立方世界 呪われた子

大秦頼太

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呪われた子 26

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 26

 広場に五十人程度の村人が集まって、何事かと待っている。
 村長が現れ、村人を静める。
 続いて、マムルとセヴルが左右から現れる。ざわめきは再びあふれ出す。
 バリュフが中央で村長と入れ替わると、一歩前に進んで村人の注目を集める。
「どうぞ、お座りください」
 バリュフの合図で、村人がゆっくりと座っていく。その波が一段落するとバリュフは再び村人たちに呼びかける。
「さて、最初にこの村で起きた事件の話をしましょう。一体、誰がレハを殺したのか?」
「そいつだ! セヴルだ」
「どうもありがとう」
 バリュフは村人に手を振るとセヴルの前に立つ。
「あなたは、レハを殺しましたか?」
「俺じゃない! レハを殺したのはあいつだ!」
 セヴルはマムルを指差す。セヴルに村人から罵声が浴びせられる。片手を上げてそれを制すと、バリュフはセヴルに質問をする。
「あなたはそれを目撃しましたか?」
「見てない」
「憶測でマムル氏を犯人にしてはいけません」
 セヴルに対する非難の声は一層強まっていく。
 バリュフは実に楽しそうだった。
「あの人、どっちの味方なの?」
「何か考えがあるんだよ」
 半ば呆れてそれをサアラが見る。ガリウスは隣で笑顔で見ている。
「マムル氏は、セヴルがレハを殺すところを見ましたか?」
 覗き込んだバリュフからマムルは顔を背けて答える。
「当然だ。あいつが後ろからレハの首を切ったんだ」
「なるほど。そのときあなたは何をしていましたか?」
 マムルはすらすらと答える。
「脱退署名を書いているレハを見ていた」
「どこで?」
「レハの前だ」
 何度かうなずきながら、村人を見るバリュフ。村人の目はここに注がれているようだ。バリュフはわざとらしく右手で大きく頭をかく。そして、マムルに向き直る。
「セヴルが持っていた凶器はなんですか?」
「ナイフだ。俺の家のナイフを使った」
「どちらの手で持っていましたか?」
「左だ。右手は吊っていたからな」
 マムルの証言に、村は一気にヒートアップする。
「殺せ! レハの仇を取れ!」
「処刑だ!」
 バリュフが手を上げてそれを制する。
「話はまだ終わってない。おとなしく座っていろ」
 観客となった村人に背を向け、バリュフはもう一度マムルにたずねる。
「左手に握ったナイフで、レハを後から殺したのですね?」
「あいつがな」
 マムルはセヴルを指差した。セヴルは歯を食いしばってそれを見ていた。
「殺せ! レハの敵を取れ!」
「引っ込め! インチキ野郎!」
「黙れ!」
 バリュフがにらみつけると村人たちは一気に静かになった。
「レハが殺された後、あなたはどうしましたか?」
「すぐに叫んで、そいつを追った」
「そいつはおかしいぞ」
 村人の一人が声を上げた。浅黒い男だった。村人の視線とバリュフの視線が浅黒い男に注がれる。
「どこがおかしいのですか?」
 浅黒い男が左右の目を気にしつつ口を開く。
「レハは森の中に埋められていた。俺たちが追いかけて、すぐ見つけたからそんなに早くは無理だ」
「貴重な証言をありがとう」
「どうも」
 マムルは、証言者をにらみつける。浅黒い男は村人の後ろに姿を隠した。
「これについては、どう説明されますか?」
「わかった。俺が埋めた」
「認めるんですね」
 ざわつく村人。村人の目が自分に集中してくると、マムルはセヴルを指差した。
「ああ、だが、殺したのはセヴルだ」
「ふざけんな!」
 苦々しく言葉を吐くマムルにセヴルが食って掛かる。慌ててサアラがセヴルを押さえる。
「待ちなさいよ」
「はい。おとなしくしてね」
 バリュフはセヴルを落ち着かせる。
「ご説明を」
「セヴルが、殺した。それで、俺はセヴルに逃げるように進めた。セヴルが逃げた後、レハが哀れだったんで埋めてやって、頃合を見て叫んだんだ。仲間殺しは重罪だが、俺にとっては、レハもセヴルもどっちも息子みたいなもんだったからな」
「なるほど。しっかりした説明ですね」
「わかってくれたか?」
 顔中に汗をためながらマムルはバリュフに笑いかけた。
「ですが、何故? セヴルを逃がそうとしたんですか?」
「さっきも言ったように、どっちも俺の息子みたいなもんだ」
 マムルは笑って見せたが、その顔には余裕が無かった。バリュフはさらに追い詰めていく。
「でも、今は殺そうと躍起になっているように思われますね」
「怪しいぞ!」
「うるさい! 黙ってろ!」
 村人の野次にマムルはイラついているようだった。バリュフはぞんざいにそれを制した
「あの時は、気が動転していたんだ。レハを埋めてから思い直したんだ」
 マムルはうつむいた。小さく震えている。かすかな嗚咽のような声が聞こえてくる。
「是非、レハの遺体を確認したいところですね」
 バリュフの言葉に驚いて顔を上げたマムルの目には、涙の一粒も見えなかった。
「村長さん。レハの遺体の掘り出しの許可を」
「待て!」
 マムルが身を乗り出して、バリュフを止めようとするが、後ろにいる村の男たちに引き戻される。
「あなたは黙っていてください」
 村長はマムルから顔を背けながら言葉を吐き出した。
「許可しよう」
「お前たち、今すぐやめさせろ」
 しかし、誰一人マムルの指示で動き出すものはいない。村人の中から声がした。
「あんたがやってないなら、そこで黙ってみてればいい」
「そうだ! そうだ!」
 やがて村の広場に木製の簡素な棺が運ばれてくる。棺が村人たちの中央に置かれると、そこかしこから泣き声が上がり始めた。
「見たくない人は見なくて結構ですよ」
 バリュフは優しくそう告げると、村人に指示を出した。
 釘を外し、蓋を開く。青白い顔をしたレハが横たわっている。それをじっと見るもの、涙を流すもの、正視することが出来ないもの。村人の反応は様々だった。
 セヴルはぼんやりとレハの顔を見つめた。
 レハの首は、真横に大きく切り開かれている。バリュフは覗き込んでいる者たちに声をかける。
「見てください。切り口の方向を」
「左から右だ」
「右手を吊ってるセヴルには無理じゃねえか」
「そう、マムル氏の証言は信用できない。後ろから左手で斬ったなら、切り口は右から左に斬られていなければならない」
 バリュフの言葉で、村の中は一気に大騒ぎになった。一人の男がさらに場を混乱させる。
「俺、知ってるぞ! そいつの右手は前から使えたんだ」
 声を上げる男は、町でセヴルに殺されそうになった前歯のない男だった。
 バリュフが目の上を押さえて舌打ちをする。
「どうして邪魔をするかな」
 前歯のない男はさらに続けた。
「見てみろ! あいつの右手は自由じゃないか! みんな騙されるな」
 村は、揺れた。バリュフが手を上げて村人を制する。だが、騒ぎは一向に収まらない。バリュフは後ろで控えているグロウを呼んだ。
「グロウ、アレをくれるかな」
「はい。先生」
 グロウはバリュフに紙切れを渡す。その紙を見たマムルの顔が青ざめる。バリュフが声を出すが、誰もまともに話を聞こうとしない。
 村人が立ち上がり、押し寄せようとする。マムルが立ち上がりその場から離れようとすると、後の男たちがそれを押さえつけた。
「静かにしないと蟲が来るぞ!」
 ガリウスの叫びは効果覿面だった。いつの間にか広場の入り口に立っていた。肩で息をしながら村人を掻き分けサアラの隣にやってくる。
 静かになった場を再びバリュフが支配する。村人を再び座らせる。
「これは一体なんでしょう」
 バリュフはグロウから受け取った紙切れを広げてみせる。その紙は血で模様のようなものが描かれ汚れていた。マムルが吠える。
「意地汚い泥棒め!」
「脱退署名? 脱退署名がどうした!」
 小隊の男の一人が声を上げる。バリュフは大きくうなずいた。
「そう。この脱退署名は、汚れても切れても簡単に破棄出来ない理由がある」
「通し番号もあるから、抜けていればすぐ判りますしね」
 バリュフの言葉にガリウスが補足した。サアラが肘でガリウスをつつく。
「どうだった?」
「バッチリ」
 ガリウスは笑ってみせる。
 壇上ではマムルが唇をかみ締めている。
「それがどうした」
「ここに真実があります」
「真実?」
「そう。破棄するには正当な理由と、高額な罰金を払わなければならない。マムル氏には、正当な理由もない。だが、罰金も払いたくない。しかも不正をして虚偽の申告をした」
「私たちにもわかるように説明してよ」
 中年女が声を上げる。バリュフは手を上げてそれに答える。
「失礼。白の信徒は、地方の治安を維持させるために、信徒の中から小隊長を選んでいます。彼のようにね」
 バリュフの言葉に村中が注目する。
「小隊長になる者がいなくならないように、隊長には数々の特典が与えられます」
「とくてんって何だ?」
「主に金銭かな。隊に一人入ると三百Ngもらえる。脱退した場合も同じくらい隊長はお金を受け取ることが出来る」
 小隊の男たちが不満の声を上げる。バリュフはさらに続けた。
「一人が作戦中に死亡した場合、五百Ngが支払われる」
 中年女が悲鳴のような叫び声を上げる。
「あたしは家の人が死んで五十Ngしかもらってないよ!」
「死亡手当ては支給額が減ったんだ。でたらめを言うな!」
 マムルが顔中に汗を噴出しながらわめき散らす。バリュフは涼しい顔でそれを見ていた。
「だが、そのときに提出する書類に不備があると、もらえるお金の何倍もの罰金を支払う羽目になる。レハの場合、脱退署名だからおそらく罰金は三千から五千Ngくらいかな?」
 村人たちに動揺が広がる。
「そんなの嘘だでたらめだ」
 マムルの声に徐々に力が無くなっていった。バリュフはそこにさらに追い討ちをかける。
「脱退後の死亡なら、あなたに不利益になることはない。さっさと脱退手当てを教団に提出すれば、補充のための資金がもらえるのに、あなたはしなかった。それどころかレハの作戦死亡届を出した」
「違う! レハの奴が哀れだったから、名誉を守ってやったんだ」
 マムルを見る村人の目が変わっていく。村は静まり返り、呼吸する音さえも聞こえるくらいになった。
 バリュフはマムルに近づいていく。
「おそらく脱退署名を書かせている時に、あなたは欲望に突き動かされたのでしょう。魔晶石と言う石に心を奪われた。レハが署名に血をつけなければ、あなたの思惑通りだったでしょう」
「だが、そんな証拠はない。書類の偽造は確かにした。血で汚れた脱退署名など、出せるはずもないしな。死亡手当ての方が高いっていうのもその通りだ。だが、それがどうした。レハを殺したのはそいつだ! セヴルだ!」
 マムルは血走った目でバリュフを見上げる。バリュフは血で汚れた脱退署名を村人に見せた。逆さに差し出されたその紙には模様のようなものが書かれていた。
「この血まみれの脱退署名の裏に、レハが刻んだ最後の言葉がある」
 マムルはもがきながら村人の腕を逃れようとする。
「そんなものは嘘だ。文字でもないじゃないか!」
「そう、草原の国で見れば、これには何の意味もないでしょう。しかし、これは石の大地の文字なんですよ」
 マムルの顔から血の気が引いていく。
「そしてここには『マムルに切られた』とあります。もっとも、この血まみれの署名では、調査が入るのは間違いがないでしょう」
「誰か、その紙を破れ!」
「あなたは高額の罰金と調査を恐れ、この署名を破棄することも出来ずにしまっていた。それを私の優秀な助手が発見した」
「えっへん」
 胸を張るグロウの後ろで、サアラがさりげなく突っ込みを入れる。
「だったら、最初からそれを出せばいいじゃない」
「俺は、俺は……」
 マムルは村人を振り払う。そのままの勢いでバリュフを突き飛ばし、村人から剣を奪うと、セヴルに飛び掛る。
 セヴルは、サアラの腰からメイスを引き抜くと、振り下ろされるマムルの剣を撃ち落す。体勢を崩したマムルの胸倉をつかみ、メイスを振りかぶる。
「ダメだ!」
「やめて!」
 セヴルはメイスを持ったまま拳を振り下ろし、マムルの顔面を殴りつけた。マムルの鼻が潰れて、拳が赤く染まる。
「あーあ、持ち手が汚れた! やめてって言ったじゃない。何で、あたしのを使うのよ!」
 サアラがセヴルを突き飛ばすが、サアラもその上に一緒に倒れこむ。見れば、サアラのベルトが切れ、ズボンがずり落ちている。
「ぎゃ、何よこれ!」
 あわててズボンを引き上げると、ズボンを抑えながら勢いよくセヴルを蹴りまくる。
「あんたねぇ! 今度やったら、殺すわよ!」
「わかったよ。わかったから、もうやめてくれ」
 サアラは片手でセヴルの落としたメイスを拾い上げる。
 村中が騒然となった。マムルに向かって男たちが殺到し、場は収拾がつかなくなる。果ては関係のない殴り合いまで始まってしまう。
「なぁ、セヴル」
 額の狭い男が近づいてくる。鞘に入った剣を持ってくる。
「これ、レハの使ってた剣なんだが、お前、使ってくれないか?」
 セヴルは、出された剣を思わず右手で握りかけるが、思い直して左手でしっかりとつかんだ。
「いいのかな?」
「いいんだよ。レハも喜んでくれるさ」
 額の狭い男がうなずいた。
「あれ? あいつは?」
 ガリウスの声で、全員がマムルを探す。
「あそこ!」
 グロウが、村から出る道を指差した。マムルが、笑い声を上げた。
「はははは! 俺は、どこまでも逃げてやるぞんぎゅ……」
 マムルの背中に、大きな黒い影が覆いかぶさる。
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