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本編1
02.冷たい家の中02
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三ヶ月に一度訪れるオメガの発情期。抱かれなければ狂ってしまうというほど強烈なその期間を、相手なしに乗り越えるのは容易なことではない。
わかっていて、耀一郞は放置しているのだ。樟の発情サイクルがどうなっているのかも興味はない。ただ妊娠さえしなければそれでいい。
目的のために手段を選ばない。
今、小野電機工業に必要なのは、膿を出すことだ。
オメガ一人がどうなろうと知ったことではない。
だが大声でそれを唱えることは憚られた。
男女平等に続き、第二性の平等を欧米諸国が声高に訴え始めて四半世紀。日本も遅ればせながらそれに倣い始め、昨今ではオメガの地位向上を目的とした雇用の平等や特別休暇の新設などが政府より義務づけられている。
経団連に名を連ねる企業は真っ先にノルマを課せられ、対応に追われている。突っぱねることはできるが、公になれば海外での事業展開が難しくなる。
故に表面上は政府が掲げる水準まで体制を整えることが急務となっている。
この経営難の時期に。
(オメガなんかに構ってなどいられるか)
自社だけで数万人規模の従業員を抱えているのだ、彼らの生活を保証する責任が耀一郞にある。綺麗事だけを並べた慈善事業に取り組む余裕はない。
(社会の荷物でしかないくせに、権利なんか与えてどうしろって言うんだ)
オメガの発情期をヒートと呼び、女性社員に与えられる生理休暇と同じように三ヶ月に一度、一週間ほどの休暇を付与することが義務づけられている。これはオメガ社員だけでなく、オメガを配偶者に持つ社員も取得可能となっている。
特にオメガの『番』ならば必須だというのが欧米の考えだ。
番とは、アルファとオメガの間で行われる契約である。書類上ではなく、発情中のオメガのうなじをアルファが噛むことによって成立する。番になると、無差別にアルファを惑わすオメガのフェロモンが、番にのみ有効になる。その上、オメガは番以外のアルファに抱かれることに対して本能的な嫌悪を催すという。
どのような原理でそうなるのか、現代医学でも解明されておらず、「そういうものだ」というしかない。
辛い発情期を癒やせるのは番のアルファだけとなるので、共に休む必要があるのだ。
耀一郞には理解できない。
オメガなんかに執着するアルファの気持ちが、なに一つ。
思い出しただけで不快さが増し、苛立ちが膨らんでいく。先程までの疲労が負の感情で膨れ上がり、胸の中を混沌とした名付けがたい感情が入り乱れる。
(駄目だ、仕事に集中しなければならないのに、あいつのことを思い出すんじゃなかった)
苛立ちを、だが表に出すことができない。秘書は未だに耀一郞と樟の関係を疑っていない。このまま騙し続けなければならない。ここで意固地になってしまわないように、態度を調整する。
「だが……そうですね……年末までまともに帰れないなら、今日くらいは早く上がらせて貰ったほうがいいですね」
「それがよろしゅうございます。樟様も喜びましょう。車の手配をしますのでしばらくお待ちを」
「いえ、結構です。街の様子を見ながら帰りたいので」
ベイサイドのマンションまで徒歩で帰れない距離ではない。
時折、社用車を使わずに帰るのは市場調査のようなものだ。次になにを発売すればいいのかを見つける発見がある。秘書も知っているので、断ればそれ以上の言を紡ぎはしなかった。
オーダーメイドのジャケットとコートをはおりマフラーをすれば、秘書が深々と頭を下げた。
社屋を出れば街路樹がイルミネーションで着飾っている。クリスマスまでの期間を彩る白や青のLEDライトは、寒色だというのに華やかさを与える。
だが今年は例年に比べて淋しさが覗いていた。
「電力が随分と値上がりしたからな」
仕方ないと言ってしまえばそれまでだが、飲み込んで打開してきた結果が今の日本の発展だ。耀一郞はじっと瞬くライトを見つめ、電力消費を抑えたイルミネーション専用LEDライトの開発をぼんやりと頭に思い浮かべる。太陽電池パネルを付けた商品は他社ですでに販売されている。二番煎じに甘んじるつもりはない。新たな仕組みを考えなくては……。
イルミネーションを見つめながら足を動かす。
有楽町駅方面へと進めば、ガード下の飲食店はいつになく賑わい、居酒屋には大声で楽しそうに喋るサラリーマンが溢れかえっている。
なぜあれほどに秘書が帰宅を促したのかやっと合点がいった。
今日は金曜日だ。まだ師走に入ったばかりではあるが、年末の忙しなさを忘れるようにどこか浮き足立っている街は、訪れるクリスマスと正月への期待に皆が晴れやかな顔をしている。
そうだ、年末だ。
頭では理解していたが、年末商戦という「イベント」ばかりを見て実感がなかった。
秘書が今日ばかりは帰宅を促したのは、これより経団連の会合や宴席などが続き、配偶者との時間が取れず子作りができないと思ったからだろう。樟の発情周期も知らずに。
耀一郞は嘲笑した。
(そんなもの、私でも知らないからな。秘書が知っているわけがない)
発情期にアルファと交われば高い確率で妊娠するのがオメガという性だ。逆に言えば発情期以外はどれほど精子を注いだところで妊娠はしない。
だからこそ、発情休暇を取れとせっつくのだろう。
(どうせ父に何か言われているのだろう。誰が従ってやるものか)
親や秘書の下世話な思考に唾を吐き、夜の繁華街を歩いて行く。煌びやかな街はどこもかしこも浮かれきっており、週末の夜を同僚や恋人と過ごす人たちで溢れかえっている。耀一郞は冷たい眼差しでそれを眺めた。
あと数十分歩けば自宅に辿り着く。
そのまま帰るのが癪で何件か家電量販店に寄ってみたが、インスピレーションが湧くことはなかった。それがまた苛立ちへと繋がる。
(どうせ帰ったところであいつと顔を……いや、もしかしたら遊び歩いているかもしれない)
時間の潰し方を忘れてしまった耀一郞は僅かな期待を込めて家路についてみた。
日本経済の一翼を担う立場であるからと、大学を卒業してから脇目も振らず仕事に没頭してきたせいか、学生時代にどうやって時間を潰していたのかすら思い出せない。
社長になった今では、常に仕事が頭の中を駆け巡り、脳を休ませる暇すらない。
正直、配偶者の顔すら覚えているか怪しいものだ。
ここですれ違っても気付かないだろう。
(それでいい。ただ社長になるために利用したにすぎない)
妊娠さえしなければ、与えたカードで湯水のごとく散財しようが、男と遊び歩こうが好きにすればいいとすら考えていた。
そう、妊娠さえしなければ。
(いや、待てよ。むしろ妊娠して私の子でないと発表した方が話は早いか)
配偶者に裏切られて離婚となった方が様々な煩わしさから逃れられるのではないか。どうせオメガには貞操観念などないのだから、裏切られた筋書きの方がすんなりと周囲が納得するのではないか。
わかっていて、耀一郞は放置しているのだ。樟の発情サイクルがどうなっているのかも興味はない。ただ妊娠さえしなければそれでいい。
目的のために手段を選ばない。
今、小野電機工業に必要なのは、膿を出すことだ。
オメガ一人がどうなろうと知ったことではない。
だが大声でそれを唱えることは憚られた。
男女平等に続き、第二性の平等を欧米諸国が声高に訴え始めて四半世紀。日本も遅ればせながらそれに倣い始め、昨今ではオメガの地位向上を目的とした雇用の平等や特別休暇の新設などが政府より義務づけられている。
経団連に名を連ねる企業は真っ先にノルマを課せられ、対応に追われている。突っぱねることはできるが、公になれば海外での事業展開が難しくなる。
故に表面上は政府が掲げる水準まで体制を整えることが急務となっている。
この経営難の時期に。
(オメガなんかに構ってなどいられるか)
自社だけで数万人規模の従業員を抱えているのだ、彼らの生活を保証する責任が耀一郞にある。綺麗事だけを並べた慈善事業に取り組む余裕はない。
(社会の荷物でしかないくせに、権利なんか与えてどうしろって言うんだ)
オメガの発情期をヒートと呼び、女性社員に与えられる生理休暇と同じように三ヶ月に一度、一週間ほどの休暇を付与することが義務づけられている。これはオメガ社員だけでなく、オメガを配偶者に持つ社員も取得可能となっている。
特にオメガの『番』ならば必須だというのが欧米の考えだ。
番とは、アルファとオメガの間で行われる契約である。書類上ではなく、発情中のオメガのうなじをアルファが噛むことによって成立する。番になると、無差別にアルファを惑わすオメガのフェロモンが、番にのみ有効になる。その上、オメガは番以外のアルファに抱かれることに対して本能的な嫌悪を催すという。
どのような原理でそうなるのか、現代医学でも解明されておらず、「そういうものだ」というしかない。
辛い発情期を癒やせるのは番のアルファだけとなるので、共に休む必要があるのだ。
耀一郞には理解できない。
オメガなんかに執着するアルファの気持ちが、なに一つ。
思い出しただけで不快さが増し、苛立ちが膨らんでいく。先程までの疲労が負の感情で膨れ上がり、胸の中を混沌とした名付けがたい感情が入り乱れる。
(駄目だ、仕事に集中しなければならないのに、あいつのことを思い出すんじゃなかった)
苛立ちを、だが表に出すことができない。秘書は未だに耀一郞と樟の関係を疑っていない。このまま騙し続けなければならない。ここで意固地になってしまわないように、態度を調整する。
「だが……そうですね……年末までまともに帰れないなら、今日くらいは早く上がらせて貰ったほうがいいですね」
「それがよろしゅうございます。樟様も喜びましょう。車の手配をしますのでしばらくお待ちを」
「いえ、結構です。街の様子を見ながら帰りたいので」
ベイサイドのマンションまで徒歩で帰れない距離ではない。
時折、社用車を使わずに帰るのは市場調査のようなものだ。次になにを発売すればいいのかを見つける発見がある。秘書も知っているので、断ればそれ以上の言を紡ぎはしなかった。
オーダーメイドのジャケットとコートをはおりマフラーをすれば、秘書が深々と頭を下げた。
社屋を出れば街路樹がイルミネーションで着飾っている。クリスマスまでの期間を彩る白や青のLEDライトは、寒色だというのに華やかさを与える。
だが今年は例年に比べて淋しさが覗いていた。
「電力が随分と値上がりしたからな」
仕方ないと言ってしまえばそれまでだが、飲み込んで打開してきた結果が今の日本の発展だ。耀一郞はじっと瞬くライトを見つめ、電力消費を抑えたイルミネーション専用LEDライトの開発をぼんやりと頭に思い浮かべる。太陽電池パネルを付けた商品は他社ですでに販売されている。二番煎じに甘んじるつもりはない。新たな仕組みを考えなくては……。
イルミネーションを見つめながら足を動かす。
有楽町駅方面へと進めば、ガード下の飲食店はいつになく賑わい、居酒屋には大声で楽しそうに喋るサラリーマンが溢れかえっている。
なぜあれほどに秘書が帰宅を促したのかやっと合点がいった。
今日は金曜日だ。まだ師走に入ったばかりではあるが、年末の忙しなさを忘れるようにどこか浮き足立っている街は、訪れるクリスマスと正月への期待に皆が晴れやかな顔をしている。
そうだ、年末だ。
頭では理解していたが、年末商戦という「イベント」ばかりを見て実感がなかった。
秘書が今日ばかりは帰宅を促したのは、これより経団連の会合や宴席などが続き、配偶者との時間が取れず子作りができないと思ったからだろう。樟の発情周期も知らずに。
耀一郞は嘲笑した。
(そんなもの、私でも知らないからな。秘書が知っているわけがない)
発情期にアルファと交われば高い確率で妊娠するのがオメガという性だ。逆に言えば発情期以外はどれほど精子を注いだところで妊娠はしない。
だからこそ、発情休暇を取れとせっつくのだろう。
(どうせ父に何か言われているのだろう。誰が従ってやるものか)
親や秘書の下世話な思考に唾を吐き、夜の繁華街を歩いて行く。煌びやかな街はどこもかしこも浮かれきっており、週末の夜を同僚や恋人と過ごす人たちで溢れかえっている。耀一郞は冷たい眼差しでそれを眺めた。
あと数十分歩けば自宅に辿り着く。
そのまま帰るのが癪で何件か家電量販店に寄ってみたが、インスピレーションが湧くことはなかった。それがまた苛立ちへと繋がる。
(どうせ帰ったところであいつと顔を……いや、もしかしたら遊び歩いているかもしれない)
時間の潰し方を忘れてしまった耀一郞は僅かな期待を込めて家路についてみた。
日本経済の一翼を担う立場であるからと、大学を卒業してから脇目も振らず仕事に没頭してきたせいか、学生時代にどうやって時間を潰していたのかすら思い出せない。
社長になった今では、常に仕事が頭の中を駆け巡り、脳を休ませる暇すらない。
正直、配偶者の顔すら覚えているか怪しいものだ。
ここですれ違っても気付かないだろう。
(それでいい。ただ社長になるために利用したにすぎない)
妊娠さえしなければ、与えたカードで湯水のごとく散財しようが、男と遊び歩こうが好きにすればいいとすら考えていた。
そう、妊娠さえしなければ。
(いや、待てよ。むしろ妊娠して私の子でないと発表した方が話は早いか)
配偶者に裏切られて離婚となった方が様々な煩わしさから逃れられるのではないか。どうせオメガには貞操観念などないのだから、裏切られた筋書きの方がすんなりと周囲が納得するのではないか。
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