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章なしで行きたいんだが~オオミヤからチチブへ
第125話 勇者姫にバカにされる
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ローザからもらった盗聴器を通じて、俺はローザと語り合う。
ローザはほんとに、ドラゴンさんの事を許してくれるのだろうか。
「うわーん。」
ローザは泣きだしてしまった。
「な、泣くなよ、ローザ。」
俺はローザをなだめる。
「だってユウタが、うわーん。ドラゴンさーん。」
「だ、だから、別に許さなくていいから、な?」
「で、出来ないよ、私、嘘つきじゃないもん、うわーん。」
「ば、馬鹿野郎!百万回謝ろうが、一億回謝ろうが、ローザが許したくないなら、許さなければいいんだ!」
「ほんと?」
「ああ、ほんとだよ。」
「私、嘘つきじゃない?」
「嘘つきじゃないよ。」
「ユウタの事、許さなくていいの?」
「う、それは、」
そりゃあ、いつかは許してもらいたい。
「うわーん、やっぱり私、嘘つきなんだー。うわーん。
ユウタの事なんか許したくないのに、許さなくっちゃいけないなんて、うわーん。」
「ちょっとローザ、落ち着いて。」
盗聴器ごしに、ローザが取り乱してるのが分かる。
だけど、どうなだめたらいいのかは、分からない。
つかそもそも、なんでローザと通信してんだっけ?
「ローザ、聞こえる?」
「ユミコお姉さま?」
俺の横から、ユミコが盗聴器に向かって話しかける。
「いい事、ローザ。謝罪ってのはね、1日1度なの。」
「いちにちいちど?」
「そう、1日1度。今日百万回謝っても、一回なのよ。」
「じゃあ、私がユウタを許さなくても、嘘つきじゃないのね。」
「ええそうよ。」
「良かった。私、嘘つきじゃない。ユミコお姉さま。うわーん。」
今度は喜びに涙するローザ。
俺も、少しはホッとする。
「でもね、ローザ。百万回謝るのに、百万日かかるのよ。
それって、何年かかると思う?」
「それは、」
「だからね、ローザ。あなたが許したいと思ったら、許してもいいのよ。」
「はい、ユミコお姉さま。」
「ふーん、ユミコの言う事は、聞くんだな。」
「う、うるさいわね、バカユウタ。」
「ば、バカってなんだよ。」
「バカだからバカなんでしょ。」
「はあ?俺のどこがバカなんだよ。」
「はあ、チチブの騒動の原因を作ったのは、あんたなのよ。バカユウタ。」
「え?なんでだよ。」
俺には、ローザの言ってる意味が分からない。
「はあ、あんたが私を連れ出したから、魔王軍に対する恐怖も薄まった。
共通の脅威が無くなれば、争い始めるのが、人間ってものでしょ。」
え、なんだよ、それ。
「じゃあね。バカな事で連絡入れないでね、バカユウタ。」
ローザとの通信が切れた。
ローザはほんとに、ドラゴンさんの事を許してくれるのだろうか。
「うわーん。」
ローザは泣きだしてしまった。
「な、泣くなよ、ローザ。」
俺はローザをなだめる。
「だってユウタが、うわーん。ドラゴンさーん。」
「だ、だから、別に許さなくていいから、な?」
「で、出来ないよ、私、嘘つきじゃないもん、うわーん。」
「ば、馬鹿野郎!百万回謝ろうが、一億回謝ろうが、ローザが許したくないなら、許さなければいいんだ!」
「ほんと?」
「ああ、ほんとだよ。」
「私、嘘つきじゃない?」
「嘘つきじゃないよ。」
「ユウタの事、許さなくていいの?」
「う、それは、」
そりゃあ、いつかは許してもらいたい。
「うわーん、やっぱり私、嘘つきなんだー。うわーん。
ユウタの事なんか許したくないのに、許さなくっちゃいけないなんて、うわーん。」
「ちょっとローザ、落ち着いて。」
盗聴器ごしに、ローザが取り乱してるのが分かる。
だけど、どうなだめたらいいのかは、分からない。
つかそもそも、なんでローザと通信してんだっけ?
「ローザ、聞こえる?」
「ユミコお姉さま?」
俺の横から、ユミコが盗聴器に向かって話しかける。
「いい事、ローザ。謝罪ってのはね、1日1度なの。」
「いちにちいちど?」
「そう、1日1度。今日百万回謝っても、一回なのよ。」
「じゃあ、私がユウタを許さなくても、嘘つきじゃないのね。」
「ええそうよ。」
「良かった。私、嘘つきじゃない。ユミコお姉さま。うわーん。」
今度は喜びに涙するローザ。
俺も、少しはホッとする。
「でもね、ローザ。百万回謝るのに、百万日かかるのよ。
それって、何年かかると思う?」
「それは、」
「だからね、ローザ。あなたが許したいと思ったら、許してもいいのよ。」
「はい、ユミコお姉さま。」
「ふーん、ユミコの言う事は、聞くんだな。」
「う、うるさいわね、バカユウタ。」
「ば、バカってなんだよ。」
「バカだからバカなんでしょ。」
「はあ?俺のどこがバカなんだよ。」
「はあ、チチブの騒動の原因を作ったのは、あんたなのよ。バカユウタ。」
「え?なんでだよ。」
俺には、ローザの言ってる意味が分からない。
「はあ、あんたが私を連れ出したから、魔王軍に対する恐怖も薄まった。
共通の脅威が無くなれば、争い始めるのが、人間ってものでしょ。」
え、なんだよ、それ。
「じゃあね。バカな事で連絡入れないでね、バカユウタ。」
ローザとの通信が切れた。
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