17 / 27
第一章:剣姫の婿取り
剣姫の妹
しおりを挟む
決闘から数日経った日の午後、イリスは自室でリーリアとリバーシで勝負していた。
「黒34、白30。私の勝ちですね」
最後に白の駒をイリスが置いて数枚黒駒をひっくり返すが、最終的な数を数えて彼女の専属侍女は無慈悲にそう宣言した。
「このやり方だと駄目って訳ね。やっぱり隅を取れないと難しいわね」
どちらも手加減抜きで打ち合い、イリスが敗北した訳では無かった。
あくまで二人は、このゲームの必勝法を探っていた。
「シンプルなルールながら奥の深いゲームです。経験者に勝つには、正攻法ではやはり無理でしょうね」
「それだけを根拠にアイツがこのゲームを出してくるとは思えない。必ず必勝方があるはず……」
この手の盤上遊戯には、必ず定石というものが存在する。
そして、その定石を知らない人間は、知っている人間にほぼ確実に勝てない。
ゲームのルールを聞いただけで定石を思いついてしまうような天才ならば別だが、イリスもリーリアもそのような自惚れはなかった。
「この間のじゃんけんの事を考えれば、必ず必勝の策を用意しているはず。経験でも、頭脳でも負けていては勝てるものも勝てないわ」
「……お嬢様、見方を変えてみませんか?」
「どういう事?」
再勝負の準備をしながら、イリスは先を促す。
「この勝負は捨てましょう」
「何故!?」
「一つの決闘を一つの勝負と捉えるのではなく、12回の決闘で一つの勝負と考えましょう。お嬢様が一度でも勝てれば、この勝負は勝ちです」
イリスは決闘に勝利したのち、それ以後の決闘では一対一の武術対決を提案するつもりだった。
そうなれば、万に一つもレオナールに勝ち目は無い。
仮に実力を隠しているのだとしても、これまでに見た身のこなしから、イリスには及ばないと断言できた。
それさえも餌だと言うなら、最早イリスには勝ち目は無かった。
ならば、それは考えの外に置くべきだ。
「ですのでこのゲームは捨てます。定石通りに打ち、相手の出方を見ましょう」
「それで、何がわかるの?」
「レオナール様の知能の底を見ます」
じゃんけんもそうだが、何より最初の決闘に負けたのは、レオナールの実力をはっきりと理解していなかったからだ。
相手がどれほどの実力を持っているのか正確に知らなければ、対策を練る事もできない。
「なるほど。今のうちにアイツの実力を把握する事に務めるのね」
「はい。今ならまだ午前のデートと目覚めのキスだけで済みます。しかし、この先はどのような傷を負うかわかりません」
「デートでも無いし、き、き、き……もしないわよ!」
現在イリスがレオナールから要求されているのは午前中を共に過ごす事。
そして次の決闘に負けたら、朝レオナールを起こす事も追加される。
間違いなく、レオナールは徐々に要求をエスカレートさせていくつもりだろう。
今ならまだ、負けてもスキンシップで済む段階だ。
「このゲームは非常に奥が深いゲームです。一朝一夕に実力が身に着くものではありません。仮に必勝法が存在しなかったとしても、長く遊んでいる、というだけで有利になります。経験の差が絶対的な実力の差となるのです」
それこそが、必勝法であるとリーリアは言う。
それはイリスが剣術で挑むのと同じなのだと。
剣術にも必勝法がある訳ではない。
しかし、イリスはレオナールと戦えば、必ず自分が勝つと思っている。
何故ならそれだけの実力差があるからだ。
「実力差のあるゲームで勝負する事こそが必勝の策、だとするなら、確かにただそのゲームを練習しただけでは、次のゲームに勝てるはずがないわね」
「はい。知るべきは今目の前にあるゲームではなく、一月後にお嬢様の前に座るレオナール様です」
「その通りだわ。でもね、リーリア」
黒先手であるためリーリアが先に打ち、それに応えるようにイリスが打つ。
「相手の実力を探るためにも、相応の実力を身に着ける必要があるわ」
「その通りですね。では、一通りこれまでに発見した定石をおさらいしましょうか」
「それより、端を取らずに勝てるかどうかやってみない?」
「そんなことをすると自分の実力もわからなくなりますよ」
長年共に過ごして来て、厚い信頼関係で結ばれている主従がリバーシの勝負を続けていると、突然扉が開かれた。
リーリアは腰を浮かせて扉とイリスの間に立ち、イリスは剣に手をかけた。
「おね~~~さま、ただいま戻りましたよ~~」
間延びした声でほんわかとした笑顔を浮かべて、一人の少女が部屋に入って来た。
その少女を見て、リーリアとイリスは前進から力を抜いた。
リーリアはそのまま立ち上がり、頭を下げる。
「おかえり、アウローラ。いつ戻ったの?」
「今朝早くですわ。夜通し馬車に揺られておりましたので、先程まで眠っておりましたの」
少女の名前はアウローラ。イリスの三つ年下の妹だった。
「あら? それはリバーシですわね? 視察先で見かけて是非遊びたいと思っておりましたの。我が領にも、遂に文明が入ったのですか?」
「実家を未開の地のように言わない。私のものじゃないわよ」
リバーシの練習のためにレオナールから借りているものだが、レオナール本人は既にあげたつもりだった。
「ふぅん、そうそうお姉様、聞きましたわよ。遂に結婚なさるそうですわね」
「遂にって何よ」
まだ14歳であるイリスの結婚適齢期はむしろこれからである。
「それに、まだ結婚するって決まった訳じゃないわ」
「ええ、噂になってましたわよ。ソルディークの『剣姫』が自分に相応しい婿を選ぶために決闘騒ぎを起こしている、と」
「な!? ぎ、逆よ、逆! 私は嫌なのに、向こうがどうしてもって言うから、決闘に勝てば結婚するって事になったの!」
「けれど、外から見れば、お姉様が婿を選んでいるようにしか見えませんわよ」
実際、レオナールとの結婚が嫌だから決闘をしているので、婿を選んでいると言われれば反論しにくい。
「に、ニュアンスが違うわ! それだと私が色んな男の中から、婿を選んでいるみたいじゃない!? どっちかって言ったら、結婚を申し込んで来た相手が、相応しいかどうかを確かめている感じよ!」
「ふふ、まぁそうですわよね。お姉様が男性を漁るなんてことなさるはずがありませんもの」
「言い方……」
「でも仕方ないと思いますわよ。やはり世間から見れば、武門の名家ソルディークの長女。『剣姫』と謳われる実力の持ち主、ソルディーク一と言っても過言ではない美しさの持ち主……」
「それは貴女の方でしょ」
「私の場合は可憐と言います」
「あっ、そう……」
自分が醜女だとは思わないイリスだが、自分の事を可憐だと言い切る妹の気持ちが理解できなかった。
「そんなお姉様と、名門エルダードの人間とは言え三男の結婚です。どちらに主導権があると思うかは明白ですわよね」
「うう……」
確かに縁談を申し込んで来たのはエルダード家からなので、ある意味でその見方は間違っていない。
だが、実際にはこの縁談が破談になって困るのは経済的に困窮しているソルディーク家の方なのだ。
そう考えてみると、何故レオナールの側から決闘を言い出したのかわからなくなる。
「それは、あれよ。閨を共にして寝首を掻かれたくないからだって言ってたわ」
せめて結婚に納得して貰わなければ困るのがレオナールだった。
正直、望まぬ結婚を強引に推し進められた時、閨で首に刃物を突き立てるのは、相手ではなく自分に対してだろうとイリスは思っていた。
それならいいか、と思われても困るので、イリスは言わないが。
合法的に破談に持ち込める方法があるのだから、そちらを頼った方が良いに決まっている。
「ところでお姉様、私もレオナール様にお会いしたいのですけれど……」
「ん? まぁ、いいけれど、そうね。明日の午前なら私もいるから、その時に挨拶しなさい」
「んふふ、なんだかんだ言って仲良しなのではないですか」
「決闘に負けてそれを強要されてるだけよ」
嫌らしい笑みを浮かべる妹に、イリスはうんざりしたような口調で言った。
しかし、耳と頬が赤い。
「あ、お姉様駄目ですわよ」
照れた事実を隠すかのように、強めに駒を打とうとしたイリスを、アウローラが止める。
「そこに打ったら負ける、とまでは言いませんが、不利になりますわよ?」
「え……? 貴女、このゲームやったことあるの?」
知っているような口ぶりではあったが、同時に、やったことが無いとも取れる口ぶりでもあった。
「遊んだ事はございませんわ。遊んでいるところを何度か見ただけです。ですので、ルールを覚えている程度ですわね」
「……どうしてこの手がダメだと思うの?」
「そこに置くと確かに四枚取れますが、その後、リーリアに三枚取り返されてしまいます。こちらなら、三枚しか取れませんが、相手は一枚しか取り返せません」
「…………」
事も無げにそんな事を言うアウローラと盤上を暫く交互に見たあと、イリスは口を開く。
「その調子で、ちょっと助言して貰えないかしら?」
「はい、いいですよ。あとで遊ばせてくださいね」
「むしろ、貴女とリーリアが勝負しているところを、解説を交えながら見せて貰いたいわ」
アウローラ=ディック・ソルディーク。
彼女はイリスの妹であり、ソルディーク家の『賢姫』と謳われる才女である。
「黒34、白30。私の勝ちですね」
最後に白の駒をイリスが置いて数枚黒駒をひっくり返すが、最終的な数を数えて彼女の専属侍女は無慈悲にそう宣言した。
「このやり方だと駄目って訳ね。やっぱり隅を取れないと難しいわね」
どちらも手加減抜きで打ち合い、イリスが敗北した訳では無かった。
あくまで二人は、このゲームの必勝法を探っていた。
「シンプルなルールながら奥の深いゲームです。経験者に勝つには、正攻法ではやはり無理でしょうね」
「それだけを根拠にアイツがこのゲームを出してくるとは思えない。必ず必勝方があるはず……」
この手の盤上遊戯には、必ず定石というものが存在する。
そして、その定石を知らない人間は、知っている人間にほぼ確実に勝てない。
ゲームのルールを聞いただけで定石を思いついてしまうような天才ならば別だが、イリスもリーリアもそのような自惚れはなかった。
「この間のじゃんけんの事を考えれば、必ず必勝の策を用意しているはず。経験でも、頭脳でも負けていては勝てるものも勝てないわ」
「……お嬢様、見方を変えてみませんか?」
「どういう事?」
再勝負の準備をしながら、イリスは先を促す。
「この勝負は捨てましょう」
「何故!?」
「一つの決闘を一つの勝負と捉えるのではなく、12回の決闘で一つの勝負と考えましょう。お嬢様が一度でも勝てれば、この勝負は勝ちです」
イリスは決闘に勝利したのち、それ以後の決闘では一対一の武術対決を提案するつもりだった。
そうなれば、万に一つもレオナールに勝ち目は無い。
仮に実力を隠しているのだとしても、これまでに見た身のこなしから、イリスには及ばないと断言できた。
それさえも餌だと言うなら、最早イリスには勝ち目は無かった。
ならば、それは考えの外に置くべきだ。
「ですのでこのゲームは捨てます。定石通りに打ち、相手の出方を見ましょう」
「それで、何がわかるの?」
「レオナール様の知能の底を見ます」
じゃんけんもそうだが、何より最初の決闘に負けたのは、レオナールの実力をはっきりと理解していなかったからだ。
相手がどれほどの実力を持っているのか正確に知らなければ、対策を練る事もできない。
「なるほど。今のうちにアイツの実力を把握する事に務めるのね」
「はい。今ならまだ午前のデートと目覚めのキスだけで済みます。しかし、この先はどのような傷を負うかわかりません」
「デートでも無いし、き、き、き……もしないわよ!」
現在イリスがレオナールから要求されているのは午前中を共に過ごす事。
そして次の決闘に負けたら、朝レオナールを起こす事も追加される。
間違いなく、レオナールは徐々に要求をエスカレートさせていくつもりだろう。
今ならまだ、負けてもスキンシップで済む段階だ。
「このゲームは非常に奥が深いゲームです。一朝一夕に実力が身に着くものではありません。仮に必勝法が存在しなかったとしても、長く遊んでいる、というだけで有利になります。経験の差が絶対的な実力の差となるのです」
それこそが、必勝法であるとリーリアは言う。
それはイリスが剣術で挑むのと同じなのだと。
剣術にも必勝法がある訳ではない。
しかし、イリスはレオナールと戦えば、必ず自分が勝つと思っている。
何故ならそれだけの実力差があるからだ。
「実力差のあるゲームで勝負する事こそが必勝の策、だとするなら、確かにただそのゲームを練習しただけでは、次のゲームに勝てるはずがないわね」
「はい。知るべきは今目の前にあるゲームではなく、一月後にお嬢様の前に座るレオナール様です」
「その通りだわ。でもね、リーリア」
黒先手であるためリーリアが先に打ち、それに応えるようにイリスが打つ。
「相手の実力を探るためにも、相応の実力を身に着ける必要があるわ」
「その通りですね。では、一通りこれまでに発見した定石をおさらいしましょうか」
「それより、端を取らずに勝てるかどうかやってみない?」
「そんなことをすると自分の実力もわからなくなりますよ」
長年共に過ごして来て、厚い信頼関係で結ばれている主従がリバーシの勝負を続けていると、突然扉が開かれた。
リーリアは腰を浮かせて扉とイリスの間に立ち、イリスは剣に手をかけた。
「おね~~~さま、ただいま戻りましたよ~~」
間延びした声でほんわかとした笑顔を浮かべて、一人の少女が部屋に入って来た。
その少女を見て、リーリアとイリスは前進から力を抜いた。
リーリアはそのまま立ち上がり、頭を下げる。
「おかえり、アウローラ。いつ戻ったの?」
「今朝早くですわ。夜通し馬車に揺られておりましたので、先程まで眠っておりましたの」
少女の名前はアウローラ。イリスの三つ年下の妹だった。
「あら? それはリバーシですわね? 視察先で見かけて是非遊びたいと思っておりましたの。我が領にも、遂に文明が入ったのですか?」
「実家を未開の地のように言わない。私のものじゃないわよ」
リバーシの練習のためにレオナールから借りているものだが、レオナール本人は既にあげたつもりだった。
「ふぅん、そうそうお姉様、聞きましたわよ。遂に結婚なさるそうですわね」
「遂にって何よ」
まだ14歳であるイリスの結婚適齢期はむしろこれからである。
「それに、まだ結婚するって決まった訳じゃないわ」
「ええ、噂になってましたわよ。ソルディークの『剣姫』が自分に相応しい婿を選ぶために決闘騒ぎを起こしている、と」
「な!? ぎ、逆よ、逆! 私は嫌なのに、向こうがどうしてもって言うから、決闘に勝てば結婚するって事になったの!」
「けれど、外から見れば、お姉様が婿を選んでいるようにしか見えませんわよ」
実際、レオナールとの結婚が嫌だから決闘をしているので、婿を選んでいると言われれば反論しにくい。
「に、ニュアンスが違うわ! それだと私が色んな男の中から、婿を選んでいるみたいじゃない!? どっちかって言ったら、結婚を申し込んで来た相手が、相応しいかどうかを確かめている感じよ!」
「ふふ、まぁそうですわよね。お姉様が男性を漁るなんてことなさるはずがありませんもの」
「言い方……」
「でも仕方ないと思いますわよ。やはり世間から見れば、武門の名家ソルディークの長女。『剣姫』と謳われる実力の持ち主、ソルディーク一と言っても過言ではない美しさの持ち主……」
「それは貴女の方でしょ」
「私の場合は可憐と言います」
「あっ、そう……」
自分が醜女だとは思わないイリスだが、自分の事を可憐だと言い切る妹の気持ちが理解できなかった。
「そんなお姉様と、名門エルダードの人間とは言え三男の結婚です。どちらに主導権があると思うかは明白ですわよね」
「うう……」
確かに縁談を申し込んで来たのはエルダード家からなので、ある意味でその見方は間違っていない。
だが、実際にはこの縁談が破談になって困るのは経済的に困窮しているソルディーク家の方なのだ。
そう考えてみると、何故レオナールの側から決闘を言い出したのかわからなくなる。
「それは、あれよ。閨を共にして寝首を掻かれたくないからだって言ってたわ」
せめて結婚に納得して貰わなければ困るのがレオナールだった。
正直、望まぬ結婚を強引に推し進められた時、閨で首に刃物を突き立てるのは、相手ではなく自分に対してだろうとイリスは思っていた。
それならいいか、と思われても困るので、イリスは言わないが。
合法的に破談に持ち込める方法があるのだから、そちらを頼った方が良いに決まっている。
「ところでお姉様、私もレオナール様にお会いしたいのですけれど……」
「ん? まぁ、いいけれど、そうね。明日の午前なら私もいるから、その時に挨拶しなさい」
「んふふ、なんだかんだ言って仲良しなのではないですか」
「決闘に負けてそれを強要されてるだけよ」
嫌らしい笑みを浮かべる妹に、イリスはうんざりしたような口調で言った。
しかし、耳と頬が赤い。
「あ、お姉様駄目ですわよ」
照れた事実を隠すかのように、強めに駒を打とうとしたイリスを、アウローラが止める。
「そこに打ったら負ける、とまでは言いませんが、不利になりますわよ?」
「え……? 貴女、このゲームやったことあるの?」
知っているような口ぶりではあったが、同時に、やったことが無いとも取れる口ぶりでもあった。
「遊んだ事はございませんわ。遊んでいるところを何度か見ただけです。ですので、ルールを覚えている程度ですわね」
「……どうしてこの手がダメだと思うの?」
「そこに置くと確かに四枚取れますが、その後、リーリアに三枚取り返されてしまいます。こちらなら、三枚しか取れませんが、相手は一枚しか取り返せません」
「…………」
事も無げにそんな事を言うアウローラと盤上を暫く交互に見たあと、イリスは口を開く。
「その調子で、ちょっと助言して貰えないかしら?」
「はい、いいですよ。あとで遊ばせてくださいね」
「むしろ、貴女とリーリアが勝負しているところを、解説を交えながら見せて貰いたいわ」
アウローラ=ディック・ソルディーク。
彼女はイリスの妹であり、ソルディーク家の『賢姫』と謳われる才女である。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる