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第60話 プール掃除(屋外・一年ほったらかし)
しおりを挟む「ちょっと! この緑色のドロドロはなんですか!?」
篠宮は屋外プールを見て恐慌をきたした。屋内プールしか使用した事のない世代の彼は、プールの中に得体の知れないドロドロがあるのを見て、パニックになっている。
そんなプールの掃除は例年の行事と思っている生徒達は、篠宮の怯えように少し引いた。
「先生、ビビるなって。ただの藻(と他のモノ)だから」
黒狼のウォルフが砕けた口調で説明する。ちなみに今日は人型で来ている。人狼型だと毛に汚れが絡まるからだ。
「ギャー! 何か動いた!」
「うるさい、篠宮とやら。あれはオタマジャクシであろう」
カグラが呆れた声を出す。
そんな小さき生き物にまで慄くとは、肝の小さい男だ。
すでにプールの水はほとんど抜けて、水深15センチ程まで下がっている。
「さ、やろうぜ。先生?」
「えっ、えっ? 入るの?」
ウォルフは当たり前だろ、とうなずいた。すでに運動着の半袖短パン姿で、皆それぞれに日よけの帽子やタオルを巻いてデッキブラシを構えている。
「せめて全部水が抜けてからにしない?」
「うるさい、とっとと降りよ!」
小柄なカグラがイラついて、篠宮の尻をデッキブラシでドン、と押した。
「ギャー!」
つづく
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