4 / 5
4
しおりを挟む
昨夜の夢が気になり今日は缶ビールを2本買って、直ぐに布団に入った。何故か早く夢の続きを見なければいけない様な気がしたからだ。
----------------------------------- - - - - -
臨月近い女性が海岸に敷物を敷いて座っていた。
夏先なのか周りには殆ど人はいない。
彼女のそばには【〇〇海水浴場】と看板が出ている。
《あの女性だ・・・・・・。以前よりもっとお腹が大きくなってる。》
「ごめんね。みんなに愛されて産んであげられなくて。でもお母さんが命をかけて育てるからね。」
彼女は涙をぬぐいながら大きなお腹に話しかけていた。
「お母さんは辛い時はいつも、この海岸に来るんだよ。この石を見て!ぜーんぶ丸いでしょ?これは荒波を渡ってきて角が取れて丸くなったんだよ。お母さんも辛い荒波を超えて、丸く暖かい家族を作るからね。私たちは二人っきりじゃないよ。ここに沢山のまるい家族がいっぱいいるから!」
その女性は一つ石を手に取るとお腹に当てて
「この石はあなたを守ってくれるよ!」
そう言うと彼女はその石に笑っている顔を油性ペンで書き、カバンの中にしまった。
《あの石は・・・・箱に入ってたものと同じだ。》
突然場面が変わり今度は出産シーンになった。
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・うーうァァああああ」
大きな叫び声と同時に赤ちゃんの鳴き声が響く。
助産婦から祝福の言葉があり、女性は感動のあまり涙を流し赤ちゃんを胸に抱いた。
赤ちゃんは助産師さんに、連れていかれ処置をする為部屋を出て行った。
《産まれたんだ・・・。》
《可愛い。やっぱりこの赤ちゃんって私なのかしら?だけど私は捨てられたのよ。このお母さんは子供事を本当に愛してる様に見えるわ。》
出産から退院して家路に着く場面に変わった。その時マスクをした若い男が女性を押し倒し赤ちゃんを連れ去ったのだ。
《う、嘘でしょ!どう言う事!誘拐されたの!?ちょっと!》
ジリリリリリリリリリリリリリ
目覚ましの音が鳴り響いた。
どう言う事?私は誘拐されたの?気になって仕事なんて行けないわ!
彼女は電話を取ると病気だと嘘をつき休んだ。そして冷蔵庫にあった缶ビールを三本飲み干し、ベッドに入る。
----------------------------------- - - - - -
「おい連れてきたぜ。この赤ん坊がこの石を離そうとしないからそのまま持ってきた。別にいいだろう?」
若い男がマスクを外し、赤ちゃんを男に渡した。そしてこの男は彼に金を与えると赤ん坊を連れて去っていった。
《例のゲス野郎だ・・・・・。じゃこいつが誘拐したの?自分の子供を・・・・なんて酷い男。》
男は小刻みに震えながら赤ちゃんを抱き寄せると
「す、すまん。お前が生きていたら・・。」
そう言うと刃物を振り下ろした。しかし胸部を外れ刃物は腕を掠めた。
「む、無理だ。お、俺には殺せない・・。」
又、目の前が反転し場面が変わった。
そこには二人の男が立っていた。一人はあのゲス男。もう一人は施設の理事長だ。
「施設を運営していくにはお金が必要だと言ってたよな。頼む一生の頼みだ。この子を預かってくれ!そうしてくれたら何百人という施設の子供達が助かるんだぞ!頼む!」
理事長は俯きながら金と赤ちゃんを受け取った。
《この赤ちゃんは、私だ。私は誘拐されたんだ。でも今となっては理事長も責めたくない。あの時代は経営が本当に大変だったと聞いた。もし寄付がこの時になかったら、沢山の子供達が住み慣れた施設を出て行かなければならなかっただろう。理事長は本当に私のためにも良くやってくれてた。》
又、目の前が反転し場面が変わった。
夕暮れの海岸に一人の年老いた女性がいた。
海岸に立て看板があり。前と同じ【〇〇海水浴場】と書かれている。
「おばあちゃん!こんな石を見つけたよ!」
孫と思われる子供がその女性に駆け寄り石を渡した。
女性はカバンから油性ペンを取り出すとその石に笑っている顔を書いた。
「おばあちゃん、これは何?」
子供がその女性に訊ねた。
「これはおばあちゃんの大切な人のお守りだよ。」
子供は自分のシャツに書かれてる、漫画のTシャツ指差すと、僕にとってのスーパーレンジャーみたいなもの?と訊ねた。
《スーパーレンジャー?!え、これって今、流行ってる漫画だよね?これ、今の話なの?ちょっと待って?え?》
そのまま小百合は目を覚ました。時刻は夕方・・・。
彼女は飛び起きると石を握りしめて海水浴場にタクシーを飛ばした。
----------------------------------- - - - - -
臨月近い女性が海岸に敷物を敷いて座っていた。
夏先なのか周りには殆ど人はいない。
彼女のそばには【〇〇海水浴場】と看板が出ている。
《あの女性だ・・・・・・。以前よりもっとお腹が大きくなってる。》
「ごめんね。みんなに愛されて産んであげられなくて。でもお母さんが命をかけて育てるからね。」
彼女は涙をぬぐいながら大きなお腹に話しかけていた。
「お母さんは辛い時はいつも、この海岸に来るんだよ。この石を見て!ぜーんぶ丸いでしょ?これは荒波を渡ってきて角が取れて丸くなったんだよ。お母さんも辛い荒波を超えて、丸く暖かい家族を作るからね。私たちは二人っきりじゃないよ。ここに沢山のまるい家族がいっぱいいるから!」
その女性は一つ石を手に取るとお腹に当てて
「この石はあなたを守ってくれるよ!」
そう言うと彼女はその石に笑っている顔を油性ペンで書き、カバンの中にしまった。
《あの石は・・・・箱に入ってたものと同じだ。》
突然場面が変わり今度は出産シーンになった。
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・うーうァァああああ」
大きな叫び声と同時に赤ちゃんの鳴き声が響く。
助産婦から祝福の言葉があり、女性は感動のあまり涙を流し赤ちゃんを胸に抱いた。
赤ちゃんは助産師さんに、連れていかれ処置をする為部屋を出て行った。
《産まれたんだ・・・。》
《可愛い。やっぱりこの赤ちゃんって私なのかしら?だけど私は捨てられたのよ。このお母さんは子供事を本当に愛してる様に見えるわ。》
出産から退院して家路に着く場面に変わった。その時マスクをした若い男が女性を押し倒し赤ちゃんを連れ去ったのだ。
《う、嘘でしょ!どう言う事!誘拐されたの!?ちょっと!》
ジリリリリリリリリリリリリリ
目覚ましの音が鳴り響いた。
どう言う事?私は誘拐されたの?気になって仕事なんて行けないわ!
彼女は電話を取ると病気だと嘘をつき休んだ。そして冷蔵庫にあった缶ビールを三本飲み干し、ベッドに入る。
----------------------------------- - - - - -
「おい連れてきたぜ。この赤ん坊がこの石を離そうとしないからそのまま持ってきた。別にいいだろう?」
若い男がマスクを外し、赤ちゃんを男に渡した。そしてこの男は彼に金を与えると赤ん坊を連れて去っていった。
《例のゲス野郎だ・・・・・。じゃこいつが誘拐したの?自分の子供を・・・・なんて酷い男。》
男は小刻みに震えながら赤ちゃんを抱き寄せると
「す、すまん。お前が生きていたら・・。」
そう言うと刃物を振り下ろした。しかし胸部を外れ刃物は腕を掠めた。
「む、無理だ。お、俺には殺せない・・。」
又、目の前が反転し場面が変わった。
そこには二人の男が立っていた。一人はあのゲス男。もう一人は施設の理事長だ。
「施設を運営していくにはお金が必要だと言ってたよな。頼む一生の頼みだ。この子を預かってくれ!そうしてくれたら何百人という施設の子供達が助かるんだぞ!頼む!」
理事長は俯きながら金と赤ちゃんを受け取った。
《この赤ちゃんは、私だ。私は誘拐されたんだ。でも今となっては理事長も責めたくない。あの時代は経営が本当に大変だったと聞いた。もし寄付がこの時になかったら、沢山の子供達が住み慣れた施設を出て行かなければならなかっただろう。理事長は本当に私のためにも良くやってくれてた。》
又、目の前が反転し場面が変わった。
夕暮れの海岸に一人の年老いた女性がいた。
海岸に立て看板があり。前と同じ【〇〇海水浴場】と書かれている。
「おばあちゃん!こんな石を見つけたよ!」
孫と思われる子供がその女性に駆け寄り石を渡した。
女性はカバンから油性ペンを取り出すとその石に笑っている顔を書いた。
「おばあちゃん、これは何?」
子供がその女性に訊ねた。
「これはおばあちゃんの大切な人のお守りだよ。」
子供は自分のシャツに書かれてる、漫画のTシャツ指差すと、僕にとってのスーパーレンジャーみたいなもの?と訊ねた。
《スーパーレンジャー?!え、これって今、流行ってる漫画だよね?これ、今の話なの?ちょっと待って?え?》
そのまま小百合は目を覚ました。時刻は夕方・・・。
彼女は飛び起きると石を握りしめて海水浴場にタクシーを飛ばした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる