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落ちる
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ミホside
ワクワクと少しの不安を胸に始まったバイクの教習。
担当の教習員は、いかにも「にいちゃん」と呼ぶに相応しい少し年上の男性。
笑いかけてくる笑顔があまりにも眩しくてなぜか直視ができず、教習所貸し出しのヘルメットが私の顔をすっぽりと隠してくれて良かったと思った。
最初の教習。
バイクの乗り方を教えてもらう。割と筋がいいのか、教え方が上手いのかすんなりと教習は進む。
初めての乗車でなかなか緊張が抜けない私を見計らってか、「俺のバイクの後ろに乗って」とバイクの後ろに乗るように言うお兄さん。
私はヤンチャをしたこともなければ、身近にバイク乗りもいないので、バイクの後ろに乗っけてもらうのも当たり前に初めての経験。
よいしょとバイクに跨り、スタンドに足を掛けたはいいものの、両腕と両手をどこに回せばいいのか宙を少し彷徨い、流石に腰ではないか、肩が無難か?とひとりごち、一旦お兄さんの肩に手を置いた。
お兄さんとバイクに乗って教習所を1周。40km/hも出ていないが、剥き出しの状態での体感は速く、少し怖いと思った。
すると私の方を振り向いて「怖い?」と優しく問いかけるお兄さん。
いやいや、少し怖いですけども、初対面のお兄さんに怖いですと素直に返す愛嬌は残念ながら持ち合わせておらず、ありきたりに「大丈夫です」と返す。
「こっからカーブ曲がっていくから、腰とかしっかり持っといて」と言ったお兄さんは、見事なバイク捌きでS字カーブへ。
今までジェットコースターでしか感じたことのない体の傾きとスピード感に驚き、思わずお兄さんの腰に手を回してしっかり&がっつりホールド。
少しの恐怖と少しのときめきで鼓動は高鳴るが、バイクのエンジンの振動で紛れてくれていればいいな、と思った。
思わず体を密着させてしまい、自慢にも大きいとは言えない胸を押し付けるあざとテクを披露してしまったかと思われたが、プロテクターをつけてたから、そんな心配はあるはずはなかった。
バイクに対する恐怖感を少し植え付けられたような気がするが、無事この日の教習を終え、家に帰る。
家に帰ってからも、お兄さんの優しい声が何度も脳内再生され、キュンとする心。その度に「さすがにちょろすぎるか」と浮き足立つ心を抑える。
これがときめきだとしても、吊り橋効果!心理的な錯覚!と心を落ち着かせるが、あれはある意味のドライブデートだったのではと、また浮き足立ってくる心。
ふと「お兄さん後ろに乗っけてくれるなんてもしかして私に気がある?」と都合よく思い、ネットで検索すると「バイクの傾きを体感させるための指導の一環、下手な人に合わせて行う指導」と出てきたので、「まぁ、普通そうか。お兄さんにとっては仕事だし別に気があるとかではないか。」と危うく盛大な勘違いをするイタイオンナになる寸前で正気に戻れた。
検索結果にちょっぴりがっかりしたのはここだけの秘密。
恋の予感がしてしまったのも、ここだけの秘密。
ちゃっかりお兄さんの名前を自動車教習所のホームページでチェック。
彼の名前はシュンと言う。
ワクワクと少しの不安を胸に始まったバイクの教習。
担当の教習員は、いかにも「にいちゃん」と呼ぶに相応しい少し年上の男性。
笑いかけてくる笑顔があまりにも眩しくてなぜか直視ができず、教習所貸し出しのヘルメットが私の顔をすっぽりと隠してくれて良かったと思った。
最初の教習。
バイクの乗り方を教えてもらう。割と筋がいいのか、教え方が上手いのかすんなりと教習は進む。
初めての乗車でなかなか緊張が抜けない私を見計らってか、「俺のバイクの後ろに乗って」とバイクの後ろに乗るように言うお兄さん。
私はヤンチャをしたこともなければ、身近にバイク乗りもいないので、バイクの後ろに乗っけてもらうのも当たり前に初めての経験。
よいしょとバイクに跨り、スタンドに足を掛けたはいいものの、両腕と両手をどこに回せばいいのか宙を少し彷徨い、流石に腰ではないか、肩が無難か?とひとりごち、一旦お兄さんの肩に手を置いた。
お兄さんとバイクに乗って教習所を1周。40km/hも出ていないが、剥き出しの状態での体感は速く、少し怖いと思った。
すると私の方を振り向いて「怖い?」と優しく問いかけるお兄さん。
いやいや、少し怖いですけども、初対面のお兄さんに怖いですと素直に返す愛嬌は残念ながら持ち合わせておらず、ありきたりに「大丈夫です」と返す。
「こっからカーブ曲がっていくから、腰とかしっかり持っといて」と言ったお兄さんは、見事なバイク捌きでS字カーブへ。
今までジェットコースターでしか感じたことのない体の傾きとスピード感に驚き、思わずお兄さんの腰に手を回してしっかり&がっつりホールド。
少しの恐怖と少しのときめきで鼓動は高鳴るが、バイクのエンジンの振動で紛れてくれていればいいな、と思った。
思わず体を密着させてしまい、自慢にも大きいとは言えない胸を押し付けるあざとテクを披露してしまったかと思われたが、プロテクターをつけてたから、そんな心配はあるはずはなかった。
バイクに対する恐怖感を少し植え付けられたような気がするが、無事この日の教習を終え、家に帰る。
家に帰ってからも、お兄さんの優しい声が何度も脳内再生され、キュンとする心。その度に「さすがにちょろすぎるか」と浮き足立つ心を抑える。
これがときめきだとしても、吊り橋効果!心理的な錯覚!と心を落ち着かせるが、あれはある意味のドライブデートだったのではと、また浮き足立ってくる心。
ふと「お兄さん後ろに乗っけてくれるなんてもしかして私に気がある?」と都合よく思い、ネットで検索すると「バイクの傾きを体感させるための指導の一環、下手な人に合わせて行う指導」と出てきたので、「まぁ、普通そうか。お兄さんにとっては仕事だし別に気があるとかではないか。」と危うく盛大な勘違いをするイタイオンナになる寸前で正気に戻れた。
検索結果にちょっぴりがっかりしたのはここだけの秘密。
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