ぼっちな僕がデスゲームに強制参加させられたんだけど、逃げ回っているうちにハーレムがどんどん増えて夜の順番とか勝手に決められて困っています

Rain

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8 おくすり

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 しばらくして意識がハッキリしてきたので、買い物の続きを再開することにしました。
 まずは避妊薬です。


 店員さんである小雪ちゃんの目を気にしながら、陳列されている薬の品定めをしていきます。


 薬の箱を手に取って効用を読んでいたゆかりちゃんは、
「……どうも、ここにはないみたい。やっぱり処方薬なので薬局では売ってないのかも。病院行かなくちゃいけないみたい」
 とぼくに耳打ちします。


 小雪ちゃんがニッコリとほほ笑みながら近づいてきて、
「ここにはなんでもありますよ。だってわたくしが自在にお薬を調合できるのですから。何かお探しなんですか? 遠慮なくおっしゃってください」

 
「あのね、小雪ちゃん……」
 そこまで言いかけたぼくに、ゆかりちゃんが真っ青になって、
「待って、海斗くん。アレ言っちゃうの」としきりに止めようとします。

「でも正直に言って作ってもらった方が確実かつ安全だよ。この世界の避妊薬には副作用があるかもしれないし」


 ……あ!
 言っちゃった!
 避妊薬って。


「え、避妊薬ってどういうことですか? 海斗さんは女性と触ったら気絶するはずなのに、どなたと何をするんですか? まさかゆかりさんが想像妊娠でもして、くだらないことでもわめいて海斗さんを困らせているのですか?」


 丁寧口調ではありますが、結構、毒があります。


 ゆかりちゃんのおつむから、ピキッと音がしました。
「いいわ。正直に言うわ。あのね、海斗くんには秘められた聖なる力があるの!
 覚醒した海斗くんは、どんな悪党だって楽勝よ!
 それを覚醒させるには、私とエッチするしかないの! 私とエッチをすれば海斗くんが神がかり的に強くなれるのよ! だから海斗くんのピンチ時に私がいつでもエッチができるように避妊薬が必要なのよ。分かった? 分かったなら売って頂戴!」


 ……止める間もなく、全部暴露しました。
 

 さっきまでニコニコしていた店長のおばさんも、唖然としています。
「……まっ。……若いっていいねぇ……」
 ポツリそう漏らすと、奥の部屋に消えました。


 おーい。
 小雪ちゃん、どうしちゃったの。
 カチンコチンに固まっていますが。


「……あ、あの……。
 つまり、海斗さんはゆかりさんと、その、あの、エ、エ、エ……エッチをしちゃったんですか?」
「そーよ、小雪」
「……え、だって、海斗さんは女性と触ると……」
「私だけ特別なのよ! だからあなたは、海斗くんのお嫁さんになれないの! 分かった? 分かったら、早く作ってよ!」


「……いやです」


 あ~あ。
 ゆかりちゃんが酷いことを言うから、小雪ちゃんがすねちゃったよ。

「ごめんなさい。でも、ぼく達にはどうしても必要なんだ」
「……海斗さんは、そんなにゆかりさんとエッチがしたいんですか?」

「ち、違うんだ。実はぼく達は狙われているんだ。サイフィスは悪者だった。奴は、みんなを嵌めようとしている。それをぼく達は知ってしまったから、奴に狙われているんだ」


 とまぁ、信じがたいだろう、ここまでに至る経緯を話しました。


 しばらく驚いていた小雪ちゃんでしたが、まるで風邪でもひいたかのようにほっぺを染めてちっちゃな唇を開きました。

「……じゃ、じゃぁ、わたくしも、海斗さんと……あの、その」もじもじ。

 え、なに?

「……あのですね。わたくしと、エ、エ……エッチをしてくださったら、避妊薬を作って差し上げます」


 え? え? え?
 駄目だよ。
 死んじゃうよ、ぼく。


「あのですね。良いアイデアが浮かんだのです。
 精子の寿命を減らして、その分、生産量を上げるお薬です。そうしたら射精後、卵子に到達する前に死んでしまうので、完璧な避妊になりますし、同時に、海斗さんの回復力が上がります」

 つまり。
 一日にできるバトルセックスの回数が増やせるという訳ですか!?

 それ、欲しい!
 サイフィスに弱点を知られている以上、その薬はなんとしても手に入れたいところです。


 ゆかりちゃん、ぼく、そのお薬欲しいです。
 そんな気持ちでゆかりちゃんの顔を見ました。

「……やめなよ。なんか怪しいよ。副作用だってありそうだし、お腹だって痛くなるかも」
「ゆかりさん。わたくしの能力は完璧です。そのような欠陥品などできません」
「そ、そうだよ! ぼくの弱点を大きく克服できる薬だよ」


 小雪ちゃんは、
「どうやらあなたはこれから危険日に入るそうね。だったらあなたでは海斗さんを守れません。本当に海斗さんを思うのでしたら、あなたは、一歩、いえ、百歩以上引いて、外野席まで後退して、わたくしに助力を求めるべきです」

「……か、海斗くん……」


 え!? ゆかりちゃん。どうしたの?


「あーん。あーん。あーん」
 突然ゆかりちゃんが泣きだしました。
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