ゲート・キーパー〜秘密の実験場で俺は亜人達の教師になる事にした〜赴任先にいたのは美人教師と亜人の生徒達⁈俺はまったり学園生活を送ります

青樹春夜

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第45話 サクラさんのことをいろいろ聞き出す

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 二人で連れ立って歩き出す。ようやく決まった行き先はアオバヤマ町商店街だ。

 足早に進むサクラを追いかけるように篠宮は話しかける。

「サクラさんって御家族は? さっきご挨拶しなかったですけど」

「いない」

「えっ? じゃあ戸建てに一人暮らしですか?」

「そうだ」

「部屋とか空いてるんですかね?」

「まあ、ひとり暮らしには大きい家だな」

 それを聞くと篠宮はすかさず——。

「誰かに空き部屋を貸す予定などは——」

「ないッ!」

 サクラは立ち止まると、篠宮を睨めつけた。

「お前何を考えている?」

「いや、ほら、俺、旅館暮らしだから、どこかに部屋があればいいなぁ、なぁんて」

 誤魔化しの愛想笑い。

 サクラはフンッと横を向く。

「住みたければ一軒借りれば良い。空き家だらけだからな」

「どういう事ですか?」

「この町は虚構の町だ。町のふりをしてる」

 小さな町を運営するために元研究者や研究スタッフ、スポンサー企業の社員が仮初の町を作っている。

「だから空き家も多い。町並みを作ってるだけだからな。好きなところに住め」

「じゃあ、サクラさん家のとな……」

「却下!」

「うう、ひどい」

 そんなふうに残念がりながらも、下宿みたいに食事の出る『緑風荘』を気にいっている篠宮であった。

 ——だって便利だもん。




 つづく
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