ザ・レンアイ物語(ストーリー)

宇奈月希月

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「優奈ーっ!!」
「来るなーっ!!」
 今日も二人は廊下で追いかけっこをしていた。
「大体、あんたは梨子一筋だったんじゃないの!?」
「確かにそうだったけど……。でも今は違う!優奈が一番だっ!!」
「ふざけんなっ!!」
 優奈は思いっきり良一を殴った。物凄い音がし、良一はそのまま意識を手放した。
「……優奈も大変だね」
「梨子、見てたなら助けてよ」
「うーん、無理かな。優奈みたいに強くないし。でも、協力するよ!いつも助けてもらっているもん!」
 梨子は優奈の肩に手を置きながら、微笑んだ。
「うん、持つものは友だね!じゃ、帰ろっか」
「え?……あ、ごめん。先帰っていいよ」
 ふと微笑みを消し、困ったように答えた梨子に、優奈は訝しげに問うた。
「……なんで?」
「えっと……ちょっと用事が……」
 目を泳がせて答える梨子を、優奈はじとりと見つめた。
「隠し事してるよね?私にも言えないことなの?」
「そうじゃ、ないんだけど……」と口籠りながら言う梨子だったが、覚悟を決めたようにひとつ息を吐くと、優奈をしっかりと見ながら答えた。
「それが……お父さんが勝手に婚約決めちゃって……」
「はぁ!?どういうこと!?」
「お父さんの仕事の取引先の社長さんの息子さんとね。なんか、向こうが一目惚れしたとからしいんだけど……私は全然記憶になくて……」
「私で協力できることがあれば言って!」
 優奈は、梨子の手をぎゅっと握りながら言った。
「あっ、ち、違うの!困ってるとかじゃなくて!その……相手の人、すごくいい人だし……」
「え……じゃあ、もしかしてこの後、デートってこと?」
 優奈が困惑気味に問い、梨子は顔を真っ赤にしながら頷いた。幸せそうに微笑んだその姿に、優奈は茫然とした。
 梨子が幸せなのは、親友として嬉しかったが、隠し事をされたというのが、ややショックだったらしい。
 梨子の「じゃ、またね!」と言う声にも、手を振る姿にも、全く気付かなかったくらいには、ただ立ち尽くしていた。

 ぼんやりしていた優奈は、気付けば昇降口に立っていた。ボーっとしたまま帰り支度をし、帰路に着こうとしていたらしい。
 未だに心ここにあらずの状態で、学校を後にしようとしたところで、良一と会ってしまった。
「え?優奈?まだ残ってたんだ?あ……暗いし、一緒に帰ろうか!」
 ニコニコした良一が優奈に近付いたが、いつもなら殴ってくる勢いの優奈の反応が薄く、心配げに顔を覗き込んだ。
「……優奈?どうかしたか?」
 そう問いかけた瞬間、突然第三者の怒声が響いた。
「てめぇっ!!何してんだよ!!」
「っ!?」
 良一が驚いて振り向くと、自分と同じ制服をだらしなく着た少年がいた。
 彼は、酷く怒った様子で良一に近づくと、優奈の腕を引っ張った。
「なっ、何するんだよ!」
「うるせぇっ!!人の妹に手出しといてタダ済むと思うなよ!?」
「へ?妹って……お兄さん!?」
 良一は目をぱちくりさせながら聞いたが、少年はキッと良一を睨んだ。
「てめぇに兄貴呼ばわりされる義理はない!」
 そう言うと、優奈を引き摺りながら去って行き、唖然とした良一だけが残された。

「さあ、兄弟会議だ!」
「小兄、大げさだよ」
「そうだぞ、優樹。優奈の言うとおりだ」
「相変わらずのシスコンぶりだな」
 神山家の四兄妹は、優奈の部屋に集まっていた。
 長男、神山優太朗。24歳。極々普通の真面目なサラリーマン。近々結婚予定。
 次男、神山優助。21歳。温厚な大学生で、道場の跡継ぎ。なので、就職活動をしていない暇人。
 三男、神山優樹。18歳。優奈と同じ高校に通っている。兄弟内で最もシスコン。
 そして、長女、神山優奈。16歳。前作に続き、今作も主人公の座を射止めた強い女子。
「でも、確かに優奈が元気ないのは気になるかな」
 ふと優助がそんなことを口にした。
「そうだな。食欲もあまりなかったみたいだしな」
「確かに。帰りも少し変だったよな?」
 結局、残りの兄も口々に言い始め、優奈は溜め息をついた。
「相変わらず、洞察力がいいというか、なんというか……梨子に彼氏……というか、婚約者ができたっぽくて」
「梨子ちゃんが?」
「梨子ちゃんって確か……中学からの友達だよな?」
「ははは!そんな、たろ兄とすけ兄のために、この俺が冴木梨子について、教えて差し上げよう!」
 優樹はずびしっと指を立てながら叫んだ。
「小兄、そんなことしなくていいから」と呟く優奈の静止も、「また始まったよ……」と呆れる優助の言葉も、耳に入っていないらしい。
「冴木梨子、16歳。優奈とは中学一年からずっと同じクラスの友達だな。父親が名のある弁護士で、大企業の顧問弁護士として働いている。数ヶ月前まで町井良一に追いかけられてた、学年トップの天才美少女なお嬢様ってとこだな」
「……うん、どうでもいいけど、なんで優樹がそんなこと知ってるんだ?」
 優太朗は、ずれかけた眼鏡を上げながら聞いた。その意見に、優助と優奈も激しく頷いている。
「ふふふ、大事な妹だ。それぐらいして当然だろ!」
「お前、身内じゃなかったらストーカーだぞ?」
 優助も呆れて、じとりと優樹を見つめ、優奈は優樹から逃げるように優太朗の後ろに隠れた。
 優太朗はそんな優奈を庇いつつ、優しく問いかけた。
「で、梨子ちゃんに婚約者が出来たってどういう事だい?」
「向こうの一目惚れって言ってたけど……だからと言って、そこまで困ってるそぶりじゃないし……」
「とにかく、気になるってことだろ?」
 優助の言葉に優奈は頷いた。
「確かに、親友とは言え、聞きにくいこともあるもんな。……よし、優樹!お前のその能力を使うときが来たぞ!梨子ちゃんの彼氏のこと調べて来い!」
「それは別に構わないけど……俺がいない間に、良一が優奈に近づいたらどうするんだよ!」
「さっきもその名前出てきたよね……良一って誰?」
 優太朗は、後ろにいる優奈の頭を撫でながら聞いたが、その声は若干トーンが落ちている。
「優奈のストーカー野郎。数ヶ月前まで冴木梨子のストーカーしてたんだけど、優奈に邪魔されてるうちに、優奈を追いかけ回してる奴」
 優樹はムスっとしながら答えた。
「ストーカーは大袈裟だと思うけど……仕方ないな。そんなに優奈が心配だって言うなら、帰りぐらいは迎えに行けるけど?」
 優助がお茶目にウインクしながら調子にのってみせる。
「すけ兄、マジ?」
「マジ。俺は就活してないし、単位もほぼ取れてるから、時間は大いにあるしな」
「やった!すけ兄、頼んだぜ!」
「おう!任せろ!」
「優助も、たいがいシスコンだよね」
 優太朗がにこにこしながら問いかける。
「ええ?兄貴だって似たようなもんだろ?優奈、そういうことだからよろしくな」
 そんな訳で、兄弟全員で大事な妹を守ろうの会が発足した。

 翌朝、優奈と優樹は一緒に登校していた。
 普段は別々に登校しているが、今日はどうしても優奈に付いて行かなければならなかった。
「優奈!おはよう!」
「……おはよ、梨子」
 若干、げっそりした声で答える優奈に、梨子は不思議に思いつつ、一緒にいた優樹に挨拶をした。
「あ……優樹お兄さん、おはようございます。珍しいですね、優奈と一緒に登校するなんて」
「ああ、うん。ちょっとね……それよりさ、冴木さん。今日の放課後か昼休み空いてる?」
「え?」
「ちょっと話したいことあるんだけど」
 その言葉に梨子は驚いき、優奈を見た。
「ああ……安心していいよ。別に、大した話じゃないと思うから」
 優奈は苦笑いしながら答えると、諦めたような溜め息を吐いた。
 優樹が優奈と一緒に登校した理由は、優樹が確実に梨子と会い、約束することが目的だった。その甲斐あって、放課後に約束を取り付けることができた。

 授業も終わり、優奈が帰る仕度をしていると、先に仕度を終えた梨子がやって来た。
「あのさ、優奈。優樹お兄さん、私に何の用か知ってる?」
 もちろん、優奈は知っているが、正直なところ、兄たちに全てを託した身でもある。諦めた、とも言うが。
「知らない」と答える優奈を、梨子は不安そうに見つめた。
「なになに?どうしたの?」
 空気も読まず、良一は既に帰れる格好でひょっこりと現れた。
「別に……」と、優奈の冷たい言葉にもめげず、そのまま優奈に猛アタックを仕掛け始めた。
「じゃあさ、優奈!一緒に帰ろうか!」
 あまりの空気の読めなさに、優奈はギロリと良一を睨むと、盛大な溜め息を吐いた。
 思わず手が出そうになったところで、優樹が現れた。
「ごめんごめん、遅れて。待たせたか?……って、貴様、今すぐ優奈から離れろ」
 優樹は梨子に微笑みながら問うたが、すぐに優奈に絡む良一に気付き、殺気立たせた。
 だが、すぐに面倒事になりそうな気配を察知した優奈が口を開いた。
「はい、小兄と梨子は行ってらっしゃい!」
 優奈にぐいぐい押された優樹は、面白くなさそうな表情で見やると、未だに殺気立たせながら梨子と一緒に教室を後にした。
「え……お前の兄貴と梨子って、できてるの?」
「そんな訳あるか」
「ですよねー」
 さらりと冷たい返事をした優奈に、良一も棒読みで答えると、帰り支度を終えた優奈の後を追いかけた。
「……なんか、昨日から優奈も梨子も様子変じゃないか?」
 優奈の後を追いながら問いかける良一に、優奈は振り向かずに言い放った。
「……べつに。年中、頭がお花畑のあんたよりマシ」
 良一は頭にはてなをたくさん浮かべたが、優奈と二人っきりで帰れるという期待で、機嫌良く歩いていた。
 しかし、それも校門を出たところで終わった。
「お、やっと来たか」
「中兄……ほんとに来たんだ」
 校門を出た瞬間、優助が現れたからだ。
「まあね。先に優樹と梨子ちゃんが出て行ったから、まだかまだかと待ってたんだ」
「それは、悪いことしたね」
「いいっていいって。……と、そこの君が良一君かな?」
 優助は朗らかな笑みを浮かべながら、良一を見た。
「え?あ、はい……」
「初めまして。優奈の兄の優助です」
「は、初めまして。町井良一です」
 訝しげに答える良一の手を、笑顔のまま握りぶんぶん振ってくる優助。
 とても笑顔だが、目が笑っていないのを察し、良一はすっと背中を冷やしたが、優奈がさっさと兄を連れて帰ったことで、良一は何とか生き永らえることができた。

 夕食後、優奈は自室に篭っていた。真面目に宿題をしていると、ノック音が響き、ひょこりと覗く影がひとつ。
「優奈ちゃん、いる?」
「え?亜実さん?」
 優奈は、義理の姉になるだろう女性の名前を上げた。
 長兄、優太朗の婚約者である日高亜実。今日は、晩御飯を神山家で過ごしていた。
「どうかしたんですか?」
 優奈の不思議そうな顔を見て、亜実はにこっと笑った。
「優太朗がね、優奈ちゃんの相談相手になってほしいって」
「え?大兄が?」
「うん。高校生って、いろいろ迷う時期だと思うから。それに、男兄弟ばかりで相談相手もいないだろうって。私も、義理とは言え姉になるわけだし、私で良ければ相談に乗るよ?」
「あ、ありがとうございます」
 若干戸惑う優奈を余所に、亜実は部屋に入ると、ニコニコしながら優奈の向かいに座った。
「ふふふ、じゃじゃーん!お菓子も持参済みだよ!」
 亜実はカバンから菓子類を大袈裟に出した。
「さすが……用意良いですね」
「ふふんっ、だって優太朗がさ、急に深刻な顔して、『今日うちに来ないか?優奈の話し相手になってほしいんだ』って言うから、何事かと思って心配したんだよ」
「あはは……大兄がごめんなさい」
 思わず、乾いた笑いを漏らす優奈だったが、亜実は気にせず続けた。
「優太朗から聞いた話だと、優奈ちゃんのことで優助くんや優樹くんが何かしてるんだって?」
「ええ、まあ……結局、兄三人ともシスコンみたいです」
「あはは、そうみたいだね」
 けらけらと笑ってくれる亜実に安心したのか、優奈はぽつりぽつりと話し始めた。
 親友に恋人ができてモヤモヤしていること。自分を追い回す男がいること。悩み始めたら、将来のことまで考え始めてしまったこと。
 亜実はその話を親身に聞き、時にはアドバイスを含めながら答えた。
 その答えに耳を傾け、やっと落ち着きを取り戻した優奈を見、亜実は帰ろうとしたところで、今度は優樹が部屋にやって来た。
「あ、亜実義姉さんもいたのか」
「優樹くん、こんばんは。優奈ちゃんの近況を聞いてたところだよ」
「ってことは、冴木の話?」
 その言葉に、亜実は頷きつつ、「優樹くんはどうしたの?」と聞いた。
「俺もその話、冴木と話していろいろわかったから」
 そう言うと、優奈と亜実の間に座った。
「まず、婚約者のことだけど、あいつの父親が顧問になってる大手の跡取り息子で、名前は草垣大地。19歳。向こうの社長が息子を連れて冴木家に来た際に、大地が梨子に一目惚れして、向こうからの告白を受け入れた、ってとこみたいだな。ちなみに、どっちの両親にも、付き合ってることは伝えてないらしい」
「じゃあ、政略ってわけじゃないのね?」
 優樹の話に問いかけた亜実に、優樹は頷いた。
「ああ、あいつの話じゃな。まあ、これからいろいろ詳しく調べてみるけど、とりあえず情報共有しておくな」

 翌朝、教室で会った梨子に早速言われた。
「昨日、優樹お兄さんに尋問されたよ」
「ああ、ごめんね」
 優奈の謝罪に、梨子は首を横に振った。
「やっぱり、優奈も急すぎて驚いたよね?だから優奈に紹介しようと思って!」
「え?」
「だって大事な親友だもん。このまま上手くいけば、夫になるかもしれない人だし、優奈とはずっと家族ぐるみなお付き合いをしたいなって思ってるし」
「気持ちは嬉しいけど、大手の社長一家と一般家庭の家族付き合いなんて不釣合いだよ」
 めちゃくちゃな提案をする梨子に、優奈は頬杖をつきながら溜め息を零した。
 梨子は、前の子の席を借りて座ると、再びとんでもない提案をする。
「そうかな?じゃあ、優奈も玉の輿する?」
「っ!!?」
 優奈はついてた頬杖からずれ落ちた。
「……大丈夫?」
「ちょっと、冗談は止めてよ」
「あ、町井くんといい感じだった?」
「そんな訳あるか!」
「ごめんごめん、冗談。でも、優奈には彼のこと紹介したいから、今度の日曜空けといて」

「小兄、入るよ?」
 帰宅後、優奈は着替えもせず優樹の部屋の前にいた。
「あ?優奈?どうした?」
「あのさ、梨子の追い掛けしなくていいよ」
「え!?なんで!?」
 ぎょっとする優樹に、優奈は今日の出来事をぽつぽつと話した。
 それを聞いた優樹は、うーんと腕組みしつつ呟いた。
「マジかー……いや、確かに優奈の問題だし、ちゃんと本人同士で解決するならそれに越したことはないけどさ……」
 そう言いつつも、心配そうな目で見る優樹に、優奈はムスッとした。
「大丈夫だって!子供じゃないんだから!」
「うっ……わかった……」
 優奈の強い一言に、優樹は何も返せなかったが、優奈が部屋を去ろうとする時、思わず叫んだ。
「優奈!何かあれば、力になるから!兄貴達も、同じ気持ちだと思う」
 その言葉に優奈は一瞬目を開いたが、すぐにふと微笑んだ。
「そんなの知ってる。……ありがとう」

 約束の日曜日、優奈は待ち合わせ場所のカフェで、アイスティーを啜りながら待っていた。
 妙な緊張に飲むペースも早く、まだ合流してないのに既に2杯目の状態だった。
「優奈!お持たせ!大地さん、こっち!」
 梨子の明るい声が店内に響き、彼女は青年を連れて優奈の向かいに座った。
「待たせてごめんね!えっと……大地さん、彼女がいつも話してる優奈。私の親友」
 その言葉に、彼はふと微笑んで口を開いた。
「はじめまして。草垣大地です。優奈ちゃん……でいいかな?君のことはよく、梨子から話を聞いてます」
 爽やかに答える好青年に、優奈は引き攣った笑いをしながら答えた。
「は、はじめまして。神山優奈です。……ちょっと、梨子を借りますね?」
 そう言うと、優奈は梨子の腕を掴み、トイレへと駆け込んだ。
「え?ゆ、優奈!?どうかした?」
「……何?あの好青年?ほんとに人間?」
「え?優奈、酷くない?」
 しゅんとする梨子に、優奈は「そうじゃない」と首を振った。
「悪口とかでなく……少女漫画から出てきたとかでしょ?」
「ええ?優奈ってば、漫画の読みすぎじゃない?」
 梨子は思わずツッコんだが、優奈にはそんな言葉も聞こえてない。
 優奈は混乱していた。武道家の家で育った優奈にとって、ああいう爽やか好青年と知り合う経験がなかったのだから。
「やっぱり、反対?」
 梨子は哀しそうな瞳で優奈を見つめた。
「そういうことじゃなくて……彼なら大丈夫、だと思う。誠実そうだし」
 優奈のその言葉に、梨子はパッと顔を明るくした。

 結局、今回の件は優奈と梨子が友情を再確認したということで落ち着いた。
 ただ一名を抜かしては……。
「梨子に彼氏なんて聞いてないぞ!?」
「だって言ってないし」
「なんで教えてくれなかったんだ!?」
「あんたに教える理由がないでしょ!?」
 優奈は、登校時に良一に絡まれていた。
「いいや、そんなことない!そしたらダブルデートって可能性も……」
 キューンと妄想を始めた良一に、優奈はとてつもなく冷たい視線を送るが、すぐに良一はすごい勢いで吹っ飛んだ。
「てめぇっ!!妹に手出すとはいい度胸じゃねーかっ!!」
「……小兄」
「優奈!おはよう!あれ?優樹お兄さんと町井くん、またやってるの?」
「あ、梨子。おはよう。さっ、あんな奴ほっといて教室行こう」
「うん!」
 この関係は一生変わらないかもしれない。
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