ラジオの恋路-こいじ-

祝木田 吉可

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第13話:ラジオにて①

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スレでアドバイスを貰った女は、そこでメモしたものをプリントして見えるところに貼っていた。

「これで、ヨシッ。」

女は、そう意気込んで眠りについた。


週明け、月曜日。

17時。また、いつものように、月曜日の「ばんじましてインフォメーション」が始まった。

「6月24日、月曜日。時刻は午後5時を回りました。ばんじましてインフォメーション、月曜日のお相手はTAMAKIです。2時間、お付き合いください。」

何とか仕事を早く片付けて、リアタイに間に合った女は、ラジオの第一声を聞けたことにホッとした。

「間に合った。」

ラジオのオープニングは続く。

「今日は始まる前にメッセージとリクエストを頂きましたので、ここで紹介します。」

「TAMAKIさん、ばんじまして。始めてメッセージします、ワイズマンです。先日、偶然にも幼なじみと再会しました。同じ町内で、小中一緒でしたが、中1の一学期を最後に会えなくなってからの再会で幼なじみなのに、ド緊張でした。思い返せば、私の初恋の人でしたが、再会して仲良くなりたいけど、どうしたら良いですか。」

「ここで、リクエストの曲を今日のオープニングナンバーにします。それでは、どうぞ。」

そこで、流れたのが、「YUI「cherry」」だった。

「これ、もしかして、健吾くんなのかな。」

女は、メッセージの内容から、自分と男のことではないかと、推測した。

「これ、健吾くんだったら、嬉しいな。」

そう、女は胸を躍らせていた。

「私もメッセージ送んなきゃ!ラジオネーム、何にしようかな。」

「ミカエル、、、なんか違うな。ミカン姫、、、姫ってキャラじゃないしな。ケミカル、、、ってリスナーさんに既にいたな。ミカヒラ、、、うん。やっぱこれだな。」


17時45分、オープニングからのリアタイを逃した男は、この時間から聴き始めた。

「時刻は17時45分を回りました。ばんじましてインフォメーション月曜日、TAMAKIがお送りしています。メッセージが届いています。」

TAMAKIは、そう言って、女のメッセージを読んだ。

「TAMAKIさん、ばんじまして。初めてメッセージします、ミカヒラです。先日、偶然にも、私の行きつけのカフェで幼なじみに会いました。彼と話がしたくて、彼と相席する形で話が出来ました。久しぶりに会えたので、これから仲良くしていけたら良いなと思います。」

メッセージを読み終えると、女のリクエストした「大塚愛「プラネタリウム」」が流れた。

「プラネタリウム、懐かしい曲だな。」

男は、女のメッセージとは気づかず、メッセージには気にも留めず、曲に聴き入っていた。


曲が流れてる間、男と女のメッセージを読んだTAMAKIは、こんなことを思った。

「この、ワイズマンとミカヒラが幼なじみの当人同士ってことだよね、きっと。リクエスト曲から察するにお互い好き合ってる感じだし。ラジオを通じて聴くと、お互い、恥ずかしいだろうし、どうしようかな。」

曲が、流れ終わるとTAMAKIは喋りだした。

「お届けしたのは、ミカヒラさんからのリクエスト「大塚愛「プラネタリウム」」でした。」

TAMAKIは通常のBGMに切り替えて再び話を続ける。

「唐突になりますが、7月15日、海の日の祝日。いつもなら、祝日も関係なく、通常放送の予定だったんですが、この日は、私の代わりに誰かお願いする形にします。皆さんでオフ会をしようかと。すみません、唐突の思いつきですが、開催しようと思いますがどうでしょうか。」

TAMAKIは、オフ会をリスナーに投げかけた。すると、直ぐに色んなリスナーから参加OKの返事が来た。その中に男と女の返事もあった。二人とも休みの日なので参加出来るとのことだった。

「よし、二人とも参加出来るんだね。」

TAMAKIは、それ以降も通常通りに進行していった。

そして、エンディング。TAMAKIは、言った。

「今日、皆さんに問いかけしました。オフ会ですが、皆さんからの返事を頂きまして、実施することにしました。これから内容詰めて、詳細分かりましたら、またラジオでお伝えしますので、楽しみに。それでは、皆さん。今日も聴いていただき、ありがとうこざいました。素敵な一週間になりますように、バイバイ。」


ラジオを聴き終えた女は、オフ会開催に胸躍らせていた。

「TAMAKIさんのオフ会、楽しみだな。健吾くんも来るのかな。」

同じ頃、ラジオを聴き終えた男もまた、オフ会開催に反応していた。

「7月15日。TAMAKIさんのオフ会、っと。」

男は、そう呟きながら、自分の予定にオフ会のことを書き加えた。

-続く-

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