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第17話 城に続く道
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どこまでも続きそうな草原に、一本の道が続いている。もちろん舗装なんてものはされていない。人が歩き自然と作られた土の道だ。
それにしても、なんと過ごしやすい気候なんだろう。
これで夏だと言うのだから、信じられない。日本の夏を体験させたら、ノノさんでも一日で音を上げるだろう。
ポルテに揺られ、ノノさんの体温を感じて、風が優しく吹いている。こんなに眠気を誘う状況はない。
いや、眠いのではない。暇なの。
なにか打開策を見つけないと、近いうちにポルテから落ちちゃう。
当たり障りのない会話で申し訳ないけど、ノノさんに会話を振ろう。
「ノノさんは村を出たのは初めてなの?」
「そうなの。だから凄く楽しみ。ロビン様はどんな所に行った事があるのですか?」
「僕はヴェイスに行ったことがあるよ」
ノノさんは、すごい、と声をあげて質問を続けた。
「どんな所なんですか?」
「街を壁で覆った、城郭都市だよ」
「壁って、お家の壁みたいな物で覆っているのですか?」
「お家の壁じゃ、すぐに壊されちゃうよ」
特に馬鹿にしたニュアンスは感じなかったけど、配慮に欠けた説明だよロビン。私は説明を促す為に軽く不満を述べる。
「私達は城さえ見たことのないのに、ジョウカクトシなんて言われてもわからないです」
「確かにそうだね……」
ロビンはそう言うと、少し考えた。
「どんな奴が攻めて来ても、負けることのない凄いところ」
う~ん…戦いの事から離れられないあたり、騎士だからなのか、男の子だからなのか。ともかく稚拙な表現であることに違いはない。もしかして、わたしの年齢
に合わせてくれたのか?
ま、いいか。彼には多くを望まないことにする。
「天文とか盛んでしょうか?」
「それなら、もっと進んだ国に行かないと。カスタリアでは無理かな」
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。私は質問をする。
「ヴェイスとか、カスタリアってなんですか?」
「そうか、アンナさんは、まだ知らないのか」
そう前置きして、ロビンは教えてくれた。ヴェイスはこの国の首都で、国王の直轄地。カスタリアは国の名前だそうだ。
私はもう少しつっこんで、国の成り立ちを聞いてみた。
「あんまり詳しくないよ…」
ロビンが言うには、カスタリアの民はここの土地の者ではなく、西方からやってきたのだそうだ。
この地に住んでいたキフと呼ばれる民を倒し、五百年前に国を築いた。
奴隷制度も、この時に作られた。初めはキフの者のみが奴隷だったが、彼らの暴動などがあり、キフの人口が増えない政策を取ったため、その後に絶滅。以来、犯罪者や人身売買などで、それを補っている。
ロビンは奴隷の話を普通にするけど、私はやっぱり気分が悪い。
彼は支配階級だからいいけれど、ノノさんや私は農民なので、税が収められないと奴隷として売られる可能性がある事を、知識でしか理解していない。
いけない、いけない。さっき多くを望まないと思ったばかりじゃない。
「貴重なお話を、ありがとうございます」
その後、幾度かの休憩をとりながらわたし達は進み続けた。
日は西に傾いてきて、体感だけど午後3時頃ではないかと思う。
「ロビン様、あとどの位いで着きますか」
「もう休憩を取らなくてもいいくらいだよ。ほら、あそこにある丘、見える?」
わたしは身を右側に寄せて、覗き見た。
遠くにある山脈が、壁のように左右に広がっている。その手前にある小さい丘を、ロビンは指さしている。
「アンナちゃん見える?」
「見える!あそこがお城なの?」
ロビンは誇らしげな笑顔を見せている。
平山城だ。日本でいうなら城の防御を上げつつ、城下町の管理など内政をしやすくするための城だ。
堀はあるのかな?はね橋は?今まで日本の城しか見たことがない私は、今からワクワク、いやバクバクしてきた。
「おちついて」
にこやかなノノさんの声が聞こえる。どうやら、落ち着きがないのが、体の動きに出ていたらしい。
でもね。
「無理!」
この衝動を抑えられるなら、石垣から落ちるほど身を乗り出していないよ。
こいうのを、死ななきゃ治らない、と言うのだろうけど、死んでも治らない事を私は知っている。
神様、この喜びを残してくれて、ありがとう。
今日は神様を称えたい気分。女心と秋の空なんていわれるとイラッとするけど、昨日と今日の私の気持ちを比べると、全くその通りだ。笑っちゃお。はっはーだ。
しかし、なかなかお城に近づかないよ。なまじ見えているせいで、歩いても歩いても近づいているように見えない。
待ち遠しいって、ホントこの状態。このフレーズを考えた人は、自身の心を見つめる力と、それを端的に表現する力が優れていたんだろうなぁ。現代に生まれていたら、コピーライターになっていそう。
そして、ついに街が見えてきた。バックには城が控えている。
ここは城郭都市ではなく、小高い丘の上に城が単品で建っている。
城を正面から見て、丘の背後から右側面に掛けて川が流れ、防御力を高めている。左側面から正面には堀のようなものはなく、お城の壁まで登り放題な感じだ。
お城の規模は小さくて、生徒数1000人の学校を想像してもらえばいいだろうか。
城は枡のような四角い壁で覆われており、それぞれの角の部分に丸い円筒型の塔、側防塔(そくぼうとう)が設けられている。
屋上部分は四角い凸凹が続いている。これは、身を隠しつつ凹部分から弓矢などで攻撃する、鋸壁(きょへき)というものだ。
なんて、すてき、なんだ、ろう。
妄想が止まらない。この城を落とすにはどうすればいいのかを、つい考えてしまう。だって城ガールだもの。
場内から敵兵をおびき出し、野戦に持ち込んで倒す。それが無理なら、城を包囲して籠城戦。密かに侵入して城門を開けるなどなど、
あー、しあわせ。
「アンナちゃん、見てみて、こんなに大きい建物、初めて見た」
ノノさんは興奮というよりは、ド肝を抜かれたような感じで、城を見上げている。
「巨人でも住んでいるのかな?」
そりゃ、そう思うよね。
「ノノさん、巨人なんて住んでいませんよ。領主であるアイユーク様が住んでおられる」
そうか、アイユークって人が領主なんだ。覚えておこう。
街に入ってから気づいたんだけど温泉の匂いがしている。いわゆる硫黄の匂い。実際は硫化水素の匂いだなんて言うけど、そんな事はどうでもいい。
「温泉があるの?」
ロビンは、きょとんとした表情で私を見た。
「アンナさんは、温泉を知っているのかい」
まずい。余計な知識を出してしまった。
「出発前に神父から聞かされたいんです。入った方がいいですよって」
ロビンは、なるほどと頷くと、その効能について話しだした。よほど自慢の温泉らしい。
うんうん、城と温泉。これは旅行の王道。ここに茶室があれば完璧だ。
そうこうしているうちに、城門の前まできた。
「ロビン、キハーノ様からの命により、客人をお連れした」
とくに馬を停めることなく、口上を述べたロビンは、私達を振り返った。
「どうぞ、お入り下さい」
ついに入場だ。
ノノさんの腰に回した手に、力が入る。その手にノノさんも左手を重ねた。
「アンナちゃん」
「ノノさん、行こう」
わたし達は、門を見上げたまま通過した。
門を抜けると、ちょっとした庭になっていて、ロビンはその一角にある厩へ先導してくれている。
私はそこに向かっている間、城を見渡した。本館というか、メインの建物は3階建てのようだ。よく見みると城の奥側は城壁と一体型になっている。
厩は30頭程を留め置く事のできるスペースがあり、半分以上は空いていた。
そこにポルテを繋いだ。
「ポルテ、ありがとうね」
お陰様でお城に着いたよ。慣れない環境で落ち着かないかもしれないけど、休んでね。
ノノさんも、同じように労っている。
「では、こちらへお願いします」
ロビンが天守であるキープを案内した。
城に入った時に気付いたけど、ロビンたら別人のようにシャキッとしている。
今朝うかれていたのも、目上のキハーノ達から離れたので、羽を伸ばしていたんだね。
一階がロビーの要な造りで左右に部屋がある。その左側の部屋から上へ向かう階段があるようだ。
上ると木製の重厚な扉があり、兵士が二人立っている。
「ロビン・ヴィリア。アロンソ・キハーノ殿の命により、客人をお連れ致しました」
そう言って、懐から1枚の紙を取り出し兵士に渡した。
兵士はウヤウヤシク受け取ると、扉をすこしだけ開き中に入っていった。
中に入った兵士は、なかなか戻ってこなかったので、ロビンに愚痴でもこぼそうかと視線を振ったら、何も話しかけるな!というオーラをかもし出していて、その仏頂面て笑いそうになる。
ノノさんも、ロビンから目を背けた。
「いましばらく、お待ち、戴きたいっ」
ロビンが少し大きめの声で言ってきた。通訳すると、何も喋らずに黙って立ってろ。になる。でもね、旅をしてきたロビンと、いま目の前にいるロビンとのギャップが面白いの。
ようやく扉が開いた。
「ロビン、客人を中に。おまたせ致しました」
そう言って、戸を全開にした。
私とノノさんは中に入る。
正面上部に旗が見える。その下に大きい椅子があり、そこに領主が座っていた。ただし、子供だけど。
あれ?領主って子供なの?
それにしても、なんと過ごしやすい気候なんだろう。
これで夏だと言うのだから、信じられない。日本の夏を体験させたら、ノノさんでも一日で音を上げるだろう。
ポルテに揺られ、ノノさんの体温を感じて、風が優しく吹いている。こんなに眠気を誘う状況はない。
いや、眠いのではない。暇なの。
なにか打開策を見つけないと、近いうちにポルテから落ちちゃう。
当たり障りのない会話で申し訳ないけど、ノノさんに会話を振ろう。
「ノノさんは村を出たのは初めてなの?」
「そうなの。だから凄く楽しみ。ロビン様はどんな所に行った事があるのですか?」
「僕はヴェイスに行ったことがあるよ」
ノノさんは、すごい、と声をあげて質問を続けた。
「どんな所なんですか?」
「街を壁で覆った、城郭都市だよ」
「壁って、お家の壁みたいな物で覆っているのですか?」
「お家の壁じゃ、すぐに壊されちゃうよ」
特に馬鹿にしたニュアンスは感じなかったけど、配慮に欠けた説明だよロビン。私は説明を促す為に軽く不満を述べる。
「私達は城さえ見たことのないのに、ジョウカクトシなんて言われてもわからないです」
「確かにそうだね……」
ロビンはそう言うと、少し考えた。
「どんな奴が攻めて来ても、負けることのない凄いところ」
う~ん…戦いの事から離れられないあたり、騎士だからなのか、男の子だからなのか。ともかく稚拙な表現であることに違いはない。もしかして、わたしの年齢
に合わせてくれたのか?
ま、いいか。彼には多くを望まないことにする。
「天文とか盛んでしょうか?」
「それなら、もっと進んだ国に行かないと。カスタリアでは無理かな」
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。私は質問をする。
「ヴェイスとか、カスタリアってなんですか?」
「そうか、アンナさんは、まだ知らないのか」
そう前置きして、ロビンは教えてくれた。ヴェイスはこの国の首都で、国王の直轄地。カスタリアは国の名前だそうだ。
私はもう少しつっこんで、国の成り立ちを聞いてみた。
「あんまり詳しくないよ…」
ロビンが言うには、カスタリアの民はここの土地の者ではなく、西方からやってきたのだそうだ。
この地に住んでいたキフと呼ばれる民を倒し、五百年前に国を築いた。
奴隷制度も、この時に作られた。初めはキフの者のみが奴隷だったが、彼らの暴動などがあり、キフの人口が増えない政策を取ったため、その後に絶滅。以来、犯罪者や人身売買などで、それを補っている。
ロビンは奴隷の話を普通にするけど、私はやっぱり気分が悪い。
彼は支配階級だからいいけれど、ノノさんや私は農民なので、税が収められないと奴隷として売られる可能性がある事を、知識でしか理解していない。
いけない、いけない。さっき多くを望まないと思ったばかりじゃない。
「貴重なお話を、ありがとうございます」
その後、幾度かの休憩をとりながらわたし達は進み続けた。
日は西に傾いてきて、体感だけど午後3時頃ではないかと思う。
「ロビン様、あとどの位いで着きますか」
「もう休憩を取らなくてもいいくらいだよ。ほら、あそこにある丘、見える?」
わたしは身を右側に寄せて、覗き見た。
遠くにある山脈が、壁のように左右に広がっている。その手前にある小さい丘を、ロビンは指さしている。
「アンナちゃん見える?」
「見える!あそこがお城なの?」
ロビンは誇らしげな笑顔を見せている。
平山城だ。日本でいうなら城の防御を上げつつ、城下町の管理など内政をしやすくするための城だ。
堀はあるのかな?はね橋は?今まで日本の城しか見たことがない私は、今からワクワク、いやバクバクしてきた。
「おちついて」
にこやかなノノさんの声が聞こえる。どうやら、落ち着きがないのが、体の動きに出ていたらしい。
でもね。
「無理!」
この衝動を抑えられるなら、石垣から落ちるほど身を乗り出していないよ。
こいうのを、死ななきゃ治らない、と言うのだろうけど、死んでも治らない事を私は知っている。
神様、この喜びを残してくれて、ありがとう。
今日は神様を称えたい気分。女心と秋の空なんていわれるとイラッとするけど、昨日と今日の私の気持ちを比べると、全くその通りだ。笑っちゃお。はっはーだ。
しかし、なかなかお城に近づかないよ。なまじ見えているせいで、歩いても歩いても近づいているように見えない。
待ち遠しいって、ホントこの状態。このフレーズを考えた人は、自身の心を見つめる力と、それを端的に表現する力が優れていたんだろうなぁ。現代に生まれていたら、コピーライターになっていそう。
そして、ついに街が見えてきた。バックには城が控えている。
ここは城郭都市ではなく、小高い丘の上に城が単品で建っている。
城を正面から見て、丘の背後から右側面に掛けて川が流れ、防御力を高めている。左側面から正面には堀のようなものはなく、お城の壁まで登り放題な感じだ。
お城の規模は小さくて、生徒数1000人の学校を想像してもらえばいいだろうか。
城は枡のような四角い壁で覆われており、それぞれの角の部分に丸い円筒型の塔、側防塔(そくぼうとう)が設けられている。
屋上部分は四角い凸凹が続いている。これは、身を隠しつつ凹部分から弓矢などで攻撃する、鋸壁(きょへき)というものだ。
なんて、すてき、なんだ、ろう。
妄想が止まらない。この城を落とすにはどうすればいいのかを、つい考えてしまう。だって城ガールだもの。
場内から敵兵をおびき出し、野戦に持ち込んで倒す。それが無理なら、城を包囲して籠城戦。密かに侵入して城門を開けるなどなど、
あー、しあわせ。
「アンナちゃん、見てみて、こんなに大きい建物、初めて見た」
ノノさんは興奮というよりは、ド肝を抜かれたような感じで、城を見上げている。
「巨人でも住んでいるのかな?」
そりゃ、そう思うよね。
「ノノさん、巨人なんて住んでいませんよ。領主であるアイユーク様が住んでおられる」
そうか、アイユークって人が領主なんだ。覚えておこう。
街に入ってから気づいたんだけど温泉の匂いがしている。いわゆる硫黄の匂い。実際は硫化水素の匂いだなんて言うけど、そんな事はどうでもいい。
「温泉があるの?」
ロビンは、きょとんとした表情で私を見た。
「アンナさんは、温泉を知っているのかい」
まずい。余計な知識を出してしまった。
「出発前に神父から聞かされたいんです。入った方がいいですよって」
ロビンは、なるほどと頷くと、その効能について話しだした。よほど自慢の温泉らしい。
うんうん、城と温泉。これは旅行の王道。ここに茶室があれば完璧だ。
そうこうしているうちに、城門の前まできた。
「ロビン、キハーノ様からの命により、客人をお連れした」
とくに馬を停めることなく、口上を述べたロビンは、私達を振り返った。
「どうぞ、お入り下さい」
ついに入場だ。
ノノさんの腰に回した手に、力が入る。その手にノノさんも左手を重ねた。
「アンナちゃん」
「ノノさん、行こう」
わたし達は、門を見上げたまま通過した。
門を抜けると、ちょっとした庭になっていて、ロビンはその一角にある厩へ先導してくれている。
私はそこに向かっている間、城を見渡した。本館というか、メインの建物は3階建てのようだ。よく見みると城の奥側は城壁と一体型になっている。
厩は30頭程を留め置く事のできるスペースがあり、半分以上は空いていた。
そこにポルテを繋いだ。
「ポルテ、ありがとうね」
お陰様でお城に着いたよ。慣れない環境で落ち着かないかもしれないけど、休んでね。
ノノさんも、同じように労っている。
「では、こちらへお願いします」
ロビンが天守であるキープを案内した。
城に入った時に気付いたけど、ロビンたら別人のようにシャキッとしている。
今朝うかれていたのも、目上のキハーノ達から離れたので、羽を伸ばしていたんだね。
一階がロビーの要な造りで左右に部屋がある。その左側の部屋から上へ向かう階段があるようだ。
上ると木製の重厚な扉があり、兵士が二人立っている。
「ロビン・ヴィリア。アロンソ・キハーノ殿の命により、客人をお連れ致しました」
そう言って、懐から1枚の紙を取り出し兵士に渡した。
兵士はウヤウヤシク受け取ると、扉をすこしだけ開き中に入っていった。
中に入った兵士は、なかなか戻ってこなかったので、ロビンに愚痴でもこぼそうかと視線を振ったら、何も話しかけるな!というオーラをかもし出していて、その仏頂面て笑いそうになる。
ノノさんも、ロビンから目を背けた。
「いましばらく、お待ち、戴きたいっ」
ロビンが少し大きめの声で言ってきた。通訳すると、何も喋らずに黙って立ってろ。になる。でもね、旅をしてきたロビンと、いま目の前にいるロビンとのギャップが面白いの。
ようやく扉が開いた。
「ロビン、客人を中に。おまたせ致しました」
そう言って、戸を全開にした。
私とノノさんは中に入る。
正面上部に旗が見える。その下に大きい椅子があり、そこに領主が座っていた。ただし、子供だけど。
あれ?領主って子供なの?
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