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ロンリー
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遠く離れた町に住んでいた貴方は、休みの日になると、疲れているのにわざわざ私の所まで来てくれた。
「ごめんねいつも、つかれてるのに。」
「全然大丈夫だよ!会いたいから来てるんだ」
ニカッと笑ったその笑顔は何よりも私の栄養剤だった。
会えない日は毎晩電話で声を聞かせてくれたね。
暖かくて優しい声が何よりも大好きだった。
付き合って4回目の記念日。
遠くからでも分かる青い軽自動車で私の元に来てくれて、
プロポーズをしてくれた。
今までの人生で最高の瞬間だった。
ずっとこの幸せが続いて行くと思った。
のに…
プロポーズをしてくれた日
「明日外せない仕事があるんだ…帰らなくちゃ…」
「ううん、大丈夫!だってもう少ししたらずーっと一緒に居れるんだもの」
申し訳なさそうな彼の顔なんか気にならないくらい、未来が希望に満ち溢れていた。
その日の帰り道…彼は交通事故に合い、死んだ。
後から、救急隊員の方に聞いた話で、
対向車のトラックが居眠り運転で突っ込んで来て即死だったそうだ。
まるで、道路に落ちている何度も潰された空き缶の様に車はぺしゃんこになっていたと。
車からは左手だけが飛び出ていて…その日お互いに付けた指輪だけを守ろうとしていたと。
不思議がっていた、即死だったはずなのに左手がどうして車外にでていたのか。
私の世界から希望が無くなり、光が亡くなった。
一年後
彼の命日。
この一年、私は頑張って明るく、笑って生きてきた。
彼は常に明るい人だったから、私が暗かったらきっと心配するだろうと思い、ずっと、ずっと笑って、頑張って生きてきた。
でも、彼はそこには居ない。
神様、どうかお願いです。
彼に合わせて下さい。
阿部真央/ロンリー
「ごめんねいつも、つかれてるのに。」
「全然大丈夫だよ!会いたいから来てるんだ」
ニカッと笑ったその笑顔は何よりも私の栄養剤だった。
会えない日は毎晩電話で声を聞かせてくれたね。
暖かくて優しい声が何よりも大好きだった。
付き合って4回目の記念日。
遠くからでも分かる青い軽自動車で私の元に来てくれて、
プロポーズをしてくれた。
今までの人生で最高の瞬間だった。
ずっとこの幸せが続いて行くと思った。
のに…
プロポーズをしてくれた日
「明日外せない仕事があるんだ…帰らなくちゃ…」
「ううん、大丈夫!だってもう少ししたらずーっと一緒に居れるんだもの」
申し訳なさそうな彼の顔なんか気にならないくらい、未来が希望に満ち溢れていた。
その日の帰り道…彼は交通事故に合い、死んだ。
後から、救急隊員の方に聞いた話で、
対向車のトラックが居眠り運転で突っ込んで来て即死だったそうだ。
まるで、道路に落ちている何度も潰された空き缶の様に車はぺしゃんこになっていたと。
車からは左手だけが飛び出ていて…その日お互いに付けた指輪だけを守ろうとしていたと。
不思議がっていた、即死だったはずなのに左手がどうして車外にでていたのか。
私の世界から希望が無くなり、光が亡くなった。
一年後
彼の命日。
この一年、私は頑張って明るく、笑って生きてきた。
彼は常に明るい人だったから、私が暗かったらきっと心配するだろうと思い、ずっと、ずっと笑って、頑張って生きてきた。
でも、彼はそこには居ない。
神様、どうかお願いです。
彼に合わせて下さい。
阿部真央/ロンリー
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