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7章 俺の12年と、アイツの24年。
57 俺のモテ期到来への期待
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哀しさに打ちひしがれるとは、こういうことを言うのか。
肯定されてしまった事実は、俺にとって滝に打たれたような衝撃だった。
「菱倉佳奈です。速水佑助くんね、よろしく」
ってことは何だ。
彼女がゼストの恋人だと言うのか。
この小悪魔顔も、華奢な体も、豊満な胸も、全部アイツのものだって言うのか?
――「相手の全てを自分のものにしたいって事じゃない?」
ヒルドの恋人論が頭を駆け抜けていく。
「そんなの……」
悲痛を漏らして力なくベッドに座り込むと、先輩は俺と向かい合うように、ガラステーブルの横の椅子に腰を下ろした。
そのせいで、ただでさえ短いチャイナ服の丈が上へとずり上がってしまい、俺はごくりと息を飲んで視線を逸らすフリをする。
「先輩は、先生の恋人なんですよね?」
「えっ? うん、そうよ。 鉄平さんが言ってたの?」
頬を紅潮させて慌てる仕草がまた可愛い。『鉄平さん』だなんて、彼を下の名前で呼ぶ向こうの世界の人間を俺は初めて見た。
「俺の女だって言ってましたよ」
「ええっ」と頬に両手を当てる佳奈先輩。俺だって真逆の意味で叫びたい気分だ。
「ぶっちゃけ、先生のどこがいいんですか?」
「いい所?」と返して、佳奈先輩が一瞬スッと素に戻り、困惑の表情を浮かべたことを俺は見逃さなかった。けれどすぐに何事もなかったようにフワリと微笑んで、佳奈先輩は「不器用なところかな」と答える。
「かっこよく見えるけど、たまに不器用で空回りしちゃうところが面白くて」
(先輩、それは大分分厚いフィルターが掛かってますよ?)
むしろ空回りしてる方が俺たち男子生徒の知る『平野鉄平』だ。
まさか、女子の前だとイケメンぶって頼れる教師を振舞っているのだろうか。
「けど、やる時はちゃんとやってくれるから、そのギャップで好きになっちゃったのかなぁって」
「そ、そうですか」
まさか先輩からこんなノロケを聞くことになるとは。木田のヤツがここに居たら、その涙で床に水たまりが出来そうだ。
「ねぇ、佑助くんは私のこと知ってた? 鉄平さんのクラスなのよね?」
「はい。先輩と会ったのは初めてですけど、クラスの友達がテニス部の美人の先輩が居なくなったって泣いてましたよ」
「へぇ、誰だろう。鮎川くんかな?」
「それじゃないです」
鮎川は、隣のクラスのイケメンだ。
「そっか。じゃあ、高津くん!」
「高津は中学も一緒ですけど、別のクラスです」
高津は背が高くて、しょっちゅう木田と居るところを見るが、悩んだ先輩を見ると木田のことは目に入っていないのかもしれない。
そこから数人出た名前も、木田とは違う名前だった。
何だか木田に申し訳ない気分になって、俺は「木田ってやつです」と正解を先に出した。
「あぁ、木田くんね!」
先輩は、さも知っていたかのように頷くが、実際は怪しい。
テニス部は毎年全国に行くようなマンモス部だから、同じ部活とはいえ異性の後輩なんて余程の奴じゃなければ『後輩その1』とかで覚えられているのかもしれない。
「木田に、先輩が居なくなったって聞いてから、アイツが先輩を忘れるまで一週間くらいあったんですけど、あれは何だったんですか?」
向こうの人間がこの異世界に来ると、『転生者』の存在が抹消されてしまうという仕様の話だ。
「鉄平さんの家に居たの。学校の近くのアパートだけど」
「へっ?」
何だか聞かない方が精神的に良さそうな話題を、自分から聞き出してしまったらしい。
佳奈先輩が、ゼストもとい平野先生の家で二人きりの一週間を過ごしただなんて犯罪じゃないのか。
「そうね」と先輩が椅子の上に足を抱えて、ぼんやりと手を組み合わせる。
チャイナ服の丈が更に短くなり、絶対領域を超えようとしている。もう目を反らすことは無理だと判断して、俺は『たとえ目に入っても興味はない草食男子』を必死に演じた。
「私、五人姉妹の4番目なの。だから結構自由なのよ。流石にあの時は心配されてたみたいだけど。鉄平さんには、自分からお願いしたのよ」
駆け落ちみたいな話になって来た。
とりあえず先輩はゼストに盲目状態だってことは分かった。
「先輩は俺に、何か用事があってここに来たんじゃないですか?」
「ううん。ちょっと挨拶に来たの。学校の後輩で、クラウ様の弟だなんて、どんな子かなって思って」
「俺は兄貴のことなんか覚えてないんです。ずっと死んだものだと思ってたから。俺が弟だってのは、みんな知ってるんですか?」
「朝からその話でもちきりよ。クラウ様も色々あったんだなぁ、って。けど、私たちもこの世界に居るんだから、それぞれに色々あるって事よね」
そうだ。佳奈先輩はゼストの恋人とはいえ、この世界に居る名目は『巨乳ハーレムに入る事』なのだ。
彼女にとっては試練なのかもしれないと思いつつ、俺は『クラウに彼女を寝取られるゼスト』を妄想してしまう。
「ところで、先輩はこっちで美緒に会ってるんですよね?」
「美緒ちゃん? うん。向こうから来た女の子は、大体食事とか一緒にしてるから。彼女も鉄平さんの生徒なのよね?」
「はい。俺、アイツの保管者なんです。たまたま向こうで会ったマーテルさんに、アイツがこっちに来たって聞いて、じっとはしていられなくて」
「それで追ってきちゃったんだ!」
「すごい」と歓声を上げる佳奈先輩に、「はい」と答えるのがちょっと照れ臭かった。
「それで、昨日やっと会えたんですけど。帰ってくれってフラれちゃって」
俺は「はぁ」と溜息をつく。
「昨日? 確かにちょっと様子がいつもと違ってたような」
「そうなんですか?」
「うん。でも、美緒ちゃんもびっくりして、そんなこと言っちゃったんじゃない?」
そんな簡単な理由ではなさそうだが、「元気出して」と可愛くガッツポーズで励まされた俺は、朝メルに抱きしめられた時と同じくらいまで浮上することが出来た。
「それより佑助くんのこと、他の女の子たちも噂してるから、モテモテになっちゃうかもね」
「えっ? 俺が?」
それはまさか、クラウの七光りで俺がモテてモテて困っちゃうというパターンでは?
第一次『俺』ブームがやってくるのか?
失恋の痛手を払拭してくれそうな話題に、俺はテンションを上げた。
「うん。クラウ様とどっちがカッコいいか、って話よ」
「はぁ?」
そんな勝ち目のない天秤に俺はこれから吊るし上げられるってことなのか?
「悲しむことないわよ。佑助くんもカッコいいと思うわよ?」
「本当ですか? 俺が、クラウより……?」
「えっ……と。うーん」
急に先輩が真面目なトーンで悩みだした。
AかBの答えではなく、答えはとっくに決まっているのに、俺を悲しませまいと言葉を選んでいるようだ。
お世辞でも、俺とは言ってくれる気がないらしい。
「私は鉄平さんみたいな人が好みだから、ちょっとよく分からないけど」
(メルに心臓を刺された時よりも、精神ダメ―ジがデカいんですけど?)
「じゃあ、また来るわね」
先輩はテーブルの上に並んだ果物から、サクランボに似た赤くて小さな果実をひと房つまんで「いただきます」と部屋を出て行ってしまった。
サクランボと言えば、チェリーも今、この城に居るのだろうか。
肯定されてしまった事実は、俺にとって滝に打たれたような衝撃だった。
「菱倉佳奈です。速水佑助くんね、よろしく」
ってことは何だ。
彼女がゼストの恋人だと言うのか。
この小悪魔顔も、華奢な体も、豊満な胸も、全部アイツのものだって言うのか?
――「相手の全てを自分のものにしたいって事じゃない?」
ヒルドの恋人論が頭を駆け抜けていく。
「そんなの……」
悲痛を漏らして力なくベッドに座り込むと、先輩は俺と向かい合うように、ガラステーブルの横の椅子に腰を下ろした。
そのせいで、ただでさえ短いチャイナ服の丈が上へとずり上がってしまい、俺はごくりと息を飲んで視線を逸らすフリをする。
「先輩は、先生の恋人なんですよね?」
「えっ? うん、そうよ。 鉄平さんが言ってたの?」
頬を紅潮させて慌てる仕草がまた可愛い。『鉄平さん』だなんて、彼を下の名前で呼ぶ向こうの世界の人間を俺は初めて見た。
「俺の女だって言ってましたよ」
「ええっ」と頬に両手を当てる佳奈先輩。俺だって真逆の意味で叫びたい気分だ。
「ぶっちゃけ、先生のどこがいいんですか?」
「いい所?」と返して、佳奈先輩が一瞬スッと素に戻り、困惑の表情を浮かべたことを俺は見逃さなかった。けれどすぐに何事もなかったようにフワリと微笑んで、佳奈先輩は「不器用なところかな」と答える。
「かっこよく見えるけど、たまに不器用で空回りしちゃうところが面白くて」
(先輩、それは大分分厚いフィルターが掛かってますよ?)
むしろ空回りしてる方が俺たち男子生徒の知る『平野鉄平』だ。
まさか、女子の前だとイケメンぶって頼れる教師を振舞っているのだろうか。
「けど、やる時はちゃんとやってくれるから、そのギャップで好きになっちゃったのかなぁって」
「そ、そうですか」
まさか先輩からこんなノロケを聞くことになるとは。木田のヤツがここに居たら、その涙で床に水たまりが出来そうだ。
「ねぇ、佑助くんは私のこと知ってた? 鉄平さんのクラスなのよね?」
「はい。先輩と会ったのは初めてですけど、クラスの友達がテニス部の美人の先輩が居なくなったって泣いてましたよ」
「へぇ、誰だろう。鮎川くんかな?」
「それじゃないです」
鮎川は、隣のクラスのイケメンだ。
「そっか。じゃあ、高津くん!」
「高津は中学も一緒ですけど、別のクラスです」
高津は背が高くて、しょっちゅう木田と居るところを見るが、悩んだ先輩を見ると木田のことは目に入っていないのかもしれない。
そこから数人出た名前も、木田とは違う名前だった。
何だか木田に申し訳ない気分になって、俺は「木田ってやつです」と正解を先に出した。
「あぁ、木田くんね!」
先輩は、さも知っていたかのように頷くが、実際は怪しい。
テニス部は毎年全国に行くようなマンモス部だから、同じ部活とはいえ異性の後輩なんて余程の奴じゃなければ『後輩その1』とかで覚えられているのかもしれない。
「木田に、先輩が居なくなったって聞いてから、アイツが先輩を忘れるまで一週間くらいあったんですけど、あれは何だったんですか?」
向こうの人間がこの異世界に来ると、『転生者』の存在が抹消されてしまうという仕様の話だ。
「鉄平さんの家に居たの。学校の近くのアパートだけど」
「へっ?」
何だか聞かない方が精神的に良さそうな話題を、自分から聞き出してしまったらしい。
佳奈先輩が、ゼストもとい平野先生の家で二人きりの一週間を過ごしただなんて犯罪じゃないのか。
「そうね」と先輩が椅子の上に足を抱えて、ぼんやりと手を組み合わせる。
チャイナ服の丈が更に短くなり、絶対領域を超えようとしている。もう目を反らすことは無理だと判断して、俺は『たとえ目に入っても興味はない草食男子』を必死に演じた。
「私、五人姉妹の4番目なの。だから結構自由なのよ。流石にあの時は心配されてたみたいだけど。鉄平さんには、自分からお願いしたのよ」
駆け落ちみたいな話になって来た。
とりあえず先輩はゼストに盲目状態だってことは分かった。
「先輩は俺に、何か用事があってここに来たんじゃないですか?」
「ううん。ちょっと挨拶に来たの。学校の後輩で、クラウ様の弟だなんて、どんな子かなって思って」
「俺は兄貴のことなんか覚えてないんです。ずっと死んだものだと思ってたから。俺が弟だってのは、みんな知ってるんですか?」
「朝からその話でもちきりよ。クラウ様も色々あったんだなぁ、って。けど、私たちもこの世界に居るんだから、それぞれに色々あるって事よね」
そうだ。佳奈先輩はゼストの恋人とはいえ、この世界に居る名目は『巨乳ハーレムに入る事』なのだ。
彼女にとっては試練なのかもしれないと思いつつ、俺は『クラウに彼女を寝取られるゼスト』を妄想してしまう。
「ところで、先輩はこっちで美緒に会ってるんですよね?」
「美緒ちゃん? うん。向こうから来た女の子は、大体食事とか一緒にしてるから。彼女も鉄平さんの生徒なのよね?」
「はい。俺、アイツの保管者なんです。たまたま向こうで会ったマーテルさんに、アイツがこっちに来たって聞いて、じっとはしていられなくて」
「それで追ってきちゃったんだ!」
「すごい」と歓声を上げる佳奈先輩に、「はい」と答えるのがちょっと照れ臭かった。
「それで、昨日やっと会えたんですけど。帰ってくれってフラれちゃって」
俺は「はぁ」と溜息をつく。
「昨日? 確かにちょっと様子がいつもと違ってたような」
「そうなんですか?」
「うん。でも、美緒ちゃんもびっくりして、そんなこと言っちゃったんじゃない?」
そんな簡単な理由ではなさそうだが、「元気出して」と可愛くガッツポーズで励まされた俺は、朝メルに抱きしめられた時と同じくらいまで浮上することが出来た。
「それより佑助くんのこと、他の女の子たちも噂してるから、モテモテになっちゃうかもね」
「えっ? 俺が?」
それはまさか、クラウの七光りで俺がモテてモテて困っちゃうというパターンでは?
第一次『俺』ブームがやってくるのか?
失恋の痛手を払拭してくれそうな話題に、俺はテンションを上げた。
「うん。クラウ様とどっちがカッコいいか、って話よ」
「はぁ?」
そんな勝ち目のない天秤に俺はこれから吊るし上げられるってことなのか?
「悲しむことないわよ。佑助くんもカッコいいと思うわよ?」
「本当ですか? 俺が、クラウより……?」
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AかBの答えではなく、答えはとっくに決まっているのに、俺を悲しませまいと言葉を選んでいるようだ。
お世辞でも、俺とは言ってくれる気がないらしい。
「私は鉄平さんみたいな人が好みだから、ちょっとよく分からないけど」
(メルに心臓を刺された時よりも、精神ダメ―ジがデカいんですけど?)
「じゃあ、また来るわね」
先輩はテーブルの上に並んだ果物から、サクランボに似た赤くて小さな果実をひと房つまんで「いただきます」と部屋を出て行ってしまった。
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