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ミサンガ
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恐ろしさと恥ずかしさのあまりどうにかなってしまいそうだった。この体勢では女性としての穴もきっとソンリェンには丸見えのはずだ。トイの陰茎への性的快感はそこに直結しているので、たぶんはしたなく蜜液も溢れていることだろう。
泣き喚いてしまいたくなる情動を渾身の力で抑え込み、指を早く動かす。
はやく、はやく終われと自分自身に言い聞かせながら。
「は、ぁ……く、ぅ、ッ」
「よさそうじゃねえか」
裏筋を根本から搾り取るように数回扱けば、たまらず腰が浮いてしまった。
「気持ちいいんだろ? トイ」
「あっ……ん、んぁ、」
「答えろ」
「ひァ、い、いい……よぉッ、ァ、ふぁ……」
トイが素直であればあるほどソンリェンの機嫌はよくなる。促されるままこくこくと頷き、自ら更なる快感を求めて腰を揺らす。片手だった手はいつのまにか両手になっていた。ギシギシと軋むベッドの音がまるで情事の時のようで、口内に唾液が溜まっていく。閉じ切れなかった唇の端から涎が零れる。きっと今、トイは快楽に飲まれたみっともない顔をしているに違いない。
「ぁッ……イ、ぃく」
赤く膿んできた思考の中、大きく足を広げながら涎を垂らし自らの性器を死に物狂いで扱き上げる様を想像しては、泣きたくなった。それなのにトイの身体は快楽を追おうと躍起になっている。まるで飢えた獣にでもなった気分だった。
「くっ……ぅっ、あ、で、でちゃう、ぅ」
指の先で尿道をがむしゃらに抉る。手首につけたミサンガがちり、と揺れるのが目に入ってきた。一瞬これを付けてくれたディアナの笑顔が浮かんだが、腹の底に溜まった快楽に思考は直ぐに塗りつぶされてしまった。
焼けつくように股が熱くて、目の前にいるソンリェンと絶頂を求めて惨めに喘ぐトイの身体にしか集中できない。
「そん、りぇ、ぃ、く……イっちゃ……いく、ぅあ、」
足の先でびくびくとシーツを蹴り飛ばすトイを、ソンリェンがゆっくりと椅子の背もたれに体重をかけて流し見てきた。脚を組むその姿があまりにも圧倒的で、一切触れられてもいないのに身体の全てがソンリェンに支配される感覚に陥っていく。
「……ひっ、う、んあ、んひ」
出せと命ずる青い瞳に急かされるまま、トイはラストスパートをかけた。がむしゃらになって男根を激しく扱く。
「あ、イく、出ちゃう、ぁぅっ、──ぁあ!」
仰け反りながらトイは甘い悲鳴を上げて、腰の奥で溜まりに溜まっていた快感を弾けさせた。手のひらのそれがびくびくと暴れまわり、冷たい熱を放出していく。
「ぁ、あ、ぁ、ァ……ッ」
きゅうと臀部が痙攣し足指もピンと伸び切った。まるで噴水のようにどぷどぷと白い体液が溢れてきて、腹の上にかかった。勢いよく飛び出した飛沫は口の中にまで入ってきて、むわっと漂う青臭い雄の味にトイは咳き込んだ。
「ぁッ、ァ、や、あ……」
痺れるような余韻に、唇を噛みしめて耐える。
「は、はぁ、は……ふぁ、」
どくどくと、耳の裏で血流が波打つ。トイの身体はもうべとべとで、沁み込んだ汗のせいでシーツもぐっしょりしていた。激しい絶頂の後に残るのは、身体も動かせないほどの倦怠感と虚しさだった。頬にかかった白濁が脂汗と混じり、ぽたぽたとシーツに垂れていくのをぼうっと眺める。
「──随分、出たじゃねえか」
椅子から立ち上がったソンリェンがトイに近づいてきた。
「そんなに俺に見られて興奮したのか? 相変わらず変態野郎だな、てめえは」
言い返せない。嫌で嫌で仕方がないのに、人前で足を開いて自慰をさせられているという異常な事態にトイの身体は明らかに興奮していた。悔しくて涙が滲む。
「そのまま足、開いとけよ」
泣き喚いてしまいたくなる情動を渾身の力で抑え込み、指を早く動かす。
はやく、はやく終われと自分自身に言い聞かせながら。
「は、ぁ……く、ぅ、ッ」
「よさそうじゃねえか」
裏筋を根本から搾り取るように数回扱けば、たまらず腰が浮いてしまった。
「気持ちいいんだろ? トイ」
「あっ……ん、んぁ、」
「答えろ」
「ひァ、い、いい……よぉッ、ァ、ふぁ……」
トイが素直であればあるほどソンリェンの機嫌はよくなる。促されるままこくこくと頷き、自ら更なる快感を求めて腰を揺らす。片手だった手はいつのまにか両手になっていた。ギシギシと軋むベッドの音がまるで情事の時のようで、口内に唾液が溜まっていく。閉じ切れなかった唇の端から涎が零れる。きっと今、トイは快楽に飲まれたみっともない顔をしているに違いない。
「ぁッ……イ、ぃく」
赤く膿んできた思考の中、大きく足を広げながら涎を垂らし自らの性器を死に物狂いで扱き上げる様を想像しては、泣きたくなった。それなのにトイの身体は快楽を追おうと躍起になっている。まるで飢えた獣にでもなった気分だった。
「くっ……ぅっ、あ、で、でちゃう、ぅ」
指の先で尿道をがむしゃらに抉る。手首につけたミサンガがちり、と揺れるのが目に入ってきた。一瞬これを付けてくれたディアナの笑顔が浮かんだが、腹の底に溜まった快楽に思考は直ぐに塗りつぶされてしまった。
焼けつくように股が熱くて、目の前にいるソンリェンと絶頂を求めて惨めに喘ぐトイの身体にしか集中できない。
「そん、りぇ、ぃ、く……イっちゃ……いく、ぅあ、」
足の先でびくびくとシーツを蹴り飛ばすトイを、ソンリェンがゆっくりと椅子の背もたれに体重をかけて流し見てきた。脚を組むその姿があまりにも圧倒的で、一切触れられてもいないのに身体の全てがソンリェンに支配される感覚に陥っていく。
「……ひっ、う、んあ、んひ」
出せと命ずる青い瞳に急かされるまま、トイはラストスパートをかけた。がむしゃらになって男根を激しく扱く。
「あ、イく、出ちゃう、ぁぅっ、──ぁあ!」
仰け反りながらトイは甘い悲鳴を上げて、腰の奥で溜まりに溜まっていた快感を弾けさせた。手のひらのそれがびくびくと暴れまわり、冷たい熱を放出していく。
「ぁ、あ、ぁ、ァ……ッ」
きゅうと臀部が痙攣し足指もピンと伸び切った。まるで噴水のようにどぷどぷと白い体液が溢れてきて、腹の上にかかった。勢いよく飛び出した飛沫は口の中にまで入ってきて、むわっと漂う青臭い雄の味にトイは咳き込んだ。
「ぁッ、ァ、や、あ……」
痺れるような余韻に、唇を噛みしめて耐える。
「は、はぁ、は……ふぁ、」
どくどくと、耳の裏で血流が波打つ。トイの身体はもうべとべとで、沁み込んだ汗のせいでシーツもぐっしょりしていた。激しい絶頂の後に残るのは、身体も動かせないほどの倦怠感と虚しさだった。頬にかかった白濁が脂汗と混じり、ぽたぽたとシーツに垂れていくのをぼうっと眺める。
「──随分、出たじゃねえか」
椅子から立ち上がったソンリェンがトイに近づいてきた。
「そんなに俺に見られて興奮したのか? 相変わらず変態野郎だな、てめえは」
言い返せない。嫌で嫌で仕方がないのに、人前で足を開いて自慰をさせられているという異常な事態にトイの身体は明らかに興奮していた。悔しくて涙が滲む。
「そのまま足、開いとけよ」
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