魔王が現れたから、勇者の子孫らしい俺がちょっくら倒してくる

あさぼらけex

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章なしで行きたいんだが~オオミヤからチチブへ

第124話 勇者謝罪する

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 チチブの街中では、争いが起きようとしていた。
 それをオオミヤ城にいる姫のローザに伝えるのだが、何もしないって言う答えが返ってきた。


「おいおいこのまま放っておくのかよ。」
 俺はローザの盗聴器に話しかける。
「何も出来ないでしょ。どうしてほしいのよ。」
 ローザからは、そんな弱気な答えしか、返ってこない。

「そりゃあ、戦争を回避って言うか、暴動の鎮圧くらい、やってほしいよ。」
 俺も折角連絡してるんだから、なんらかのアクションは起こしてほしい。
「くくく、何言ってるのかしらね、ユウタ。」
 だけど、ローザからは俺の望む答えは、返ってこない。

「何って、俺、おかしな事言ってるかな?
 何か、間違ってる?」
「はあ?本気で言ってるの?
 ユウタが私を連れ出したから、こうなっちゃったんじゃない。」
「はあ?なんでそうなるんだよ?」

 俺には、ローザの言ってる事が分からない。
 俺の横目に、ユミコもうつむいて首を横に振ってるのが見える。
 って、俺が間違えてるのか?

「ほんと、なーあんにも、分かってないのね、ユウタって。」
 盗聴器の向こうで、ローザがニヤけてるのは、分かる。
「むっかぁ、何なんだよ、おまえ。それがお姫様の態度かよ。」
 俺はおとなげなく、幼女のローザに腹をたてる。

「ふーうん、お姫様に逆らうんだぁ。お姫様がその気になったらどうなるか、分かってないなんて、ほんとバカよねえ、ユウタって。くすくす。」
「はあ?おまえがその気になったら、どうなるんだよ。国の暴動も止められないくせにさ!」
 くそ、何で幼女ごときに馬鹿にされなくちゃなんねーんだ!

「何よ!ドラゴンさんのかたきのくせに!
 ユウタの事、処刑してやってもいいのよ!」
 ムカつく相手ではあるが、ドラゴンさんの名を出されると、弱い。

「その事はごめん。悪かったよ。」
 俺はローザをお城に連れ帰ってよかったのか、自信がもてなかった。
 城の住民や王様の態度を目の当たりにしたら、あの海底洞窟にそっとしといた方が、ローザのためなのではと、思ってしまう。

「な、何よ急に。ひゃ、百万回謝っても、許してあげないんだからね!」
「ああ、ごめんなさい、ごめんなさい、中略、ごめんなさい!
 これで百万回と一回、謝りました。もう許してください!」
「え、嘘。ほんとに百万回謝るなんて。
 これで許してあげないと、私、嘘つきじゃない。ドラゴンさんの嫌いな、嘘つきに、ぐすん。」

 なんか急に、ローザがしおらしくなる。
 つか、これで百万回謝った事になるなんて、なんかローザを騙してるようで、心がいたむ。
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