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土竜の街は・・・?(第3話)
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さっそく、街を見学だ!
先ほど見せてもらった魔力供給管もそうだが、この街には地上にはない独特の景色がある。その一つが、外壁にある住居だ。
外壁は、どうやら、そのまま地中の土壁を掘りぬいて、街に面した部分をコンクリートのようなもので固め、居住できるようにしたものらしく、規則正しく窓も嵌められている。おそらく、入り口で出会ったドワーフのような亜人種が居住しているのではないかと思われる。
ベンジャミンから事前に伺っていた通り、様々な亜人種や土竜たちが通りを行き交っており、それだけで大樹とは違う社会なのだということを改めて実感させられた。
「大樹では見られない光景だな・・・」
初めて訪れた町の姿を確認して、晶が独り言ちた。
「そうじゃのう、わしも長いこと魔女やっておるが、これほど他種族が行き交う光景を目にするのは初めてじゃ・・・」
「・・・長いことって、お前まだ13歳だろうが」
晶が突っ込むと、モリガンは「ちっちっち」と人差し指を揺らしながら、
「わしは過去の魔女たちの叡智を受け継いでおるからのう。たとえ実年齢が低くとも、わしからすれば周りの連中はみんな小童じゃよ」
「モリガンちゃん、物知り何だねぇ、叡智を受け継いでいるくらいだから」
早苗が何気なく漏らした感想に、晶が反応した。
「それだけの叡智を受け継いでいるなら、アトリエを爆破せんで調合できるんじゃないか・・・?」
「晶君、芸術は爆発なんだよ」
・・・どこかで聞いたことがあるようなセリフをどや顔で返す早苗に、晶は頭を抱えながら、
「あれのどこが芸術だ・・・」
「あっはっはー、やはり早苗はわかっておるのう」
「・・・お前も調子に乗るんじゃねえ、このお騒がせ魔女が」
おバカなやり取りもそこそこにして、晶たちはベンジャミンに案内された公園を見て回ることにした。
公園の作り自体は、やはり大樹にあるものとそんなに変わらないようだ。ただ・・・。
「ニャンだ、あれは」
ミケさんが、公園の湖の上に浮いている丸い物体を指さした。物体というか、何やら、前文明時代においてデフォルメ化された「お化け」に近い感じに見えるが・・・。
「ああ、あれは」
ベンジャミンが解説してくれた。
「あれは、湖の魔力測定を行う「オドローン」という測定機器だよ。ああやって、主に湖の上を浮遊して、湖水の魔力測定を行うんだ。この湖も魔力供給管とつながっているからな。もちろん、湖だけじゃなく、なかなか人の手が届かない高い場所でも測定を行えるんだ」
「お、オドローン?」
・・・なんというか、まあ、確かにお化けの恰好をしているから、おどろおどろしいのかもしれないが、それにしても・・・。
「オドローンとは・・・なんとも安直なネーミングじゃのう。それにしても、よりにもよってなんでお化けなんじゃ?」
モリガンの疑問は、晶たち全員のものを代弁した形となった。
「いやあ、だって暗い場所で空を悠々と飛び回れるのは、お化けしかいないだろ?だからこそお化け型のドローンを使うんだ」
「・・・」
晶たち一行は言葉が出なかったー。
先ほど見せてもらった魔力供給管もそうだが、この街には地上にはない独特の景色がある。その一つが、外壁にある住居だ。
外壁は、どうやら、そのまま地中の土壁を掘りぬいて、街に面した部分をコンクリートのようなもので固め、居住できるようにしたものらしく、規則正しく窓も嵌められている。おそらく、入り口で出会ったドワーフのような亜人種が居住しているのではないかと思われる。
ベンジャミンから事前に伺っていた通り、様々な亜人種や土竜たちが通りを行き交っており、それだけで大樹とは違う社会なのだということを改めて実感させられた。
「大樹では見られない光景だな・・・」
初めて訪れた町の姿を確認して、晶が独り言ちた。
「そうじゃのう、わしも長いこと魔女やっておるが、これほど他種族が行き交う光景を目にするのは初めてじゃ・・・」
「・・・長いことって、お前まだ13歳だろうが」
晶が突っ込むと、モリガンは「ちっちっち」と人差し指を揺らしながら、
「わしは過去の魔女たちの叡智を受け継いでおるからのう。たとえ実年齢が低くとも、わしからすれば周りの連中はみんな小童じゃよ」
「モリガンちゃん、物知り何だねぇ、叡智を受け継いでいるくらいだから」
早苗が何気なく漏らした感想に、晶が反応した。
「それだけの叡智を受け継いでいるなら、アトリエを爆破せんで調合できるんじゃないか・・・?」
「晶君、芸術は爆発なんだよ」
・・・どこかで聞いたことがあるようなセリフをどや顔で返す早苗に、晶は頭を抱えながら、
「あれのどこが芸術だ・・・」
「あっはっはー、やはり早苗はわかっておるのう」
「・・・お前も調子に乗るんじゃねえ、このお騒がせ魔女が」
おバカなやり取りもそこそこにして、晶たちはベンジャミンに案内された公園を見て回ることにした。
公園の作り自体は、やはり大樹にあるものとそんなに変わらないようだ。ただ・・・。
「ニャンだ、あれは」
ミケさんが、公園の湖の上に浮いている丸い物体を指さした。物体というか、何やら、前文明時代においてデフォルメ化された「お化け」に近い感じに見えるが・・・。
「ああ、あれは」
ベンジャミンが解説してくれた。
「あれは、湖の魔力測定を行う「オドローン」という測定機器だよ。ああやって、主に湖の上を浮遊して、湖水の魔力測定を行うんだ。この湖も魔力供給管とつながっているからな。もちろん、湖だけじゃなく、なかなか人の手が届かない高い場所でも測定を行えるんだ」
「お、オドローン?」
・・・なんというか、まあ、確かにお化けの恰好をしているから、おどろおどろしいのかもしれないが、それにしても・・・。
「オドローンとは・・・なんとも安直なネーミングじゃのう。それにしても、よりにもよってなんでお化けなんじゃ?」
モリガンの疑問は、晶たち全員のものを代弁した形となった。
「いやあ、だって暗い場所で空を悠々と飛び回れるのは、お化けしかいないだろ?だからこそお化け型のドローンを使うんだ」
「・・・」
晶たち一行は言葉が出なかったー。
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