57 / 215
惑星ファンタジー迷走編
第57話 伝承された剣技
しおりを挟む
これは西暦9980年のはるか未来のお話。
行方不明になったケイを探しに惑星ドルフレアの地に降り立ったマイとユアとメドーラの三人。
三人はこの星で出会ったローラスとともに、千年前にローラスの先祖と行動を共にしたかげろうおケイの剣を納めたほこらへ向かう。
そして判明する。
このかげろうおケイこそが、行方不明のケイだった。
ユアの残したメッセージにより、マイ達の今後の行動は決まる。
そしてこのメッセージの執筆中、作者の全俺が涙したのは、内緒だぞ。
ケイからのメッセージを内蔵した宝珠は、崩れさる。
マイは、宝珠を持っていた右手を見つめたままだ。
ユアは、膝からくずれ涙をこらえている。
ローラスは、かげろうおケイの剣、つまりケイのソウルブレイドのクダを見つめている。
「一旦、話しをまとめましょう。」
メドーラはパンパンと手をたたき、みんなに声をかける。
放心状態だった他の三人は我にかえり、メドーラに視線を向ける。
「かげろうおケイが、ケイお姉さまだと分かりましたわ。」
メドーラは自分のソウルブレイドのクダを取り出すと、ローラスの持つかげろうおケイの剣に、コツンと重ねる。
ふたつは同じソウルブレイドだった。
メドーラがマイとユアに視線を向けると、ふたりはうなずく。
「私達の任務は、行方不明になったケイお姉さまを探す事。でしたわよね。」
「お、おまえ、まさか。」
メドーラの言葉に、ユアは何かを感じとる。
「はい。私達の任務は、終了した事になりますわ。」
メドーラはユアに対して、真剣な表情で応える。
「おまえなあ!」
ユアはメドーラに詰め寄るが、マイに制せられる。
「ケイをこのまま見捨てるのかよ、これで任務は終わり?ふざけるな!」
ユアはマイに制せられながらも、メドーラにどなりつける。
「ええ。何度でも言いましょうか?任務は終わりですわ。
千年前のケイお姉さまを連れ戻す事が、不可能だって事くらい、ユアお姉さまもお分かりですよね。」
メドーラは真剣な表情のまま、ユアの目を見て話す。
「ぐっ。」
ユアは何も言い返せない。
メドーラから視線をそらすように、うつむくだけだった。
「終わりじゃない。」
ここでマイが、ボソりとつぶやく。
ユアは顔をあげ、マイに視線を向ける。
メドーラはニヤリと表情をかえ、うなずく。
「僕達は、ケイに頼まれたじゃない。封印を解いてほしいって。」
マイの言葉に、ユアの表情も明るくなる。
だが、ここでメドーラはあえて水をさす。
「ですがマイお姉さま。それは私達の任務外ですわ。」
マイは、メドーラはそう言っても、それがメドーラの真意ではない事に、気づいていた。
「アイ、お願い。任務の続行をジョーにかけあって。」
マイは額のチップを通じて、パートナーのサポートAIのアイに、話しかける。
ジョーは、メカニックマンの肩書きだが、実質マイ達の司令官だった。
「その申請なら、すでに通ってます。」
それが、アイからの回答だった。
「メドーラがアイツウを通して、すでに申請しています。」
マイとユアは、思わずメドーラに視線を向ける。
「だって、お姉さまがたが放心状態でしたから、私がやっておきましたわ。」
ここではじめて、メドーラは笑みをみせた。
「そうとなったら、急ぎましょう。
ローラス、ケイの言ってた八極陣、会得してるよね?」
マイはローラスに声をかけてみるが、ローラスははっきりしない表情だ。
「ええ、多分、ヤサメの事を言ってると思うのですが、欠けてる型なんて、思いあたりません。」
ローラスはうつむいたままだ。
ケイのメッセージを聞いてからずっと、頭の中でヤサメの八つの技を繰り返し再現していた。
でも、分からないのだ。
「実際、やってみようか。」
思い悩むローラスに、ユアは声かける。
「私も、ケイの言ってる八極陣は分からないけれど、なんとなく分かる気がするわ。」
ユアは、剣技に優れた召喚者だ。
ケイの八極陣も、見れば分かるかもしれない。
ローラスはうなずくと、ヤサメを披露してみせる。
ローラスは右手で剣を抜くと、左手の手のひらの上に、刀身をそえる。
そして呼吸を整える。
そこから独自の呼吸法により、大気中のイデを取り込み、自らの体内のマナと錬成させる。
ローラスが気合いを込めると、刀身は水のマナをまとう。
「すごーい、こんな事出来るんだ。」
マイは感動する。
「これが、ヤサメの基礎です。ここから繰り出す八つの技がヤサメ、おケイの言う八極陣だと思います。」
ローラスはマイに説明する。
「では、見せてくれるかな、八つの技を。」
ユアの言葉に、ローラスはうなずく。
「はい。まずは、壱の技。」
ローラスは剣を振りかぶると、まっすぐ振り下ろす。
「弍の技。」
「ちょっと待って。」
技のモーションに入ったローラスを、ユアは止めた。
「それ、ケイのソウルブレイドで、おケイの剣でやってみて。」
「で、ですが。」
ローラスは難色を示す。
「おケイの剣は四年に一度の祭事の時にしか、使ってはいけないしきたりでして。」
「なんで剣が甦ったと思ってんのよ。」
ユアは古ぼけた剣が、真新しい剣に変わった事を言うのだが、ローラスには理解出来なかった。
ユアは自分のソウルブレイドを取り出す。
「千年前の姿を取り戻したのよ。ちょっと派手に使っても、壊れない!」
ユアはソウルブレイドの剣を展開する。
それはユアの身の丈ほどの大剣で、刀身を炎のマナが包む。
だが、炎のマナは一瞬で消えた。
「はあ、はあ、呼吸を練る必要があるのね、これ。」
「すごーい、剣が燃えてたよ。すごいよ、ユア。」
ユアの炎の剣を見て、マイは大はしゃぎ。
「これ、マイにも出来るよ。」
「ほんと?」
マイも自分のソウルブレイドを取り出し、展開させる。
でも、普通の剣だった。マナはまとっていない。
「コツがいるのよ。でも今は、」
ユアはローラスに向き直る。
「さあ、ソウルブレイドでやってみて。」
ローラスはうなずく。
そして思った。
冗談じゃない。
剣に水のマナをまとわせるのに、三年かかった。
それなのに、おケイを探しに来たユアは、すぐにやってのけた。
あと数回のチャレンジで、完璧に会得してしまうだろう。
水のマナをまとわせて、ヤサメの八つの技を習得するのに、さらに四年かかった。
下手したらユアは、見ただけで、理解してしまうかもしれない。
それはそれで、妬ましくもある。
だが、八つの技に欠けてる箇所を補う、九つ目の技。
それを知るためには、ユアの存在は、ありがたい。
ローラスは意を決してソウルブレイドのクダを手にする。
呼吸を整え、体内のマナを錬成させる。
そして錬成したマナを解き放った時、ソウルブレイドは水の剣として、顕現した。
行方不明になったケイを探しに惑星ドルフレアの地に降り立ったマイとユアとメドーラの三人。
三人はこの星で出会ったローラスとともに、千年前にローラスの先祖と行動を共にしたかげろうおケイの剣を納めたほこらへ向かう。
そして判明する。
このかげろうおケイこそが、行方不明のケイだった。
ユアの残したメッセージにより、マイ達の今後の行動は決まる。
そしてこのメッセージの執筆中、作者の全俺が涙したのは、内緒だぞ。
ケイからのメッセージを内蔵した宝珠は、崩れさる。
マイは、宝珠を持っていた右手を見つめたままだ。
ユアは、膝からくずれ涙をこらえている。
ローラスは、かげろうおケイの剣、つまりケイのソウルブレイドのクダを見つめている。
「一旦、話しをまとめましょう。」
メドーラはパンパンと手をたたき、みんなに声をかける。
放心状態だった他の三人は我にかえり、メドーラに視線を向ける。
「かげろうおケイが、ケイお姉さまだと分かりましたわ。」
メドーラは自分のソウルブレイドのクダを取り出すと、ローラスの持つかげろうおケイの剣に、コツンと重ねる。
ふたつは同じソウルブレイドだった。
メドーラがマイとユアに視線を向けると、ふたりはうなずく。
「私達の任務は、行方不明になったケイお姉さまを探す事。でしたわよね。」
「お、おまえ、まさか。」
メドーラの言葉に、ユアは何かを感じとる。
「はい。私達の任務は、終了した事になりますわ。」
メドーラはユアに対して、真剣な表情で応える。
「おまえなあ!」
ユアはメドーラに詰め寄るが、マイに制せられる。
「ケイをこのまま見捨てるのかよ、これで任務は終わり?ふざけるな!」
ユアはマイに制せられながらも、メドーラにどなりつける。
「ええ。何度でも言いましょうか?任務は終わりですわ。
千年前のケイお姉さまを連れ戻す事が、不可能だって事くらい、ユアお姉さまもお分かりですよね。」
メドーラは真剣な表情のまま、ユアの目を見て話す。
「ぐっ。」
ユアは何も言い返せない。
メドーラから視線をそらすように、うつむくだけだった。
「終わりじゃない。」
ここでマイが、ボソりとつぶやく。
ユアは顔をあげ、マイに視線を向ける。
メドーラはニヤリと表情をかえ、うなずく。
「僕達は、ケイに頼まれたじゃない。封印を解いてほしいって。」
マイの言葉に、ユアの表情も明るくなる。
だが、ここでメドーラはあえて水をさす。
「ですがマイお姉さま。それは私達の任務外ですわ。」
マイは、メドーラはそう言っても、それがメドーラの真意ではない事に、気づいていた。
「アイ、お願い。任務の続行をジョーにかけあって。」
マイは額のチップを通じて、パートナーのサポートAIのアイに、話しかける。
ジョーは、メカニックマンの肩書きだが、実質マイ達の司令官だった。
「その申請なら、すでに通ってます。」
それが、アイからの回答だった。
「メドーラがアイツウを通して、すでに申請しています。」
マイとユアは、思わずメドーラに視線を向ける。
「だって、お姉さまがたが放心状態でしたから、私がやっておきましたわ。」
ここではじめて、メドーラは笑みをみせた。
「そうとなったら、急ぎましょう。
ローラス、ケイの言ってた八極陣、会得してるよね?」
マイはローラスに声をかけてみるが、ローラスははっきりしない表情だ。
「ええ、多分、ヤサメの事を言ってると思うのですが、欠けてる型なんて、思いあたりません。」
ローラスはうつむいたままだ。
ケイのメッセージを聞いてからずっと、頭の中でヤサメの八つの技を繰り返し再現していた。
でも、分からないのだ。
「実際、やってみようか。」
思い悩むローラスに、ユアは声かける。
「私も、ケイの言ってる八極陣は分からないけれど、なんとなく分かる気がするわ。」
ユアは、剣技に優れた召喚者だ。
ケイの八極陣も、見れば分かるかもしれない。
ローラスはうなずくと、ヤサメを披露してみせる。
ローラスは右手で剣を抜くと、左手の手のひらの上に、刀身をそえる。
そして呼吸を整える。
そこから独自の呼吸法により、大気中のイデを取り込み、自らの体内のマナと錬成させる。
ローラスが気合いを込めると、刀身は水のマナをまとう。
「すごーい、こんな事出来るんだ。」
マイは感動する。
「これが、ヤサメの基礎です。ここから繰り出す八つの技がヤサメ、おケイの言う八極陣だと思います。」
ローラスはマイに説明する。
「では、見せてくれるかな、八つの技を。」
ユアの言葉に、ローラスはうなずく。
「はい。まずは、壱の技。」
ローラスは剣を振りかぶると、まっすぐ振り下ろす。
「弍の技。」
「ちょっと待って。」
技のモーションに入ったローラスを、ユアは止めた。
「それ、ケイのソウルブレイドで、おケイの剣でやってみて。」
「で、ですが。」
ローラスは難色を示す。
「おケイの剣は四年に一度の祭事の時にしか、使ってはいけないしきたりでして。」
「なんで剣が甦ったと思ってんのよ。」
ユアは古ぼけた剣が、真新しい剣に変わった事を言うのだが、ローラスには理解出来なかった。
ユアは自分のソウルブレイドを取り出す。
「千年前の姿を取り戻したのよ。ちょっと派手に使っても、壊れない!」
ユアはソウルブレイドの剣を展開する。
それはユアの身の丈ほどの大剣で、刀身を炎のマナが包む。
だが、炎のマナは一瞬で消えた。
「はあ、はあ、呼吸を練る必要があるのね、これ。」
「すごーい、剣が燃えてたよ。すごいよ、ユア。」
ユアの炎の剣を見て、マイは大はしゃぎ。
「これ、マイにも出来るよ。」
「ほんと?」
マイも自分のソウルブレイドを取り出し、展開させる。
でも、普通の剣だった。マナはまとっていない。
「コツがいるのよ。でも今は、」
ユアはローラスに向き直る。
「さあ、ソウルブレイドでやってみて。」
ローラスはうなずく。
そして思った。
冗談じゃない。
剣に水のマナをまとわせるのに、三年かかった。
それなのに、おケイを探しに来たユアは、すぐにやってのけた。
あと数回のチャレンジで、完璧に会得してしまうだろう。
水のマナをまとわせて、ヤサメの八つの技を習得するのに、さらに四年かかった。
下手したらユアは、見ただけで、理解してしまうかもしれない。
それはそれで、妬ましくもある。
だが、八つの技に欠けてる箇所を補う、九つ目の技。
それを知るためには、ユアの存在は、ありがたい。
ローラスは意を決してソウルブレイドのクダを手にする。
呼吸を整え、体内のマナを錬成させる。
そして錬成したマナを解き放った時、ソウルブレイドは水の剣として、顕現した。
0
あなたにおすすめの小説
Re:コード・ブレイカー ~落ちこぼれと嘲られた少年、世界最強の異能で全てをねじ伏せる~
たまごころ
ファンタジー
高校生・篠宮レンは、異能が当然の時代に“無能”として蔑まれていた。
だがある日、封印された最古の力【再構築(Rewrite)】が覚醒。
世界の理(コード)を上書きする力を手に入れた彼は、かつて自分を見下した者たちに逆襲し、隠された古代組織と激突していく。
「最弱」から「神域」へ――現代異能バトル成り上がり譚が幕を開ける。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる