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第211話 つぶれたバカンス
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
この時代に召喚されたマイは、バカンス先でリムの教え子のイツナと再会する。
イツナに再戦を挑まれたマイは、特殊シミュレータを使ってイツナと再戦する。
イツナは以前より腕をあげてはいるが、まだまだマイの敵ではなかった。
イツナはショックを受ける。
マイ相手に、話しにもならなかったからだ。
トライフォースを展開出来ない、たった一機だったマイ相手に。
「あなた、三角形は意識してるの?」
そんなイツナに、マイは話しかける。
「三角形、ですか?」
イツナは、マイの発言の意図が分からず、聞き返す。
トライフォースとは、三角形をイメージした陣形である。
その三角形の頂点に、三機の機体がいる。
この三角形を意識すれば、頂点にいる機体の位置も、自ずと決まる。
つまりトライフォースとは、三機の機体をばらばらに動かす訳ではないのだ。
この事は、トライフォースが初めて書かれた時にも、解説している。
と思う。確認はしてないが。
そしてこの三角形を底辺とする、三角錐のテトラフォーメーションも同様である。
ちなみに、その三角錐を構成する三角形から、もう一つ頂点を伸ばして、ふたつ目の三角錐を作るのが、テトラフォーメーションダブル。
独立した三角錐をふたつ作るのが、テトラフォーメーションツインである。
これ、星間レースの際に、マイとケイがそれぞれ使用してたと思う。
「そうだったんです、か、知らなかった、です。」
上記の説明を聞いて、イツナは落胆する。
リム教官からも、そう言われた気はする。
しかしイツナは、三機の機体を操る事に精一杯で、三角形のイメージが疎かになっていた。
本来トライフォースは、三人の仲間同士で構成する。
仲間の死角を補う様に展開するのだが、そこも三角形のイメージである。
それを伴機を使ってひとりで展開するのは、その分難易度が高い。
「マイさん、お願いです。私を特訓して下さい!」
イツナの申し出に、マイとマインは顔を見合わせる。
イツナは教官となったリムの教え子。
友であるリムの教え子の頼みを、ふたりは断わる理由を持たなかった。
「ええ、僕たちでよければ、相手になるわ。」
「ほんとですか、やったー。」
イツナはマイの差し伸べる右手を両手で握る。
「でも、ほんとに良かったの。」
イツナが離れた後、マインは小声でマイに聞いてみる。
「何がよ。」
マインの意図が分からず、マイは聞き返す。
「ほら、メドーラに会いに行くんじゃなかったの。」
「ああ、そう言えば。」
マインに言われて初めて、マイは思い出す。
今回のバカンスの目的を。
だけどマイは、首をふる。
「メドーラには、いつでも会いに行ける。
つか、メドーラは望んでないかもね、僕が会いに来る事を。」
「何を今さら。」
マイの発言に、マインはため息をつく。
メドーラに会いに行こうとするマイを、マインはそんな理由で最初はとめた。
だけどマイは、聞く耳持たなかった。
「でも、イツナに教えられるのは、今だけ。
これも何かの縁だわ。」
上記の事を意に介せず、マイは言いきる。
「そう、ならメドーラには私ひとりで、会ってくるね。」
マインはにこやかに手を振る。
そんなマインの手を、マイはがっちり握る。
「いや、マインも一緒だから。」
「えーと、言ってる意味が分からないな。」
真顔のマイに、マインは困った笑みを浮かべる。
「だから、僕たちふたりで、イツナの特訓に付き合うんでしょ。」
「私、人に教えるのって、苦手だから。」
「それは僕も一緒だよ。」
「何やってるんですかー?」
イツナは後ろを振り返り、何やら話しこんでるマイ達に声をかける。
「ごめーん、今行くー。」
マイはイツナにそう告げると、マインに視線を向ける。
「ほら、行くよ、マイン。」
マインはふくれっ面でマイに答える。
「人に教えるのも、案外楽しいものよ。」
と言ってマイはマインの手を引いて、走りだす。
ここは惑星イプビーナスの衛星フォルボス。
ここに訓練施設があって、マイ達はこの訓練施設の特殊シミュレータを使わせてもらうのだが、このシミュレータを十日間は自由に使えた。
本来このシミュレータを使うには、特殊な申請が必要で、実際に使用出来るまでに、数日かかる。
だけど今は、ここの訓練生達のほとんどが校外実習に出ている事もあり、このシミュレータは実質、マイ達の独占状態だった。
これは、単なる偶然なのだろうか。
マインはジョー達の陰謀を感じたが、マイは特に気にしなかった。
マイ達はイツナの特訓に付き合う傍ら、ここの訓練生達への講演を頼まれる。
訓練生の誰もが、白銀の大天使マインの話しを聞きたがっていた。
対して、期待の超新星マイの知名度は、低かった。
北部戦線での戦いを終決させた事は、極秘にされていた。
なのでマイの知られている活躍は、初期の星間レースくらいだった。
マイ達はイツナの特訓の合間に、バカンスも楽しんだ。
惑星イプビーナスにも、いわゆるレジャー施設はあった。
イツナの案内で、マイ達は惑星イプビーナスの観光を楽しんだ。
惑星イプビーナスに密入国したマイとマインは、イツナの同行が無い限り、イプビーナスへの入国は制限される。
任務で立ち寄る時は、その限りではない。
しかしプライベートで立ち寄る際は、今後一年間、イツナの同行が義務付けられた。
イツナとマイとの、シミュレータを使った特訓。
そしてその後の反省会。
これはこの訓練施設の訓練生達にも公開された。
一連の講義は、大盛況となり、この訓練施設は期間限定の特殊カリキュラムを組む。
そんな時間に束縛されたくないマイ達であったが、ここのシミュレータを特別に使わせてもらってる手前、断りきれなかった。
この特殊カリキュラムには、校外実習に出ていた訓練生達も、急遽戻ってきた程である。
マイの指導の下、めきめきと上達するイツナ。
いつしか伴機無しのマイは、苦戦するようになる。
そんなマイの指導力に、訓練施設内でのマイの人気も、急上昇。
元から人気のあったマインと、肩を並べるくらいなる。
そしてイツナの相手は、ここの訓練生達になる。
マイばかりを相手にしていては、対マイに特化するだけで、他への応用が効かなくなるからだ。
伴機を使えないマイを相手にするより、伴機を使える訓練生達の方が、理に適っていた。
この訓練生達は、連邦警備隊候補生のイツナよりも格段に格下である。
しかしマイとマインの指導により、イツナでも油断出来ない程には成長していた。
このマイとマイン。
戦ったらどっちが勝つか。
ここの訓練生達で話題になるが、実際ふたりが戦う事はなかった。
伴機が使えない今の状況では、勝負がつかない事を、ふたりは理解していた。
このふたりの勝敗を分けるのは、伴機の使いこなしにかかっていた。
そして、バカンス期間の十日間が過ぎた。
別れを惜しまれつつ、マイとマインは宇宙ステーションに戻る。
イツナは新たな任務を受け、その対象区画へと直接向かう。
この時代に召喚されたマイは、バカンス先でリムの教え子のイツナと再会する。
イツナに再戦を挑まれたマイは、特殊シミュレータを使ってイツナと再戦する。
イツナは以前より腕をあげてはいるが、まだまだマイの敵ではなかった。
イツナはショックを受ける。
マイ相手に、話しにもならなかったからだ。
トライフォースを展開出来ない、たった一機だったマイ相手に。
「あなた、三角形は意識してるの?」
そんなイツナに、マイは話しかける。
「三角形、ですか?」
イツナは、マイの発言の意図が分からず、聞き返す。
トライフォースとは、三角形をイメージした陣形である。
その三角形の頂点に、三機の機体がいる。
この三角形を意識すれば、頂点にいる機体の位置も、自ずと決まる。
つまりトライフォースとは、三機の機体をばらばらに動かす訳ではないのだ。
この事は、トライフォースが初めて書かれた時にも、解説している。
と思う。確認はしてないが。
そしてこの三角形を底辺とする、三角錐のテトラフォーメーションも同様である。
ちなみに、その三角錐を構成する三角形から、もう一つ頂点を伸ばして、ふたつ目の三角錐を作るのが、テトラフォーメーションダブル。
独立した三角錐をふたつ作るのが、テトラフォーメーションツインである。
これ、星間レースの際に、マイとケイがそれぞれ使用してたと思う。
「そうだったんです、か、知らなかった、です。」
上記の説明を聞いて、イツナは落胆する。
リム教官からも、そう言われた気はする。
しかしイツナは、三機の機体を操る事に精一杯で、三角形のイメージが疎かになっていた。
本来トライフォースは、三人の仲間同士で構成する。
仲間の死角を補う様に展開するのだが、そこも三角形のイメージである。
それを伴機を使ってひとりで展開するのは、その分難易度が高い。
「マイさん、お願いです。私を特訓して下さい!」
イツナの申し出に、マイとマインは顔を見合わせる。
イツナは教官となったリムの教え子。
友であるリムの教え子の頼みを、ふたりは断わる理由を持たなかった。
「ええ、僕たちでよければ、相手になるわ。」
「ほんとですか、やったー。」
イツナはマイの差し伸べる右手を両手で握る。
「でも、ほんとに良かったの。」
イツナが離れた後、マインは小声でマイに聞いてみる。
「何がよ。」
マインの意図が分からず、マイは聞き返す。
「ほら、メドーラに会いに行くんじゃなかったの。」
「ああ、そう言えば。」
マインに言われて初めて、マイは思い出す。
今回のバカンスの目的を。
だけどマイは、首をふる。
「メドーラには、いつでも会いに行ける。
つか、メドーラは望んでないかもね、僕が会いに来る事を。」
「何を今さら。」
マイの発言に、マインはため息をつく。
メドーラに会いに行こうとするマイを、マインはそんな理由で最初はとめた。
だけどマイは、聞く耳持たなかった。
「でも、イツナに教えられるのは、今だけ。
これも何かの縁だわ。」
上記の事を意に介せず、マイは言いきる。
「そう、ならメドーラには私ひとりで、会ってくるね。」
マインはにこやかに手を振る。
そんなマインの手を、マイはがっちり握る。
「いや、マインも一緒だから。」
「えーと、言ってる意味が分からないな。」
真顔のマイに、マインは困った笑みを浮かべる。
「だから、僕たちふたりで、イツナの特訓に付き合うんでしょ。」
「私、人に教えるのって、苦手だから。」
「それは僕も一緒だよ。」
「何やってるんですかー?」
イツナは後ろを振り返り、何やら話しこんでるマイ達に声をかける。
「ごめーん、今行くー。」
マイはイツナにそう告げると、マインに視線を向ける。
「ほら、行くよ、マイン。」
マインはふくれっ面でマイに答える。
「人に教えるのも、案外楽しいものよ。」
と言ってマイはマインの手を引いて、走りだす。
ここは惑星イプビーナスの衛星フォルボス。
ここに訓練施設があって、マイ達はこの訓練施設の特殊シミュレータを使わせてもらうのだが、このシミュレータを十日間は自由に使えた。
本来このシミュレータを使うには、特殊な申請が必要で、実際に使用出来るまでに、数日かかる。
だけど今は、ここの訓練生達のほとんどが校外実習に出ている事もあり、このシミュレータは実質、マイ達の独占状態だった。
これは、単なる偶然なのだろうか。
マインはジョー達の陰謀を感じたが、マイは特に気にしなかった。
マイ達はイツナの特訓に付き合う傍ら、ここの訓練生達への講演を頼まれる。
訓練生の誰もが、白銀の大天使マインの話しを聞きたがっていた。
対して、期待の超新星マイの知名度は、低かった。
北部戦線での戦いを終決させた事は、極秘にされていた。
なのでマイの知られている活躍は、初期の星間レースくらいだった。
マイ達はイツナの特訓の合間に、バカンスも楽しんだ。
惑星イプビーナスにも、いわゆるレジャー施設はあった。
イツナの案内で、マイ達は惑星イプビーナスの観光を楽しんだ。
惑星イプビーナスに密入国したマイとマインは、イツナの同行が無い限り、イプビーナスへの入国は制限される。
任務で立ち寄る時は、その限りではない。
しかしプライベートで立ち寄る際は、今後一年間、イツナの同行が義務付けられた。
イツナとマイとの、シミュレータを使った特訓。
そしてその後の反省会。
これはこの訓練施設の訓練生達にも公開された。
一連の講義は、大盛況となり、この訓練施設は期間限定の特殊カリキュラムを組む。
そんな時間に束縛されたくないマイ達であったが、ここのシミュレータを特別に使わせてもらってる手前、断りきれなかった。
この特殊カリキュラムには、校外実習に出ていた訓練生達も、急遽戻ってきた程である。
マイの指導の下、めきめきと上達するイツナ。
いつしか伴機無しのマイは、苦戦するようになる。
そんなマイの指導力に、訓練施設内でのマイの人気も、急上昇。
元から人気のあったマインと、肩を並べるくらいなる。
そしてイツナの相手は、ここの訓練生達になる。
マイばかりを相手にしていては、対マイに特化するだけで、他への応用が効かなくなるからだ。
伴機を使えないマイを相手にするより、伴機を使える訓練生達の方が、理に適っていた。
この訓練生達は、連邦警備隊候補生のイツナよりも格段に格下である。
しかしマイとマインの指導により、イツナでも油断出来ない程には成長していた。
このマイとマイン。
戦ったらどっちが勝つか。
ここの訓練生達で話題になるが、実際ふたりが戦う事はなかった。
伴機が使えない今の状況では、勝負がつかない事を、ふたりは理解していた。
このふたりの勝敗を分けるのは、伴機の使いこなしにかかっていた。
そして、バカンス期間の十日間が過ぎた。
別れを惜しまれつつ、マイとマインは宇宙ステーションに戻る。
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