犬小屋の暗殺者

ニガヨモギ

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6話

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シュナの出した洗い物を洗濯機にセットし、午後のゴミ庫の掃除を終えると、ハゼットに一度体を洗ったほうがいいと言われ軽くシャワーを浴びた。
汗と汚れを落とし、乾燥の終わったものをもとの位置に戻すと、時計はすでに午後3時の10分前を指しており、間もなく30分の休憩時間となる。
ハゼットにそれとなく訊ねてみたところ、カロボスは仕事が終わると大体外で犬達と遊ぶか、地下のジムで体を動かす事が多いらしい。
掃除用具の片づけが終わり、少し早いが休憩時間にしようと言われ、テリィはハゼット、ブルドと共に食堂へ向かう。
先ほど掃除をしていたゴミ庫からは庭の様子が見え、そこにカロボスの姿はなかったのでおそらく地下のジムにいるのだろう。

いつも通りならそろそろ体に不調が出てくる頃合いであり、テリィは気にしないようにと思いつつも少しだけそわそわとしてしまう。
食堂にはすでに仕事が一段落した他の使用人達も集まり始めていて、ハスクが用意したチーズケーキとアイスティーを食べながら各々談笑していた。
しかしその輪の中にカロボスの姿はなく、テリィはなるべく自然な態度でブラッドに話しかける。
「ブラッドさん、ご主人様のお茶はどちらにお持ちしますか?」
「んー?そのうち来るとおもうけど…、あ、ほら来たよ」
口からストローを離し、さして関心がなさそうに言ったブラッドだったが、すぐなにかに気付いたように食堂の入口に視線を移した。
そしてその言葉通り、扉が音を立てて開きカロボスが現れた。
テリィは音にも気配にもまったく気付かなかったが、ブラッドは耳がいいのか勘がいいのか気付いていたようである。
主人の姿を見たテリィはすぐに上座の椅子を引いてお茶の用意をしようとするが、なぜかカロボスは自分の席ではなくテリィのまえにつかつかと歩み寄り、威圧感のある視線を向けてくる。
「お前この後暇か?」
「え??はい…あ、いえ、この後は…」
暇か、と尋ねるということはなにかしら用事を申し付けるということである。
テリィは迫力に押され反射的に「はい」と応えてしまいそうになるが、当然休憩の後の仕事もすでに決まっている。
その様子を見たカロボスは今度はハゼットとブルドに視線を移し、さも当たり前かのように「テリィ借りるぞ」と2人に声をかけた。
しかしハゼットもブルドもそこで「はいかしこまりました」などという間柄ではない。
「社長、このあと外壁の掃除があるんだけど…」
「今日初めてだからテリィにも教えるんだよ、いきなりそんな事言うな」
「んなの次時間が空いた時でいいだろ、借りてくぞ」
基本こういう場合の業務内容の優先順位というのは、屋敷の主人であるカロボスの命令が最も上だ。
他の仕事があっても、命令が出されればそちらを優先させるのは使用人の義務でもある。
そして借りるという単語が出てくる以上、テリィに選択権などなかった。
「社長がいいならいいけど…なにさせるの?」
「風呂」
少し不満げながらも、一応といった感じで尋ねたハゼットの問いに返ってきたカロボスの言葉に、周囲の人間達がピタリと動きを止めた。
そしてそんな沈黙の中、最初に口を開いたのは、しばらく意味がわからずきょとんとしていたテリィだった。
「ご主人様、浴室の清掃でしたら夕方にする予定ですが…」
「は??」
その言葉にカロボスはあからさまに眉根を寄せて不機嫌な顔を作るが、しかしすぐに表情を戻してテリィから視線を外し、数秒思案に耽ると「まぁどっちでもいいか」と適当に流してしまった。
「じゃあな、休憩終わったらこいよ」
「は、はい、かしこまりました」
カロボスはそれだけ言い残すと、席にも座らず食堂を去っていった。
テリィは呆気にとられながらも椅子に座りなおすと、「ご主人様の浴室そんなに汚れていたでしょうか…」と首を傾げた。
カロボスの言った「風呂」の意味を1人勘違いしたままのテリィだったが、周りの者たちは諦めたような顔をしながらも誰一人その言葉の真意を教えようとはしなかった。



この屋敷には浴室が二つある。
一つは地下のジムに併設された共用の大きな浴場で、もう一つはカロボスの寝室の隣にある彼専用の浴室だ。
1人用であるためそこまでの広さではないが、それでもテリィが借りていたワンルームのアパートの一室程度の広さはある。
共用の浴場の掃除は二日に一回だが、この浴場の掃除は毎日するように言いつけられており、テリィも自分が担当の日は毎日足を踏み入れ、カビも水垢もない常に清潔な状態にしていた。
テリィが言っていた夕方の掃除とはまさにこのことであり、カロボスに言われずとも掃除に来る予定であった。

(でもわざわざ声をかけてきたということはいつもより念入りにやらないとな)

カロボスという男は普段は別段口うるさい人間ではない。
以前仕えた屋敷の主人はかなり潔癖の気があり、目につく場所に少しでも汚れや埃があろうものなら使用人全員を呼び出して総出で大掃除させるほどだった。
例え今日がカロボスの命日であっても、それはそれ。
こういった仕事にも手を抜かないのがテリィという人間だった。
テリィはバケツに洗剤と漂白剤、硬さの異なる数種類のスポンジや細かいところも掃除できる目の細かいブラシを入れ、マスクとゴーグルを着用し、準備万端でカロボスの待つ浴室に向かった。
「ご主人様、お待たせいたしました」
「……………………」
マスクのせいで少しくぐもった声。
完璧と言っていいほど全身完全な大掃除スタイルで現れた姿を見て、カロボスは脱力したように壁にもたれかかった。
しばらくなにかを考え込んでいた様子だったが、やがて考えがまとまったのか普段より低いトーンで口を開いた。
「お前、誰かと風呂入ったことあるか?」
「え?…え、えっと、小さい頃にお父さ…いえ、父と…」
質問の意図がわからずしどろもどろ気味に応えると、カロボスの求める応えとちがったのか、テリィに聞こえるように「はぁ」と大きなため息をついた。
「まぁ本当にわからないならしょうがないけど、俺が言った『風呂』ってのは背中流せって意味なんだけどな」
「えっっっ!!??」
ようやくはっきりと勘違いを指摘され、テリィは大きな声をあげて驚愕した。

主人の背中を流す。

テリィに経験はなかったが、確かにそういった仕事があるというのは聞いたことがあった。
「も、申し訳ありません!!…ですがあの、作法を弁えておりませんので自分では…」
「んなの見りゃわかる、教えてやるからその色気ないの脱いでとっとと来い」
テリィは自分では力不足だと断ろうとするがカロボスは意に介さず、さっさと服を脱いで先に浴室へと入ってしまった。

(どうしよう…)


テリィは内心かなり焦っていた。
カロボスにもそう伝えたが、こういった仕事の経験はない。
なにを用意すればいいのか、どこから洗えばいいのか、どんな格好をすればいいのか、なにをしたら失礼にあたるのか。
教えてやるとは言われたものの、最低限の知識すら持ち合わせていないし、今からブラッド達に聞きに行く時間もない。
あれこれ考えている間にも時間は過ぎていき、カロボスを待たせているという焦りだけが募っていく。
「あ、でも…」
混乱が大きくなっていくなか、テリィはあることを思い出す。

今日で最後なのだと。

今はまだ自覚症状が無く元気なようだったが、あと数時間もすれば症状も重くなってくるはずだ。
これがカロボスの下での最後の仕事だと感じた瞬間、先ほどまでの焦りがなくなり一気に冷静になる。
テリィは言われた通りマスクとゴーグルを外し、掃除用具を脱衣所の隅に置くと、籠の中に靴下と上着を畳んで収め、カロボスの待つ浴室へ向かった。



浴室に入った途端カロボスに「全部脱いでこい!」と一喝され、テリィは脱衣所にとんぼ返りし、タオルだけを巻いた姿で再び浴室へやってきた。
「では、よろしくおねがいします」
すでにシャワーと姿見の前にスタンバイしていたカロボスに、テリィは三つ指をつく勢いで頭を下げる。
テリィはシャワーを手に取り、お湯が十分な温かさになったのを確認すると、どこから洗えばいいのか尋ねる。
「ちなみにお前はどこから洗う?」
「俺は…頭からですね」
質問に質問で返したカロボスに、テリィは以前別の屋敷で使用人をしているときに言われた「掃除は上から」という言葉になんとなく共感し、普段自分の体を洗う時も頭から順番に洗っている。
それを聞いたカロボスはとくにこだわりがないのか「じゃあ頭からでいいや」と応え、少し顎をあげてテリィが洗いやすい体勢をとる。
テリィは言われた通りお湯で髪を湿らせ、シャンプーをワンプッシュすると、強くなりすぎない程度の力で泡立てていく。
カロボスは目を瞑っているが、泡が目に流れていかないように慎重に角度を微調整しながら、自分でする以上に丁寧に洗髪を進める。
最近は自分で切ったり、安い店で散髪のみをやってもらうことが多かったが、父といた頃はちゃんと洗髪までしてくれる店で髪を切っていた。
その時の事を思い出しながら必死に頭全体を揉み解すように洗い拡げ、大きな泡の塊が浴室の床にぽとりと落ちた。
「強すぎないですか?大丈夫ですか?」
「平気平気、そろそろ流していいぞ」
目の前で無防備に目を瞑ってリラックスしている標的。
もし刃物を扱う殺し屋ならばこれ以上ないほどのチャンスだが、当然テリィにそんな技量はない。
刃物で急所をつくことも、毒を盛ることも、どちらも相手を死に至らしめるという結果は同じだ。
結局自分は相手の血を見る度胸がないだけなのかもしれない、とテリィはカロボスの見えないところで自虐的に笑う。
それに服を着ている時は気付かなかったが、今洗っているカロボスの体はがっしりとした筋肉質な大人の男の体をしている。
非力なテリィが刃物で襲い掛かっても返り討ちにあう未来など簡単に想像できる。
「次は体でよろしいですか?」
「あぁ、これ使え」
そういってカロボスに渡されたボトルを開けようとした時テリィの目に飛び込んできたのは「愛犬用」の文字。
なにかの間違いかと説明書きを呼んでみるが、それは間違いなくペット用のもので、人間用のそれではなかった。
「あのご主人様、これ愛犬用って書いてありますけど…」
「うちの商品、書いてないけど人間も使えるから平気、匂いも抑えてあるから」
言われてラベルを確認すると、製造元がジャハンナムとかいてあり、そういえばカロボスの会社はペット用品メーカーだったと思い出す。
蓋を開けて匂いを確認してみるが、確かにボディソープ特有のあの匂いはかなり控えめだ」
「ご主人様はあまり匂いの強いものが得意ではないんですか」
「俺も、だけど特にうちの犬達がいやがるからな」
そういえば犬と言うのは人間よりもはるかに鋭敏な嗅覚をもっていると聞いたことがある。
人間であるテリィにとっては大した匂いでなくても、犬からすれば鼻を覆いたくなるほどの匂いなのだろう。
一先ず製造元の社長が言うのであれば間違いないだろうと、テリィは手近にあった柔らかいスポンジにそのボディソープを垂らす。
しかし唐突にカロボスに腕をつかまれ、洗おうとする動きを制止させられた。
「違う違うそうじゃない、色気ねぇなぁ」
「い、いろけ??」
そういえば大掃除スタイルを咎められた時もそのような事を言われた気がするが、自分と言う人間と、色気という単語がテリィにはどうしても結びつかず困惑する。
カロボスはボトルを奪い取ると、動揺しているテリィを抱き寄せ、その胸元に大量のボディソープを垂らす。
「うひゃっっ!つめたっ!」
「我慢しろほら、お前がスポンジになるんだよ」

お 前 が ス ポ ン ジ に な る ん だ よ

「………………え…っと……セクハラ…?」
「…お前風呂の意味もわからないくせにそういう知識はあるんだな」
「あっ!あ…え、あ…し、失礼しました!」
数秒固まりながら演算し、無意識に口から出てきた言葉に、カロボスは呆れたような顔をし、テリィをジト目で睨む。
性的な話題に免疫がないうえ疎いテリィだったが、以前勤めた屋敷で就業規則やコンプライアンスといった話を半日かけて講義されたことがあった。
その中に今カロボスに言われたような事例があったこと思い出し、つい独り言のように呟いてしまったのだ。
よくよく考えればあれは立場を利用した男性が立場の弱い女性に対して行うハラスメントのことなのに、自分はなにを頓珍漢なことを言っているのかとテリィは平謝りした。
テリィは改めてボディソープまみれになっている自分の体を見て、恥ずかしさを覚えつつも、言われた通りカロボス背中に抱き着いた。
「こんな…感じでしょうか?」
「あぁ、しっかり泡立てろよ」
体を擦りつけるほど泡の量は増していき、最初は冷たかったボディソープも段々と人肌になり、やがて摩擦によって体温以上の温かさになっていった。
テリィは零れそうになっていた泡を掬い上げてカロボスの肩や腕に塗り拡げ、しっかりと、しかし擦り過ぎにならないように丹念に洗っていく。
「おい、前もしっかり洗えよ」
カロボスは座ったまま後ろを振り返り、テリィの腰のタオルも了承無く取っ払ってしまう。
流石にこれはと抗議したかったが、完全な主従関係、今日で終わりの命、男同士、などと自分を納得させるようにいい聞かせ、一度小さく深呼吸するとカロボスの厚いしっかりとした胸板に抱き着いた。
なるべくカロボスの顔を見ないように目線を逸らせ、腰や脇腹などにも手を伸ばして泡を拡げていく。
「どうだ?気持ちいいだろ」
「あっっ!そこは…!」
当然全裸の状態で全身を使って体を擦り合わせれば局部も刺激されてしまい、そこが反応してしまうのも男ならば仕方のないことだろう。
しかもカロボスもそんな反応を楽しんでいるようで、自分がからかわれていることに気付いたテリィは咄嗟に体を離そうとする。
しかしそんな動きも予想していたカロボスは素早くテリィの背中に腕を回して自分の方に引き寄せ、そのまま体を軽々と抱え上げて足の上に跨るような格好にされてしまう。
「ご主人様…これはいくらなんでも…」
「なんか文句あるのか?」
わずかな抵抗も空しく、そのたった一言で反抗の意思を全て奪われる。
こういった行為に疎いテリィでもわかる。
これは背中を流すなどという健全なものではなく、明らかに性的なものを意図した行為であることを。
なぜそれを男である自分にするのかは甚だ疑問だったが、テリィは抵抗を諦め、ひたすらただ早く終わることを願いながら再び体を擦りつけはじめる。
「ん…ふ……ぅ…ん!」
だが否応なしに敏感な部分が刺激される度声が漏れる。
泡だらけの手では口を塞ぐこともできず、恥ずかしい声といやらしい音が広い浴室によく響いた。
「ちゃんとやらしい声出せるんだな」
「な、なにを言って…んんっ!!」
少し小馬鹿にしたような言葉にテリィが抗議しようと顔を上げた瞬間、いとも容易く唇が奪われる。
一瞬なにが起きたのかわからず硬直している隙に腰と後頭部に手をまわされ、逃がさないとばかりにがっちりとホールドされる。
「や…ん…ふ…ぅ!んんぅ…!ふぁっ!!」
舌が唇と歯の合間を縫って侵入し、テリィの舌に絡みつく。
そのまま舌の裏や歯茎や頬の裏側、自分でも滅多に舌で触れないようなところを順繰りに舌を這わされ、テリィはびくびくと体を痙攣させながら段々と力が抜けていく。
当然そんなキスと呼んでいいのかもわからない濃厚なまぐわいめいたことは初めてであり、口が離れようやく正気に戻った頃には腰が抜けたようになっており、もう距離をとろうとすることも難しくなっていた。
2人の口の間に銀色の糸が伝い、テリィがすっかり蕩けた顔になっているのを見て、カロボスは満足げに笑った。
「じゃあテリィ、体流したらでるぞ」
「は…い…」
全身の甘い刺激と濃厚すぎるキスで僅かに残っていた恥ずかしさと反抗心が消え去ったテリィの目からは、暗殺者としての陰や濁りさえももうすでに消え去っていた。
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