ぼっちな僕がデスゲームに強制参加させられたんだけど、逃げ回っているうちにハーレムがどんどん増えて夜の順番とか勝手に決められて困っています

Rain

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7 お買いもの

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 空が赤く染まるころ、ようやく街にたどり着きました。

 大きな門をくぐった途端、今までの苦労を忘れてしまうような雄大な景色が眼界に広がります。レンガ造りの家が並ぶのどかな風景。壁や屋根は、赤やけの空を反射して、うっすらと紅色に染まっています。
 そこはまるでRPGなどで見る西洋の街並みのようでした。
 思わずふぅと息を吐きます。


「やっとついたね。ゆかりちゃん」
「やったね」


 これだけの大きな街です。
 きっとホテルや民宿があるだろうから、とりあえずそれを探すことにしました。


 でも、お金などありません。


 だから武器を並べているお店に立ち寄り、ここに来るまでに手に入れたアイテムをカウンターに並べて、下取りを依頼しました。


 武器屋のおじさんは虫眼鏡で細かく見分して、カウンターに金貨を並べていきます。


「全部で5000riraだ。これでいいなら買い取ってやる」


 その金額が高いのか安いのか分かりません。
 
 ぼくは、
「この金額でホテルに泊まれるでしょうか?」
 と質問すると、おじさんはクスッと笑い、
「10日は泊まれるぞ」


 ゆかりちゃんは、
「てことは、ホテル1泊を7000円だと計算して、これ全部でたったの7万円くらいってこと? ちょっと安すぎない?」

 まぁ確かに。

 だって剣や斧が山のようにあるのです。
 それらは、サイフィスを撃退後、その辺に散らばっている武器や防具をかき集めて束にして、ひもで縛って大きな板(サイクロプスの持っていた盾)に乗せて、引きずりながら持ってきたお宝なのです。

 そうとう重かったですが、きっと街で高く売れるだろうと二人でにんまりと笑いながら頑張ったのです。

 ぼくは「50万円くらいにはなるかな?」と言ったら、ゆかりちゃんは首を振って、「絶対に300万円くらいよ」と自信満々に答えました。

 そういった経緯もあるせいで、ゆかりちゃんは突きつけられた現実に愕然としています。


「なんでぃ、お嬢ちゃん。嫌ならいいんだよ。こちとら商売だ」
「ゆかりちゃん、いいよ。たった一日で7万円も稼いだと思えばいいんだから」
「駄目よ。海斗くん、サイクロプスは一般人だと倒せないんだから。あいつが持っていたよく分かんない宝石まであるのよ」

「な、なに? もしかしてこれは、サイクロプスの涙か?」と、突然ハンカチを取り出して赤い宝玉についている汚れを丁寧に落とすおじさん。


 なんですか? それは。


「ゆずってくれ。キャッシュで50万rira出す」

 ゆかりちゃんは指を折って、計算を始めました。


 ぼくは先ほどの計算式で割り出して、
「つまり700万円ってことだよ」
 とゆかりちゃんに教えてあげました。


「あ。そっか」


 ゆかりちゃんは、ははんと鼻の下をかいて、
「店長さん。この宝石だけ違うお店に持っていくけど、いい?」

「ま、待ってくれ! それらの武器をすべてひっくるめて100万rira出す。絶対にそれ以上の金額を出す店なんてないから」

「ほんとぅ?」と、ゆかりちゃん。

「マジさ。なんだったら、この店で最も高額なギガトンアックスもつけてやるから」
 と戦斧をドスンとカウンターに乗せる。

「ゆかりちゃん。まだ交渉できるかもしれないけど、もぅいいんじゃない? おじさんを儲けさせてあげようよ」

「海斗くん。なんてヘタレな」

 されど武器屋のおじさんは、
「旦那がこう言っているんです。お嬢様、どうかこいつでお願いします」
 と押し切られ、金貨の山を貰った。


 店から出ると、ゆかりちゃんはブツブツ文句を言っています。

「海斗くん。まだ粘れたのに」
「でもいいじゃん。これ、1400万円相当だよ」

 
 *


 お金持ちになったぼくたち。
 もう辺りは真っ暗です。
 買い物は明日にして、とりあえずひとつのホテルを選びました。
 
 この街にはいろんなホテルがありました。
 ふつうの民宿から、まるで中世のお城のように高級そうなたたずまいのホテル。
 だけどぼくたちが選んだのは……


 ラブホでした。


 思いっきり分かりやすい建物でした。
 ローマの宮殿を連想させる建物。されど、どういうわけか、色はペールピンク。
 どうやらフロントは無人のようで、入り口には料金表があります。
 それはハートマークのレリーフに刻まれており、弓を持ったキューピットのイラストまであるから、ここがラブホテルだと分かったのです。ゆかりちゃんがね。
 
「海斗くん。ここにしよ!」
 
 金額は180rira。
 他のホテルより三倍以上もします。
 ですが、ぼくたちは、100万riraも持っています。

「安ぅ」とゆかりちゃん。

 
 *


 ここで良かったと思います
 超豪華なのです。
 まずお風呂。
 部屋に備えつけてある大きなお風呂から、良い香りがします。
 ハーブでしょうか。
 つまり日本でいう薬草風呂といったところだと思います。
 客の為に事前に沸かしておいてくれたのでしょうか?
 さすが高級ラブホ。

 ゆかりちゃんに「お先にどうぞ」と言われたので、遠慮なく入らせてもらっています。
 いつも川で体を洗っていたので、身も心も休まります。

 お湯につかった瞬間、
「はぁ~」
 と息がもれます。


 ガラガラと戸が開き、全裸のゆかりちゃんが入ってきました。

「え?」
「どうしたの? 一緒に入ろっ!」


 お風呂で洗いっこをした後、ベッドに向かいました。
 今日はもう4回したのです。
 これ以上のセックスは無理です。
 
「海斗くん。抱いてよ」
「え、もう無理だよ」

「……いつもは、戦闘用のセックスじゃん。時間を縮めるだけの儀式だよ? イカなくてもいいから、愛し合おっ」
 
 そういって舌を絡めてきました。
 散々やっているけど、いつもと違います。
 ぼくの口に舌を入れて、ゆっくりと、口の中をかきまわしています。
 そしてゆかりちゃんは、ぼくの首筋から胸、そしてへその周りを丁寧に舐め、そのまま下へと舌でなぞっていきます。

「ゆ、ゆかりちゃん……」

 思わずゆかりちゃんの乳房を口に含みます。
 ぷくんと膨れたピンク色の乳首。
 それを舌でコロコロと舐めまわしました。
 ゆかりちゃんの吐息を肌で感じながら、下乳を指で撫でます。
 いつも戦闘用のセックスだから、おっぱいを無視していました。
 改めて見ると、体育会系の引き締まった固いお腹。でもおっぱいだけは柔らかい。張りのある形の良いCカップです。
 ゆかりちゃんのおっぱいが、こんなに愛おしいものとは知りませんでした。

「イケなくてもいいからね」

 そう言ってぼくのまだ柔らかいおちんちんを愛撫して、ゆかりちゃんのねっとりとした膣の中にいざなってくれました。
 ゆっくりと腰を動かせて、時に止め、ぼく達は舌を絡めます。
 とっても安らぎます。


 そのままぼくは眠ってしまいました。
 夢のように心地よい夜でした。



 翌日。
 薬屋に向かいました。
 避妊薬を探すためです。

 そこで懐かしいクラスメートを見かけました。
 色白で長い黒髪のよく似合う清楚な女の子です。
 彼女は確か、薬剤師になりたいと魔法の紙に書いていた記憶があります。

 ぼくは、
「あれ? 小雪ちゃん?」
「……あ、あぁ、海斗さぁん!」

 薬屋でお手伝いをしていた小雪ちゃんは、どういう訳かぼくに走り寄って、手をとりました。

 え?
 あれ?
 あれれ?



 視界が吹き飛び、そのまま意識を失った。




 *


 気が付くと、ベッドの上でした。
 ゆかりちゃんが、心配そうにぼくを見つめています。

「あ、気付いた。海斗くん、大丈夫?」
「……あ、うん」

「小雪、なんで触ったのよ!」
「あ、ごめんなさい……」


 ゆかりちゃんだとなんてことないのに、他の女の子だとダメのようです。

 いつも温和で気品溢れるお嬢様タイプの小雪ちゃんが、なぜか今にも泣き出しそうな顔つきに変わり、
「わたくし、海斗さんのこと、とっても心配したんですから!
 みなさんに戻るように説得を続けたのに、誰も耳を傾けてくれませんでした。結局、ここに一人取り残されてしまいました。街の外には恐ろしいモンスターがいるので、どこにも行けず……。
 幸いにも薬生成のスキルを身に着けていたから、薬屋さんで雇ってもらっていたのです」


 ゆかりちゃんは、なんかプンプンとした苛立った表情で、
「海斗くんは私がいるから大丈夫だよ。小雪がわざわざ心配なんてしなくても」
「……で、でも……」

「でも?」
「実はわたくし、海斗さんを愛しています。海斗さんのお嫁さんになりたいと心から思っております。海斗さんを守ってあげたい」


 はい?


 ゆかりちゃんは真っ赤になって、
「小雪、だ、駄目よ。海斗くんは私以外の女の子と触ったら失神するのよ! 小雪がどう思おうが、海斗くんの体があんたを受け付けないんだからね。諦めた方がいいと思うよ」



 小雪ちゃんは、その後もずっとうつむいたままでした。
 でもしばらくして立ち上がり、ぼくが脱いでいた上着を手に取ると、裁縫箱を開き、細くて白い指で器用に繕ってくれています。




海斗

レベル7
スキル:やらしい女の子が守ってくれる
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