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グリエファミリー急襲編
No.12 完璧な復讐劇
しおりを挟む多分この憤りにも似た感情は彼女に気があった僕の顛末だ。
そうおもった。きっとそうだと思いながら
なぜクラスでも人気だった彼が刺されたのか気になった。
病院へ行くと想像と違う何かがいた。
看護師が名前を言うまでその醜いものが何かわからなかった。
『命に別状はありません』
その一言を疑った。
顔は切られたせいなのか、そうでないのか、最初はなぜそんなに青白く紫色に膨れ上がって傷口が黄ばんでいるのかがわからなかった。 それが切り傷が原因だと聞かされて少し感動したのを覚えている。
一本の線どころかその周辺の日常すら奪えるのかと感動した。
たった一撃、それでこの有様か…と。
友人は体数カ所を刺されたが生きていた
皮膚はボコボコに膨れ上がってダラダラと、焼け爛れたようだった。
友人が刺されたのではなく、
友人は刺されただけで済んだ。
友人の妹は重度のやけどで死亡したらしい。
顔も跡形もないほど灼け爛れ、胸もお腹も下半身に至っては穴という穴を塞ぐかのようにして焼いたような痕があったそうだ。
母親は凹凸がなくなるまで切られたロープで吊るされた状態で発見されたようだ。もちろん死亡。
父親は先程自殺したそうで、検察結果、
容疑者の体液が検出されたそうだ。
そこで容疑者は女であることが判明した。
どうやら女子高生であるようで父親を誘惑して性行為をしたようだ。
だが、なぜ殺されなかったのか、疑問に思って調べて行くと、気づいた。
父親は恐らく女子高生と行為を行った後、告げられたのだろう。
『仕返しをした』と。
焦った父親は帰宅。
その現場を見た父親は自分の家族を殺した女と一夜を共にしたことを後悔して自害。
こんなとこだろう。
恐らく友人が刺されただけで生きていられたのも夜遊びして朝帰りしたところを襲われたためだろうし、恐らく刺された痕体には止血として熱で炙られた痕があることだろう。
そうでないと助かるはずがない。
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