか?
私の肩を叩いた男子は、一定の距離を保つと私の方をにこやかに振り返った。途端に、不思議そうな顔になる。
いやいや、その表情は私がするものだろう。
この男の子には覚えがある。昼間、私が井戸に落ちかけた原因を作った子だ。
「なんで追いかけてこないんだ?」
彼はそう言っているが、なぜ追いかけなくちゃいけないのか、私にはサッパだ。
だって私はアンナじゃないのだから。
「ごめんね。今日は疲れちゃって、なんだか気分じゃないんだ」
「なにそれ?おばちゃんのマネ?」
大人の口調で話した私に、彼は彼なりの答えで返してきた。
なるほど、お母さんも急にお姉さんになってと言っていたっけ。でも、アンナの口調なんて知らないし、私はすでにアンナなんなんだから、この大人びたキャラで押し通そう。
「私はもう7歳だから、大人になるの」
「おまえ、子どもじゃん」
どこの世界でも、男の子は女の子をイジるものらしい。チビを連呼しだした。
こんな子供を相手にしてられない。
母親と家に帰れば良かったと後悔し始めた時、男の子を叱る声が聞こえた。
「テオ!アンナちゃんをイジメちゃダメじゃない!」
声の主は中学一年生程の女の子だった。まだあどけなさの残る顔立ちに、身長の伸びた体が少しアンバランスにに見える。
彼女は、私を守るようにテオの前に立ちはだかった。
「謝りなさい」
「オレは遊んであげてただけなの」
「だったらちゃんと遊んであげなさい」
「なんだよ、ノノのバーカ」
そう言うと、ブス!を連呼して離れて行った。
セクハラ認定は何歳から適用になるのだろう?
「テオ!後でぶん殴ってやるから!」
パワハラ認定は…以下同文。
「アンナちゃん、大丈夫だった?」
腰を落とし私と同じ目線になって話し掛けてくれた女性は、テオに罵声を浴びせた女性と同一人物とは思えない程の慈愛に満ちた表情をしていた。
この人、美人さんだ。
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