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呪われた子 3
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小隊は森の開けた空き地で野営を張っている。空に広がる雲が空のかすかな明かりさえもさえぎる。三つの焚き火がなければ、森の中も闇に包まれていたことだろう。マムルの怒鳴り声でセヴルたちは集められていた。
「出発前にお前たちに何度も言って聞かせたのに何だ、この様は?」
生き残ったのは十二人だったが、焚き火を前に立たされていた。マムルが不機嫌な様子でその前を行き来する。
「回収できた輪っかは五個程度。そして隊の半分が蟲の餌になった。残された家族は死亡手当てを受け取ることができて、とても嬉しいことだろうな。俺は大損だ! バカヤロウども!」
マムルは生き残りの一人を指差す。
「草原での鉄則を言ってみろ」
指を指された男は、どぎまぎしながら答える。
「けして『声を出さない』です。はい」
「それから?」
「……『走り出さない』です」
「蟲が出てからも物音を立てるな! だろう?」
「そうです。はい」
「なにが、『そうです』だ。出てから急いで静かにしても遅いんだ!」
マムルは男の頭をはたく。
「でも、なんで話しちゃいけないんですか?」
「蟲は、人の言葉や息でそいつを覚えるんだよ。動けばさらに反応する。視界の悪い開けていない草原ではこれは絶対に守れ!」
「はぁ?」
気のない返事をする男の頭をマムルは再度はたく。
「隊の決め事を唱えろ」
男は困ったような顔をする。それを見ていた周りの連中がくすくす笑い出す。
「全員でだ!」
マムルの怒りで背筋を伸ばす一同。マムルが数を数える。
「ひとーつ!」
「ひとーつ。隊長の言うことは絶対である」
「ぼそぼそしゃべるな! 森の奥には、蟲は来ないから安心しろ!」
「ひとーつ。隊長の言うことは絶対である」
「ふたーつ!」
「草原では、声を出すな」
「みーっつ!」
「草原では、物音を立てるな」
「よーっつ!」
「草原では、ため息をつくな」
「いつーつ!」
「夜に草原に入るな」
「むーっつ!」
「草原で拾ったものは、自分のもの」
「ななーつ!」
「自分の命よりも隊の命を考えろ」
マムルが一人ずつねめまわす。
「よーし、明日は、輪っかの回収だけを行う。一人最低でも五個だ。予定の数に達しなければ、明後日も輪っかだけだ。わかったか! もっとも輪っか以外に拾うものが残っていればの話だがな。商売敵がいつやってくるかもわからんからな! わかったな? あさるのは、輪っかを拾ってからにしろ」
沈黙。
マムルにはそれがまた腹立たしかったのだろう。側にいたセヴルの頬を張った。セヴルはよろけながらも体制を整える。
「おい、このろくでなしども! よく聞けよ。クソのにおいのする村を捨てて町に行きたいと思っている奴もいるようだがな。この草原の大地で市民権を得るには、二千Ng(ニグス)もの大金を寄付するか、輪っかを集めるかの努力が必要になる。だが、輪っかは、俺の物だ。お前らが何百個、何千個持っていようが価値は無いからな。まぁ、俺は優しいから、輪っかを十個一Ngで引き取ってやる。精一杯拾って来るんだ。では、解散!」
マムルがテントへと去っていくと、森の中に駆け出していく者がいた。
「なんだ?」
「しょんべんだろうよ」
マムルが一人テントの中に消えると、男たちは焚き火の周りに固まりあってコソコソと話を始める。前歯のない男がマムルのテントを見ながら小声で話し始める。
「俺、知ってんだ」
「何を」
にやついている男が火の中に落ち葉をつまんで入れる。
「うちの親分の秘密」
「何だよ秘密って」
前歯のない男の話に額の狭い男が食らいついた。前歯のない男は得意げに話を続けた。
「白の教団とやばい取引をしてんだ」
「輪っかの取引のことくらいみんな知ってんぞ。くだらないこと言ってんな」
頭の薄い男が前歯のない男を暗がりに突き飛ばす。前歯のない男は、体制を崩して地面を転がる。すぐに戻ってくると、頭の薄い男に席を奪われていた。仕方なくその後ろに座り話を聞いた。
「ちくしょう。俺も白の信徒だったら良かったぜ」
「順序が違うぜ」
浅黒い男がつぶやく。頭の薄い男がすぐに突っかかる。
「わかってるよ。だがよぉ、この年じゃもう見込がないやな」
「市民権を買って、何だかって言う試験を受けてそれからだろう?」
額の狭い男が焚き火に向かって息を吹きかける。炎は揺らぎ、にやついている男に火の子が当たる。にやついている男は慌ててそれを振り払う。
「でもよぉ、信徒になってもうちの親分みたいな使い走りだぜ」
「アレはまだ位が低いからだよ」
浅黒い男のつぶやきに鼻の穴のでかい男がひときわ大きな声で反応する。
「え? うちの親分って下っ端なの?」
「下っ端で悪かったな! 聞こえてるぞ!」
マムルの怒鳴り声にしゅんとなる。男たちは顔を寄せ合い小声で話を再開する。額の狭い男が焚き火に照らされた顔を眺めて回る。
「でもよぉ、おかしかねえか?」
「何が?」
にやついた男が、火に小さな枝を突き刺す。額の狭い男はマムルのテントを気にしている様子で続けた。
「最近、やけに死体あさりの仕事が増えてねえか?」
「そりゃあ、なんだな」
「仕事が増えるのはいいじゃねえか」
頭の薄い男が額の狭い男に落ち葉を投げつける。額の狭い男はそれを手で避けた。
「そう、そこだよ。俺が言いたかったのは……。教団の連中が、黒の軍勢を罠にはめる気なんだよ」
「話が見えねえな」
鼻の穴のでかい男が首をかしげた。額の狭い男は、手を叩いた。
「いいか? 蟲はどっちの味方でもねぇ。黒の連中は頭がおかしいから、絶対に引かねえだろ? 教団の連中は、蟲を使って黒の軍勢をやっつけるんだよ。ここに蟲を集めておけば、黒の軍勢は蟲と戦わなくちゃならねえだろ?」
その話を後ろで聞いていたレハが鼻で笑った。その手には細長い枝が握られている。座っている地面にはその枝で引かれたような模様が描かれていた。
「わざわざ兵士団を使って、そんな馬鹿な作戦を立てる奴がいるかよ。蟲はどっちかって言ったら、あいつらの味方だろ? 白の教団が蟲退治に力を入れてるだけって」
視線すら男たちに向けずにレハは木の枝を動かし続ける。額の狭い男がレハに食って掛かる。
「だがよぉ。ここんところの戦死者は半端じゃねえぜ? 毎週のように百人は転がってるのを見るぜ」
「それだけ教団も必死なんだろ。この草原を町とか砦に出来れば、黒の軍勢の勢いを止められるだろうしな」
そう語りながらレハは足で書いた模様を消す。そして再び模様を書き始める。男たちの視線がレハに注がれる。
「なんでだ?」
前歯のない男がレハの行動を不思議そうに見つめる。
「こんなこともわからねえから、いつまでも死体あさりなんだよ、お前らは」
「レハだってそうじゃねえか」
にやついている男がその笑みを大きくする。レハは男たちを一瞥した。
「俺は違う。ある程度金を貯めたら、石の大地に行く。文字だって覚えたしな」
「石の大地だって?」
浅黒い男がレハを凝視する。その足元の模様を見た。その視線に気がつき、レハが笑う。
「ここじゃ、いつまでたっても市民権なんか取れないからな。新天地を求めるんだよ」
「そうか、その手があったか」
前歯のない男が立ち上がると、頭の薄い男が背中から押す。前歯のない男は木の根に足を取られて地面に転がった。
「おめえじゃ無理だ。レハと違って、頭が馬鹿だからな」
男たちの嘲笑を受けて前歯のない男がすぐさま起き上がる。
「んだと? どういうことだ」
「向こうの言葉が話せんのか?」
鼻の穴のでかい男の問いに前歯のない男は反射で答える。
「言葉なんて、あっちに行って覚えればいいだろうが」
「そんな浅い考えじゃ、言葉を覚える前に干からびちまうよ」
額の狭い男が一蹴すると男たちは大笑いした。
「世界は箱の中。……どこに行っても出口は無いってことか」
男たちのやり取りをセヴルは離れて見ていた。深いため息をつくと、右手の包帯が解けかけていることに気がついた。
「おい、セヴル。おめえもこっちに来たらどうだ?」
誰かの呼びかけにセヴルは手を上げて答える。
「用を足したら行くよ」
セヴルは一行から離れて暗がりの中に入っていった。何度も明かりの方を振り返る。誰も側にいないとわかると、吊っていた布を外して右手の包帯を取る。
右手には傷、火傷の痕がある。真新しい傷は無かった。二、三度曲げ伸ばししてみると、両手を使って器用に布を巻き上げる。それから右手を拳にして包帯で縛り上げる。
再び右腕を吊ると明かりの方へと戻っていった。
小隊は森の開けた空き地で野営を張っている。空に広がる雲が空のかすかな明かりさえもさえぎる。三つの焚き火がなければ、森の中も闇に包まれていたことだろう。マムルの怒鳴り声でセヴルたちは集められていた。
「出発前にお前たちに何度も言って聞かせたのに何だ、この様は?」
生き残ったのは十二人だったが、焚き火を前に立たされていた。マムルが不機嫌な様子でその前を行き来する。
「回収できた輪っかは五個程度。そして隊の半分が蟲の餌になった。残された家族は死亡手当てを受け取ることができて、とても嬉しいことだろうな。俺は大損だ! バカヤロウども!」
マムルは生き残りの一人を指差す。
「草原での鉄則を言ってみろ」
指を指された男は、どぎまぎしながら答える。
「けして『声を出さない』です。はい」
「それから?」
「……『走り出さない』です」
「蟲が出てからも物音を立てるな! だろう?」
「そうです。はい」
「なにが、『そうです』だ。出てから急いで静かにしても遅いんだ!」
マムルは男の頭をはたく。
「でも、なんで話しちゃいけないんですか?」
「蟲は、人の言葉や息でそいつを覚えるんだよ。動けばさらに反応する。視界の悪い開けていない草原ではこれは絶対に守れ!」
「はぁ?」
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「全員でだ!」
マムルの怒りで背筋を伸ばす一同。マムルが数を数える。
「ひとーつ!」
「ひとーつ。隊長の言うことは絶対である」
「ぼそぼそしゃべるな! 森の奥には、蟲は来ないから安心しろ!」
「ひとーつ。隊長の言うことは絶対である」
「ふたーつ!」
「草原では、声を出すな」
「みーっつ!」
「草原では、物音を立てるな」
「よーっつ!」
「草原では、ため息をつくな」
「いつーつ!」
「夜に草原に入るな」
「むーっつ!」
「草原で拾ったものは、自分のもの」
「ななーつ!」
「自分の命よりも隊の命を考えろ」
マムルが一人ずつねめまわす。
「よーし、明日は、輪っかの回収だけを行う。一人最低でも五個だ。予定の数に達しなければ、明後日も輪っかだけだ。わかったか! もっとも輪っか以外に拾うものが残っていればの話だがな。商売敵がいつやってくるかもわからんからな! わかったな? あさるのは、輪っかを拾ってからにしろ」
沈黙。
マムルにはそれがまた腹立たしかったのだろう。側にいたセヴルの頬を張った。セヴルはよろけながらも体制を整える。
「おい、このろくでなしども! よく聞けよ。クソのにおいのする村を捨てて町に行きたいと思っている奴もいるようだがな。この草原の大地で市民権を得るには、二千Ng(ニグス)もの大金を寄付するか、輪っかを集めるかの努力が必要になる。だが、輪っかは、俺の物だ。お前らが何百個、何千個持っていようが価値は無いからな。まぁ、俺は優しいから、輪っかを十個一Ngで引き取ってやる。精一杯拾って来るんだ。では、解散!」
マムルがテントへと去っていくと、森の中に駆け出していく者がいた。
「なんだ?」
「しょんべんだろうよ」
マムルが一人テントの中に消えると、男たちは焚き火の周りに固まりあってコソコソと話を始める。前歯のない男がマムルのテントを見ながら小声で話し始める。
「俺、知ってんだ」
「何を」
にやついている男が火の中に落ち葉をつまんで入れる。
「うちの親分の秘密」
「何だよ秘密って」
前歯のない男の話に額の狭い男が食らいついた。前歯のない男は得意げに話を続けた。
「白の教団とやばい取引をしてんだ」
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頭の薄い男が前歯のない男を暗がりに突き飛ばす。前歯のない男は、体制を崩して地面を転がる。すぐに戻ってくると、頭の薄い男に席を奪われていた。仕方なくその後ろに座り話を聞いた。
「ちくしょう。俺も白の信徒だったら良かったぜ」
「順序が違うぜ」
浅黒い男がつぶやく。頭の薄い男がすぐに突っかかる。
「わかってるよ。だがよぉ、この年じゃもう見込がないやな」
「市民権を買って、何だかって言う試験を受けてそれからだろう?」
額の狭い男が焚き火に向かって息を吹きかける。炎は揺らぎ、にやついている男に火の子が当たる。にやついている男は慌ててそれを振り払う。
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「アレはまだ位が低いからだよ」
浅黒い男のつぶやきに鼻の穴のでかい男がひときわ大きな声で反応する。
「え? うちの親分って下っ端なの?」
「下っ端で悪かったな! 聞こえてるぞ!」
マムルの怒鳴り声にしゅんとなる。男たちは顔を寄せ合い小声で話を再開する。額の狭い男が焚き火に照らされた顔を眺めて回る。
「でもよぉ、おかしかねえか?」
「何が?」
にやついた男が、火に小さな枝を突き刺す。額の狭い男はマムルのテントを気にしている様子で続けた。
「最近、やけに死体あさりの仕事が増えてねえか?」
「そりゃあ、なんだな」
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鼻の穴のでかい男が首をかしげた。額の狭い男は、手を叩いた。
「いいか? 蟲はどっちの味方でもねぇ。黒の連中は頭がおかしいから、絶対に引かねえだろ? 教団の連中は、蟲を使って黒の軍勢をやっつけるんだよ。ここに蟲を集めておけば、黒の軍勢は蟲と戦わなくちゃならねえだろ?」
その話を後ろで聞いていたレハが鼻で笑った。その手には細長い枝が握られている。座っている地面にはその枝で引かれたような模様が描かれていた。
「わざわざ兵士団を使って、そんな馬鹿な作戦を立てる奴がいるかよ。蟲はどっちかって言ったら、あいつらの味方だろ? 白の教団が蟲退治に力を入れてるだけって」
視線すら男たちに向けずにレハは木の枝を動かし続ける。額の狭い男がレハに食って掛かる。
「だがよぉ。ここんところの戦死者は半端じゃねえぜ? 毎週のように百人は転がってるのを見るぜ」
「それだけ教団も必死なんだろ。この草原を町とか砦に出来れば、黒の軍勢の勢いを止められるだろうしな」
そう語りながらレハは足で書いた模様を消す。そして再び模様を書き始める。男たちの視線がレハに注がれる。
「なんでだ?」
前歯のない男がレハの行動を不思議そうに見つめる。
「こんなこともわからねえから、いつまでも死体あさりなんだよ、お前らは」
「レハだってそうじゃねえか」
にやついている男がその笑みを大きくする。レハは男たちを一瞥した。
「俺は違う。ある程度金を貯めたら、石の大地に行く。文字だって覚えたしな」
「石の大地だって?」
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「ここじゃ、いつまでたっても市民権なんか取れないからな。新天地を求めるんだよ」
「そうか、その手があったか」
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「おめえじゃ無理だ。レハと違って、頭が馬鹿だからな」
男たちの嘲笑を受けて前歯のない男がすぐさま起き上がる。
「んだと? どういうことだ」
「向こうの言葉が話せんのか?」
鼻の穴のでかい男の問いに前歯のない男は反射で答える。
「言葉なんて、あっちに行って覚えればいいだろうが」
「そんな浅い考えじゃ、言葉を覚える前に干からびちまうよ」
額の狭い男が一蹴すると男たちは大笑いした。
「世界は箱の中。……どこに行っても出口は無いってことか」
男たちのやり取りをセヴルは離れて見ていた。深いため息をつくと、右手の包帯が解けかけていることに気がついた。
「おい、セヴル。おめえもこっちに来たらどうだ?」
誰かの呼びかけにセヴルは手を上げて答える。
「用を足したら行くよ」
セヴルは一行から離れて暗がりの中に入っていった。何度も明かりの方を振り返る。誰も側にいないとわかると、吊っていた布を外して右手の包帯を取る。
右手には傷、火傷の痕がある。真新しい傷は無かった。二、三度曲げ伸ばししてみると、両手を使って器用に布を巻き上げる。それから右手を拳にして包帯で縛り上げる。
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