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DREAM EATER 6
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「よし、周りに気をつけろ!」
「おう!」
僕とズカルは町の入口を背に戦闘を終了させると、直ぐ様町の中に飛び込んだ。石の塀に囲まれた最初の町ビヤンツ。ビヤンツは結構な賑わいだった。
「よし、じゃあここからは自由行動だな」
「ああ」
「何かあったら」
「フレンドリストから」
「その通り」
ズカルと別れ町の中を歩きまわる。それほど大きくないのですぐにどんな町なのかが分かった。
ここにある施設は、よろず屋マニフと酒と宿の店ベルゲッツ、冒険者登録ギルド、戦士ギルド、魔術師ギルド、傭兵紹介ギルド、ウミル教会だった。その他の建物は進入不可のようだ。
大きな平屋の木造住宅に横長の窓を広げたよろず屋マニフはアイテムを安く買い叩き高く売りつけるというスタート開始前よりその悪名をうたわれている店だ。客を店内に入れずに販売するこのスタイルは、近所の神社を思い出す。ひょっとすると泥棒を心配しているのかもしれない。何が売っているのかと見てみれば、安物の武器と防具、布や金属などの素材だった。現在持っている通貨がゼロなので表記されている売値が高いのか安いのかはわからなかった。
酒と宿の店ベルゲッツも木造住宅でこちらは三階建てだった。一階は飲食ができ隅っこにいるオヤジに話しかけると宿を取ることができるが、持ち合わせがないので今のところは二階以降がどうなっているのかはわからない。板張りの床の上に木製の机と椅子が雑然と並んでいる。座るのは無料のようなので何人かのプレイヤーが座って話をしているのが見えた。
冒険者登録ギルドは石造りだったがとても小さく、小さな交番のような感じだった。ここでも中に入ることはできず、外で登録作業をすることになっていた。明るく元気なNPCと会話をしていくうちに登録をしていないと収入やサービスが受けられないことがわかったので、ここでは迷うことなく冒険者登録を済ませる。戦士ギルドも魔術師ギルドもおそらくスキルのことなので後回しにする。
いよいよ楽しみにしていた傭兵紹介ギルドだった。木造家屋の平屋。中は意外と広く入り口より右手が戦士の傭兵。左手側が魔術師の傭兵を紹介しているらしい。バランスを考えれば、魔術師の傭兵を選びたいところだ。指示できる傭兵の数は最大二十人。最大六名でパーティーを組むことも出来るのでパーティーの場合の傭兵数の合計は百二十人。そして、最大十のパーティーと連合を組むことができるので千二百人ものNPCが所狭しと動きまわるわけである。自宅のパソコンだったら間違いなくカクカクしてゲームにならないだろう。傭兵は容姿も名前も性別も性格も自分で決めることが出来る。能力値と長所と短所があり、能力が高く長所が多ければ高額で、短所が目立つ奴だと賃金も安いがトラブルメーカーになりそうな匂いがプンプン漂ってくるのだった。
結果として、傭兵はまだ使わないことにした。
お金がないからである。
「おう!」
僕とズカルは町の入口を背に戦闘を終了させると、直ぐ様町の中に飛び込んだ。石の塀に囲まれた最初の町ビヤンツ。ビヤンツは結構な賑わいだった。
「よし、じゃあここからは自由行動だな」
「ああ」
「何かあったら」
「フレンドリストから」
「その通り」
ズカルと別れ町の中を歩きまわる。それほど大きくないのですぐにどんな町なのかが分かった。
ここにある施設は、よろず屋マニフと酒と宿の店ベルゲッツ、冒険者登録ギルド、戦士ギルド、魔術師ギルド、傭兵紹介ギルド、ウミル教会だった。その他の建物は進入不可のようだ。
大きな平屋の木造住宅に横長の窓を広げたよろず屋マニフはアイテムを安く買い叩き高く売りつけるというスタート開始前よりその悪名をうたわれている店だ。客を店内に入れずに販売するこのスタイルは、近所の神社を思い出す。ひょっとすると泥棒を心配しているのかもしれない。何が売っているのかと見てみれば、安物の武器と防具、布や金属などの素材だった。現在持っている通貨がゼロなので表記されている売値が高いのか安いのかはわからなかった。
酒と宿の店ベルゲッツも木造住宅でこちらは三階建てだった。一階は飲食ができ隅っこにいるオヤジに話しかけると宿を取ることができるが、持ち合わせがないので今のところは二階以降がどうなっているのかはわからない。板張りの床の上に木製の机と椅子が雑然と並んでいる。座るのは無料のようなので何人かのプレイヤーが座って話をしているのが見えた。
冒険者登録ギルドは石造りだったがとても小さく、小さな交番のような感じだった。ここでも中に入ることはできず、外で登録作業をすることになっていた。明るく元気なNPCと会話をしていくうちに登録をしていないと収入やサービスが受けられないことがわかったので、ここでは迷うことなく冒険者登録を済ませる。戦士ギルドも魔術師ギルドもおそらくスキルのことなので後回しにする。
いよいよ楽しみにしていた傭兵紹介ギルドだった。木造家屋の平屋。中は意外と広く入り口より右手が戦士の傭兵。左手側が魔術師の傭兵を紹介しているらしい。バランスを考えれば、魔術師の傭兵を選びたいところだ。指示できる傭兵の数は最大二十人。最大六名でパーティーを組むことも出来るのでパーティーの場合の傭兵数の合計は百二十人。そして、最大十のパーティーと連合を組むことができるので千二百人ものNPCが所狭しと動きまわるわけである。自宅のパソコンだったら間違いなくカクカクしてゲームにならないだろう。傭兵は容姿も名前も性別も性格も自分で決めることが出来る。能力値と長所と短所があり、能力が高く長所が多ければ高額で、短所が目立つ奴だと賃金も安いがトラブルメーカーになりそうな匂いがプンプン漂ってくるのだった。
結果として、傭兵はまだ使わないことにした。
お金がないからである。
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