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スライ蟲退治(第9話)
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第2ラウンド開始だー。
とりあえず、目の前に入るこいつをスライ蟲・ボス(仮)と命名(ミケさんが言ったキ〇グスライ蟲は複雑かつ危うげな事情により却下された)し、その後、3人は一斉に飛び掛った。
「それにしても、栗の中がスライ蟲の親分だったとはな・・・」
「というか、なんでそんな奴が地中にいたのか気になるのう」
「晶君、モリガンちゃん、考えるのはあとあと!今は集中しないと」
珍しく、早苗に正論を言われてしまった。そうだ、何はともあれ今はこいつの撃退に専念しなくては!!
スライ蟲・ボス(仮)は、さっきまで相手していた蟲達等比較にもならないほど手ごわかった。何せ、図体がでかい上に、こちらの武器攻撃をその弾力性のある体で衝撃を吸収し、無効化してしまうからだ。
ならば、モリガンの魔法が有効・・・かと思いきや、なんと、相手にはこちらの魔法攻撃を無効化する能力があるらしく、モリガンの魔法が霧状の障壁によりかき消されてしまうのだ。まるで、魔力そのものがポイっと捨てられてしまうかのように!
「おお、あれは!!」
ミケさんが珍しく驚いたような口調で叫んだ。
「魔法を捨てる・・・まさしくマ〇ス〇ニャ・・・!まさにこやつが初登場時に使っていた魔法ではニャいか!!」
「わーわー!!」
また早苗が喚きだす。
「ミケさん、それ以上言ったら、あらゆる作品を管理している怖い団体の黒服のおじさんたちに捕まっちゃうよ!!」
・・・なんだかよくわからないが、早苗の様子から察するに相当やばい連中であるということだけはうかがえる・・・が、それは果たして目の前の戦いよりも重要なことなのかは、晶にはよくわからなかった・・・というか、わからない方が幸せなのではないかと思うことにした・・・。
ただ、わかったのは、一番戦っていないミケさん自身が実は一番やばい状況にあるということだ・・・いろいろな意味で。
「ともかく、この障壁を何とかせん限りは、わしの魔法は効かんぞ・・・!」
普段は余裕綽綽と言った感じのモリガンもさすがに焦り出している。攻撃そのものが効かないとあれば、手の打ちようがないからだ。
「あの霧さえ何とかかき消せれば、モリガンの一撃で何とかなるわけだな」
「当然じゃ!わしはこの領域最大の魔女じゃぞ!魔力だけならお主らよりもはるかに上じゃからな」
モリガンが思う存分戦うことができれば、この場は何とか切り抜けられるだろう。相手の魔力そのものを無効化してしまう霧の障壁・・・なら!
「霧を晴らすことさえできれば、こいつは何とかなりそうだな。となれば・・・」
「うん、私の出番だね」
早苗が躍り出る。両手に構えた鉄扇に魔力を込め始めた。
「早苗よ、こいつに魔法は効かんぞ」
「うん、魔法そのものは効かないよ。でも、それ以外のものを操ってこの霧を晴らせばいいわけでしょ」
そういうことだ。何も、相手に直接魔法を放つ必要はない。要は、物理的な要因で霧を晴らせばいいのだ。つまり、魔力の対象を別のものにするー例えば・・・。
「風とか!」
早苗の鉄扇に魔力が集まり、やがてそれは・・・風を巻き起こしたー。
とりあえず、目の前に入るこいつをスライ蟲・ボス(仮)と命名(ミケさんが言ったキ〇グスライ蟲は複雑かつ危うげな事情により却下された)し、その後、3人は一斉に飛び掛った。
「それにしても、栗の中がスライ蟲の親分だったとはな・・・」
「というか、なんでそんな奴が地中にいたのか気になるのう」
「晶君、モリガンちゃん、考えるのはあとあと!今は集中しないと」
珍しく、早苗に正論を言われてしまった。そうだ、何はともあれ今はこいつの撃退に専念しなくては!!
スライ蟲・ボス(仮)は、さっきまで相手していた蟲達等比較にもならないほど手ごわかった。何せ、図体がでかい上に、こちらの武器攻撃をその弾力性のある体で衝撃を吸収し、無効化してしまうからだ。
ならば、モリガンの魔法が有効・・・かと思いきや、なんと、相手にはこちらの魔法攻撃を無効化する能力があるらしく、モリガンの魔法が霧状の障壁によりかき消されてしまうのだ。まるで、魔力そのものがポイっと捨てられてしまうかのように!
「おお、あれは!!」
ミケさんが珍しく驚いたような口調で叫んだ。
「魔法を捨てる・・・まさしくマ〇ス〇ニャ・・・!まさにこやつが初登場時に使っていた魔法ではニャいか!!」
「わーわー!!」
また早苗が喚きだす。
「ミケさん、それ以上言ったら、あらゆる作品を管理している怖い団体の黒服のおじさんたちに捕まっちゃうよ!!」
・・・なんだかよくわからないが、早苗の様子から察するに相当やばい連中であるということだけはうかがえる・・・が、それは果たして目の前の戦いよりも重要なことなのかは、晶にはよくわからなかった・・・というか、わからない方が幸せなのではないかと思うことにした・・・。
ただ、わかったのは、一番戦っていないミケさん自身が実は一番やばい状況にあるということだ・・・いろいろな意味で。
「ともかく、この障壁を何とかせん限りは、わしの魔法は効かんぞ・・・!」
普段は余裕綽綽と言った感じのモリガンもさすがに焦り出している。攻撃そのものが効かないとあれば、手の打ちようがないからだ。
「あの霧さえ何とかかき消せれば、モリガンの一撃で何とかなるわけだな」
「当然じゃ!わしはこの領域最大の魔女じゃぞ!魔力だけならお主らよりもはるかに上じゃからな」
モリガンが思う存分戦うことができれば、この場は何とか切り抜けられるだろう。相手の魔力そのものを無効化してしまう霧の障壁・・・なら!
「霧を晴らすことさえできれば、こいつは何とかなりそうだな。となれば・・・」
「うん、私の出番だね」
早苗が躍り出る。両手に構えた鉄扇に魔力を込め始めた。
「早苗よ、こいつに魔法は効かんぞ」
「うん、魔法そのものは効かないよ。でも、それ以外のものを操ってこの霧を晴らせばいいわけでしょ」
そういうことだ。何も、相手に直接魔法を放つ必要はない。要は、物理的な要因で霧を晴らせばいいのだ。つまり、魔力の対象を別のものにするー例えば・・・。
「風とか!」
早苗の鉄扇に魔力が集まり、やがてそれは・・・風を巻き起こしたー。
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