8 / 73
一章 異世界転生(人生途中から)
8 未知の病
しおりを挟む
昨夜は疲れていてあまり勉強が進まなかったので、朝少し早く起きて先生がどこからか入手してきてくれた過去問を解く。
「『治療魔法師国家法で治療魔法師の義務には応召義務が含まれる。マルかバツか』これはマル」
「『背中が痛い原因として考えられるのはどれ』この中なら2の食道炎ね」
「『治療魔法師は魔法を使った治療以外はできない』はマル」
「『治療魔法は病気の特定ができていなくてもとりあえず行使してみたらよい』ってこれは明らかにバツ」
治療魔法は病気の原因を特定してそれを治すイメージで使わないと発動しないし、最悪の場合魔法が暴発して患者を害する場合もある、とハリス先生から厳しく教えられている。
ふと時計を見ると針は8時を回っており、慌ててカバンを掴み家を出た。
8時半に診療を開始し今日も順調に治療をしていたが、ことが起こったのは午後一番の患者さんだった。
「なんだか目が変なんです。たまに足のない人が見えるんです」
60代後半のその女性、マーベルさんは『先に眼科にはかかったのですが、特に異常はないと言われて。やっぱり歳のものですかねぇ』と言って苦笑った。
この国にも内科や外科など魔法を使わない診療科は存在している。それら『一般科』の医師は検査(スキャン)を使えない人がほとんどで__そもそもこの世界で魔法を使える人は3割ほどだ。だから私も魔法治療師になれない可能性があったことを後から知った__診断を仰ぎにセカンドオピニオンとして魔法診療所に来る人もいた。
「他に症状はありますか?」
「うーん……そういえば最近頭痛が酷くて……。それとよく物を落とすのも。ふふっ、歳を取るっていやねぇ」
マーベルさんの言葉に、先生が一瞬だけ険しい顔をしたのを私はみた。
「では検査させていただきますね。行使:検査……。っ……ナオ、あなたも診てみなさい」
最近は午前の診療を私、午後を先生が担当していて、練習として先生のあとに検査を使うこともなくなっていた。
なので私はどうしたんだろうと訝りながら魔法を使った。
検査で浮かび上がった人体の3Dモデルは臓器で表示されており、赤く表示された脳の左下部側頭葉と空に浮かんでいた文字は『硬膜動静脈瘻』となっていた。
その病名を知らなかった私は棚から医学書を取り出し、該当のページを検索した。しかしその病名が書かれたページはなかった。
「病名は見えましたか?」
私のそばに来た先生が小声で言う。
「はい、左下部側頭葉の硬膜動静脈瘻と。でもそんな病名この本にも載ってなくて……」
「……私も聞いたことがありません。しかも本にも載っていないとは……。ただ今まであなたの診断が外れたことはなかったし、これまでの診察ぶりを見るにあなたの検査は信頼に足るものだと私は考えています」
「それじゃあこれは……」
「考えられるのは、これまで発見されていなかった疾患の可能性です。私の検査でも脳の側頭葉に異常があることは分かったのですが、見えた画像のような症例は記憶になく、症状もどうにも思い当たるものがない……。しょうがない、逆行治療を使ってみましょうか」
「そんな感じで魔法を使っていいんですか!? 病気の原因を探ってからでないとダメだと__」
「今回は検査で左下部側頭葉に問題があることは分かっていますから暴発の可能性は低いですし、脳外科では手術で開けてみて判断ということになるでしょう。その前に魔法で治るならそのほうがいい」
つまり今回は治療法が確立されていない未知のものだから、出来るかどうかも分からない手術の負担をかける前に魔法を試してみようというのだ。
「患者さんに説明しましょう」
先生は椅子に座り直しマーベルさんと向き合った。私は邪魔にならないように少し離れたところに立つ。
「私の見立てでは目に異常はありません」
「じゃあやっぱり__」
「いえ、お歳のせいではないかと思います。検査をしたところ脳に異常が見つかりました」
「えっ……」
彼女の顔色がサッと変わる。先生はどのように説明するのかと私は緊張しながら見守った。
「ただ見たことのない症例で、脳外科でも手術してみないと分からないかと思います」
先生は患者さんの様子を窺いながら、あえて淡々と説明しているように見えた。
「脳って……先生、私悪い病気なんですか? ここで治療はしてもらえないんですか?」
「なんとも言えません。手術となれば負担が大きいですから、その前に一度治療魔法を受けてみられますか? もちろん一旦帰って考えてもらってもいいですよ」
それから先生は魔法の説明と受ける可能性のある副作用の説明をした。
「えぇ……あぁ、はい……あぁどうしましょうっ……」
「マーベルさん大丈夫ですか? お一人で帰れられますか? それともご家族をお呼びしてこちらから説明しましょうか?」
動揺する彼女にマリーさんが優しく声をかけ、落ち着かせるために奥の処置室に連れて行った。
暗く沈む診察室は自分が癌を告知された時のことを思い起こさせた。あの時の主治医の顔、目前に死が突きつけられた絶望と恐怖__。
「マーベルさんが脳外に行くことも考えて、今のうちに紹介状も用意しておきましょうか。あなたの診断した硬膜動静脈瘻の疑い、というのは書けませんが」
先生の声で私は追想から意識を戻した。
「検査で普通は未発見の病名まで分かることはないですもんね。先生、マーベルさんは逆行治療で治ると思いますか?」
私は隣の部屋にいるマーベルさんに聞こえないよう小声で尋ねた。
「分かりません。発症が1週間以内なら可能性は高いかと思いますが……」
それが逆行治療の特徴だった。そして1週間以内でも時間が経てば経つほど治療の成功確率が落ちる。
私は治療魔法は万能だと思っていた。先生には確かに治せない病気もあると聞かされていたが、見習いになってからそういう患者さんに当たったことがなかったから。
(自分と重ねてつらくなるなんて。しっかりしろ自分!)
気合いを入れ直して、私は様子を窺うためマリーさんとマーベルさんがいる処置室へ入った。
その後マーベルさんの希望でご家族が呼ばれ、先生の説明を一緒に聞き、彼女は治療魔法を受けてみる決断をした。
処置は入院病床で行われ、彼女は副作用で一時意識を失ったが予後は良好で、幻視などの症状は消失した。
「『治療魔法師国家法で治療魔法師の義務には応召義務が含まれる。マルかバツか』これはマル」
「『背中が痛い原因として考えられるのはどれ』この中なら2の食道炎ね」
「『治療魔法師は魔法を使った治療以外はできない』はマル」
「『治療魔法は病気の特定ができていなくてもとりあえず行使してみたらよい』ってこれは明らかにバツ」
治療魔法は病気の原因を特定してそれを治すイメージで使わないと発動しないし、最悪の場合魔法が暴発して患者を害する場合もある、とハリス先生から厳しく教えられている。
ふと時計を見ると針は8時を回っており、慌ててカバンを掴み家を出た。
8時半に診療を開始し今日も順調に治療をしていたが、ことが起こったのは午後一番の患者さんだった。
「なんだか目が変なんです。たまに足のない人が見えるんです」
60代後半のその女性、マーベルさんは『先に眼科にはかかったのですが、特に異常はないと言われて。やっぱり歳のものですかねぇ』と言って苦笑った。
この国にも内科や外科など魔法を使わない診療科は存在している。それら『一般科』の医師は検査(スキャン)を使えない人がほとんどで__そもそもこの世界で魔法を使える人は3割ほどだ。だから私も魔法治療師になれない可能性があったことを後から知った__診断を仰ぎにセカンドオピニオンとして魔法診療所に来る人もいた。
「他に症状はありますか?」
「うーん……そういえば最近頭痛が酷くて……。それとよく物を落とすのも。ふふっ、歳を取るっていやねぇ」
マーベルさんの言葉に、先生が一瞬だけ険しい顔をしたのを私はみた。
「では検査させていただきますね。行使:検査……。っ……ナオ、あなたも診てみなさい」
最近は午前の診療を私、午後を先生が担当していて、練習として先生のあとに検査を使うこともなくなっていた。
なので私はどうしたんだろうと訝りながら魔法を使った。
検査で浮かび上がった人体の3Dモデルは臓器で表示されており、赤く表示された脳の左下部側頭葉と空に浮かんでいた文字は『硬膜動静脈瘻』となっていた。
その病名を知らなかった私は棚から医学書を取り出し、該当のページを検索した。しかしその病名が書かれたページはなかった。
「病名は見えましたか?」
私のそばに来た先生が小声で言う。
「はい、左下部側頭葉の硬膜動静脈瘻と。でもそんな病名この本にも載ってなくて……」
「……私も聞いたことがありません。しかも本にも載っていないとは……。ただ今まであなたの診断が外れたことはなかったし、これまでの診察ぶりを見るにあなたの検査は信頼に足るものだと私は考えています」
「それじゃあこれは……」
「考えられるのは、これまで発見されていなかった疾患の可能性です。私の検査でも脳の側頭葉に異常があることは分かったのですが、見えた画像のような症例は記憶になく、症状もどうにも思い当たるものがない……。しょうがない、逆行治療を使ってみましょうか」
「そんな感じで魔法を使っていいんですか!? 病気の原因を探ってからでないとダメだと__」
「今回は検査で左下部側頭葉に問題があることは分かっていますから暴発の可能性は低いですし、脳外科では手術で開けてみて判断ということになるでしょう。その前に魔法で治るならそのほうがいい」
つまり今回は治療法が確立されていない未知のものだから、出来るかどうかも分からない手術の負担をかける前に魔法を試してみようというのだ。
「患者さんに説明しましょう」
先生は椅子に座り直しマーベルさんと向き合った。私は邪魔にならないように少し離れたところに立つ。
「私の見立てでは目に異常はありません」
「じゃあやっぱり__」
「いえ、お歳のせいではないかと思います。検査をしたところ脳に異常が見つかりました」
「えっ……」
彼女の顔色がサッと変わる。先生はどのように説明するのかと私は緊張しながら見守った。
「ただ見たことのない症例で、脳外科でも手術してみないと分からないかと思います」
先生は患者さんの様子を窺いながら、あえて淡々と説明しているように見えた。
「脳って……先生、私悪い病気なんですか? ここで治療はしてもらえないんですか?」
「なんとも言えません。手術となれば負担が大きいですから、その前に一度治療魔法を受けてみられますか? もちろん一旦帰って考えてもらってもいいですよ」
それから先生は魔法の説明と受ける可能性のある副作用の説明をした。
「えぇ……あぁ、はい……あぁどうしましょうっ……」
「マーベルさん大丈夫ですか? お一人で帰れられますか? それともご家族をお呼びしてこちらから説明しましょうか?」
動揺する彼女にマリーさんが優しく声をかけ、落ち着かせるために奥の処置室に連れて行った。
暗く沈む診察室は自分が癌を告知された時のことを思い起こさせた。あの時の主治医の顔、目前に死が突きつけられた絶望と恐怖__。
「マーベルさんが脳外に行くことも考えて、今のうちに紹介状も用意しておきましょうか。あなたの診断した硬膜動静脈瘻の疑い、というのは書けませんが」
先生の声で私は追想から意識を戻した。
「検査で普通は未発見の病名まで分かることはないですもんね。先生、マーベルさんは逆行治療で治ると思いますか?」
私は隣の部屋にいるマーベルさんに聞こえないよう小声で尋ねた。
「分かりません。発症が1週間以内なら可能性は高いかと思いますが……」
それが逆行治療の特徴だった。そして1週間以内でも時間が経てば経つほど治療の成功確率が落ちる。
私は治療魔法は万能だと思っていた。先生には確かに治せない病気もあると聞かされていたが、見習いになってからそういう患者さんに当たったことがなかったから。
(自分と重ねてつらくなるなんて。しっかりしろ自分!)
気合いを入れ直して、私は様子を窺うためマリーさんとマーベルさんがいる処置室へ入った。
その後マーベルさんの希望でご家族が呼ばれ、先生の説明を一緒に聞き、彼女は治療魔法を受けてみる決断をした。
処置は入院病床で行われ、彼女は副作用で一時意識を失ったが予後は良好で、幻視などの症状は消失した。
2
あなたにおすすめの小説
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる