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番外編1
あれから一年……05
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それが樟だけに向かっている今、彼に負担をかけているとわかっていても、自分が止められない。
愛して愛して、この腕に閉じ込めて離れたくないと思って欲しいと願う一方で、どこまでも貪りたい。その衝動を理性で抑えつけている耀一郞は、ただ願うのだ、一日でも早く発情してくれることを。
それまでは安心ができない。だからこそ、樟が心を許している安井に敵意が向いてしまう。治療でどうしても関わらなければならないと理解していても、感情に折り合いを付けることができない。第二性医療内科医の日本トップに君臨している安井に樟の治療を任せられたのは幸運でしかないのに、自分よりもずっと鷹揚な彼に樟が心を奪われやしないかと心配でならない。
すでに久乃という番がいて婚姻関係にあると理解していても、不安が拭えない。オメガにとって番はただ一人でも、アルファ違う。噛んでしまえば何人とでも番うことができるのだ。
それを悪用していたのが隆一郎であり、間近で見ていた耀一郞だからこそ、恐怖が拭えない。
親の因果が子に報いるではないが、いつかしっぺ返しが来るのではないかと恐怖に駆られる。
「そんなに心配することはありません。社長の自宅はトップシークレットとなってますし、容易に侵入できる建物ではございませんので」
「そう……ですね」
「しばらくは定時でお帰りください。そのほうが樟様も安心されるでしょう」
残った仕事は自分に任せろという意味だろうが、耀一郞は制した。
「定時には帰るが仕事を残すつもりはありません。本日より落ち着くまでは昼食を摂らせられないかも知れませんが、お付き合いを願いします。会食などは当面入れないでいただきたいのですが、欠席が問題になるものはありますか」
樟のことを考えて仕事が手に付かないとなっては、またしてもアルファを惑わす性悪な存在との印象を与えてしまう。
だからこそ、今以上に成果を出さなければならない。
ボーナス商戦の真っ最中だが、新発売の商品開発も終盤にさしかかっている今、営業より上がってきた販売戦略に目を通したり、決算書類を作成する合間に、株主総会についても考えなければならない。
やることはたくさんあり、一秒だって無駄にできない。
耀一郞は今日のノルマと自分に課した仕事を大幅に終える頃には、夏の遅い夜が東京を覆っていた。思った以上に根を詰めてしまった。
きっと樟のことだ、心配しているだろう。
「すみません、今日はここまでにします」
秘書に声をかければ、さすがに父よりも年上の彼は少し疲れた顔をしていた。申し訳ないと思う一方で、今踏ん張るには彼の力を発揮してもらわなければならないのも理解しているので、早々に休んでくれと口にできない。
「お互いに終わりにしましょう」
「そうですね。さすがに今日は根を詰めました、明日に向けて今日はここまでにしましょう」
白髪を後ろに撫でた頭を回して、固まった肩を解す仕草に苦笑して、帰りの支度をした。
エントランスに設置したカメラは、耀一郞が出るのを待つ記者の姿を捉えている。
「窮屈でしょうがしばらくはお互いに車での移動になりますね」
秘書の言葉に頷いて地下の駐車場へと移動する。さすがにここまで記者は入り込まないだろうが念のため警戒して秘書が先に出た。次に攪乱するために秘書が乗っていたのと同じ車種の社用車に乗り込む。すぐさま運転手が先の車を追いかけるように走り始めた。
都内を回り何度か細い道に入ったりと後続の車がないかを確認してからマンションへと向かう。しかも隣のマンションで下りてと、記者が家に辿り着かないようにして帰り着けば、いつもよりも遅い時間になってしまった。
樟は心配しているだろうか。
連絡を入れておいたがどうしても心配が先立つ。
仕事中に何度もGPSの追跡アプリで樟の居場所を確認しているから家にいるのはわかっているが、それでも不安が拭えない。
急いで部屋の中に入ると、音を聞きつけてパタパタとスリッパの音を鳴らし玄関へとやってきた。
「おかえりなさい、耀一郞さん」
変わらないはにかんだ笑顔にホッとする。
結婚したばかりの頃から、樟はいつもこうして挨拶をしてくれた。当時の耀一郞はそれを煩わしいと、媚びを売っていると蔑んで怒りの火種を灯していたはずなのに、今では肩から力が抜ける瞬間へと変わっている。はにかむような笑みを向けられれば、仕事中には一度として見せなかった笑みが自然と零れ出た。
「ああ、ただいま。身体はどうだ、辛くはないか」
昨夜は随分と無理をさせてしまった。正直に安井に嫉妬していると口にすれば、樟のことだ、耀一郞が心配しないような振る舞いをするだろう。だがそれでは矜持が許さない。彼には懐の深い頼れる男と思われたい。全身を預けてすべてを委ねて、他など見えないようにしたい。
愚かな男の見栄とわかっていても、どうしようもないのだ、こればかりは。
耀一郞の一言に、清純で愛らしい顔が一気に紅を刷いた。視線が彷徨い、俯いて綺麗な旋毛を見せてくる。
「へ……き、です」
それでも健気に返事をするところが愛らしい。あれほど纏わり付いていた疲れが、この僅かなやりとりで一気に吹っ飛んでしまう。
そんな表情を見せれば、すぐに男に貪られてしまうと理解しているのだろうか。
しかも目の前に居るのは、彼と番になりたがっているアルファだということも。
可愛い配偶者の綿菓子にも似たふわりとする髪に口付けてから、耀一郞は玄関を上がり、冷房が効いているリビングへと入った。
今夜もまた愛しい配偶者は貪られると知らず、後を着いてくるだろう。
ダイニングテーブルにはすでに料理が並べられており、ラップがかかっていた。
「すぐに温めますね」
「いや、大丈夫だ。お前の料理は冷めても美味いのは知っている。それに、外はまだ暑かったからな」
「そうだったんですね。僕は外に出てないので……」
「出ない方がいい。騒がしいからな。明日は病院に行くだろう。送迎の車は手配してあるから」
一歩たりとも外を歩かせるつもりはない。過保護と言われようが、この時期に樟が他の誰かと接触するのが怖くて仕方ない。
もう誰にも傷つけさせはしない。
「ありがとうございます」
耀一郞の気持ちを知らない樟は、迷惑をかけているのではと恐縮しているが、その必要はないとどうしたらわかって貰えるのか。
これからの課題を頭の中に刻み込んで、耀一郞は箸を取った。
病院は今日も平和な空間だった。安井はニュースなどなかったように、変わらずのんびりとアクラリウムとなっていくスペースに樟を誘った。
「なにか困ったことがあるんですか? 今日の樟さんは頭の中が忙しそうですね」
いつものように缶コーヒーを飲み、ほうっと息を吐き出してから柔らかい笑みを向けてきた。眼鏡の奥の目が細まる。それだけで敵愾心はないと伝えるのだから凄いと感心してしまう。
「耀一郞さんの会社が今、大変なことになってるんです」
「そのようですね。大変なことになりましたが、僕はこれで良かったと考えています」
「どうしてですか?」
愛して愛して、この腕に閉じ込めて離れたくないと思って欲しいと願う一方で、どこまでも貪りたい。その衝動を理性で抑えつけている耀一郞は、ただ願うのだ、一日でも早く発情してくれることを。
それまでは安心ができない。だからこそ、樟が心を許している安井に敵意が向いてしまう。治療でどうしても関わらなければならないと理解していても、感情に折り合いを付けることができない。第二性医療内科医の日本トップに君臨している安井に樟の治療を任せられたのは幸運でしかないのに、自分よりもずっと鷹揚な彼に樟が心を奪われやしないかと心配でならない。
すでに久乃という番がいて婚姻関係にあると理解していても、不安が拭えない。オメガにとって番はただ一人でも、アルファ違う。噛んでしまえば何人とでも番うことができるのだ。
それを悪用していたのが隆一郎であり、間近で見ていた耀一郞だからこそ、恐怖が拭えない。
親の因果が子に報いるではないが、いつかしっぺ返しが来るのではないかと恐怖に駆られる。
「そんなに心配することはありません。社長の自宅はトップシークレットとなってますし、容易に侵入できる建物ではございませんので」
「そう……ですね」
「しばらくは定時でお帰りください。そのほうが樟様も安心されるでしょう」
残った仕事は自分に任せろという意味だろうが、耀一郞は制した。
「定時には帰るが仕事を残すつもりはありません。本日より落ち着くまでは昼食を摂らせられないかも知れませんが、お付き合いを願いします。会食などは当面入れないでいただきたいのですが、欠席が問題になるものはありますか」
樟のことを考えて仕事が手に付かないとなっては、またしてもアルファを惑わす性悪な存在との印象を与えてしまう。
だからこそ、今以上に成果を出さなければならない。
ボーナス商戦の真っ最中だが、新発売の商品開発も終盤にさしかかっている今、営業より上がってきた販売戦略に目を通したり、決算書類を作成する合間に、株主総会についても考えなければならない。
やることはたくさんあり、一秒だって無駄にできない。
耀一郞は今日のノルマと自分に課した仕事を大幅に終える頃には、夏の遅い夜が東京を覆っていた。思った以上に根を詰めてしまった。
きっと樟のことだ、心配しているだろう。
「すみません、今日はここまでにします」
秘書に声をかければ、さすがに父よりも年上の彼は少し疲れた顔をしていた。申し訳ないと思う一方で、今踏ん張るには彼の力を発揮してもらわなければならないのも理解しているので、早々に休んでくれと口にできない。
「お互いに終わりにしましょう」
「そうですね。さすがに今日は根を詰めました、明日に向けて今日はここまでにしましょう」
白髪を後ろに撫でた頭を回して、固まった肩を解す仕草に苦笑して、帰りの支度をした。
エントランスに設置したカメラは、耀一郞が出るのを待つ記者の姿を捉えている。
「窮屈でしょうがしばらくはお互いに車での移動になりますね」
秘書の言葉に頷いて地下の駐車場へと移動する。さすがにここまで記者は入り込まないだろうが念のため警戒して秘書が先に出た。次に攪乱するために秘書が乗っていたのと同じ車種の社用車に乗り込む。すぐさま運転手が先の車を追いかけるように走り始めた。
都内を回り何度か細い道に入ったりと後続の車がないかを確認してからマンションへと向かう。しかも隣のマンションで下りてと、記者が家に辿り着かないようにして帰り着けば、いつもよりも遅い時間になってしまった。
樟は心配しているだろうか。
連絡を入れておいたがどうしても心配が先立つ。
仕事中に何度もGPSの追跡アプリで樟の居場所を確認しているから家にいるのはわかっているが、それでも不安が拭えない。
急いで部屋の中に入ると、音を聞きつけてパタパタとスリッパの音を鳴らし玄関へとやってきた。
「おかえりなさい、耀一郞さん」
変わらないはにかんだ笑顔にホッとする。
結婚したばかりの頃から、樟はいつもこうして挨拶をしてくれた。当時の耀一郞はそれを煩わしいと、媚びを売っていると蔑んで怒りの火種を灯していたはずなのに、今では肩から力が抜ける瞬間へと変わっている。はにかむような笑みを向けられれば、仕事中には一度として見せなかった笑みが自然と零れ出た。
「ああ、ただいま。身体はどうだ、辛くはないか」
昨夜は随分と無理をさせてしまった。正直に安井に嫉妬していると口にすれば、樟のことだ、耀一郞が心配しないような振る舞いをするだろう。だがそれでは矜持が許さない。彼には懐の深い頼れる男と思われたい。全身を預けてすべてを委ねて、他など見えないようにしたい。
愚かな男の見栄とわかっていても、どうしようもないのだ、こればかりは。
耀一郞の一言に、清純で愛らしい顔が一気に紅を刷いた。視線が彷徨い、俯いて綺麗な旋毛を見せてくる。
「へ……き、です」
それでも健気に返事をするところが愛らしい。あれほど纏わり付いていた疲れが、この僅かなやりとりで一気に吹っ飛んでしまう。
そんな表情を見せれば、すぐに男に貪られてしまうと理解しているのだろうか。
しかも目の前に居るのは、彼と番になりたがっているアルファだということも。
可愛い配偶者の綿菓子にも似たふわりとする髪に口付けてから、耀一郞は玄関を上がり、冷房が効いているリビングへと入った。
今夜もまた愛しい配偶者は貪られると知らず、後を着いてくるだろう。
ダイニングテーブルにはすでに料理が並べられており、ラップがかかっていた。
「すぐに温めますね」
「いや、大丈夫だ。お前の料理は冷めても美味いのは知っている。それに、外はまだ暑かったからな」
「そうだったんですね。僕は外に出てないので……」
「出ない方がいい。騒がしいからな。明日は病院に行くだろう。送迎の車は手配してあるから」
一歩たりとも外を歩かせるつもりはない。過保護と言われようが、この時期に樟が他の誰かと接触するのが怖くて仕方ない。
もう誰にも傷つけさせはしない。
「ありがとうございます」
耀一郞の気持ちを知らない樟は、迷惑をかけているのではと恐縮しているが、その必要はないとどうしたらわかって貰えるのか。
これからの課題を頭の中に刻み込んで、耀一郞は箸を取った。
病院は今日も平和な空間だった。安井はニュースなどなかったように、変わらずのんびりとアクラリウムとなっていくスペースに樟を誘った。
「なにか困ったことがあるんですか? 今日の樟さんは頭の中が忙しそうですね」
いつものように缶コーヒーを飲み、ほうっと息を吐き出してから柔らかい笑みを向けてきた。眼鏡の奥の目が細まる。それだけで敵愾心はないと伝えるのだから凄いと感心してしまう。
「耀一郞さんの会社が今、大変なことになってるんです」
「そのようですね。大変なことになりましたが、僕はこれで良かったと考えています」
「どうしてですか?」
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