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第六話 後編
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●GOGOタウン
自然保護団体GOGENが運営する自然型テーマパークGOGOタウン。
人っ子一人いない貸切状態である。
●駐車場
黒いバンが駐車場に入ってくる。
●黒いバン・車内
山岸とワタルが乗っている。
ワタル「他の車ないけど、やってるの?」
山岸「そのはずだったんだが」
ワタル「帰ろうよ。まだサービスエリアのほうが面白いよ」
山岸「大丈夫だよ。たまには身体を動かさないとな。ゲームばかりじゃ、ダメ人間になっちゃうぞ」
ワタル「えー」
●GOGOタウン入り口
券売機は自動である。入場も券を入れると勝手に入ることが出来る。2人は、中に入っていく。
誰もいない遊具を見ながら2人は歩き続ける。
ワタル「ここさ、何でこんなもの作ったんだろうね? 山のほうがよかったんじゃないの?」
山岸「そうだな。人間は、欲が深いからな」
ワタル「どういうこと?」
山岸「ここを作った人には、沢山のお金が入ったってことなんだな」
ワタル「それってズルじゃん」
山岸「まったくだ」
立ち止まる山岸。またかと振り返るワタル。
山岸「車に忘れ物した」
ワタル「もう、本当にしっかりしてよ」
山岸「すまない」
ワタル「いっておいでよ」
山岸「すぐ戻る」
山岸、入り口に引き返す。
●駐車場
山岸のバンの後部ドアが開いている。
山岸「え」
山岸はバンに急いで駆け寄る。
●車内
後部から中を覗く山岸。冷凍BOXの蓋が開いている。スイッチがオフになっている。拘束具が無造作に引きちぎられていた。
山岸「これは…」
●車内・助手席
助手席のドアを開く。薬の入ったバッグを開く。中に手を入れてまさぐる。落ち着かない様子で、バッグをひっくり返し中身を車内にぶちまける。
山岸「ない!」
バッグを投げつける。
山岸「薬がない!」
額をぬぐう山岸。
山岸「ワタルが危ない」
●GOGOタウン内
ワタル、つまらなそうに遊具にぶら下がったりしてみる。すぐに飽きて空を仰ぎ見る。
草を踏む音が聞こえる。
ワタル、顔を向ける。
森の中から黒い人影が出てくる。目がランランと輝き、ワタルのほうにまっすぐに向かってくる。
ワタル「パ、パ、パパ!」
黒い人影に背を向けて走り出すワタル。
●GOGOタウン内
体中に脂汗をかきながら、山岸は走っていた。
山岸「ワタル……」
指先がタランテランに変わっていく。かと思えばすぐに元に戻る。
山岸「あの柔らかな肉を口いっぱいにほおばりたいなぁ……」
山岸は、足を止める。両の手を見つめる。タランテランの手。
山岸「何で、なんで……」
山岸の目から涙がこぼれる。
ワタル「パパ!」
ワタルの声に振り返り、とっさに手を隠す山岸。
ワタル「変な怪物が……」
ワタルの背中側から近づいてくる黒い人影。それはカオスだった。
山岸「く、薬を返せ!」
流れる汗をぬぐえずに不快そうな山岸。山岸の背にもぐりこんだワタルが悲鳴を上げる。
ワタル「パ、パパ。手が!」
山岸「だ、大丈夫だ。お前は俺が守る。だから、車まで走るんだ」
震える声で山岸は、ワタルを遠ざける。ゆっくりと後ずさりするワタルの前で、山岸はタランテランに変身していく。
タランテラン「冷凍スイッチを切り、薬までとっていくとはな」
カオス「僕は、一体どうすればいいんだ」
タランテラン「息子を食わせはしないぞ! アレは俺が食べるんだ!」
カオス「父さん……」
カオスに飛び掛るタランテラン。強烈な一撃を受けて吹き飛ぶカオス。
タランテラン「薬を返してくれ! 息子を殺したくないんだぁ!」
カオス「薬?」
タランテラン「あの薬がないと、俺は欲求が抑えられなくなるんだ。お願いだ。息子を殺したくない! お前に食わせたくない! あれは俺がぁ……」
カオス「欲求……」
立ち上がるカオス。そこに飛び掛るタランテラン。カオスの腕に噛み付く。
カオス「うぐ」
カオスはタランテランを振りほどく。タランテランはカオスの血を吐き出す。
カオス「薬って、何の薬だ?」
タランテラン「ごまかすな! ……本当に知らないのか?」
立ち止まるタランテラン。
●山岸・回想
山岸を送り出した向井がニタニタと笑っている。背中になにか隠している。
●GOGOタウン
ワタルの去った方向を振り返るタランテラン。
タランテラン「むぅかぁいぃぃぃ!」
ひざを突くタランテラン。
タランテラン「あ?」
フラフラと立ち上がるタランテラン。
タランテラン「血だ。肉を食わないと俺が死ぬ……」
ゆっくりとワタルを追いかけるタランテラン。カオスが前を塞ぐ。
カオス「待て、どうする気だ」
タランテラン「お前に食われる前に食うのさ。アレは俺のだ」
カオス「やめろ! 人間を食うなんてことは!」
タランテラン「うるさい! あれは俺の子だ! そうさ。……だから他人に食われるくらいなら、いっそ俺が食っちまったほうが良い」
カオス「そんなこと、そんな馬鹿なこと」
タランテラン「そうだ。それが一番だ。子どもは親の好きにしていいんだ。俺の子どもなんだからな」
カオス、タランテランにつかみかかる。振りほどかれて倒れこむ2人。
カオス「子どもだって、1人の人間なんだ!」
タランテラン「そうだ、人間は食料だ。だから俺が食うんだ」
カオス「違う! 親が子どもを殺すなんて……」
タランテラン「梶間教授は、お前を殺せと言ったそうじゃないか。裏切り者のお前をな!」
カオス「僕は、裏切り者なんかじゃない! 知らなかっただけだ! 知っていたら、知っていたら……」
カオスの動きが止まる。
カオス「知っていたら、俺は人を食っていたのか?」
タランテラン「どっちでも良いのさ。この空腹が満ちるなら、どっちでも良いのさ」
タランテランの腹部から白い粘液が飛び出て、カオスの足を地面に接着させる。
もがくカオス。
タランテラン「そこで待ってろ。子どもを食ったら、お前を殺す」
フラフラと歩いていくタランテラン。
カオス「待て!」
●駐車場
黒いバンに戻ってくるワタル。車の中に滑り込む。
●車内
ワタルは息を押し殺す。
山岸の声「ワタル」
顔を上げそうになるワタル。ふと、その表情が曇り、隙間に体をうずめる。
山岸の声「もう大丈夫だ。パパがお前を食べてあげるよ」
運転席のドアが開く。
山岸の声「ここかな~? あれ? いないなぁ~」
後部座席のドアを開く。
明るくなる車内。ワタルの身体が照らし出される。
タランテラン「みぃつけたぁ~」
タランテランの手がワタルをつかむ。
ワタル「パパ、助けて……」
タランテランの手が止まる。タランテランが山岸へと徐々に戻っていく。
山岸「ワタル……。あんな治療を受けなきゃ良かった。でも、死にたくなかったんだ。大きくなったお前と話がしたかったんだよぉ」
瞬間、タランテランに戻りワタルに向かってその手が伸びる。
黒い影がタランテランの背後から振り下ろされ、タランテランの腕が飛ぶ。
●駐車場
カオスブレイドを握り締め、カオスがタランテランに体当たりをする。
カオス「逃げろ」
ワタルに言うと、カオスはタランテランに切りかかる。
タランテラン「お前は人を食いたくないのか?」
カオス「ああ。空腹は感じてる。でも、人間が食べ物に見えたりはしない」
タランテラン「でも私たちが食い物に見えるんだな?」
カオス「……ああ」
タランテラン「お前を生かしておくことは出来ない。組織のためだ!」
腹部から打ち出される粘液。カオスはそれをカオスブレイドで跳ね除ける。
タランテラン「親の期待を裏切ったお前には、生きてる価値なんかない!」
カオス「そうかもしれない」
タランテラン「私が、お前を殺してやる! 食事を邪魔しやがって!」
カオスに向かってくるタランテラン。
カオス「だけど、僕は人間だ!」
タランテラン「違う! お前もバケモノだ!」
カオス、タランテランを迎え撃つ。カオスブレイドがタランテランを切り裂く。
カオス「そうさ。だけど、心までは変えられない。変えたくない。たとえ、父さんに反抗しようとも、僕は人間でいたいんだ」
バンからワタルが出てくる。
タランテラン「ワタル」
ワタルに近づいていくタランテラン。
ワタル「パパ」
伸ばしかけた手、それが触れる前に、タランテランの胸からカオスブレイドが突き出てくる。
タランテランの体液を浴びるワタル。
ワタル「パパー!」
徐々にタランテランから山岸に戻っていく。
山岸「こんなパパでごめんな。せっかく治ったこの体でお前たちの未来を守ろうとしたんだ。それなのに、どこで道を間違えたんだろうなぁ……」
引き抜かれるカオスブレイド。
崩れ落ちる山岸。ワタルに抱きかかえられる。
ワタルを見下ろすカオスの赤い目。
ワタル「僕も、僕も殺せよ!」
カオス「人は殺さない」
ワタル「嘘を、嘘をつけ! パパを殺したじゃないか!」
カオス「彼は人じゃない」
ワタル「お前は人殺しだ! パパを殺した人殺しだ!」
ワタルに背を向けて逃げ出すように走りだすカオス。
ワタル「人殺しめ! お前を許さないからな!」
自然保護団体GOGENが運営する自然型テーマパークGOGOタウン。
人っ子一人いない貸切状態である。
●駐車場
黒いバンが駐車場に入ってくる。
●黒いバン・車内
山岸とワタルが乗っている。
ワタル「他の車ないけど、やってるの?」
山岸「そのはずだったんだが」
ワタル「帰ろうよ。まだサービスエリアのほうが面白いよ」
山岸「大丈夫だよ。たまには身体を動かさないとな。ゲームばかりじゃ、ダメ人間になっちゃうぞ」
ワタル「えー」
●GOGOタウン入り口
券売機は自動である。入場も券を入れると勝手に入ることが出来る。2人は、中に入っていく。
誰もいない遊具を見ながら2人は歩き続ける。
ワタル「ここさ、何でこんなもの作ったんだろうね? 山のほうがよかったんじゃないの?」
山岸「そうだな。人間は、欲が深いからな」
ワタル「どういうこと?」
山岸「ここを作った人には、沢山のお金が入ったってことなんだな」
ワタル「それってズルじゃん」
山岸「まったくだ」
立ち止まる山岸。またかと振り返るワタル。
山岸「車に忘れ物した」
ワタル「もう、本当にしっかりしてよ」
山岸「すまない」
ワタル「いっておいでよ」
山岸「すぐ戻る」
山岸、入り口に引き返す。
●駐車場
山岸のバンの後部ドアが開いている。
山岸「え」
山岸はバンに急いで駆け寄る。
●車内
後部から中を覗く山岸。冷凍BOXの蓋が開いている。スイッチがオフになっている。拘束具が無造作に引きちぎられていた。
山岸「これは…」
●車内・助手席
助手席のドアを開く。薬の入ったバッグを開く。中に手を入れてまさぐる。落ち着かない様子で、バッグをひっくり返し中身を車内にぶちまける。
山岸「ない!」
バッグを投げつける。
山岸「薬がない!」
額をぬぐう山岸。
山岸「ワタルが危ない」
●GOGOタウン内
ワタル、つまらなそうに遊具にぶら下がったりしてみる。すぐに飽きて空を仰ぎ見る。
草を踏む音が聞こえる。
ワタル、顔を向ける。
森の中から黒い人影が出てくる。目がランランと輝き、ワタルのほうにまっすぐに向かってくる。
ワタル「パ、パ、パパ!」
黒い人影に背を向けて走り出すワタル。
●GOGOタウン内
体中に脂汗をかきながら、山岸は走っていた。
山岸「ワタル……」
指先がタランテランに変わっていく。かと思えばすぐに元に戻る。
山岸「あの柔らかな肉を口いっぱいにほおばりたいなぁ……」
山岸は、足を止める。両の手を見つめる。タランテランの手。
山岸「何で、なんで……」
山岸の目から涙がこぼれる。
ワタル「パパ!」
ワタルの声に振り返り、とっさに手を隠す山岸。
ワタル「変な怪物が……」
ワタルの背中側から近づいてくる黒い人影。それはカオスだった。
山岸「く、薬を返せ!」
流れる汗をぬぐえずに不快そうな山岸。山岸の背にもぐりこんだワタルが悲鳴を上げる。
ワタル「パ、パパ。手が!」
山岸「だ、大丈夫だ。お前は俺が守る。だから、車まで走るんだ」
震える声で山岸は、ワタルを遠ざける。ゆっくりと後ずさりするワタルの前で、山岸はタランテランに変身していく。
タランテラン「冷凍スイッチを切り、薬までとっていくとはな」
カオス「僕は、一体どうすればいいんだ」
タランテラン「息子を食わせはしないぞ! アレは俺が食べるんだ!」
カオス「父さん……」
カオスに飛び掛るタランテラン。強烈な一撃を受けて吹き飛ぶカオス。
タランテラン「薬を返してくれ! 息子を殺したくないんだぁ!」
カオス「薬?」
タランテラン「あの薬がないと、俺は欲求が抑えられなくなるんだ。お願いだ。息子を殺したくない! お前に食わせたくない! あれは俺がぁ……」
カオス「欲求……」
立ち上がるカオス。そこに飛び掛るタランテラン。カオスの腕に噛み付く。
カオス「うぐ」
カオスはタランテランを振りほどく。タランテランはカオスの血を吐き出す。
カオス「薬って、何の薬だ?」
タランテラン「ごまかすな! ……本当に知らないのか?」
立ち止まるタランテラン。
●山岸・回想
山岸を送り出した向井がニタニタと笑っている。背中になにか隠している。
●GOGOタウン
ワタルの去った方向を振り返るタランテラン。
タランテラン「むぅかぁいぃぃぃ!」
ひざを突くタランテラン。
タランテラン「あ?」
フラフラと立ち上がるタランテラン。
タランテラン「血だ。肉を食わないと俺が死ぬ……」
ゆっくりとワタルを追いかけるタランテラン。カオスが前を塞ぐ。
カオス「待て、どうする気だ」
タランテラン「お前に食われる前に食うのさ。アレは俺のだ」
カオス「やめろ! 人間を食うなんてことは!」
タランテラン「うるさい! あれは俺の子だ! そうさ。……だから他人に食われるくらいなら、いっそ俺が食っちまったほうが良い」
カオス「そんなこと、そんな馬鹿なこと」
タランテラン「そうだ。それが一番だ。子どもは親の好きにしていいんだ。俺の子どもなんだからな」
カオス、タランテランにつかみかかる。振りほどかれて倒れこむ2人。
カオス「子どもだって、1人の人間なんだ!」
タランテラン「そうだ、人間は食料だ。だから俺が食うんだ」
カオス「違う! 親が子どもを殺すなんて……」
タランテラン「梶間教授は、お前を殺せと言ったそうじゃないか。裏切り者のお前をな!」
カオス「僕は、裏切り者なんかじゃない! 知らなかっただけだ! 知っていたら、知っていたら……」
カオスの動きが止まる。
カオス「知っていたら、俺は人を食っていたのか?」
タランテラン「どっちでも良いのさ。この空腹が満ちるなら、どっちでも良いのさ」
タランテランの腹部から白い粘液が飛び出て、カオスの足を地面に接着させる。
もがくカオス。
タランテラン「そこで待ってろ。子どもを食ったら、お前を殺す」
フラフラと歩いていくタランテラン。
カオス「待て!」
●駐車場
黒いバンに戻ってくるワタル。車の中に滑り込む。
●車内
ワタルは息を押し殺す。
山岸の声「ワタル」
顔を上げそうになるワタル。ふと、その表情が曇り、隙間に体をうずめる。
山岸の声「もう大丈夫だ。パパがお前を食べてあげるよ」
運転席のドアが開く。
山岸の声「ここかな~? あれ? いないなぁ~」
後部座席のドアを開く。
明るくなる車内。ワタルの身体が照らし出される。
タランテラン「みぃつけたぁ~」
タランテランの手がワタルをつかむ。
ワタル「パパ、助けて……」
タランテランの手が止まる。タランテランが山岸へと徐々に戻っていく。
山岸「ワタル……。あんな治療を受けなきゃ良かった。でも、死にたくなかったんだ。大きくなったお前と話がしたかったんだよぉ」
瞬間、タランテランに戻りワタルに向かってその手が伸びる。
黒い影がタランテランの背後から振り下ろされ、タランテランの腕が飛ぶ。
●駐車場
カオスブレイドを握り締め、カオスがタランテランに体当たりをする。
カオス「逃げろ」
ワタルに言うと、カオスはタランテランに切りかかる。
タランテラン「お前は人を食いたくないのか?」
カオス「ああ。空腹は感じてる。でも、人間が食べ物に見えたりはしない」
タランテラン「でも私たちが食い物に見えるんだな?」
カオス「……ああ」
タランテラン「お前を生かしておくことは出来ない。組織のためだ!」
腹部から打ち出される粘液。カオスはそれをカオスブレイドで跳ね除ける。
タランテラン「親の期待を裏切ったお前には、生きてる価値なんかない!」
カオス「そうかもしれない」
タランテラン「私が、お前を殺してやる! 食事を邪魔しやがって!」
カオスに向かってくるタランテラン。
カオス「だけど、僕は人間だ!」
タランテラン「違う! お前もバケモノだ!」
カオス、タランテランを迎え撃つ。カオスブレイドがタランテランを切り裂く。
カオス「そうさ。だけど、心までは変えられない。変えたくない。たとえ、父さんに反抗しようとも、僕は人間でいたいんだ」
バンからワタルが出てくる。
タランテラン「ワタル」
ワタルに近づいていくタランテラン。
ワタル「パパ」
伸ばしかけた手、それが触れる前に、タランテランの胸からカオスブレイドが突き出てくる。
タランテランの体液を浴びるワタル。
ワタル「パパー!」
徐々にタランテランから山岸に戻っていく。
山岸「こんなパパでごめんな。せっかく治ったこの体でお前たちの未来を守ろうとしたんだ。それなのに、どこで道を間違えたんだろうなぁ……」
引き抜かれるカオスブレイド。
崩れ落ちる山岸。ワタルに抱きかかえられる。
ワタルを見下ろすカオスの赤い目。
ワタル「僕も、僕も殺せよ!」
カオス「人は殺さない」
ワタル「嘘を、嘘をつけ! パパを殺したじゃないか!」
カオス「彼は人じゃない」
ワタル「お前は人殺しだ! パパを殺した人殺しだ!」
ワタルに背を向けて逃げ出すように走りだすカオス。
ワタル「人殺しめ! お前を許さないからな!」
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