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地球へ
第167話 書けなかったよ、水着回(´・ω・)
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
北部戦線での激戦は終わった。
戦い終わったら、次に待ってるのは、水着回だろう。
だけど、それが出来る雰囲気では、とうてい無かった。
ユアとケイの脱落が決定。
メドーラとリムの離脱も決定。
そしてマインは、相変わらず液体まみれ。
ここからどうやって、水着回に持ってくのだろうか。
これがアニメ化した時の事を考えると、頭がいたい。
おそらく監督さんが、無理矢理ねじ込んでくれるだろう。
それに対するアクロバティック擁護を、考えておかないといけない。
「立派になったわね、マイ。」
マイの目の前で、リムが暗い表情でほほえむ。
「待って、リム!」
「もう、私が教える事は、何もないわね。」
リムはきびすを返し、マイから遠ざかる。
「待ってよリム。
僕はまだ、リムに教えてもらいたい事、いっぱいあるよ!」
マイは右手を伸ばしてリムを追いかけるが、マイの足は、思う様に進まない。
「いったんお別れね、マイお姉さま。」
メドーラの声に、マイは振り返る。
メドーラは暗い表情で、マイを見つめている。
「メドーラ。」
そんなメドーラに、マイは少し恐怖を感じる。
「私は強くなって戻ってくるから、その時は勝負しましょ、マイ!」
メドーラは怪しげな笑みを浮かべる。
マイは数歩後ずさる。
「や、やだよ、そんなの。」
メドーラは追ってくる。
「逃げるな、マイ!
あの時の屈辱、晴らさせてもらう!」
メドーラの顔つきは凶暴になり、身体も大きくさせて、マイに迫る!
「うわああ、来ないでええ!」
マイは思わず叫ぶ。
「マイ、しっくりして!」
アイは眠るマイの身体を激しくゆする。
「アイ?」
マイは目を覚ます。
「うわああん。」
マイはそのまま泣き出して、アイに抱きつく。
「よしよし、またあのふたりの夢を見たのですね。」
アイは、優しくマイの頭をなでる。
マイはなんとか涙をこらえて、うなずく。
「ふたりとも、僕の事が嫌いなのかな。」
「そんな事、ありません。」
弱気になるマイを、アイははげます。
「だってメドーラ、僕の事、お姉さまって呼ばなくなった。」
マイは涙をこらえて、声を絞り出す。
「メドーラにも、姉離れの時がきたのですよ。」
そんなマイを、アイははげます。
「何それ。」
「メドーラもいつまでも、妹キャラじゃないのです。
人は誰だって、成長するのです。」
と言われても、マイはどこか納得出来ない。
「あなたがそんなんで、どうするんですか。
メドーラも今のあなたを見たら、お姉さまと呼んでた事を、きっと後悔しますよ。」
その言葉にマイはハッと顔を上げる。
しかし、徐々に力なしにうつむいていく。
「ほらほらマイ、メドーラを幻滅させて、どうするんですか。
少しは虚勢をはりなさい。」
「だって。」
そう言われても、マイはなぜ自分がお姉さまと呼ばれたのか、よく分からない。
ゴンゴル三姉妹のメドーは、明らかにマイより数段格上だった。
それがなぜ、マイの事をお姉さまと呼んだのだろう。
それは、自分を助けてくれたマイに、感銘を受けたからなのだが、当の本人には、よく分かってなかった。
「いつまでもネチネチしてないで、少しは自信を持ちなさい。」
「う、うん。」
マイも、このままではダメだと思っている。
メドーラが戻ってきた時には、お姉さまらしくありたい。
と思っても、即行動出来ないのが、マイだった。
マイはそんな自分に対して、ため息をつく。
そしてふと、部屋のすみに眼を向ける。
そこにはなんと、ナコとアイツウが居る。
ふたりとも、パートナーが居なくなって暇なのだ。
サポートAIであるふたりには、人間の様な気配はない。
だから普段はこうして、部屋のオブジェとして、溶けこんでいる。
しかし、一度気になれば、それは人の姿をする物。
凄く気になって仕方がない。
気になってしまって、なんだか怖くて、夜しか眠れない。
「ねえ、なんであのふたりがここに居るのよ。」
マイは小声でアイに問いかける。
「さあ、それは本人達に聞いてみれば?」
アイは貼りついた笑顔で、そう答える。
「で、出来ないよ、そんな事。」
マイは小声で反論する。
アイは貼りついた笑顔のままだ。
「ねえ、帰ってもらってよ。」
マイは小声でお願いする。
「それくらい、自分で言いなさい。」
対してアイは、冷たい反応。
「えー、やだよー。」
マイは少しへそを曲げる。
相手がリムやメドーラだったら、マイも普通に接しられる。
しかし相手は、ナコとアイツウだ。
マイがリムやメドーラときゃっきゃうふふしてた時、数歩離れた場所で、じっとしてたヤツらだ。
そんなヤツらに、話しかける程の対人スキルは、マイは持ち合わせてはいなかった。
だからきゃっきゃうふふの時、同じく背景のオブジェと化していたアイに、なんとかしてほしかった。
しかし、サポートAIは誰も、同じ顔で、髪の色が違うだけだった。
だからアイにとっては、他のサポートAIに話しかけるのも、自分に話しかけるのと同じ感覚だった。
なぜマイが自分以外に話しかけないのか、アイには理解出来なかった。
「まあ、いいや。」
マイは、ナコとアイツウに話しかけるのをあきらめる。
代わりに、ある事に気がついた。
それをアイに答えてほしかった。
「なんであのふたり、こたつに入ってるの?」
北部戦線での激戦は終わった。
戦い終わったら、次に待ってるのは、水着回だろう。
だけど、それが出来る雰囲気では、とうてい無かった。
ユアとケイの脱落が決定。
メドーラとリムの離脱も決定。
そしてマインは、相変わらず液体まみれ。
ここからどうやって、水着回に持ってくのだろうか。
これがアニメ化した時の事を考えると、頭がいたい。
おそらく監督さんが、無理矢理ねじ込んでくれるだろう。
それに対するアクロバティック擁護を、考えておかないといけない。
「立派になったわね、マイ。」
マイの目の前で、リムが暗い表情でほほえむ。
「待って、リム!」
「もう、私が教える事は、何もないわね。」
リムはきびすを返し、マイから遠ざかる。
「待ってよリム。
僕はまだ、リムに教えてもらいたい事、いっぱいあるよ!」
マイは右手を伸ばしてリムを追いかけるが、マイの足は、思う様に進まない。
「いったんお別れね、マイお姉さま。」
メドーラの声に、マイは振り返る。
メドーラは暗い表情で、マイを見つめている。
「メドーラ。」
そんなメドーラに、マイは少し恐怖を感じる。
「私は強くなって戻ってくるから、その時は勝負しましょ、マイ!」
メドーラは怪しげな笑みを浮かべる。
マイは数歩後ずさる。
「や、やだよ、そんなの。」
メドーラは追ってくる。
「逃げるな、マイ!
あの時の屈辱、晴らさせてもらう!」
メドーラの顔つきは凶暴になり、身体も大きくさせて、マイに迫る!
「うわああ、来ないでええ!」
マイは思わず叫ぶ。
「マイ、しっくりして!」
アイは眠るマイの身体を激しくゆする。
「アイ?」
マイは目を覚ます。
「うわああん。」
マイはそのまま泣き出して、アイに抱きつく。
「よしよし、またあのふたりの夢を見たのですね。」
アイは、優しくマイの頭をなでる。
マイはなんとか涙をこらえて、うなずく。
「ふたりとも、僕の事が嫌いなのかな。」
「そんな事、ありません。」
弱気になるマイを、アイははげます。
「だってメドーラ、僕の事、お姉さまって呼ばなくなった。」
マイは涙をこらえて、声を絞り出す。
「メドーラにも、姉離れの時がきたのですよ。」
そんなマイを、アイははげます。
「何それ。」
「メドーラもいつまでも、妹キャラじゃないのです。
人は誰だって、成長するのです。」
と言われても、マイはどこか納得出来ない。
「あなたがそんなんで、どうするんですか。
メドーラも今のあなたを見たら、お姉さまと呼んでた事を、きっと後悔しますよ。」
その言葉にマイはハッと顔を上げる。
しかし、徐々に力なしにうつむいていく。
「ほらほらマイ、メドーラを幻滅させて、どうするんですか。
少しは虚勢をはりなさい。」
「だって。」
そう言われても、マイはなぜ自分がお姉さまと呼ばれたのか、よく分からない。
ゴンゴル三姉妹のメドーは、明らかにマイより数段格上だった。
それがなぜ、マイの事をお姉さまと呼んだのだろう。
それは、自分を助けてくれたマイに、感銘を受けたからなのだが、当の本人には、よく分かってなかった。
「いつまでもネチネチしてないで、少しは自信を持ちなさい。」
「う、うん。」
マイも、このままではダメだと思っている。
メドーラが戻ってきた時には、お姉さまらしくありたい。
と思っても、即行動出来ないのが、マイだった。
マイはそんな自分に対して、ため息をつく。
そしてふと、部屋のすみに眼を向ける。
そこにはなんと、ナコとアイツウが居る。
ふたりとも、パートナーが居なくなって暇なのだ。
サポートAIであるふたりには、人間の様な気配はない。
だから普段はこうして、部屋のオブジェとして、溶けこんでいる。
しかし、一度気になれば、それは人の姿をする物。
凄く気になって仕方がない。
気になってしまって、なんだか怖くて、夜しか眠れない。
「ねえ、なんであのふたりがここに居るのよ。」
マイは小声でアイに問いかける。
「さあ、それは本人達に聞いてみれば?」
アイは貼りついた笑顔で、そう答える。
「で、出来ないよ、そんな事。」
マイは小声で反論する。
アイは貼りついた笑顔のままだ。
「ねえ、帰ってもらってよ。」
マイは小声でお願いする。
「それくらい、自分で言いなさい。」
対してアイは、冷たい反応。
「えー、やだよー。」
マイは少しへそを曲げる。
相手がリムやメドーラだったら、マイも普通に接しられる。
しかし相手は、ナコとアイツウだ。
マイがリムやメドーラときゃっきゃうふふしてた時、数歩離れた場所で、じっとしてたヤツらだ。
そんなヤツらに、話しかける程の対人スキルは、マイは持ち合わせてはいなかった。
だからきゃっきゃうふふの時、同じく背景のオブジェと化していたアイに、なんとかしてほしかった。
しかし、サポートAIは誰も、同じ顔で、髪の色が違うだけだった。
だからアイにとっては、他のサポートAIに話しかけるのも、自分に話しかけるのと同じ感覚だった。
なぜマイが自分以外に話しかけないのか、アイには理解出来なかった。
「まあ、いいや。」
マイは、ナコとアイツウに話しかけるのをあきらめる。
代わりに、ある事に気がついた。
それをアイに答えてほしかった。
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