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番外編1
あれから一年……07
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調査資料には、現場を見た家政婦が悲鳴を上げ、その声に母は驚いたのか窓に走って逃げ、そのまま落ちたと記載されている。
母を責め続けた父がなにを思ったのか、樟は知らない。だが死んでしまった人を取り戻すことはできず、その怒りを樟へとぶつけたのだろう。
そうして菊池家は崩壊の一途を辿った。
今の家族もこのままでは壊れてしまうのだろうか。
――怖い。
両手で包んでいた清涼飲料水のペットボトルを握り込んだ。柔らかいそれはすぐにペチャッと音を立てて歪にへこむ。
それを見て、安井がまた頭を撫でた。ふわふわの綿毛のような髪がくしゃくしゃになる。
「一度勇気を出して配偶者さんに話してみてはいかがですか、その胸のうちを。きっと僕よりもしっかりと受け止めてくれますよ。なんせ樟さんが大事で大事で堪らないのが伝わってきますからね」
「……耀一郞さんが?」
「はい。そりゃもう、掌中の珠に触れるなとばかりに僕のことを睨み付けてきますからね。久乃と二人で微笑ましいと話しています」
「あの……どうして耀一郞さんが安井医師を睨むのがそんなに微笑ましいんでしょうか」
久乃のことがまだ好きだとわかっていて彼らはそれを嗤っているということなのだろうか。嫌な感情が胸を渦巻いた。
けれど安井は一瞬キョトンとして、それから発作のように笑い始めた。こんな面白いことはないとばかりに腹を抱えて。
突然大声で笑い出した医師に周囲は訝しそうな目つきで視線を向けてくる。
「あの、どうしたんですか安井医師! あの……僕は変なことを言ったんでしょうか……」
冷静で物事に動じないと思っていただけに、樟は戸惑いオロオロとするしかなかった。
「いや……これは……なんていえばいいのか……あははははっ! これでは配偶者さんも手を焼いてしまいますね」
「どうしてですか? やっぱり僕じゃ耀一郞さんにふさわしくないんでしょうか……」
安井はなんとか笑いを抑えて平常心を保つために深呼吸を繰り返した。それでも時折肩が震える。
「あーこんなに笑ったのは久しぶりだ。樟さん、アルファというのは他の第二性に比べて突出した特徴があるんですよ。一度自分のものだと思った相手を決して手放さない執着心です。自分のもの……特に好きになった相手はなにがあっても、他の人間が僅かに触れることすら許せないんですよ。それが自分と同じアルファなら余計にです。そいつを殺してやろうと思うほど憎むんです」
「うそ……それじゃしょっちゅう殺傷沙汰が起きちゃいます!」
「だから番というのがあるんでしょうね。お願いです、樟さん。僕が死なないためにもちゃんと配偶者さんと話してくださいね」
「そう……ですか。久乃さんのことがまだ好きなんですね、耀一郞さんは」
安井は目元を抑え「そういうことか」と独りごちた。眉尻を下げ、笑うのを堪える表情へと変わる。
「僕が久乃の配偶者であると伝える前から睨まれてましたよ。不安ならぶつけてみてください。樟さんの配偶者なら言葉を飾らずに教えてくれるはずです」
本当だろうか。
耀一郞が望めば誰だって結婚相手になるだろう。それだけじゃない、一夜の相手でもいいと願う人だってたくさんいる。それくらい素敵な人なのだ。
そんな魅力的な彼が、安井を睨み付けるなんてあるのだろうか。
にわかには信じられなくて、主治医の柔らかい笑みを見つめた。
しっかりと頷くのを見て、小さな勇気に手を伸ばしてみる。
本当に、今抱いている気持ちを晒しても嫌われないだろうか。
未だに自分の中からは生まれない勇気を、ほんの少しだけ安井から受け取って胸の中で大きくしていく。なんの確証もないけれど、こんななにもない自分だけど、耀一郞に愛されたい。
(ああ、そうか。僕は誰かに愛されたかったんだ……)
方法なんてわからない。
でもいらない人間だと思い続けてきた時間が長かったから、求められているのだと感じたい。
自分が想いを寄せている相手ならどれだけ幸せなことだろうか。
「自信を持ってぶつかってみてください。悪い結果にならないと、僕は思いますよ」
悪い結果が出たらどうすればいいんだろうかと、以前の自分だったらきっと訊ねただろう。けれどもうその言葉は樟から出て来なかった。真実を知って、耀一郞に優しくされて、ほんの少しだけ自分を好きになり始めたからだ。
愛されかたを知らない樟は、一歩を踏み出すときが来たんだと、覚悟を決めた。
運転手からの報告に、耀一郞は眉間の皺を深めた。
(ふざけているのか、あの医師はっ!)
久乃の配偶者であるから、なるべく波風を立ててはいけない――単純に久乃に叱られるのが嫌だという理由だが――と思っていたが、執拗に樟の髪を撫でていたと知ってしまっては怒りが湧きあがってくる。
まるで耀一郞に見せつけるようで不快でしかない。
「あいつ……樟になにか思うことでもあるのか」
安井はアルファだ、自分の子供を産ませるために樟にちょっかいをかけているのだとしたら……いや、どんな理由があろうとも過度なスキンシップは耀一郞の怒りに火を注ぐ行為だ。
今までは久乃の番と目を瞑ろうと努力してきたが、もう容認できない。
「……担当医を変えるか病院を変えるしかないのか」
信頼している友人の井ノ瀬がいて家から近いのを理由に通っていたが、転院を視野に入れなければならない。
どうしても安井が気に入らない耀一郞は怒りを腹に溜め込んで帰路に就いた。
本当はクールダウンするための時間を欲したが、こんな時期ではそれすらままならない。会社にいたら秘書を始めとした社員が帰りづらそうにするし、外を歩けばすぐさま記者に取り囲まれる。モヤモヤとした感情を抱きながら帰るしかなかった。
いつものように記者を巻いてから自宅に辿り着けば、いつになく乱暴な動きで玄関を開けた。
変わらずパタパタとスリッパの音を立てて樟がやってくる。
「……どうしたんだ」
いつもであれば少しはにかんだ笑みを浮かべるのに、今日に限っては眉間に皺を寄せ、どこか遠慮がちだ。何度も耀一郞を見ては俯いてを繰り返し、開いた口を硬く噛み締めた。
言いたいことがあるが上手く言えないときの樟の癖だ。
そのせいで下唇がぷっくりとしているのではと思ってしまうくらい、樟は思ったことを口にするのに、葛藤がいるようだ。なんでも話してくれと促してみても、遠慮して言葉にしてはくれない。もどかしいが焦る必要はないと、彼が自然と自分の気持ちを言えるようになるのを待っている。
こうして言葉を選ぶようになった一因は耀一郞にもあるのだから。
結婚当初に辛く当たってしまい、随分と樟を萎縮させてしまった。現状を打破したくてもただ待つしかないのは、そのしっぺ返しとしか言いようがない。贖罪しろというならいくらでもするし、頭を下げろと言えばすぐさま下げるが、樟がそれを望んでいない。だから待つしかないのだ、彼が心を開いてくれるのをただひたすら、修行僧のように。
「どうかしたのか、樟」
あまり呼ばないその名を口にしてみる。ただ名を呼んだだけだというのに、耀一郞の中に温かいものが溢れ出た。これに名を付けるのならば「愛おしさ」なのだろう。
感情のままに噛み締めてしまえば、湧きあがったそれをぶつけるように抱き潰してしまい、食事すら摂らせてやることができなくなる。だからこそなるべく名を呼ばないようにしていると言ったら、彼はどんな表情をするだろう。
母を責め続けた父がなにを思ったのか、樟は知らない。だが死んでしまった人を取り戻すことはできず、その怒りを樟へとぶつけたのだろう。
そうして菊池家は崩壊の一途を辿った。
今の家族もこのままでは壊れてしまうのだろうか。
――怖い。
両手で包んでいた清涼飲料水のペットボトルを握り込んだ。柔らかいそれはすぐにペチャッと音を立てて歪にへこむ。
それを見て、安井がまた頭を撫でた。ふわふわの綿毛のような髪がくしゃくしゃになる。
「一度勇気を出して配偶者さんに話してみてはいかがですか、その胸のうちを。きっと僕よりもしっかりと受け止めてくれますよ。なんせ樟さんが大事で大事で堪らないのが伝わってきますからね」
「……耀一郞さんが?」
「はい。そりゃもう、掌中の珠に触れるなとばかりに僕のことを睨み付けてきますからね。久乃と二人で微笑ましいと話しています」
「あの……どうして耀一郞さんが安井医師を睨むのがそんなに微笑ましいんでしょうか」
久乃のことがまだ好きだとわかっていて彼らはそれを嗤っているということなのだろうか。嫌な感情が胸を渦巻いた。
けれど安井は一瞬キョトンとして、それから発作のように笑い始めた。こんな面白いことはないとばかりに腹を抱えて。
突然大声で笑い出した医師に周囲は訝しそうな目つきで視線を向けてくる。
「あの、どうしたんですか安井医師! あの……僕は変なことを言ったんでしょうか……」
冷静で物事に動じないと思っていただけに、樟は戸惑いオロオロとするしかなかった。
「いや……これは……なんていえばいいのか……あははははっ! これでは配偶者さんも手を焼いてしまいますね」
「どうしてですか? やっぱり僕じゃ耀一郞さんにふさわしくないんでしょうか……」
安井はなんとか笑いを抑えて平常心を保つために深呼吸を繰り返した。それでも時折肩が震える。
「あーこんなに笑ったのは久しぶりだ。樟さん、アルファというのは他の第二性に比べて突出した特徴があるんですよ。一度自分のものだと思った相手を決して手放さない執着心です。自分のもの……特に好きになった相手はなにがあっても、他の人間が僅かに触れることすら許せないんですよ。それが自分と同じアルファなら余計にです。そいつを殺してやろうと思うほど憎むんです」
「うそ……それじゃしょっちゅう殺傷沙汰が起きちゃいます!」
「だから番というのがあるんでしょうね。お願いです、樟さん。僕が死なないためにもちゃんと配偶者さんと話してくださいね」
「そう……ですか。久乃さんのことがまだ好きなんですね、耀一郞さんは」
安井は目元を抑え「そういうことか」と独りごちた。眉尻を下げ、笑うのを堪える表情へと変わる。
「僕が久乃の配偶者であると伝える前から睨まれてましたよ。不安ならぶつけてみてください。樟さんの配偶者なら言葉を飾らずに教えてくれるはずです」
本当だろうか。
耀一郞が望めば誰だって結婚相手になるだろう。それだけじゃない、一夜の相手でもいいと願う人だってたくさんいる。それくらい素敵な人なのだ。
そんな魅力的な彼が、安井を睨み付けるなんてあるのだろうか。
にわかには信じられなくて、主治医の柔らかい笑みを見つめた。
しっかりと頷くのを見て、小さな勇気に手を伸ばしてみる。
本当に、今抱いている気持ちを晒しても嫌われないだろうか。
未だに自分の中からは生まれない勇気を、ほんの少しだけ安井から受け取って胸の中で大きくしていく。なんの確証もないけれど、こんななにもない自分だけど、耀一郞に愛されたい。
(ああ、そうか。僕は誰かに愛されたかったんだ……)
方法なんてわからない。
でもいらない人間だと思い続けてきた時間が長かったから、求められているのだと感じたい。
自分が想いを寄せている相手ならどれだけ幸せなことだろうか。
「自信を持ってぶつかってみてください。悪い結果にならないと、僕は思いますよ」
悪い結果が出たらどうすればいいんだろうかと、以前の自分だったらきっと訊ねただろう。けれどもうその言葉は樟から出て来なかった。真実を知って、耀一郞に優しくされて、ほんの少しだけ自分を好きになり始めたからだ。
愛されかたを知らない樟は、一歩を踏み出すときが来たんだと、覚悟を決めた。
運転手からの報告に、耀一郞は眉間の皺を深めた。
(ふざけているのか、あの医師はっ!)
久乃の配偶者であるから、なるべく波風を立ててはいけない――単純に久乃に叱られるのが嫌だという理由だが――と思っていたが、執拗に樟の髪を撫でていたと知ってしまっては怒りが湧きあがってくる。
まるで耀一郞に見せつけるようで不快でしかない。
「あいつ……樟になにか思うことでもあるのか」
安井はアルファだ、自分の子供を産ませるために樟にちょっかいをかけているのだとしたら……いや、どんな理由があろうとも過度なスキンシップは耀一郞の怒りに火を注ぐ行為だ。
今までは久乃の番と目を瞑ろうと努力してきたが、もう容認できない。
「……担当医を変えるか病院を変えるしかないのか」
信頼している友人の井ノ瀬がいて家から近いのを理由に通っていたが、転院を視野に入れなければならない。
どうしても安井が気に入らない耀一郞は怒りを腹に溜め込んで帰路に就いた。
本当はクールダウンするための時間を欲したが、こんな時期ではそれすらままならない。会社にいたら秘書を始めとした社員が帰りづらそうにするし、外を歩けばすぐさま記者に取り囲まれる。モヤモヤとした感情を抱きながら帰るしかなかった。
いつものように記者を巻いてから自宅に辿り着けば、いつになく乱暴な動きで玄関を開けた。
変わらずパタパタとスリッパの音を立てて樟がやってくる。
「……どうしたんだ」
いつもであれば少しはにかんだ笑みを浮かべるのに、今日に限っては眉間に皺を寄せ、どこか遠慮がちだ。何度も耀一郞を見ては俯いてを繰り返し、開いた口を硬く噛み締めた。
言いたいことがあるが上手く言えないときの樟の癖だ。
そのせいで下唇がぷっくりとしているのではと思ってしまうくらい、樟は思ったことを口にするのに、葛藤がいるようだ。なんでも話してくれと促してみても、遠慮して言葉にしてはくれない。もどかしいが焦る必要はないと、彼が自然と自分の気持ちを言えるようになるのを待っている。
こうして言葉を選ぶようになった一因は耀一郞にもあるのだから。
結婚当初に辛く当たってしまい、随分と樟を萎縮させてしまった。現状を打破したくてもただ待つしかないのは、そのしっぺ返しとしか言いようがない。贖罪しろというならいくらでもするし、頭を下げろと言えばすぐさま下げるが、樟がそれを望んでいない。だから待つしかないのだ、彼が心を開いてくれるのをただひたすら、修行僧のように。
「どうかしたのか、樟」
あまり呼ばないその名を口にしてみる。ただ名を呼んだだけだというのに、耀一郞の中に温かいものが溢れ出た。これに名を付けるのならば「愛おしさ」なのだろう。
感情のままに噛み締めてしまえば、湧きあがったそれをぶつけるように抱き潰してしまい、食事すら摂らせてやることができなくなる。だからこそなるべく名を呼ばないようにしていると言ったら、彼はどんな表情をするだろう。
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