6 / 38
6 切り札は三回限り 絶対絶命の超絶合体
しおりを挟む
チッチッチッ……
小鳥のさえずる声で目を覚ますと、すでにゆかりちゃんは起きていました。
「海斗くん、お魚の吸い物を作ってみたんだけど」
たき火には、鍋が吊るされており、そこからふんわりと良い匂いがします。
ゆかりちゃんによそってもらって、一口食べました。
「どう?」
「むちゃくちゃおいしいよ!」
ゆかりちゃんは調味料を持ってきていたらしく、特別な日だけ、こうやってごちそうを作ってくれます。体育会系女子なのに、料理までできるなんてすごいです。
久々に昆布だしの効いた、おいしい吸い物を頂きました。
二人でサバイバルを始めてからは、食事の意味がこれまでとは大きく変わりました。味を楽しむというよりも、生きる為と精子を作るためにタンパク源をとるというのが正直なところでした。バトルとセックストレーニングだけの毎日。ハードなスケジュールを詰め込んでいただけに、今日のお吸い物は一段とおいしく感じました。
ぼくは吸い物をズルズルとすすり、
「ゆかりちゃん。いいお嫁さんになれると思うよ」
と言うと、
「え、どうしてそんな事を言うの?」
と返されました。
「え?」
「私、海斗くんのために、海斗くんの手より気持ちいいおまんこになったのよ。ちゃんと責任取ってよ」
「え? え?」
「もし私を捨てたら、泣くからね」
そう言うと、面食らって困惑しているぼくにちゅぅとキスをして、「さぁ、食べたら行こっ!」と言いました。
*
山を降りて、平原にでます。
ところどころ背の高い木が点在している、緑色の大平原。
います、います。
あれが噂のサイクロプスです。
ゴブリンや、ウェアタイガーに混ざって、ズシリズシリと歩いています。
5メートルの巨躯をした化け物で、橙色や緑色の肌をしております。大きいのになると、8メートル近くはあるのではないでしょうか。三階建ての建物に相当します。
思わず苦いつばを飲み込みました。
ゆかりちゃんは目を閉じて、意識を集中します。
崎谷くん達はコンパスと地図を持っていますから、街を経由しながら進んでいるに違いありません。だからクラスメートが進んだであろう、道を探しているのでしょう。
みんなの行動履歴が分かるなんて、サイコメトリーとまではいかないけど、便利なスキルだと感心しました。
しばらくして「こっち」と指さします。
「いい、海斗くん。慎重に進むのよ。木々に隠れながらここを突破しましょう。バトルセックスは三回しかできないから。4度目の遭遇はアウト」
バトルセックス。
つまり戦闘用に改良した奥義の事です。
通常のセックスと異なり、イクことだけに専念しております。
初回発動 22秒
二回目 50秒~100秒
三回目 200秒~360秒
四回目 30分以上
つまり三回戦までは6分以内に発動できるから、辛うじて戦闘に用いることができるということなのです。
モンスターがあちらを向いたその瞬間。
ぼく達の戦いは始まりました。
大木を目指してダッシュ。
うまく木陰に隠れることに成功しました。
そして敵の様子をうかがい、またダッシュ。
この繰り返しでなんとか草原の中央までは、覚醒を使わずに突破できました。
だけどそこでウェアタイガーの群れに囲まれたのです。
便乗してゴブリンやら、オークまでやってきます。
そしてとうとうサイクロプスに見つかってしまいました。
ぼくがズボンを下ろそうとしたら、ゆかりちゃんは、
「待って、覚醒後無双時間はたったの20分。サイクロプスを十分にひきつけてからエッチしなきゃ」
「で、でも。ウェアタイガーだって強敵だよ」
ゆかりちゃんは背中にある手製の石槍を握ります。
確かにゆかりちゃんの言うとおりです。ぼくもロングソードを手にとります。
ゆかりちゃんはレベル9まで成長しているとのことです。
ゆかりちゃんはトンと地を蹴って、ウェアタイガーに向かって走り出しました。
飛びかかってくる凶暴なトラを見事一突きで仕留めます。
そして槍をグルグル旋回させてゴブリン達を薙ぎ払います。豚面の化け物――オークの頭部を槍で叩きつけ、奴がもっていた鉄の斧を拾います。その斧を投げつけて、新たな敵も倒します。急いで走り寄り、そいつが持っていた大剣を拾って、ぶんぶんと振り回しながら、敵共を蹴散らしていきます。
つ、強い。
彼女の装備はだんだんと充実していきます。
たった2,3分程度の戦いで、学生服に石の槍だった彼女の装備は一変。次のようになりました。
ゆかり
レベル9
武器:ラージソード
盾:バックラー
HP:115
MP:42
腕力:81
防御力:58
素早さ:89
器用さ:32
【スキル】
ステータスシースルー:ステータス、及びスキルが分かる。ただし自分のレベルと同格以下の者のみ有効。
友達アンテナ:仲間の位置や行動履歴を知ることができる。ただし、敵、及び心を閉ざした相手には効果なし。
ぼくも負けてはいられません。
レベルは昨日の戦いで3になっています。
「うおおおお」と咆哮を上げて、オークを斬りつけました。敵は固い鎧に、木製の盾を持っています。オーク一匹と死闘を繰り返しながら、なんとかやっつけることができました。
ゆかりちゃんと背中合わせに対峙します。
「はぁはぁ、海斗くん、やったわね」
「ゆかりちゃんこそ」
「そろそろいくわよ」
「うん」
ゆかりちゃんは「うおおー!」と叫んで周りを囲んでいる、ウェアタイガーを薙ぎ倒して道を作ります。その道を全力で走り、いったん敵との距離を作ります。
ぼくたちは顔を近づけ、ディープキスをします。絡め合う舌と舌。トロッとする気持ちいいい感触が、興奮状態を最大限に高めます。
そしてズボンとパンツを脱いで、寝転がります。
ゆかりちゃんも同様、ズボンとパンツを下ろして、ぼくのおちんちんにトロッとした愛液を垂らします。そしてコンバイン。
ぬちゃ、ぬちゃ。ぬちゃ、ぬちゃ。
速度はいつもの倍。ゆかりちゃんは「あぁ、あん、あん」と喘ぎ声をもらします。
激しいピストンにより、ほとばしる愛液。ぼくの股間とゆかりちゃんのおまんこの肉ひだにも、何重もの糸ができています。
先行して足の速いウェアタイガーがやってきました。
続いてオーク、そしてついにあの巨人サイクロプスも目前に迫っています。
18秒、19秒、20秒、
「き、きたー!!」
「出して! 私に出して!」
「ぬおおおおおおおおお!!」
「ああん。海斗くんのガチガチに固くなったおちんちんから、エッチな赤ちゃん汁が私のイヤらしいおまんこをいっぱいにしていくぅぅぅ!」
見事、22秒で互いに絶頂を迎えました。
ゆかりちゃんは、とろんとしています。
バトルセックスは成功です。
さすが一回目。物凄い量がでました。
ゆかりちゃんは手でお腹を抑えて、精子をおまんこから吐きだします。次のバトルセックスに向けて、子宮をからっぽにしているのです。
同時にぼくは覚醒した。金色のオーロラがぼくを包む。
この無双状態はたったの20分。
この間、ここ一帯の敵をすべて殲滅しなくてはならないのです。
急いでロングソードを拾うと、ウェアタイガーを切り伏せながら、オークを盾ごと粉砕。そして巨体サイクロプスに駆け寄ると、剣で大木のようにでっかい足を叩き落とします。
足はふっとび、サイクロプスは派手な音と共に地面に倒れます。
「体制を崩した敵は私に任せて!」
ゆかりちゃんは、まだあそこから精子が垂れている状態なのに、形振り構わずパンツをはいて、ラージソードを片手に、倒れ込んでいるサイクロプスに斬りかかります。
頭部の急所を捉え、一撃で仕留めました。
続いて襲いくるウェアタイガーも、バッサバッサと切り伏せていきます。
ゆかりちゃん、つ、強すぎる。
「海斗くんは、サイクロプス殲滅にだけ集中して!」
「分かった!」
どっしんどっしんと、地響きを鳴らしながら突進してくるサイクロプスに向かって攻撃を続けました。見上げるほどの圧倒的巨躯ですが、動きがスローに見えるということは、それだけで心理的に楽です。落ち着いて行動ができるからです。
だんだんとコツを掴んでいきました。
要領よくサイクロプスの隙を突いて、片足を切断。地に倒して弱点である頭部を叩き割っていきます。
およそ18分程度で、一帯のモンスターはあらかた片付けることに成功しました。
一息入れて、落ちているアイテムをかき集めます。
背負える形状の麻の袋(道具入れ) × 2袋
魔法の薬草の入った袋 × 4.袋
ナイフ× 8本
弓 × 1本
矢の束 × 40本
バックラー
鉄の斧
鉄の槍
麻の袋にアイテムを詰め込み終わると、武器を腰や背中にくくりつけて再び草原を走り出しました。
先ほど同様に、敵を十分にひきつけてから覚醒を使い、敵の包囲網を潜り抜けていきます。
そしてようやく街の城門が見え、ぼく達に安堵な表情が浮かんだその時でした。
「待っていましたよ。海斗くん」
木陰から一人の男性が姿を現します。
ぼくはギョッとしました。
出てきたのはヤツでした。
「「サ、サイフィス!?」」
ぼく達は、ほぼ同時にヤツの名前を口にしました。
そう、ぼく達をこの世界に召喚したあの野郎です。
サイフィスはコートをひるがえして、ニヤリと口角に微笑を浮かべています。
「君たちの戦い方を見せて貰ったよ。そして力の謎が分かった。
……正直、目を疑ったが……。
やはり地球人には、我々の常識を遥かに凌駕する凄まじい発想力があるようだ。まさか愛の力を具現化するなんて、想像の外だった……」
え、見てたの?
いやん。恥ずかしいです。
「だが覚醒するまでの時間は、だんだんと長くなっていった。最後は8分近くかかっていた」
そう。
最後の覚醒は、かなり危なかったのです。
ゆかりちゃんが、頑張って愛液をたっぷり出してネトネトおまんこで迎えてくれたんだけど、さすがに三回目。それにここまでの披露が蓄積されており通常のタイムより覚醒が2分も遅れたんです。上部に位置するゆかりちゃんは、襲いくるゴブリンをラージソードで倒しながらの熾烈極まるバトルセックスとなりました。
サイクロプスがぼく達の頭上を捉えた絶体絶命大ピンチの時、なんとかゆかりちゃんに中出しができ、覚醒できたのです。
「つまり、君たちにセックスをさせる隙さえ与えなければいいだけのこと」
サイフィスがレイピアを抜いた瞬間、草むらの向こうから一斉に黒い影が現れました。村にいた男達です。プレートアーマーを着こみ、腰にはロングソードを帯びています。ヤツらはギラリと抜刀します。
数にして6人。
ゆかりちゃんは、グゥと下唇を噛みました。
「海斗くん、まだ精子出そう?」
「……下手したら30分以上はかかるよ」
「……そうよね。もうあれだけ使っちゃったもんね……。
ねぇ海斗くん……。私がいなくても、生きていける?」
ゆかりちゃんは、ラージソードの柄をギッと強く握りました。
「え?」
もしかして、ゆかりちゃんは単騎で奴らと戦う気なんですか?
駄目です。
村で話していたサイフィスの言葉から察するに、兵士のレベルはおそらく10以上はゆうにあります。それが6人もいるのです。それに加えてサイフィスもいます。
それをたった一人で戦うなんて無茶です。無謀過ぎます。
「ぼ、ぼくも戦う……」
「で、でも……」
そ、そうだ!
「ゆかりちゃん、一つだけ作戦があるよ。かなり難易度を要求するけど、やらないより絶対にマシだ」
「え、それはどういうこと?」
ゆかりちゃんに耳打ちをして、「できる?」と問いかけました。
「できるじゃなくて、やるしかない、でしょ?」
焦燥していたゆかりちゃんは、ニヤッと笑みを返してくれました。
そうです。
やるしかありません。
武器を手に取り、背中で相対するぼく達。
「ほぅ、異能なしではサイクロプスにすら勝てないのに、それでも戦いを挑むのか? ククク、まぁそうするしかないわな。容赦はいらん。やってしまえ!」
サイフィスの合図で、兵士たちが襲いかかる。
ヤツらの剣を、バックラーで防御する。
とにかく守りに徹する。
サイフィスは笑いながら、
「どうした? そんな消極的な方法では、すぐに死ぬぞ」
と挑発してきます。
いいのです。
とにかく身を守りながら、時折敵の隙をついて、ゆかりちゃんと舌を絡めます。
これはバトルセックスの合図です。
今のぼくでしたら、挿入から発射まで30分はかかります。
それに騎乗位をしながら、あしらえる相手ではありません。
だったら――
防御を繰り返しながら、草原の方に敵を誘導していきます。
そうです。
サイクロプスの群れと鉢合わせを狙っています。
乱戦状態になれば、隙が生じる筈です。
それまでディープキスで感情を高めて、覚醒までの30分を何としても縮める作戦に出たのです。
じわじわと後退するぼくたちを、兵士たちは容赦なく斬りつけてきます。
6本の剣。盾で防ぎきるのには限界があります。
遂にバックラーが破損しました。剣だけで身を守らなくてはならなくなりました。
あちらこちらに擦り傷ができていきます。
魔法の薬草を一袋使いました。
あと3つ。
ゆかりちゃんはレベルの高い相手に、怯んでいません。
防御に徹しているせいもあり、完全に身を防ぎきっています。
兵士の一人が、
「サイフィスさん。こいつ、かなりの使い手のようですぜ!」
「な訳ねぇだろ。シロートだよ。ただの甘えん坊の中学生だ。怯むな! やれ」
ゆかりちゃんは、兵士の剣を強く押し返して、怯んだ相手を正面から突きました。
「一人倒したわ。どう? 見くびらないでくれる」
敵が間合いを開けた瞬間に、ぼく達は猛ダッシュを始めます。
「逃げたぞ! 追え!」
走りながら、キスをします。
敵の視線がある戦闘中のキス。どういう訳か随分と興奮しました。それを幾度となく繰り返したのです。この調子なら5分以上はセックスタイムを短縮ができそうです。
そして遂にサイクロプスの群れと鉢合わせになりました。
「クッ。二手に分かれて、半数はモンスターの殲滅に当たれ!」
サイフィスの指示で、兵士の三人は追撃から離脱をして、モンスターと戦い始めました。
サイフィスと残り二人がぼくたちを追っかけてきます。
ゆかりちゃんは、振り返り様、三本のナイフを一斉に投げつけます。
サイフィスはレイピアで叩き落とします。もう一人も首を横に振るだけで簡単にかわしましたが、最後の一人には命中。額を捉えたようです。
「クッ、情けない奴だ!」とサイフィス。
「……サイフィス様。は、早く、ヒーリングをお願いします……」
「ケッ」
唾を吐いて、サイフィスが詠唱を始めました。
ドンと、激しい爆音が鳴り響きました。
回復させるどころか、仲間に魔法の光弾をぶつけたのです。
「役立たずはこうだ。おい、てめぇもしっかり働けよ!」
「は、はい」
仲間すら手にかける非常な男、サイフィス。
だけど、わずかな隙が生まれたのです。
ゆかりちゃんは見逃しません。
彼女は、サイフィスに向かってラージソードで斬りかかります。
サイフィスは目で笑い、レイピアを向けてきます。
鉄と鉄が、カキンカキンとぶつかりあい、火花が散ります。
ゆかりちゃんは、サイフィスの高速の突きに突いていっています。それどころか、徐々に目が慣れていったのか、ゆかりちゃんの方が有利に立ち振る舞っています。
剣の勝負だと分が悪いと踏んだサイフィスが、魔法の弾丸を生み出しました。
「ククク、これならかわせまい!」
ぼくはゆかりちゃんに叫びます。
「準備が整ったよ!」
ぼくはひそかにペニスに刺激を与え続け、後少しのところまで持ってきたのです。
後はゆかりちゃんの膣の力さえあれば、すぐに昇天できます。
ゆかりちゃんは持っているラージソードをサイフィスに投げつけて、こちらに駆け寄ります。ぼくも同様にズボンを脱いで、パンツからペニスを出してゆかりちゃんを迎えます。
ゆかりちゃんはパンツを脱ぎ捨てて、真正面から対峙します。
まさかの高難度の立ち技。
立ち鼎(かなえ)です。
ゆかりちゃんの片脚を持ち上げ、腰に引き寄せて挿入します。彼女の腰に手をそえて、体を支えながらのバトルセックス。立位なんて練習ではまったくうまくできなかった。不安定な体勢でペニスが抜けやすいし、また、ゆかりちゃんのおまんこの位置を狙うのがとても難しいのです。
だから入れるだけが精いっぱいでした。
だけど、今、ゆかりちゃんの中に、ぼくのペニスが脈を打っています。
「来た! 来たわ! 海斗くんのあったかい赤ちゃん汁が、ドクドクと力強く私の中に流れ込んでいるわ!」
そしてぼくの全身が輝きだす。
「許さない! サイフィス。あなたはぼく達を騙してこの世界に呼び出し、その理由を知ると闇に葬ろうとする悪党です。ぼくはあなたを切り伏せます」
地をひと蹴りしただけで、サイフィスとの間合いは一気に削れました。
同時に斬撃を叩きつけます。
対サイクロプス戦で、レベル7まで成長していたぼくの剣は、今、その10倍。
腕力60×10。
さらに素早さ52×10で猛進することで、剣の威力は更に高まる。
虚空を割る勢いで、ヤツの頭部をめがけて一撃を入れました。
サイフィスが身を仰け反ったので、わずか紙一重のところでかわされた、そう思ったぼくの剣先。だが衝撃だけで、サイフィスの左腕が吹っ飛びました。
「海斗くん! すごい! そんな奴、やっつけちゃって!」
ゆかりちゃん。もちろんです。
横殴りに剣を叩きつけました。
ヤツの体を完全に捉えたと思った刹那、ぶんと思い切り剣に振り回されてしまいました。
え?
サイフィスがいない!?
どこともなくサイフィスの捨て台詞が聞こえてきました。
『今回は私の負けだ。
さすがだ。セックス剣士(ソードマン)海斗くん。
だが次こそ君を葬ってやるから覚悟をしておけ。仲間達の合流は絶対に阻止してやる。ククク。はははは!』
サイフィスは転移の魔法か何かで逃げたのだろう。
後ちょっとだったのに……。
それを見ていた取り巻きの兵士達も、
「サイフィス様ぁ! いずこに!?」と、悲鳴をあげながら、てんでばらばらに逃走していきました。
とにかく、ぼく達はサイフィスに勝ったんです。
だけど……。
そう。
サイフィスにぼくの力の謎を見破られたのは、痛恨の脅威となりました。
「ゆかりちゃん。大丈夫?」
「私は大丈夫だよ。海斗くんこそ、今日はバトルセックスを4回もしてフラフラでしょう?」
ゆかりちゃんは、こうやっていつもぼくを気にかけてくれます。
確かにサイフィスは恐ろしいけど、ぼくは自分の弱点をひとつ克服できたのです。
「……ゆかりちゃん。ありがとう」
「え、急にどうしたの? なんで泣いているの」
「ぼく……。女の子に触っても死ななくなれたよ。ゆかりちゃんとちゃんとエッチができた……。最後にしたエッチなんて、気絶しないことに意識を集中するセックスじゃなくて、ちゃんとゆかりちゃんの中に出そうと思いながらプレイする本来のエッチだったんだ。こんなぼくが、ちゃんとエッチできたんだ。全部ゆかりちゃんのおかげです。本当にありがとう」
「そんなことない……。海斗くんだから……私」
色々あったけど、ゆかりちゃんの生理がくる前に街に到達するという当初の目的は達成できました。
海斗
レベル7
武器:ロングソード
鎧:レザーアーマー
HP:68
MP:48
腕力:60
防御力:48
素早さ:52
器用さ:98
スキル:やらしい女の子が守ってくれる
【ゆかりちゃんレベル7】
ゆかりちゃんに中出しすると、中出し後24分間、全能力が10倍になる。
ゆかりちゃんとの覚醒時間。健康状態かつその日の初回のみ、挿入後約22秒。
小鳥のさえずる声で目を覚ますと、すでにゆかりちゃんは起きていました。
「海斗くん、お魚の吸い物を作ってみたんだけど」
たき火には、鍋が吊るされており、そこからふんわりと良い匂いがします。
ゆかりちゃんによそってもらって、一口食べました。
「どう?」
「むちゃくちゃおいしいよ!」
ゆかりちゃんは調味料を持ってきていたらしく、特別な日だけ、こうやってごちそうを作ってくれます。体育会系女子なのに、料理までできるなんてすごいです。
久々に昆布だしの効いた、おいしい吸い物を頂きました。
二人でサバイバルを始めてからは、食事の意味がこれまでとは大きく変わりました。味を楽しむというよりも、生きる為と精子を作るためにタンパク源をとるというのが正直なところでした。バトルとセックストレーニングだけの毎日。ハードなスケジュールを詰め込んでいただけに、今日のお吸い物は一段とおいしく感じました。
ぼくは吸い物をズルズルとすすり、
「ゆかりちゃん。いいお嫁さんになれると思うよ」
と言うと、
「え、どうしてそんな事を言うの?」
と返されました。
「え?」
「私、海斗くんのために、海斗くんの手より気持ちいいおまんこになったのよ。ちゃんと責任取ってよ」
「え? え?」
「もし私を捨てたら、泣くからね」
そう言うと、面食らって困惑しているぼくにちゅぅとキスをして、「さぁ、食べたら行こっ!」と言いました。
*
山を降りて、平原にでます。
ところどころ背の高い木が点在している、緑色の大平原。
います、います。
あれが噂のサイクロプスです。
ゴブリンや、ウェアタイガーに混ざって、ズシリズシリと歩いています。
5メートルの巨躯をした化け物で、橙色や緑色の肌をしております。大きいのになると、8メートル近くはあるのではないでしょうか。三階建ての建物に相当します。
思わず苦いつばを飲み込みました。
ゆかりちゃんは目を閉じて、意識を集中します。
崎谷くん達はコンパスと地図を持っていますから、街を経由しながら進んでいるに違いありません。だからクラスメートが進んだであろう、道を探しているのでしょう。
みんなの行動履歴が分かるなんて、サイコメトリーとまではいかないけど、便利なスキルだと感心しました。
しばらくして「こっち」と指さします。
「いい、海斗くん。慎重に進むのよ。木々に隠れながらここを突破しましょう。バトルセックスは三回しかできないから。4度目の遭遇はアウト」
バトルセックス。
つまり戦闘用に改良した奥義の事です。
通常のセックスと異なり、イクことだけに専念しております。
初回発動 22秒
二回目 50秒~100秒
三回目 200秒~360秒
四回目 30分以上
つまり三回戦までは6分以内に発動できるから、辛うじて戦闘に用いることができるということなのです。
モンスターがあちらを向いたその瞬間。
ぼく達の戦いは始まりました。
大木を目指してダッシュ。
うまく木陰に隠れることに成功しました。
そして敵の様子をうかがい、またダッシュ。
この繰り返しでなんとか草原の中央までは、覚醒を使わずに突破できました。
だけどそこでウェアタイガーの群れに囲まれたのです。
便乗してゴブリンやら、オークまでやってきます。
そしてとうとうサイクロプスに見つかってしまいました。
ぼくがズボンを下ろそうとしたら、ゆかりちゃんは、
「待って、覚醒後無双時間はたったの20分。サイクロプスを十分にひきつけてからエッチしなきゃ」
「で、でも。ウェアタイガーだって強敵だよ」
ゆかりちゃんは背中にある手製の石槍を握ります。
確かにゆかりちゃんの言うとおりです。ぼくもロングソードを手にとります。
ゆかりちゃんはレベル9まで成長しているとのことです。
ゆかりちゃんはトンと地を蹴って、ウェアタイガーに向かって走り出しました。
飛びかかってくる凶暴なトラを見事一突きで仕留めます。
そして槍をグルグル旋回させてゴブリン達を薙ぎ払います。豚面の化け物――オークの頭部を槍で叩きつけ、奴がもっていた鉄の斧を拾います。その斧を投げつけて、新たな敵も倒します。急いで走り寄り、そいつが持っていた大剣を拾って、ぶんぶんと振り回しながら、敵共を蹴散らしていきます。
つ、強い。
彼女の装備はだんだんと充実していきます。
たった2,3分程度の戦いで、学生服に石の槍だった彼女の装備は一変。次のようになりました。
ゆかり
レベル9
武器:ラージソード
盾:バックラー
HP:115
MP:42
腕力:81
防御力:58
素早さ:89
器用さ:32
【スキル】
ステータスシースルー:ステータス、及びスキルが分かる。ただし自分のレベルと同格以下の者のみ有効。
友達アンテナ:仲間の位置や行動履歴を知ることができる。ただし、敵、及び心を閉ざした相手には効果なし。
ぼくも負けてはいられません。
レベルは昨日の戦いで3になっています。
「うおおおお」と咆哮を上げて、オークを斬りつけました。敵は固い鎧に、木製の盾を持っています。オーク一匹と死闘を繰り返しながら、なんとかやっつけることができました。
ゆかりちゃんと背中合わせに対峙します。
「はぁはぁ、海斗くん、やったわね」
「ゆかりちゃんこそ」
「そろそろいくわよ」
「うん」
ゆかりちゃんは「うおおー!」と叫んで周りを囲んでいる、ウェアタイガーを薙ぎ倒して道を作ります。その道を全力で走り、いったん敵との距離を作ります。
ぼくたちは顔を近づけ、ディープキスをします。絡め合う舌と舌。トロッとする気持ちいいい感触が、興奮状態を最大限に高めます。
そしてズボンとパンツを脱いで、寝転がります。
ゆかりちゃんも同様、ズボンとパンツを下ろして、ぼくのおちんちんにトロッとした愛液を垂らします。そしてコンバイン。
ぬちゃ、ぬちゃ。ぬちゃ、ぬちゃ。
速度はいつもの倍。ゆかりちゃんは「あぁ、あん、あん」と喘ぎ声をもらします。
激しいピストンにより、ほとばしる愛液。ぼくの股間とゆかりちゃんのおまんこの肉ひだにも、何重もの糸ができています。
先行して足の速いウェアタイガーがやってきました。
続いてオーク、そしてついにあの巨人サイクロプスも目前に迫っています。
18秒、19秒、20秒、
「き、きたー!!」
「出して! 私に出して!」
「ぬおおおおおおおおお!!」
「ああん。海斗くんのガチガチに固くなったおちんちんから、エッチな赤ちゃん汁が私のイヤらしいおまんこをいっぱいにしていくぅぅぅ!」
見事、22秒で互いに絶頂を迎えました。
ゆかりちゃんは、とろんとしています。
バトルセックスは成功です。
さすが一回目。物凄い量がでました。
ゆかりちゃんは手でお腹を抑えて、精子をおまんこから吐きだします。次のバトルセックスに向けて、子宮をからっぽにしているのです。
同時にぼくは覚醒した。金色のオーロラがぼくを包む。
この無双状態はたったの20分。
この間、ここ一帯の敵をすべて殲滅しなくてはならないのです。
急いでロングソードを拾うと、ウェアタイガーを切り伏せながら、オークを盾ごと粉砕。そして巨体サイクロプスに駆け寄ると、剣で大木のようにでっかい足を叩き落とします。
足はふっとび、サイクロプスは派手な音と共に地面に倒れます。
「体制を崩した敵は私に任せて!」
ゆかりちゃんは、まだあそこから精子が垂れている状態なのに、形振り構わずパンツをはいて、ラージソードを片手に、倒れ込んでいるサイクロプスに斬りかかります。
頭部の急所を捉え、一撃で仕留めました。
続いて襲いくるウェアタイガーも、バッサバッサと切り伏せていきます。
ゆかりちゃん、つ、強すぎる。
「海斗くんは、サイクロプス殲滅にだけ集中して!」
「分かった!」
どっしんどっしんと、地響きを鳴らしながら突進してくるサイクロプスに向かって攻撃を続けました。見上げるほどの圧倒的巨躯ですが、動きがスローに見えるということは、それだけで心理的に楽です。落ち着いて行動ができるからです。
だんだんとコツを掴んでいきました。
要領よくサイクロプスの隙を突いて、片足を切断。地に倒して弱点である頭部を叩き割っていきます。
およそ18分程度で、一帯のモンスターはあらかた片付けることに成功しました。
一息入れて、落ちているアイテムをかき集めます。
背負える形状の麻の袋(道具入れ) × 2袋
魔法の薬草の入った袋 × 4.袋
ナイフ× 8本
弓 × 1本
矢の束 × 40本
バックラー
鉄の斧
鉄の槍
麻の袋にアイテムを詰め込み終わると、武器を腰や背中にくくりつけて再び草原を走り出しました。
先ほど同様に、敵を十分にひきつけてから覚醒を使い、敵の包囲網を潜り抜けていきます。
そしてようやく街の城門が見え、ぼく達に安堵な表情が浮かんだその時でした。
「待っていましたよ。海斗くん」
木陰から一人の男性が姿を現します。
ぼくはギョッとしました。
出てきたのはヤツでした。
「「サ、サイフィス!?」」
ぼく達は、ほぼ同時にヤツの名前を口にしました。
そう、ぼく達をこの世界に召喚したあの野郎です。
サイフィスはコートをひるがえして、ニヤリと口角に微笑を浮かべています。
「君たちの戦い方を見せて貰ったよ。そして力の謎が分かった。
……正直、目を疑ったが……。
やはり地球人には、我々の常識を遥かに凌駕する凄まじい発想力があるようだ。まさか愛の力を具現化するなんて、想像の外だった……」
え、見てたの?
いやん。恥ずかしいです。
「だが覚醒するまでの時間は、だんだんと長くなっていった。最後は8分近くかかっていた」
そう。
最後の覚醒は、かなり危なかったのです。
ゆかりちゃんが、頑張って愛液をたっぷり出してネトネトおまんこで迎えてくれたんだけど、さすがに三回目。それにここまでの披露が蓄積されており通常のタイムより覚醒が2分も遅れたんです。上部に位置するゆかりちゃんは、襲いくるゴブリンをラージソードで倒しながらの熾烈極まるバトルセックスとなりました。
サイクロプスがぼく達の頭上を捉えた絶体絶命大ピンチの時、なんとかゆかりちゃんに中出しができ、覚醒できたのです。
「つまり、君たちにセックスをさせる隙さえ与えなければいいだけのこと」
サイフィスがレイピアを抜いた瞬間、草むらの向こうから一斉に黒い影が現れました。村にいた男達です。プレートアーマーを着こみ、腰にはロングソードを帯びています。ヤツらはギラリと抜刀します。
数にして6人。
ゆかりちゃんは、グゥと下唇を噛みました。
「海斗くん、まだ精子出そう?」
「……下手したら30分以上はかかるよ」
「……そうよね。もうあれだけ使っちゃったもんね……。
ねぇ海斗くん……。私がいなくても、生きていける?」
ゆかりちゃんは、ラージソードの柄をギッと強く握りました。
「え?」
もしかして、ゆかりちゃんは単騎で奴らと戦う気なんですか?
駄目です。
村で話していたサイフィスの言葉から察するに、兵士のレベルはおそらく10以上はゆうにあります。それが6人もいるのです。それに加えてサイフィスもいます。
それをたった一人で戦うなんて無茶です。無謀過ぎます。
「ぼ、ぼくも戦う……」
「で、でも……」
そ、そうだ!
「ゆかりちゃん、一つだけ作戦があるよ。かなり難易度を要求するけど、やらないより絶対にマシだ」
「え、それはどういうこと?」
ゆかりちゃんに耳打ちをして、「できる?」と問いかけました。
「できるじゃなくて、やるしかない、でしょ?」
焦燥していたゆかりちゃんは、ニヤッと笑みを返してくれました。
そうです。
やるしかありません。
武器を手に取り、背中で相対するぼく達。
「ほぅ、異能なしではサイクロプスにすら勝てないのに、それでも戦いを挑むのか? ククク、まぁそうするしかないわな。容赦はいらん。やってしまえ!」
サイフィスの合図で、兵士たちが襲いかかる。
ヤツらの剣を、バックラーで防御する。
とにかく守りに徹する。
サイフィスは笑いながら、
「どうした? そんな消極的な方法では、すぐに死ぬぞ」
と挑発してきます。
いいのです。
とにかく身を守りながら、時折敵の隙をついて、ゆかりちゃんと舌を絡めます。
これはバトルセックスの合図です。
今のぼくでしたら、挿入から発射まで30分はかかります。
それに騎乗位をしながら、あしらえる相手ではありません。
だったら――
防御を繰り返しながら、草原の方に敵を誘導していきます。
そうです。
サイクロプスの群れと鉢合わせを狙っています。
乱戦状態になれば、隙が生じる筈です。
それまでディープキスで感情を高めて、覚醒までの30分を何としても縮める作戦に出たのです。
じわじわと後退するぼくたちを、兵士たちは容赦なく斬りつけてきます。
6本の剣。盾で防ぎきるのには限界があります。
遂にバックラーが破損しました。剣だけで身を守らなくてはならなくなりました。
あちらこちらに擦り傷ができていきます。
魔法の薬草を一袋使いました。
あと3つ。
ゆかりちゃんはレベルの高い相手に、怯んでいません。
防御に徹しているせいもあり、完全に身を防ぎきっています。
兵士の一人が、
「サイフィスさん。こいつ、かなりの使い手のようですぜ!」
「な訳ねぇだろ。シロートだよ。ただの甘えん坊の中学生だ。怯むな! やれ」
ゆかりちゃんは、兵士の剣を強く押し返して、怯んだ相手を正面から突きました。
「一人倒したわ。どう? 見くびらないでくれる」
敵が間合いを開けた瞬間に、ぼく達は猛ダッシュを始めます。
「逃げたぞ! 追え!」
走りながら、キスをします。
敵の視線がある戦闘中のキス。どういう訳か随分と興奮しました。それを幾度となく繰り返したのです。この調子なら5分以上はセックスタイムを短縮ができそうです。
そして遂にサイクロプスの群れと鉢合わせになりました。
「クッ。二手に分かれて、半数はモンスターの殲滅に当たれ!」
サイフィスの指示で、兵士の三人は追撃から離脱をして、モンスターと戦い始めました。
サイフィスと残り二人がぼくたちを追っかけてきます。
ゆかりちゃんは、振り返り様、三本のナイフを一斉に投げつけます。
サイフィスはレイピアで叩き落とします。もう一人も首を横に振るだけで簡単にかわしましたが、最後の一人には命中。額を捉えたようです。
「クッ、情けない奴だ!」とサイフィス。
「……サイフィス様。は、早く、ヒーリングをお願いします……」
「ケッ」
唾を吐いて、サイフィスが詠唱を始めました。
ドンと、激しい爆音が鳴り響きました。
回復させるどころか、仲間に魔法の光弾をぶつけたのです。
「役立たずはこうだ。おい、てめぇもしっかり働けよ!」
「は、はい」
仲間すら手にかける非常な男、サイフィス。
だけど、わずかな隙が生まれたのです。
ゆかりちゃんは見逃しません。
彼女は、サイフィスに向かってラージソードで斬りかかります。
サイフィスは目で笑い、レイピアを向けてきます。
鉄と鉄が、カキンカキンとぶつかりあい、火花が散ります。
ゆかりちゃんは、サイフィスの高速の突きに突いていっています。それどころか、徐々に目が慣れていったのか、ゆかりちゃんの方が有利に立ち振る舞っています。
剣の勝負だと分が悪いと踏んだサイフィスが、魔法の弾丸を生み出しました。
「ククク、これならかわせまい!」
ぼくはゆかりちゃんに叫びます。
「準備が整ったよ!」
ぼくはひそかにペニスに刺激を与え続け、後少しのところまで持ってきたのです。
後はゆかりちゃんの膣の力さえあれば、すぐに昇天できます。
ゆかりちゃんは持っているラージソードをサイフィスに投げつけて、こちらに駆け寄ります。ぼくも同様にズボンを脱いで、パンツからペニスを出してゆかりちゃんを迎えます。
ゆかりちゃんはパンツを脱ぎ捨てて、真正面から対峙します。
まさかの高難度の立ち技。
立ち鼎(かなえ)です。
ゆかりちゃんの片脚を持ち上げ、腰に引き寄せて挿入します。彼女の腰に手をそえて、体を支えながらのバトルセックス。立位なんて練習ではまったくうまくできなかった。不安定な体勢でペニスが抜けやすいし、また、ゆかりちゃんのおまんこの位置を狙うのがとても難しいのです。
だから入れるだけが精いっぱいでした。
だけど、今、ゆかりちゃんの中に、ぼくのペニスが脈を打っています。
「来た! 来たわ! 海斗くんのあったかい赤ちゃん汁が、ドクドクと力強く私の中に流れ込んでいるわ!」
そしてぼくの全身が輝きだす。
「許さない! サイフィス。あなたはぼく達を騙してこの世界に呼び出し、その理由を知ると闇に葬ろうとする悪党です。ぼくはあなたを切り伏せます」
地をひと蹴りしただけで、サイフィスとの間合いは一気に削れました。
同時に斬撃を叩きつけます。
対サイクロプス戦で、レベル7まで成長していたぼくの剣は、今、その10倍。
腕力60×10。
さらに素早さ52×10で猛進することで、剣の威力は更に高まる。
虚空を割る勢いで、ヤツの頭部をめがけて一撃を入れました。
サイフィスが身を仰け反ったので、わずか紙一重のところでかわされた、そう思ったぼくの剣先。だが衝撃だけで、サイフィスの左腕が吹っ飛びました。
「海斗くん! すごい! そんな奴、やっつけちゃって!」
ゆかりちゃん。もちろんです。
横殴りに剣を叩きつけました。
ヤツの体を完全に捉えたと思った刹那、ぶんと思い切り剣に振り回されてしまいました。
え?
サイフィスがいない!?
どこともなくサイフィスの捨て台詞が聞こえてきました。
『今回は私の負けだ。
さすがだ。セックス剣士(ソードマン)海斗くん。
だが次こそ君を葬ってやるから覚悟をしておけ。仲間達の合流は絶対に阻止してやる。ククク。はははは!』
サイフィスは転移の魔法か何かで逃げたのだろう。
後ちょっとだったのに……。
それを見ていた取り巻きの兵士達も、
「サイフィス様ぁ! いずこに!?」と、悲鳴をあげながら、てんでばらばらに逃走していきました。
とにかく、ぼく達はサイフィスに勝ったんです。
だけど……。
そう。
サイフィスにぼくの力の謎を見破られたのは、痛恨の脅威となりました。
「ゆかりちゃん。大丈夫?」
「私は大丈夫だよ。海斗くんこそ、今日はバトルセックスを4回もしてフラフラでしょう?」
ゆかりちゃんは、こうやっていつもぼくを気にかけてくれます。
確かにサイフィスは恐ろしいけど、ぼくは自分の弱点をひとつ克服できたのです。
「……ゆかりちゃん。ありがとう」
「え、急にどうしたの? なんで泣いているの」
「ぼく……。女の子に触っても死ななくなれたよ。ゆかりちゃんとちゃんとエッチができた……。最後にしたエッチなんて、気絶しないことに意識を集中するセックスじゃなくて、ちゃんとゆかりちゃんの中に出そうと思いながらプレイする本来のエッチだったんだ。こんなぼくが、ちゃんとエッチできたんだ。全部ゆかりちゃんのおかげです。本当にありがとう」
「そんなことない……。海斗くんだから……私」
色々あったけど、ゆかりちゃんの生理がくる前に街に到達するという当初の目的は達成できました。
海斗
レベル7
武器:ロングソード
鎧:レザーアーマー
HP:68
MP:48
腕力:60
防御力:48
素早さ:52
器用さ:98
スキル:やらしい女の子が守ってくれる
【ゆかりちゃんレベル7】
ゆかりちゃんに中出しすると、中出し後24分間、全能力が10倍になる。
ゆかりちゃんとの覚醒時間。健康状態かつその日の初回のみ、挿入後約22秒。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる