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第36話 帰港と荷揚げ
しおりを挟む翌朝の朝飯は、クリームシチューとパンの組み合わせだった。
昨夜に続き朝飯も、ニーロ一家が飯の席に居る事に気になって
いるのだが。昨夜の晩飯では、ダーンより少し大目に食べる位
だった。俺が気にしてたより、大分食べる量は少なくて済んで
いた。
そのお蔭で、食料も最終日まで持ったのだが、幸いだったな!
その分は、狩りで仕留めた獲物の肉をニーロ一家の、食事に出し
たのが良かったようだ。帰りに食べる物は、狩った獲物の肉しか
無くなったのが、悩み所ではあるのだが、この後は昨日仕留めた
ワイド・ボアとロックベアーを船に積み込み、野営地の荷物を船
に積みんだら港町ボーヘフェーンに帰港する予定だ。
「ニーロとマーユ、ワイド・ボアをロープに結びつけたから引き
上げてくれ!」
俺が引き上げの指示をだすと、2頭はゆっくりと、ワイド・ボアを
船上に引き上げだしたのだった。それを2回繰り返して、積み込む
獲物は無くなり、続いてで浜辺ヤドカリ・デュー・ホーンの素材を
船上に引き上げてもらった。
最後に野営地の資材を積み込み、残りは人だけになったので、浜辺
に芳乃達を迎えに行ったのだった。
「好成様、忘れ物は無い様なので、この島ともお別れですね!」
芳乃が最後に、島を見渡して名残惜しそうに、俺に告げてきたのだ。
芳乃達をボートに乗せると、船までボートを漕ぎ出したのだった!
この時に、俺が気が付いてれば、良かったのだが帰る事に気を取られ
ていて、全然その事を気にも留めていなかったのだった。
船上に皆を上げると、船の船尾に周りボートに括り付けるロープを下
ろして貰い括り付けた後に、ロープを器用に登ると、居ないはずの者
達がいる事に気が付いたのだ。
ニーロ一家が俺の船に乗ってるのだが、此れは何でなのか?俺の素朴な
疑問に答えたのは、近くに居たアンジェだった。
「好成は昨夜は疲れて、直ぐに寝てしまって話が出来なかったけど、実は
ニーロ一家が一緒に付いてきたいって言い出してね!好成を起すのも悪
かったから、あたいがね......一緒に来る事を認めたのさぁ~」
俺はアンジェの尻尾を握り締めて、アンジェに言ったのだった。
「朝起きた時に、俺に言うべきだったよな?」
「イタイイタイ――、ごめんって、今言ったから許して欲しいニャーーー」
俺はアンジェの尻尾の先の骨を違う方向に、強引に曲げたのだった。
アンジェの「ニャーーー」は叫び声なのだろう?
今更だが、ニーロに船から降りろとは言えない雰囲気だし、大食いって訳で
もないし、荷物の積み込みや、荷揚げ等で役に立つ人材?ではあるから、
無碍にする訳にも行かない、シーランドリスはケット・シーを乗せて走る事
も出来そうだし、新住居が出来たら、そこで馬の代わりにもなって貰えるか
も知れなかったからだ。
昨日のニーロの背中に乗って、野営地までニーロに運んで貰ったのだが、
あの時の乗り心地は、馬に乗るより乗りやすく、そして馬より早かった
のだ。新住居での足となる乗り物が無い今としては、ニーロ一家が俺達と
行動を共にしてくれる事は、幸運なのかもしれないな。
ニーロ一家に、改めて俺の自己紹介をした。
そしてニーロ一家の自己紹介も、船の皆にしてもらった。
ニーロ♂ 人間で言う所の20代後半で、一家の大黒柱だ。
マーユ♀ ニーロと同い年で、ニーロの嫁であり、母親だ。
ニーロの子供達が、ユーロ♂・イーユ♂・ニーマ♀になる。
船は、何だかんだしてると、直ぐに港町ボーヘフェーンの町に着いたのだ。
港に入ると直ぐに、労働組合・ユニオン所属の水揚げ場の側まで、船を付け
たのだった。水揚げ場には、大物のシーアリゲーターを水揚げ場に、船から
上げたのだった。此れには水揚げ場の係員も、大喜びで「久しぶりの大物だ」
とはしゃいでいたのだ。
ワイド・ボア5頭・デュー・ホーン1頭・ロックベアー1頭も、水揚げ場に上げ
たのだった。どれも毛並みも良く、ユニオン所属の毛皮職人組合の者が、直ぐ
に駆け寄って来て、下舐めしながら値踏みを始めだした。「こりゃ~おったま
げたな!こんなに良い皮を見るのは久しぶりだ」と、此方も大喜びをしている。
労働組合・ユニオン所属のダーンとアンジェは、荷揚げをして貰った後に、
手形みたいな物を貰うと、荷揚げ場の奥に消えて行ったのだ。暫くすると、
二人は大きな袋を持って出てきたのだ。
荷揚げ場の横にある、飲み物屋に皆で来ている。
「好成さんにオレークさん!今回の報酬をですね、それぞれの集団で分配する
ので、分配分の報酬を受け取って下さい。」
そう言うと、ダーンは俺達に銀貨1枚を渡したのだった。
オレークさんの家族も俺達と一緒で、銀貨1枚の報酬だった。
ダーンに訊くと、報酬は2つ合わせて、3300ベルクだったそうだが、残り
の300ベルクは、どうなったのか訊くと、荷揚げの手数料代に使ったのだ
とか。手数料代を取るとは、労働組合・ユニオンと言う組織もしたたかで
ある。
こうして、魔力鉄砲銃・グローブ短筒銃の試射は終った。
持っていた銃で壊れた物は、2丁あり、どちらも魔力球が
壊れただけで、銃に関しての故障はなかった。
魔力球を交換したら、また撃てるようになったので、大きな問題にはならない。
だが、今後も魔力球が、頻繁に壊れる用ならば、魔力球の型番を換える事を視野
にいれないと行けない。使い方なのかも知れないが、今の段階では解らなかった!
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