9 / 11
幼少期編 (1歳~4歳)
7
しおりを挟む
「依頼終了しました。確認してください。」
「はい、お金はどうしますか?」
「貯金で、お願いします。」
「分かりました。」
「あと、薬草持ってきました。」
「はい、鑑定。Aクラス判定ですね。2000ベルです。」
「それも、貯金でお願いします。」
「分かりました。ギルドカード返しますね。」
「ありがとう。」
「ただいま帰りました。」
「はいはい、」
「あの、なんて呼べばいいですか?」
「おばあちゃんって読んでくれる?」
「うん、おばあちゃん。」
「じゃあ、マリアちゃん。そこのお野菜取ってくれる?」
「うん、どうぞおばあちゃん。」
「マリアちゃん、出来たよ。何してたの?」
「お庭に出ていたの。」
「そうかい。」
「うん。」
───兄side───
ルーの誕生日の次の日、事件は起こった。
朝、メイドのルネがいつものように、起こしに行った。らしい、そしたら窓は割れ
僕達の天使は消えてしまった。
「ルー、何処に居るんだ?」
「あなた、聞いてください。」
「なんだい?ルルメア。」
「お父様から先ほど連絡が来て、最近隣国では、人攫いが発生していて、その範囲は近隣の国々までに、及ぶそうなの。」
何だって、もし向こうの国であれば、ルー
だってきっと怖い思いを、しているだろうし、自分で探しに行けたら。いや自分で探せなくても、何か力になることが、ではないだろうか?
「お父様の事だから、先陣きって行こうとしているわ。きっと、お兄様やサリアお姉様が頑張って、止めるだろうけど、お父様が言っていた、商談が終われば、きっと無理されるわ。そしたら、被害増加してしまうだろうし、心配ですわ。」
それなら、僕が止めに行こう。
「母上、それなら、僕が止めに行きます。」
「ルシアン!?」
「どうせ夏には向こうに、剣術を教わりに行くんですから、4ヶ月ほど早まっただけではないのでしょうか?」
「分かりました。お父様方が了解してくださったのなら。」
「ルルメア!?」
「ルドルフ、どうせ向こうに行くんですから、暴走して家出されたらどうするんですか?」
「分かった。ルシアン、了解がだ。」
「きっと、出るでしょうけどね。」
「連絡が来たらすぐにでも、行けるように、準備しておきなさい。」
「あぁ、ルシアン。あと、走り込みだけは、しておきなさい。」
「なぜでしょうか?」
「向こうに行ったら、あなたはきつい訓練が待っているでしょう。」
「あぁ、絶対にな。」
「父上、ちゃんと剣術は習ってますよ?」
「いや、あそこにはな10年に一度、ダンジョンから、あふれでた魔物達つまり、スタンビードがおこるんだ。」
「ですので、あそこに産まれた物はみな、オーク、一匹は単独でかれないと、やっていくのは、ほぼ不可能なのです。」
「そして、お前は遠い所に住んでいるとは言え、あの一族の物だから、必ず訓練を受けなければ行けない。」
「その訓練は大変なのです。ですので、せめて体力だけは、つけておきなさい。」
「分かりました、母上。頑張ります。」
「はい、お金はどうしますか?」
「貯金で、お願いします。」
「分かりました。」
「あと、薬草持ってきました。」
「はい、鑑定。Aクラス判定ですね。2000ベルです。」
「それも、貯金でお願いします。」
「分かりました。ギルドカード返しますね。」
「ありがとう。」
「ただいま帰りました。」
「はいはい、」
「あの、なんて呼べばいいですか?」
「おばあちゃんって読んでくれる?」
「うん、おばあちゃん。」
「じゃあ、マリアちゃん。そこのお野菜取ってくれる?」
「うん、どうぞおばあちゃん。」
「マリアちゃん、出来たよ。何してたの?」
「お庭に出ていたの。」
「そうかい。」
「うん。」
───兄side───
ルーの誕生日の次の日、事件は起こった。
朝、メイドのルネがいつものように、起こしに行った。らしい、そしたら窓は割れ
僕達の天使は消えてしまった。
「ルー、何処に居るんだ?」
「あなた、聞いてください。」
「なんだい?ルルメア。」
「お父様から先ほど連絡が来て、最近隣国では、人攫いが発生していて、その範囲は近隣の国々までに、及ぶそうなの。」
何だって、もし向こうの国であれば、ルー
だってきっと怖い思いを、しているだろうし、自分で探しに行けたら。いや自分で探せなくても、何か力になることが、ではないだろうか?
「お父様の事だから、先陣きって行こうとしているわ。きっと、お兄様やサリアお姉様が頑張って、止めるだろうけど、お父様が言っていた、商談が終われば、きっと無理されるわ。そしたら、被害増加してしまうだろうし、心配ですわ。」
それなら、僕が止めに行こう。
「母上、それなら、僕が止めに行きます。」
「ルシアン!?」
「どうせ夏には向こうに、剣術を教わりに行くんですから、4ヶ月ほど早まっただけではないのでしょうか?」
「分かりました。お父様方が了解してくださったのなら。」
「ルルメア!?」
「ルドルフ、どうせ向こうに行くんですから、暴走して家出されたらどうするんですか?」
「分かった。ルシアン、了解がだ。」
「きっと、出るでしょうけどね。」
「連絡が来たらすぐにでも、行けるように、準備しておきなさい。」
「あぁ、ルシアン。あと、走り込みだけは、しておきなさい。」
「なぜでしょうか?」
「向こうに行ったら、あなたはきつい訓練が待っているでしょう。」
「あぁ、絶対にな。」
「父上、ちゃんと剣術は習ってますよ?」
「いや、あそこにはな10年に一度、ダンジョンから、あふれでた魔物達つまり、スタンビードがおこるんだ。」
「ですので、あそこに産まれた物はみな、オーク、一匹は単独でかれないと、やっていくのは、ほぼ不可能なのです。」
「そして、お前は遠い所に住んでいるとは言え、あの一族の物だから、必ず訓練を受けなければ行けない。」
「その訓練は大変なのです。ですので、せめて体力だけは、つけておきなさい。」
「分かりました、母上。頑張ります。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる