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番外編
分裂と過剰と悦びと(遥人が二人になりました!?) 5
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「はる、と? えっ、なんで……」
二人の顔を何度も見るが、全く同じで違いが分からない。双子の兄弟がいる話なんて聞いたことがない。遥人の家族とは何度も会っているが、そんな話を聞いたこともない。
「この間テレビで観たでしょ、分裂。あれ、実は俺もできるんです。今まで黙っていてごめんなさい。でも隆則さんがあんまりにも言うことを聞かないから、これからはエッチの度に分裂して可愛がることにします」
前の遥人が嬉しそうに笑って、痛いくらいに胸の尖りを抓んだ。
「あんまり達かないようにしたほうが良いって思いましたけど、予定変更です。俺たち二人で達かせまくります」
今まではぐらかした中の感じる場所を執拗に擦られ、堅くなった分身が堪えられないと白濁を吐き出した。
「あぁぁっ……!」
ビクリビクリと腰を震わせ、久しぶりに味わう遂情に腹の熱がすべて吐き出したような気持ちになった。
だというのに、中の指は意地悪でまた感じる場所を擦り始めた。
「だめっやだぁ……達った、達ってすぐはだめ……あっぁっ」
「そうですよね。隆則さんはここで達くよりもメス達の方がすきですから。すぐに縛りますから後ろで感じててください」
ベッドヘッドに手を伸ばして、遥人がリボンを手にする。
「やぁ……やめてくれっ縛んないで……擦るなぁ……」
「どうして? 隆則さん達ったばっかのほうが気持ちよくて、ほら今だって俺の指を美味しそうに舌の口で食べてますよ」
「おかしく……なっちゃっ……ああっ」
「本当に可愛すぎる……ほら、可愛い隆則さんにぴったりなリボン結びしましたよ」
分身の根元を縛られ、先をピンと指で弾かれる。
「あっ! くるしい……はると、はるとぉ」
「こういうときだけ甘えてくるのは卑怯です。でも許しません。一人じゃできないこと、これからいっぱい隆則さんにしますね」
遥人一人だって、隆則は正気どころか良識すら吹き飛ばすくらい感じてしまうのに、彼が二人となった今、どれだけの愉悦を与えられるのだろうか。ブルリと震えて逃げようと膝から下りようとしたら、すぐに後ろの遥人に抱き込まれた。
「もう指じゃ満足できないんですね。では前にいる俺に、挿れられたとき隆則さんがどんな可愛い顔をするか見せてあげてください」
立ったまま繋がろうというのか。
当然今日が初めてじゃない。この部屋に姿見を買ってからは頻繁にされている体位だ。けれど、いつもは鏡の向こう、少し離れた場所に遥人の顔があるから見られてもそんなに恥ずかしくなかった。今は違う。すぐ目の前に、キスで唇を濡らし嬉しそうに見上げる彼の顔がある。
「やだっ……やめて!」
「だーめ。俺ももう隆則さんの中に挿りたいんで」
初めてじゃないから、後ろの遥人はいつものように隆則の足を片方持ち上げて少し腰を浮かせると、慣れた仕草でずるりと欲望を挿れてきた。
「ああっ……やめ、て……」
ローションで充分に濡れた蕾は嬉しそうに挿ってきた欲望を食み、ギュウギュウに締め付けた。同時に内壁も待ってたというように絡まっては蠢くのが自分でも分かる。
持ち主の心に反して。
「隆則さんは本当、口から出てくる言葉と中が正反対ですよね」
「こっちにまで見えますよ。隆則さんの可愛い下の口が嬉しそうにモグモグしてるの。そんなに締め付けるくらい気持ちいいですか?」
違う。いや、違わない。
遥人に抱かれることに慣れた身体は、彼から与えられる愉悦に歓喜し、もっと苛んで欲しいと煽ってしまう。身長差のせいで爪先立ちになっているのに、早く動いてくれと腰を揺らすくらい。
「本当に隆則さんはいやらしい。これで胸を弄られたら堪らないですよね」
「ひぃっ……ああっあっ」
有言実行、ベッドに腰掛けたまま胸の尖りを抓んだ手を先程よりも乱暴に動かし始めた。同時に身体を上下に揺らされ中を可愛がられ始めた。
「だめぇっこれだめぇぇ」
「さっきからダメダメばっかりですね隆則さん。でも本当は気持ちいいんでしょう? 達ったばっかなのにもう勃ってますよ」
自分の白濁で汚れた分身はまた力を取り戻し、リズムに合わせて揺れている。
嫌なのに、感じる場所ばかりを刺激されて、愉悦に弱い隆則は次第に嬌声を零すだけになってしまう。欲望を締め付けてはもっととねだるように甘い声を零し、胸を弄られてもっと強くとその手を握りしめてしまう。
仕事明けの疲弊した脳みそはどんな痛みも愉悦に変換して、隆則を昂ぶらせた。
「あっあっ……ぃい!」
「あーもう、そんな気持ちよさそうな顔をしたらもっと悦ばせたくなるじゃないですか……本当、隆則さんは俺を煽るのが天才的に巧すぎる」
独り言は隆則の耳に届いたが、快楽に飽和した脳は処理しきれず置き去りにする。胸を弄っていた指を片方外して、誘うように揺れる分身に触れた。
「ひっ!」
それだけで隆則は嬉しいとばかりに腰を差し出す。中の欲望がずるりと抜けそうになり、慌ててギュッと下腹部に力を入れる。
二人の顔を何度も見るが、全く同じで違いが分からない。双子の兄弟がいる話なんて聞いたことがない。遥人の家族とは何度も会っているが、そんな話を聞いたこともない。
「この間テレビで観たでしょ、分裂。あれ、実は俺もできるんです。今まで黙っていてごめんなさい。でも隆則さんがあんまりにも言うことを聞かないから、これからはエッチの度に分裂して可愛がることにします」
前の遥人が嬉しそうに笑って、痛いくらいに胸の尖りを抓んだ。
「あんまり達かないようにしたほうが良いって思いましたけど、予定変更です。俺たち二人で達かせまくります」
今まではぐらかした中の感じる場所を執拗に擦られ、堅くなった分身が堪えられないと白濁を吐き出した。
「あぁぁっ……!」
ビクリビクリと腰を震わせ、久しぶりに味わう遂情に腹の熱がすべて吐き出したような気持ちになった。
だというのに、中の指は意地悪でまた感じる場所を擦り始めた。
「だめっやだぁ……達った、達ってすぐはだめ……あっぁっ」
「そうですよね。隆則さんはここで達くよりもメス達の方がすきですから。すぐに縛りますから後ろで感じててください」
ベッドヘッドに手を伸ばして、遥人がリボンを手にする。
「やぁ……やめてくれっ縛んないで……擦るなぁ……」
「どうして? 隆則さん達ったばっかのほうが気持ちよくて、ほら今だって俺の指を美味しそうに舌の口で食べてますよ」
「おかしく……なっちゃっ……ああっ」
「本当に可愛すぎる……ほら、可愛い隆則さんにぴったりなリボン結びしましたよ」
分身の根元を縛られ、先をピンと指で弾かれる。
「あっ! くるしい……はると、はるとぉ」
「こういうときだけ甘えてくるのは卑怯です。でも許しません。一人じゃできないこと、これからいっぱい隆則さんにしますね」
遥人一人だって、隆則は正気どころか良識すら吹き飛ばすくらい感じてしまうのに、彼が二人となった今、どれだけの愉悦を与えられるのだろうか。ブルリと震えて逃げようと膝から下りようとしたら、すぐに後ろの遥人に抱き込まれた。
「もう指じゃ満足できないんですね。では前にいる俺に、挿れられたとき隆則さんがどんな可愛い顔をするか見せてあげてください」
立ったまま繋がろうというのか。
当然今日が初めてじゃない。この部屋に姿見を買ってからは頻繁にされている体位だ。けれど、いつもは鏡の向こう、少し離れた場所に遥人の顔があるから見られてもそんなに恥ずかしくなかった。今は違う。すぐ目の前に、キスで唇を濡らし嬉しそうに見上げる彼の顔がある。
「やだっ……やめて!」
「だーめ。俺ももう隆則さんの中に挿りたいんで」
初めてじゃないから、後ろの遥人はいつものように隆則の足を片方持ち上げて少し腰を浮かせると、慣れた仕草でずるりと欲望を挿れてきた。
「ああっ……やめ、て……」
ローションで充分に濡れた蕾は嬉しそうに挿ってきた欲望を食み、ギュウギュウに締め付けた。同時に内壁も待ってたというように絡まっては蠢くのが自分でも分かる。
持ち主の心に反して。
「隆則さんは本当、口から出てくる言葉と中が正反対ですよね」
「こっちにまで見えますよ。隆則さんの可愛い下の口が嬉しそうにモグモグしてるの。そんなに締め付けるくらい気持ちいいですか?」
違う。いや、違わない。
遥人に抱かれることに慣れた身体は、彼から与えられる愉悦に歓喜し、もっと苛んで欲しいと煽ってしまう。身長差のせいで爪先立ちになっているのに、早く動いてくれと腰を揺らすくらい。
「本当に隆則さんはいやらしい。これで胸を弄られたら堪らないですよね」
「ひぃっ……ああっあっ」
有言実行、ベッドに腰掛けたまま胸の尖りを抓んだ手を先程よりも乱暴に動かし始めた。同時に身体を上下に揺らされ中を可愛がられ始めた。
「だめぇっこれだめぇぇ」
「さっきからダメダメばっかりですね隆則さん。でも本当は気持ちいいんでしょう? 達ったばっかなのにもう勃ってますよ」
自分の白濁で汚れた分身はまた力を取り戻し、リズムに合わせて揺れている。
嫌なのに、感じる場所ばかりを刺激されて、愉悦に弱い隆則は次第に嬌声を零すだけになってしまう。欲望を締め付けてはもっととねだるように甘い声を零し、胸を弄られてもっと強くとその手を握りしめてしまう。
仕事明けの疲弊した脳みそはどんな痛みも愉悦に変換して、隆則を昂ぶらせた。
「あっあっ……ぃい!」
「あーもう、そんな気持ちよさそうな顔をしたらもっと悦ばせたくなるじゃないですか……本当、隆則さんは俺を煽るのが天才的に巧すぎる」
独り言は隆則の耳に届いたが、快楽に飽和した脳は処理しきれず置き去りにする。胸を弄っていた指を片方外して、誘うように揺れる分身に触れた。
「ひっ!」
それだけで隆則は嬉しいとばかりに腰を差し出す。中の欲望がずるりと抜けそうになり、慌ててギュッと下腹部に力を入れる。
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