10 / 51
Ⅱ 地球とエデンの革命
第10話 味方
しおりを挟む
まさか、良太に裏切られるなんて。
一機破壊した嵐は、しまったという顔。さぁと顔を青くさせた。僕ももう一機のドローンを壊した。
「おい、空っ……」
「へっ、嵐だけ罪被せないよ。ここにいるのは、守るためだ。今度こそ……」
僕たちはドローンを壊した。でもカメラ機能がまだついているはず。鉄パイプでそれをぐしゃぐしゃにしてた。そうしているうちに、気がつくとそこに立っていたはずの良太がいつの間にか消えていた。
「くそ、あの野郎チクリやがって」
嵐はドローンの残骸を拾いながら言った。
「だから嫌いなんだ」
せいらの声はいつにも増して低くとても、女とは思えない。わなわな震えて、憤りが体の外からも溢れ出ている。
「きっと、訳があるんだよ」
僕がせいらの肩を抑えた。
「訳⁉ そんなの決まっている、お金欲しさよ!」
せいらは顔を上げて僕のことをギロリと睨んだ。すぐそばの明保野さんが眠っていることも忘れて。嵐はドローンの残骸を割れた窓硝子の外に処理した。
「オレの推測によると……」
「誰も聞いてない」
「まあ聞けよ」
せいらはギロリと嵐を睨むが、嵐は気にも止めない様子で喋る。
「オレの推測によると……良太は多分お金が欲しかったんだ」
「はぁん⁉ それ私がついさっき言ったやつ! 被んな‼」
せいらはバシと嵐の背中を足蹴した。嵐はいてて、と背中を擦る。
「話は最後まで聞けよ、このゴリラ女!」
「あん? 誰がゴリラだ誰がブタだって⁉」
「そこまで言ってねぇよ……」
せいらは顔を真っ赤にさせ、怒りはまさに頂点に達する。嵐は普段かかない汗をかいて、あわあわ。喧嘩になるとドローンがまた集まってくるかも。僕は慌てて二人の仲裁に入る。なんとか沈めると、嵐はぶっきらぼうに話の続きを話した。
「いいか? 最後までよく聞けよ! オレらの後をついてその女の居場所を知り、ドローンにチクった。ここまでする必要は良太の……弟のためだと思う」
空気がしん、と静まり返った。誰もが良太に病弱な弟がいることは知っている。その弟は何年も前から床に伏せて、外の世界を知らない。
良太は弟のため、配給船がくると必ず治療薬に手を伸ばす。服とか文具とかにも目もくれず。それを僕らはよく目にしていた。弟想いのいいお兄さんだ。でもその薬だけで治るはずもなく、治せるとしたらエデンにいる有名な医者と出術。その治療費。
お金さえあればエデンに行けれる。お金さえあれば弟を助けられる。その想いで僕らは裏切りエデンにチクった。これが理由だ。
せいらは何も言えなかった。シュンと肩を落としている。あれほど牙を向いていた怒りが沈んでいる。
「……ごめんなさい」
ふと、か弱い声が静まった空間に響いた。声の主は明保野さん。いつの間にか起きていたらしい。まああれほど声を荒げていれば、寝ることもできない。明保野さんはじっとこちらを見つめていた。潤った瞳。
「わたしのせいで、巻き込まれて、ごめん、なさい」
ケホケホ、と咳を二度。
せいらが側によって体を優しく擦る。明保野さんは重たい体を起こし、一瞬倒れそうなところをせいらが支える。
生きているのに死んでいるような青白い肌。汗のせいで髪の毛が頬や額にピタリとくっついている。指先は壊死寸前。明保野さんは必死に口をパクパクしていた。
「わたしが、速くエデンに、戻れば、こんなことに……ならなかったのに。ごめんなさい」
潤った瞳からポロポロと涙が零れ落ちた。せいらが背中をさする。嵐はそっぽを向いてポツリと呟いた。
「何度も謝るな。オレたちはそんな言葉聞きたくてお前を守ったんじゃねぇ」
「そうだよ。泣かないで」
僕は明保野さんの涙をぬぐい取った。
明保野さんはもう一度「ごめんなさい」の「ごめ」で止めて代わりに「ありがとう」と言った。嵐はふっと笑って、空気もなんだか穏やかになった。
「エデンは、何が何でもわたしを連れ出す気。わたしが、ずっと隠れていれば、ずっと狙われる……」
明保野さんは口元に手を覆いながら喋った。どんどん掠れていく。
「そんなの、上等だ。明保野さん、ここにいるみんなと約束しよう。『エデンに行って病を治そう』」
嵐と僕は昔からの夢であり約束であり、せいらにとってエデンはこの病を唯一治せる場所、そして、明保野さんにとってエデンは病を治せる場所。これを約束した。
明保野さんは僕らから向けられた〝約束〟に、少し黙って微笑んだ。
明保野さんがここにいることを知っているのは僕らと良太のみ。その良太はどこにいるのやら。またドローンをここに配備するつもりだ。エデンにチクることは悪くない。その人の環境やその人の貧しさやら知ると問い詰められない。
どうしたら良太を説得できるか。
外に出ると砂の道は白い紙の山となって、うちの中にいた主婦や酔っ払いのおっちゃんたちがその紙の上を歩いていた。これでもか、と罵るように踏みつける者もいる。
「ドローンはいなくなったみたいだな」
僕らは一安心した。
監視ロボットは他の地区に向かっているおかげでここは無法地帯。昼間から酒に溺れて、踊り狂う。ロボットがいるせいで本来できないことを今やってのけて、子供が見ても引くほどはしゃいでいる。その大半が大人ということに。
僕らは夢のため約束のため、エデンに行くためには船が必要。配給船はまた一ヶ月後の話。でもまたあれに乗り込むのは嫌だ。でも必要なのは船であること。そこで、僕らが目をつけたのは動かなくなった配給船をエデンは地球に捨てていて、それを改造すること。
「僕は良太を説得してみるよ。上手く言えば良太も協力してくれるかも」
僕はにっと笑った。
「はん。無理無理」
せいらが手を縦に振った。
「エデンの話になれば必ず食いついてくるさ」
良太はそういう奴だ。エデンに行きたいという欲求が常日ごろから出ていたから。せいらは一つ文句があると言って、僕と同伴することに。嵐は船を見つけることに。
良太が何処にいるのかだいだい把握している。あのままバイト先に戻った可能性が高い。良太が今やっているバイトは全部で三つ。四つまで掛け持ちしていたことがあって、今は倒れないように少なくしてもらっているがそれでも多い方だ。
牛乳配達、ゴミ処理、空き缶集め、どれも定位置に定まらない場所。この地区の何処かにいるはず。
「あまりロボットがいるからあっちこっち行けなけど、良太は空き缶集めをしていた。空き缶収集場ならいる!」
「必ずどっちめてやる!」
せいらの熱気がすごい。
空き缶収集場に人はいなかった。本来はごっちゃがえているのに。昼間はお金欲しさの亡者たちが溢れかえっていた。その亡者たちがいっぱいだったのに、すっからかん。
エデンから高額なお金が降ってきた。それに目をつけて血眼で明保野さんを探している。空き缶集めをしている場合じゃない。
良太はそのすっからかんとなった場所でただ一人働いていた。あの作戦に失敗したせいで、罰が悪そうな顔していた。
せいらが最初に声をかけた。
「イキってたくせに、なにその被害者面」
せいらは良太の丸まった背中を蹴破った。二歩、三歩よろける。
「いって! ったくお前かよ」
良太はしかめっ面で振り向いた。せいらは腰に手を当ててふんぞり返っている。良太はすぐに顔を逸らした。
「悪かったと思っている……お金のためだ」
「お金のために同級生売るのね。この白状者めが」
「ちょっとせいら!」
説得するためにきたのに、これじゃあまるで、喧嘩になっているじゃないか。空気がピリピリして一触即発。良太はせいらの怒を見てげんなりした。
「短気め」
ボソと呟いた。
それはちゃっかりせいらにも届いてて、ますます一触即発に。……ならなかった。折れたのは良太のほう。
「弟がもう危ないんだ。弟のために売った。それは確かだ。許してくれなんて言わねぇさ」
せいらは黙った。未だに丸まった背中に足を置いて踏み踏みしている。その足を静かに退けた。
「……良太。僕らはもう怒っていないよ。責めるために来たんじゃない。明保野さん、見たでしょ?」
ほんの一瞬、病室に入った。
そしてベットで横たえる彼女の姿と異常な体になった姿をみて、良太は知っているはずだ。明保野さんが疫病にかかったこと。
「協力してほしいんだ」
「……何を?」
良太はギロリと睨んだ。僕は話を続ける。
「僕ら船を見つけて自力でエデンに行く。良太、君も行こう」
「はっ。お前たち売ったやつを勧誘するか?」
良太は手のひらを仰いだ。
「良太は町の人からの人脈があって、知識もそれなりにある。船を改造するためには、良太の知識が必要なんだ。それに、エデンに行ける。こんな話、美味しくないわけないだろ?」
僕は試すように焦れたくいうと、良太は僕の顔をまじまじ見てはっ、と鼻で笑った。
「確かに……エデンに行けるならその話、勿体ねえな」
良太はニッと笑った。
良太を無事仲間につけた。
一機破壊した嵐は、しまったという顔。さぁと顔を青くさせた。僕ももう一機のドローンを壊した。
「おい、空っ……」
「へっ、嵐だけ罪被せないよ。ここにいるのは、守るためだ。今度こそ……」
僕たちはドローンを壊した。でもカメラ機能がまだついているはず。鉄パイプでそれをぐしゃぐしゃにしてた。そうしているうちに、気がつくとそこに立っていたはずの良太がいつの間にか消えていた。
「くそ、あの野郎チクリやがって」
嵐はドローンの残骸を拾いながら言った。
「だから嫌いなんだ」
せいらの声はいつにも増して低くとても、女とは思えない。わなわな震えて、憤りが体の外からも溢れ出ている。
「きっと、訳があるんだよ」
僕がせいらの肩を抑えた。
「訳⁉ そんなの決まっている、お金欲しさよ!」
せいらは顔を上げて僕のことをギロリと睨んだ。すぐそばの明保野さんが眠っていることも忘れて。嵐はドローンの残骸を割れた窓硝子の外に処理した。
「オレの推測によると……」
「誰も聞いてない」
「まあ聞けよ」
せいらはギロリと嵐を睨むが、嵐は気にも止めない様子で喋る。
「オレの推測によると……良太は多分お金が欲しかったんだ」
「はぁん⁉ それ私がついさっき言ったやつ! 被んな‼」
せいらはバシと嵐の背中を足蹴した。嵐はいてて、と背中を擦る。
「話は最後まで聞けよ、このゴリラ女!」
「あん? 誰がゴリラだ誰がブタだって⁉」
「そこまで言ってねぇよ……」
せいらは顔を真っ赤にさせ、怒りはまさに頂点に達する。嵐は普段かかない汗をかいて、あわあわ。喧嘩になるとドローンがまた集まってくるかも。僕は慌てて二人の仲裁に入る。なんとか沈めると、嵐はぶっきらぼうに話の続きを話した。
「いいか? 最後までよく聞けよ! オレらの後をついてその女の居場所を知り、ドローンにチクった。ここまでする必要は良太の……弟のためだと思う」
空気がしん、と静まり返った。誰もが良太に病弱な弟がいることは知っている。その弟は何年も前から床に伏せて、外の世界を知らない。
良太は弟のため、配給船がくると必ず治療薬に手を伸ばす。服とか文具とかにも目もくれず。それを僕らはよく目にしていた。弟想いのいいお兄さんだ。でもその薬だけで治るはずもなく、治せるとしたらエデンにいる有名な医者と出術。その治療費。
お金さえあればエデンに行けれる。お金さえあれば弟を助けられる。その想いで僕らは裏切りエデンにチクった。これが理由だ。
せいらは何も言えなかった。シュンと肩を落としている。あれほど牙を向いていた怒りが沈んでいる。
「……ごめんなさい」
ふと、か弱い声が静まった空間に響いた。声の主は明保野さん。いつの間にか起きていたらしい。まああれほど声を荒げていれば、寝ることもできない。明保野さんはじっとこちらを見つめていた。潤った瞳。
「わたしのせいで、巻き込まれて、ごめん、なさい」
ケホケホ、と咳を二度。
せいらが側によって体を優しく擦る。明保野さんは重たい体を起こし、一瞬倒れそうなところをせいらが支える。
生きているのに死んでいるような青白い肌。汗のせいで髪の毛が頬や額にピタリとくっついている。指先は壊死寸前。明保野さんは必死に口をパクパクしていた。
「わたしが、速くエデンに、戻れば、こんなことに……ならなかったのに。ごめんなさい」
潤った瞳からポロポロと涙が零れ落ちた。せいらが背中をさする。嵐はそっぽを向いてポツリと呟いた。
「何度も謝るな。オレたちはそんな言葉聞きたくてお前を守ったんじゃねぇ」
「そうだよ。泣かないで」
僕は明保野さんの涙をぬぐい取った。
明保野さんはもう一度「ごめんなさい」の「ごめ」で止めて代わりに「ありがとう」と言った。嵐はふっと笑って、空気もなんだか穏やかになった。
「エデンは、何が何でもわたしを連れ出す気。わたしが、ずっと隠れていれば、ずっと狙われる……」
明保野さんは口元に手を覆いながら喋った。どんどん掠れていく。
「そんなの、上等だ。明保野さん、ここにいるみんなと約束しよう。『エデンに行って病を治そう』」
嵐と僕は昔からの夢であり約束であり、せいらにとってエデンはこの病を唯一治せる場所、そして、明保野さんにとってエデンは病を治せる場所。これを約束した。
明保野さんは僕らから向けられた〝約束〟に、少し黙って微笑んだ。
明保野さんがここにいることを知っているのは僕らと良太のみ。その良太はどこにいるのやら。またドローンをここに配備するつもりだ。エデンにチクることは悪くない。その人の環境やその人の貧しさやら知ると問い詰められない。
どうしたら良太を説得できるか。
外に出ると砂の道は白い紙の山となって、うちの中にいた主婦や酔っ払いのおっちゃんたちがその紙の上を歩いていた。これでもか、と罵るように踏みつける者もいる。
「ドローンはいなくなったみたいだな」
僕らは一安心した。
監視ロボットは他の地区に向かっているおかげでここは無法地帯。昼間から酒に溺れて、踊り狂う。ロボットがいるせいで本来できないことを今やってのけて、子供が見ても引くほどはしゃいでいる。その大半が大人ということに。
僕らは夢のため約束のため、エデンに行くためには船が必要。配給船はまた一ヶ月後の話。でもまたあれに乗り込むのは嫌だ。でも必要なのは船であること。そこで、僕らが目をつけたのは動かなくなった配給船をエデンは地球に捨てていて、それを改造すること。
「僕は良太を説得してみるよ。上手く言えば良太も協力してくれるかも」
僕はにっと笑った。
「はん。無理無理」
せいらが手を縦に振った。
「エデンの話になれば必ず食いついてくるさ」
良太はそういう奴だ。エデンに行きたいという欲求が常日ごろから出ていたから。せいらは一つ文句があると言って、僕と同伴することに。嵐は船を見つけることに。
良太が何処にいるのかだいだい把握している。あのままバイト先に戻った可能性が高い。良太が今やっているバイトは全部で三つ。四つまで掛け持ちしていたことがあって、今は倒れないように少なくしてもらっているがそれでも多い方だ。
牛乳配達、ゴミ処理、空き缶集め、どれも定位置に定まらない場所。この地区の何処かにいるはず。
「あまりロボットがいるからあっちこっち行けなけど、良太は空き缶集めをしていた。空き缶収集場ならいる!」
「必ずどっちめてやる!」
せいらの熱気がすごい。
空き缶収集場に人はいなかった。本来はごっちゃがえているのに。昼間はお金欲しさの亡者たちが溢れかえっていた。その亡者たちがいっぱいだったのに、すっからかん。
エデンから高額なお金が降ってきた。それに目をつけて血眼で明保野さんを探している。空き缶集めをしている場合じゃない。
良太はそのすっからかんとなった場所でただ一人働いていた。あの作戦に失敗したせいで、罰が悪そうな顔していた。
せいらが最初に声をかけた。
「イキってたくせに、なにその被害者面」
せいらは良太の丸まった背中を蹴破った。二歩、三歩よろける。
「いって! ったくお前かよ」
良太はしかめっ面で振り向いた。せいらは腰に手を当ててふんぞり返っている。良太はすぐに顔を逸らした。
「悪かったと思っている……お金のためだ」
「お金のために同級生売るのね。この白状者めが」
「ちょっとせいら!」
説得するためにきたのに、これじゃあまるで、喧嘩になっているじゃないか。空気がピリピリして一触即発。良太はせいらの怒を見てげんなりした。
「短気め」
ボソと呟いた。
それはちゃっかりせいらにも届いてて、ますます一触即発に。……ならなかった。折れたのは良太のほう。
「弟がもう危ないんだ。弟のために売った。それは確かだ。許してくれなんて言わねぇさ」
せいらは黙った。未だに丸まった背中に足を置いて踏み踏みしている。その足を静かに退けた。
「……良太。僕らはもう怒っていないよ。責めるために来たんじゃない。明保野さん、見たでしょ?」
ほんの一瞬、病室に入った。
そしてベットで横たえる彼女の姿と異常な体になった姿をみて、良太は知っているはずだ。明保野さんが疫病にかかったこと。
「協力してほしいんだ」
「……何を?」
良太はギロリと睨んだ。僕は話を続ける。
「僕ら船を見つけて自力でエデンに行く。良太、君も行こう」
「はっ。お前たち売ったやつを勧誘するか?」
良太は手のひらを仰いだ。
「良太は町の人からの人脈があって、知識もそれなりにある。船を改造するためには、良太の知識が必要なんだ。それに、エデンに行ける。こんな話、美味しくないわけないだろ?」
僕は試すように焦れたくいうと、良太は僕の顔をまじまじ見てはっ、と鼻で笑った。
「確かに……エデンに行けるならその話、勿体ねえな」
良太はニッと笑った。
良太を無事仲間につけた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる